FAMLog
FileMaker 7 Family
April 01, 2004
先月FileMaker 7の製品ラインが発表されました。
英語版FileMaker Pro 7、FileMaker Developer 7は発表と同時に販売が開始されています。FileMaker Server 7、FileMaker Server 7 AdvancedそしてFileMaker Mobile 7は今年の夏に出荷される予定のようです。
日本語版については発売時期・価格は未定になっていますが、数ヶ月以内には販売されることでしょう。
上記のニュースはもはや旧聞ですが、FileMaker 7 Familyは革新的なバージョンアップと言えるものです。その中でもWebに関する機能は様変わりしています。このブログでは、FileMaker 7 FamilyのWeb機能にまず注目していきたいと思います。
Webコンパニオン
April 02, 2004
そもそもFileMaker Pro(ファイルメーカーPro)はデータベースソフトウェアですが、1997年に発表されたファイルメーカーPro 4.0でWebサーバーの機能が追加されました。
Webサーバーの機能は純正のプラグインにより提供され、そのプラグインは「Webコンパニオン(Web Companion)」と呼ばれていました。これによりファイルメーカー単独でデータをWeb上に公開することができたのです。
FileMaker 7 製品ラインではデーターベースエンジンが一新されており、同時にWeb公開機能もこれまでとは別のものになっています。Webコンパニオンは全く違うものに生まれ変わったようです。
(2005/08/31追記:「FileMaker 7製品ライン」を「FileMaker 7 製品ライン」に修正しました。)
(2007/01/02追記:「Web コンパニオン」を「Webコンパニオン」に修正しました。)
インスタントWeb公開とカスタムWeb公開
April 03, 2004
ファイルメーカーProのデータベースをWeb公開する方法は、「インスタントWeb公開」と「カスタムWeb公開」の2通りに分類されます。
インスタントWeb公開機能を利用すると手軽にデータベースをWeb公開できますが、柔軟性に欠け、ボタン化されたスクリプトの利用に制限があります。割り切って使うにはいいのですが、物足りない部分が多々ありました。
Webブラウザーでの表示や動作をより自由にコントロールしたい場合には、CDML(クラリスダイナミックマークアップ言語)を使ったカスタムWeb公開機能をたいていは選択することになります。なお、CDML以外にはXMLやファイルメーカーJDBC ドライバを利用する方法があります。
ファイルメーカーでWeb公開する際、これまではCDMLを使ったカスタムWeb公開がよく利用されてきましたが、FileMaker Server 7 AdvancedではCDMLがサポートされておらず、カスタムWeb公開に相当する機能ががらりと変わっていることが伺えます。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
CDML
April 04, 2004
CDMLはClaris Dynamic Markup Languageの略です。
ファイルメーカーPro 4〜6のカスタムWeb用のマークアップ言語であり、ファイルメーカーProのデータベースと連動して動的にWebページを生成することができます。
HTMLとCDMLタグを含むフォーマットファイルを作成して、Web公開に必要な設定を行うことにより、Webブラウザーを介してファイルメーカーProに特定の処理を行わせたり、ファイルメーカーProにあるデータを検索・表示させたりすることなどができます。ファイルメーカーProのWeb公開と言えば、CDMLを使ったカスタムWebが定番でした。
ところでなぜClarisなのかと言うと、ファイルメーカー社はもともとクラリス社だったからです。一時期FDML(FileMaker Dynamic Markup Language)と改称されたこともあったのですが、いつの間にかCDMLに戻っていました。このことからもCDMLはいつかはサポートされなくなる予定だったのかもしれません。
CDMLからXSLTへ
April 05, 2004
FileMaker Server 7 AdvancedではCDMLがサポートされなくなりましたが、カスタムWebに相当する機能はXSLTで記述することになるようです。
CDMLからXSLTへの移行ツールがServer 7 Advancedに付属するようですが、どの程度まで実際に移行をしてくれるものなのか現時点では不明です。
上記のような不安要素がありますが、FileMaker Server 7 Advancedは100までのWeb接続と250までのFileMaker Proの接続をサポートするとのことですので、性能面ではかなり期待できます。
実際の評価は販売開始を待つしかありませんが、とても待ち遠しいものです。
ファイルメーカーPro Unlimited
April 06, 2004
ファイルメーカーPro 4.0でWeb公開機能が追加されましたが、バージョン5からは本格的なWeb公開のための製品としてファイルメーカーPro Unlimitedが登場しました。
Unlimitedには「Web サーバーコネクタ」が同梱され、これによりApacheやIISといったWebサーバーとWebコンパニオンを連携させて利用することができます。WebコンパニオンはWebサーバーとしての性能は低かったのですが、他のWebサーバーと連携することでパフォーマンスの向上やSSLサポートが実現されました。
通常版のファイルメーカーPro(5、5.5、6)でもインスタントWebとカスタムWebの両方のWeb公開機能を使うことができますが、仕様そしてライセンス面から不特定多数にWeb公開するためにはUnlimited版が必要になりました。
FileMaker 7の製品ラインでは従来のUnlimitedに相当する製品はなくなっていますが、FileMaker Server 7 AdvancedがFileMaker Pro 6 Unlimitedをリプレースするものとして、FileMaker Server 7の上位バージョンという位置づけになっています。
(2007/01/02追記:「Web コンパニオン」を「Webコンパニオン」に修正しました。)
UnlimitedからServer Advancedへ
April 07, 2004
ファイルメーカーPro UnlimitedはWeb公開のためのサーバー製品であり、ファイルメーカーPro用のサーバーとしての役割はありません。ファイルメーカーPro用のサーバーには、ファイルメーカー Serverという製品があります。
FileMaker Server 7 Advancedは、ファイルメーカーPro Unlimitedの機能とファイルメーカー Serverの機能を組み合わせた製品と捉えることができ、Unlimitedがさらに進化したものと考えてよいでしょう。
さらに、Webからは同時100接続をサポートするとのことですので、同時接続数20程度が限界だったファイルメーカーPro 6 Unlimitedに比べると、Server 7 Advancedは飛躍的な進化を遂げています。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Server 7 Preview
April 08, 2004
FileMaker, Inc.のWebサイトで評価用の「FileMaker Server 7 Preview」について案内がされています。今月中に配布が開始されるそうです。
上記のPreview版は評価・フィードバックを目的として配布されるものであり、実際の製品版ではありません。FileMaker Server 7は今年の初夏に出荷される予定になっています(日本語版の発売時期は未定)。
今回のPreview版はFileMaker Server 7 AdvancedのPreviewではありませんので、残念ながら新しいWeb公開機能を試してみることはできません。Server 7 Advancedについては、Preview版を公開するという記述は見当たらないので、やはり実際の製品版を待つしかないのでしょう。
(2006/01/03追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
FileMaker Pro 7の動作環境
April 09, 2004
以前に発表があった通り、FileMaker 7の製品ラインではMac OS 8.6およびMac OS 9はサポートされていません。
FileMaker 7 新製品ラインのMac版はMac OS X用に開発されており、Mac版FileMaker Pro 7、FileMaker Developer 7の動作環境はMac OS X v10.2.8以降となっています。
Windows版FileMaker Pro 7、FileMaker Developer 7の動作環境は、Windows 2000(Service Pack 4)もしくはWindows XP(Service Pack 1)となっており、Windows 98やWindows Meなどが対象外となっています。
必要となるCPUやRAM容量についても、バージョン6のときと比べてスペックの高いものが要求されます。
Mac版FileMaker Server 7の動作環境
April 10, 2004
Mac版のFileMaker Server 7およびFileMaker Server 7 Advancedは、Mac OS XだけでなくMac OS X Server(v10.3、v10.2.8)ももちろんサポートしています。
CPU、RAM容量についてはFileMaker Pro 7より要求される水準が高く、PowerPC G4 500MHz以上、RAMは256MB以上が要求されます。
クライアント数が50以上になる場合には、PowerPC G4 1GHz以上、RAMは512MB以上(1GB以上を推奨)、そしてMac OS X Serverが必要というようになっています。
Mac版のServer 7 Advancedでは、Web公開のためにApache HTTP Serverを利用します。Mac OS X付属のApacheが有効になっていることが動作条件となっているので、公式にサポートしているApacheのバージョンは1.3系列であることが予想されます。
Apache HTTP Server
April 11, 2004
Apache HTTP Serverはインターネット上で最も利用されているWebサーバーであり、NCSA HTTPd 1.3のソースコードやアイデアをベースにしたオープンソースのソフトウェアです。
Apacheは「A PAtCHy server(パッチだらけのサーバー)」であり、その名称はいくつかの既存のコードや一連のパッチファイルをベースにしていることに由来しています。
パフォーマンスに優れ、信頼性があり、モジュールを追加することにより機能拡張できる仕組みを備えています。必要に応じてモジュールを追加あるいは削除することにより、効率の良い、高機能なWebサーバーを構成することができます。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
Apache HTTP Server (2)
April 12, 2004
現在、Apache HTTP Serverは2種類の安定バージョンが提供されています。
1つはApache 1.3系列です。現時点での最新バージョンは1.3.29であり、近日中に1.3.30がリリースされる予定になっています。Mac OS XおよびMac OS X Serverに付属しているApacheはこちらのバージョンです。
もう1つは、マルチスレッド、マルチプロトコル、IPv6に対応したApache 2.0系列です。2002年4月5日にリリースされたApache 2.0.35がApache 2.0初の正式リリース版であり、現時点での最新バージョンは2.0.49です。
なお、Mac OS X Server v10.3にはApache 1.3とApache 2.0の両方がインストールされていますが、GUIでサーバー管理ができるのはApache 1.3のみです。
Technical Brief of FileMaker 7 Web Publishing
April 13, 2004
大事なドキュメントを見落としていました。FileMaker 7でのWeb公開に関する技術概要を説明したPDFファイルがFileMaker, Inc.のWebサイトで先月から配布されていました。
このPDFファイルのタイトルは「How to benefit from powerful new Web Publishing capabilities」です。主にFileMaker Server 7 AdvancedでのWeb公開や、FileMaker 7 製品ラインでのインスタントWeb公開の概要について説明されています。
英語のドキュメントですが、他にも何点かFileMaker 7に関するドキュメントが公開されていますので、時間があるときにでもチェックしてみてはいかがでしょうか。
eMac 1.25GHzモデル
April 14, 2004
久しぶりにスペックアップされた新しいeMacが発表されています。
1.25GHz PowerPC G4プロセッサ、ATI Radeon 9200を搭載し、333MHzのDDRメモリやUSB 2.0に対応しています。Bluetoothモジュールをオプションで搭載することも可能です。
さらに価格も前モデルより安くなっており、コンボドライブモデルが94,290円、SuperDriveモデルが115,290円です。2004年4月16日(金)から販売開始されるそうです。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
日本語版FileMaker Pro 7は来月中旬に発売
April 15, 2004
ファイルメーカー社がFileMaker Pro 7を2004年5月中旬に日本国内で発売すると発表しています。
FileMaker 7 ファミリ製品の他の製品の発売予定時期は、FileMaker Developer 7が2004年5月中旬、FileMaker Server 7が2004年夏、FileMaker Server 7 Advancedが2004年秋、FileMaker Mobile 7 for Palm OS and Pocket PCが2004年夏となっています。
各製品の税込価格は、FileMaker Pro 7が40,950円、FileMaker Developer 7が72,450円、FileMaker Server 7が135,450円、FileMaker Server 7 Advancedが303,450円、FileMaker Mobile 7 for Palm OS and Pocket PCが9,345円となっています。
ファイルメーカー 6 製品ラインの購入期限
April 16, 2004
日本でもFileMaker Pro 7が発表されましたが、現行製品であるファイルメーカー 6の製品ラインはいつまで購入できるのでしょうか。
ファイルメーカー社のWebサイトによると、ファイルメーカー 6 製品ラインは2004年12月末日まで購入可能であり、それ以降の取り扱いについては市場の需要次第とのことです。
来年以降は入手できなくなる可能性があるので、必要な方は今年中にご購入ください、ということでしょう。
[関連]ファイルメーカーPro 6 Unlimitedのテクニカルサポート終了予定日
(2007/01/02追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。あわせて関連記事へのリンクを追加しました。)
ファイルメーカー Mobile for i-mode
April 17, 2004
FileMaker 7 ファミリ製品ラインが発表されましたが、今後の動向が不明な製品があります。それは「ファイルメーカー Mobile for i-mode」です。
単に名称から推測すると、iモード上で動作するアプリケーションなのかと思ってしまいそうですが、これは実はWindowsやMac OS X、Red Hat Linux上で動作するサーバーソフトウェアです。iモード向けのWeb公開のためのサーバーソフトウェアなので、上記のような名称となっているようです。
この製品は日本でのみ販売されている製品でしたが、FileMaker, Inc.はFileMaker 7 ファミリ製品ラインの一部として、その将来バージョンの開発を計画しているそうです。
(2006/01/03追記:ファイルメーカー Mobile for i-modeは、FileMaker Pro 7に対応したバージョンや代替製品がなく、さらに将来のバージョンをFileMaker 8 製品ラインの一部として開発する計画はないことが、ファイルメーカー株式会社から2005年10月に発表されています。)
(2007/01/02追記:リンク先のURLを変更しました。)
Linux版FileMaker Server 7の詳細は未定
April 18, 2004
現行製品であるファイルメーカー Server 5.5はWindowsやMacだけでなく、Red Hat Linuxにも対応しています。しかし、今回発表されたFileMaker Server 7ではWindows版とMac版しかありません。
現時点では仕様や発売時期などの詳細は未定ですが、FileMaker Server 7とFileMaker Server 7 AdvancedについてはLinux版の計画があるようです。どのディストリビューションのLinuxを公式にサポートすることになるのか気になるところです。
なお、FileMaker Pro 7についてはLinux版はなく、対応する計画もないようです。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。また、Linux版のFileMaker Server 7はリリースされませんでした。)
(2020/05/25追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
バージョン7ではデータファイルフォーマットが変更
April 19, 2004
FileMaker 7のデータファイルフォーマットは、以前のバージョン(5.0〜6.0)とは異なります。FileMaker Pro 7でファイルを作成すると、ファイルの拡張子は「.fp7」となります。
これまでファイルメーカーProでは1ファイルにつき1テーブルでしたが、バージョン7からは1つのファイルに複数のテーブルを持たせることが可能になりました。リレーションシップやセキュリティ関連も改良されており、データファイルフォーマットを変更するに値するほどの新機能が各種追加されています。
なお、ファイルメーカーPro 1.x、2.xのデータベースは、ファイルメーカーPro 3.x、4.x、5.x、6.xのいずれかを使用して変換してから、FileMaker Pro 7を使用してもう一度変換する必要があります。
New PowerBook G4 & iBook G4
April 20, 2004
PowerBook G4とiBook G4の新モデルが発表されています。
PowerBook G4は1.33GHzもしくは1.5GHzのPowerPC G4プロセッサを搭載し、AirMac Extremeが全モデルに標準搭載されています。SuperDriveモデルでは4倍速SuperDriveが搭載されています。
iBook G4は1GHzもしくは1.2GHzのPowerPC G4プロセッサを搭載し、14インチモデルではSuperDriveをオプションで選択可能になっています。二次キャッシュが512KBに増えており、メモリは最大1.25GBまで拡張可能となっています。
性能が向上した上でさらにPowerBook G4もiBook G4もすべてのモデルで価格が下がっているので、かなりコストパフォーマンスのいいものになっています。
リミットの向上
April 21, 2004
FileMaker 7は、これまでのバージョンとは比べ物にならないほど性能が向上しています。特に、扱うことができるデータサイズについてはこれまでとは桁が違います。
バージョン6では1ファイルあたりのサイズ上限は2GBでしたが、FileMaker 7では最大8TB(テラバイト)となっています。これまでの約4000倍です。
テキストフィールドでは1フィールドにつき64KBまでしかデータを保存できなかったのが、バージョン7からは最大2GBのデータをおさめられるようになっています。
さらにオブジェクトフィールドには最大4GBのデータを保存可能で、マルチメディアデータに限らず、通常のファイルも保存できるようになっています。
(2007/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Server 7 Preview配布開始
April 22, 2004
今月上旬に案内されていた「FileMaker Server 7 Preview」の配布が開始されています。ダウンロードするためには登録が必要であり、登録後にメール(英語)でダウンロードURLの情報を届けてくれます。
このPreview版の使用期限は2004年7月31日で、製品版のFileMaker Server 7は2004年夏に出荷予定となっています。
FileMaker Server 7 Advancedの機能は含まれないため、Webコンパニオンに替わるWeb公開エンジン(FileMaker Server Web Publishing Engine)を試用することは残念ながらできません。
(2006/01/03追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
リミットの向上 (2)
April 23, 2004
ファイルメーカーPro 6では同時に開くことができるファイル数は50までという制限がありましたが、FileMaker Pro 7ではこの制限を気にする必要がなくなりました。
さらに1ファイルにつき1テーブルという制限もなくなり、1ファイルにつき最大100万テーブルまで持たせることが可能になっています。実用面ではほぼ無制限になったと捉えてよいでしょう。
ただし、FileMaker Server 7で同時に開くことができるファイル数については最大125のままです。この点は旧バージョンのファイルメーカー Server 5.5と同じです。
[関連]FileMaker Serverでホストできるデータベースファイルの最大数(FAMLog)
(2007/01/12追記:関連記事へのリンクを追加しました。)
リミットの向上 (3)
April 24, 2004
これまでのバージョンのファイルメーカーProでは計算処理の有効桁数は最大15桁でした。
すなわち、1,000,000,000,000,000およびそれ以上の数値の計算を正しく行うことができず、計算結果は正しい値になっていませんでした。例えば、ファイルメーカーPro 6では、1,000,000,000,000,000+1の結果は1,000,000,000,000,001とならずに1,000,000,000,000,000となってしまっていました。
FileMaker 7シリーズでは計算処理の有効桁数は最大400桁となっています。FileMaker Proは科学や工学に必要な数値計算もサポートするようになったと言えます。
(2005/05/13追記:FileMaker Knowledge Baseリニューアルに伴いリンク先のURLを修正しました。)
浮動小数点数評価方法の変更
April 25, 2004
計算処理の有効桁数の増大に関連した話題として、FileMaker 7では浮動小数点数の評価方法に変更があります。
これまでは浮動小数点数の評価にOS内蔵の機能を使っていましたが、このために小数の計算で正しい結果が得られない場合がありました。例えば、ファイルメーカーPro 6では、126.96 - 119.29の計算結果は7.66999999999999となります。
FileMaker Pro 7では固定小数点演算機能が改良されており、上記のような計算もきちんと行われるようになっています。FileMaker Pro 7では、126.96 - 119.29の計算結果は7.67となります。
(2005/05/13追記:FileMaker Knowledge Baseリニューアルに伴いリンクを修正しました。)
マルチウインドウ
April 26, 2004
FileMaker Pro 7では、1つのデータベースを複数のウインドウで同時に開くことができるようになりました。
あるウインドウでデータを更新すると、すべてのウインドウにその情報が反映されます。また、同じデータベースに異なる処理を同時に行わせて、処理結果を別々のウインドウに表示させることもできます。
さらに、ウインドウのリサイズ、ウインドウの位置やタイトルの変更をスクリプトから制御できるようになっており、インターフェースをより自由にカスタマイズできるようになりました。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
リレーションシップグラフ
April 27, 2004
FileMaker Pro 7の新機能の1つにリレーションシップグラフがあります。
テーブルの相関関係がGUIで表示されるようになり、ドラッグ&ドロップで双方向のリレーションシップを設定することができるようになりました。
当初はカード型データベースであったFileMakerは、バージョン3.0でリレーション機能が追加されました。しかしながら、不自由な面も多く、リレーションのためにわざわざ計算フィールドを設定しなければならない場面がありました。FileMaker 7ではそのような必要もなくなります。
リレーショナルデータモデルが一新され、FileMaker Pro 7はいまどきのリレーショナルデータベースにもなったと言えるでしょう。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
Unicode対応
April 28, 2004
FileMaker 7ではUnicodeでテキストデータが保存されるようになっています。Unicodeに対応したことにより、Mac OS Xではヒラギノフォントを有効活用することができるようになりました。
Unicode対応によって扱える文字が増える一方で、ソート順が前バージョンと変わる場合があったり、MacとWindows間でデータ交換をする際に文字化けが発生する可能性もあるかもしれません。実際に移行する際には、慎重に検証してからがよいかと思います。
なお、FileMaker Pro 7でテキストフィールドでは1フィールドに最大2GBのテキストデータをおさめられるようになっていますが、これは文字エンコーディングにUTF-16を利用した場合です。シフトJISやUTF-8など、UTF-16以外の場合には1GBが限界となりますので、実用面では最大1GBと認識しておいたほうがいいでしょう。
(2005/05/13追記:FileMaker Knowledge Baseリニューアルに伴いリンクを修正しました。)
リミットの向上 (4)
April 29, 2004
FileMaker 7シリーズでは1ファイルに最大1,000,000テーブルを設定できることについてはすでに触れましたが、最大レコード数の限界値も増加しています。
FileMaker Pro 7と共にインストールされるPDFファイル「Installation and New Features Guide For FileMaker Pro 7 and FileMaker Developer 7」によると、バージョン7では1テーブルに最大64,000,000,000,000,000(64×10の15乗)のレコードを扱うことができるようになったそうです。
さらに1テーブルに最大256,000,000のフィールドを持たせることができ、データベースキャパシティは劇的に拡大したことが伺えます。
Timestampフィールドタイプ
April 30, 2004
FileMaker Pro 7ではTimestampフィールドタイプが新しく追加されています。
これまでは日付(Date)フィールドタイプおよび時刻(Time)フィールドタイプは存在しましたが、日付と時刻を同時に扱うフィールドタイプはありませんでした。
日時情報を保存するために日付フィールドと時刻フィールドの2つのフィールドを設定する必要がありましたが、Timestampフィールドを利用すると1フィールドで日時情報を扱うことができるようになります。