FAMLog
FileMaker 8 カスタムWeb公開の新機能と改善点 (2)
May 01, 2006
FileMaker Server 8 AdvancedのXSLTを使用したカスタムWeb公開では、XSLTスタイルシートにおいてJavaScriptで独自の拡張関数を作成できるようになっています。
FileMaker Server 8 Advancedをインストールすると、この新機能に関連する2つのJavaライブラリ(bsf.jarとjs.jar)も同時にインストールされます。これにより、Web公開エンジンに含まれるXSLTプロセッサーに、スクリプト言語のサーバーサイド処理機能が組み込まれることになり、JavaScriptを使って、XSLTスタイルシートから直接呼び出せる、独自の拡張関数を開発することができます。
FileMaker Server 7 Advancedでも上記のライブラリファイルを追加することによりJavaScriptで独自の拡張関数を作成できましたが、バージョン8では標準でこの拡張機能がサポートされるようになりました。
[関連]Extending the functionality of FileMaker Server 7 Advanced(FAMLog)
Apache HTTP Server 2.2.2 & 2.0.58
May 02, 2006
「Apache HTTP Server 2.2.2」が公開されています。
Apache 2.2.2では、Apache Portable Runtime(APR)のバージョン1.2.7が同梱され、mod_sslとmod_imagemap(旧mod_imap)に関するセキュリティ脆弱性の修正が反映されています。また、バージョン2.2.2が公開されると同時に、Apache HTTP Server 2.0.58と1.3.35も同時に公開されています。
バージョン2.0.58ではmod_sslとmod_imapに関するセキュリティ上の問題が、バージョン1.3.35ではmod_imapに関するセキュリティ上の問題が、同様に修正されています。
(2006/05/08追記:mod_ssl 2.8.26 for Apache 1.3.35が2006年5月8日に公開されています。)
OpenSSL 0.9.8b & 0.9.7j
May 08, 2006
通信暗号化ライブラリとして広く利用されているOpenSSLの新バージョン「OpenSSL 0.9.8b」および「OpenSSL 0.9.7j」が公開されています。
バージョン0.9.8bと0.9.7jでは重要な不具合の修正が含まれています。その他に、OpenSSL 0.9.7jではFIPS(Federal Information Processing Standards:米国連邦情報処理規格)関連の更新も含まれていて、有効なFIPSモジュールにリンクできる最初のバージョンのOpenSSLであるとのことです。
最新バージョンはバージョン0.9.8系列ですが、バージョン0.9.7系列のOpenSSLを引き続き利用する場合には、今回公開されたOpenSSL 0.9.7jの適用が推奨されています。
PHP 5.1.4
May 09, 2006
「PHP 5.1.4」が2006年5月4日に公開されています。
セキュリティ上の問題を含む多くの不具合が修正された「PHP 5.1.3」が、2006年5月1日に公開されていましたが、バージョン5.1.3ではマルチパートMIMEエンコードされたPOSTパラメーターを正しく取得できない致命的な不具合が見つかっていました。そのため、その不具合を修正したバージョン5.1.4が急遽公開されたようです。
なお、PHP 5.1.3では、FastCGIのインターフェースが一から書き直されて再実装されており、同梱されているPCREライブラリが最新のバージョン6.6に更新されていました。
[関連]【PHPウォッチ】第26回 重大な不具合を修正した5.1.3/5.1.4のリリースと,PHP 5.2の開発スタート(ITpro)
ClamXav 1.0.3h
May 10, 2006
Mac OS Xで動作するフリーのウィルスチェッカーである「ClamXav 1.0.3h」が公開されています。
ClamAVの最新バージョンであるバージョン0.88.2が搭載され、新たにUniversalアプリケーションとしてIntelベースのMacにも対応しています。
なお、ClamXavはMac OS X Serverと互換性はなく、Mac OS X v10.3もしくはv10.4で動作します。
スクリプトに引数を渡すクエリー引数を使用する際の注意点 (1)
May 11, 2006
FileMaker Server 8 AdvancedのカスタムWeb公開では、FileMakerのスクリプトに引数を渡すことができるようになり、そのためのクエリー引数(-script.param、-script.prefind.param、-script.presort.param)が追加されました。
引数はテキストとして扱われることになり、テキストでない値として処理する場合は、スクリプト内で値を変換して利用するようにします。通常は、Get(スクリプト引数)関数を使用してスクリプト引数を取得しますが、例えば、値を数字として扱う場合には、GetAsNumber関数もあわせて使用することになります。
(使用例)
GetAsNumber(Get(スクリプト引数))
Security Update 2006-003 & QuickTime 7.1
May 12, 2006
Appleから「Security Update 2006-003」が公開されています。
Security Update 2006-003は、Mac OS X v10.3.9、Mac OS X Server v10.3.9、Mac OS X v10.4.6およびMac OS X Server v10.4.6向けのもので、下記のソフトウェアが主な更新対象となっています。
・AppKit、ImageIO、BOM、CoreFoundation、Finder、FTPServer、Flash Player、Keychain、Mail、QuickDraw、Ruby(Mac OS X v10.3.9、Mac OS X Server v10.3.9、Mac OS X v10.4.6、Mac OS X Server v10.4.6)
・CFNetwork、CoreGraphics、LaunchServices、libcurl、Preview、Safari(Mac OS X v10.4.6、Mac OS X Server v10.4.6)
・QuickTime Streaming Server(Mac OS X Server v10.3.9、Mac OS X Server v10.4.6)
・ClamAV、MySQL Manager(Mac OS X Server v10.4.6)
Security Update 2006-003だけでなく、セキュリティ上の問題が多数修正された「QuickTime 7.1」も同時に公開されています。
(2007/01/08追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンク先のURLを一部変更しました。)
FileMaker Web News:第6回 2006年5月号
May 15, 2006
書籍「FileMaker Server カスタムWebテクニック」に関する出版後の情報を補足することを主目的とした「FileMaker Web News」第6回目をお届けします。
■FileMaker 8v3 アップデータ
「FileMaker Server 8v3 アップデータ」と「FileMaker Server 8v3 Advanced Web公開エンジン アップデータ」が2006年4月下旬に公開されました。これにより、FileMaker Server 8およびWeb公開エンジンの最新版はバージョン8v3(8.0v3)となっています。サーバー関連のアップデータだけでなく、「FileMaker Pro 8v3 アップデータ」と「FileMaker Pro 8v3 Advanced アップデータ」も同時に公開されています。
[関連]FileMaker 8v3 アップデータ(FAMLog)
■FileMaker Pro 8 5ライセンスパック
ファイルメーカー社が、4本分の値段で5本分のFileMaker Pro 8を購入できるキャンペーン製品「FileMaker Pro 8 5ライセンスパック」を特別価格159,600円(税込)で提供する「FileMaker Pro 8 5ライセンスパック キャンペーン」を2006年4月28日から実施しています。期間限定のキャンペーンであり、実施期間は2006年8月31日までとなっています。
[関連]FileMaker Pro 8 5ライセンスパック キャンペーン(FAMLog)
(2007/01/08追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを一部削除しました。)
(2008/03/15追記:カテゴリーをBookからNewsに変更しました。)
第10回「FileMaker Fun Night!」イベントレポート
May 16, 2006
セブンズドアが、毎月Apple Store, Ginzaで行っているイベント「FileMaker Fun Night!」のレポートを更新しています。
2006年5月14日に行われた第10回のイベントレポートが追加されており、業務システムをFileMakerで構築した事例について紹介されています。
次回は、2006年5月24日(水)19:00-20:00にApple Store, Shibuyaにて同イベントが開催される予定になっています。
(2007/01/07追記:リンク先のURLを一部変更しました。)
(2021/01/20追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
MacBook
May 17, 2006
アップルが、インテル Core Duo プロセッサーを搭載し、ホワイトとブラックの2色が用意された新デザインのノートブックである「MacBook(マックブック)」を発表しています。
MacBookは、すべてのモデルでIntel Core Duoプロセッサーと13インチのクリアワイドスクリーンディスプレイ、Gigabit Ethernetを備え、従来のiBookおよび12インチPowerBookの後継機種と位置づけられています。薄さ1.08インチ(2.75cm)、重さ2.36kgのポリカーボネートプラスチック製の筐体に、外出先でもビデオ会議ができるiSightビデオカメラを内蔵したほか、Front RowソフトウェアとApple Remoteコントローラーが付属しています。マグネット着脱式電源コネクタであるMagSafeも採用され、2.0GHzのモデルではSuperDrive(DVD±RW/CD-RW両用ドライブ)が搭載されています。
MacBookは2006年5月17日より順次販売が開始され、税込価格は、1.83GHzのホワイトモデルが134,800円、2.0GHzのホワイトモデルが159,800円、2.0GHzのブラックモデルが179,800円となっています。
FileMaker Server 8によって使用されるポート
May 18, 2006
FileMaker Server 8は、FileMaker Server 7と同様にデータを通信するために次に挙げるポートを使用します。
・ポート番号5003(TCP、UDP):FileMakerネットワーク共有
・ポート番号50006(TCP):FileMaker Server Helper
・ポート番号50003(TCP):FileMaker Server Adminで使用
上記のポート番号は固定で、使用するポートを設定で変更することはできません。なお、ポート番号5003は、ファイルメーカー Server 5.5以前と共通であるため、1台のサーバーにファイルメーカー Server 5.5とFileMaker Server 8(およびFileMaker Server 7)を共存して動作させることはサポートされていません。
[関連]FileMaker Server 7によって使用されるポート(FAMLog)
スクリプトに引数を渡すクエリー引数を使用する際の注意点 (2)
May 19, 2006
FileMaker Server 8 AdvancedのカスタムWeb公開では、FileMakerのスクリプトに引数を渡すことができるクエリー引数(-script.param、-script.prefind.param、-script.presort.param)が追加されました。
FileMakerクエリー文字列に、-script.paramクエリー引数が複数含まれている場合には、Web公開エンジンでは最後の値が使用されるように解析されます。
例えば、FileMakerクエリー文字列において「-script.param=1&-script.param=2」というようにクエリー引数とその値が並んでいる場合には、-script.paramの値としては2を取得することになります。
Apache HTTP Server 1.3.36
May 22, 2006
「Apache HTTP Server 1.3.36」が公開されています。
Apache 1.3.36はバージョン1.3系列のメンテナンスリリースであり、バージョン1.3.35からの変更点は、Apache 1.3.35で追加されたIncludeディレクティブの新機能に関連する不具合が1点修正されているだけです。
また、Apache 1.3.36が登場したことで「mod_ssl 2.8.27 for Apache 1.3.36」もあわせて公開されています。
スクリプトに引数を渡すクエリー引数を使用する際の注意点 (3)
May 23, 2006
FileMaker Server 8 AdvancedのカスタムWeb公開では、FileMakerのスクリプトに引数を渡すことができるクエリー引数が追加されました。
スクリプトに引数を渡すクエリー引数(-script.param、-script.prefind.param、-script.presort.param)は、スクリプトを実行するクエリー引数(-script、-script.prefind、-script.presort)のオプションであるため、例えば、FileMakerクエリー文字列に-scriptクエリー引数が含まれずに-script.paramクエリー引数が含まれている場合、結果として-script.paramクエリー引数は無視されることになります。
上記は-script.prefind.paramおよび-script.presort.paramクエリー引数についても同様です。
APPLE-SA-2006-05-23 Xcode Tools 2.3
May 24, 2006
Appleから「Xcode Tools 2.3」が公開されています。
バージョン2.3ではWebObjects Developer Toolsに関するセキュリティ上の問題が修正されています。この問題は、WebObjects Developer Toolsをインストールしている場合に、Xcodeを起動していると発生する問題であったようです。
Xcode Tools 2.3は、http://developer.apple.com/tools/download/からダウンロードでき、Mac OS X v10.4.xで動作します。
スクリプトに引数を渡すクエリー引数を使用する際の注意点 (4)
May 25, 2006
FileMaker Server 8 AdvancedのカスタムWeb公開では、FileMakerのスクリプトに引数を渡すことができるクエリー引数が追加されましたが、基本機能では複数の引数を渡すことができないという制限があります。
複数の引数を渡したい場合は、区切りとなる文字をあらかじめ決めておき、その区切り文字で値を連結して、引数を受け取るスクリプト側でそれぞれの値を取得するようにします。区切りとなる文字を改行コードにして、スクリプト側ではGetValue関数を使用すれば、より手軽に任意の値を取得できます。
具体的には、URLエンコードされた改行コード(%0aや%0d)を使って値を連結した場合の、FileMakerクエリー文字列の例は次のようになります。
(例)-script=SCRIPTNAME&-script.param=PARAMETER1%0aPARAMETER2%0aPARAMETER3
上記例の場合、引数を受け取るスクリプトにおいて、次のように関数を使用することで文字列「PARAMETER2」を取得できます。
(使用例)
GetValue(Get(スクリプト引数); 2)
入門 PHPセキュリティ
May 26, 2006
セキュリティを意識したPHPプログラミングのポイントを解説したPHPセキュリティの入門書「入門 PHPセキュリティ」が2006年5月11日に発売されています。
この書籍は、Chris Shiflettが執筆した「Essential PHP Security」の翻訳書であり、 主要な攻撃パターンごとに、セキュリティを確保するために必要となるPHPプログラミングの基本的なアイデアと有効な実践方法を詳しく解説しています。
PHPでセキュアなコードを書くための入門書であり、PHPセキュリティの基本を効率よく学ぶことができます。
定価:1,890円(税込)
サイズ:B5変型
ページ数: 136
著者:Chris Shiflett
訳者:桑村 潤、廣川 類
出版社:オライリー・ジャパン(発売元:オーム社)
ISBN:4-87311-286-9[Amazon.co.jpで購入...]
第11回「FileMaker Fun Night!」イベントレポート
May 29, 2006
セブンズドアが、「FileMaker Fun Night!」のイベントレポートを更新しています。
2006年5月24日にApple Store, Shibuyaで行われた第11回のイベントレポートが追加されており、FileMakerランタイムソリューションを使った事例や、Webとの連係事例などについて紹介されています。
次回は、「これは知っておきたいカスタムWebの基本」というテーマで、2006年6月10日(土)18:00-19:00にApple Store, Ginzaにて同イベントが開催される予定になっています。
[関連]雑誌「アスキードットPC」2006年7月号
(2007/01/07追記:リンク先のURLを一部変更しました。)
(2021/01/20追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
FileMaker Pro 8のための作り方ガイドブック
May 30, 2006
ファイルメーカー社が、FileMaker Pro 8向けにリニューアルされたデータベースの作り方ガイドブックの提供を開始しています。
従来から提供されている「見なれたオフィスの書類をかんたんにデータベース化」する方法を修得できる5種類のガイドブックに加えて、FileMaker Pro 8の新機能であるPDF MakerとFast Sendを修得できるガイドブック「ボタンひとつで、データベースからPDF書類を直接作成する方法」も新たに追加されています。
これらのガイドブックで学習していけば、FileMaker Proを使いこなすための“いろは”を修得でき、データベースの作成に必要な機能や操作の基本を短時間でマスターすることができます。
GetValue関数
May 31, 2006
GetValue関数は、FileMaker 8で追加された関数です。改行で区切られた値の一覧から指定した位置の値を返します。
(構文)
GetValue(値一覧; 値番号)
値とは改行で区切られた文字列のことであり、例えば、「GetValue("ロンドン¶パリ¶香港"; 2)」の結果は「パリ」になります。
値には、空白、文字、単語、文章または段落を使用することができます。また、最後の値は、改行の有無に関わらず認識されるようになっています。