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FileMaker Pro 8.5 & FileMaker Pro 8.5 Advanced
July 11, 2006
FileMaker, Inc.が「FileMaker Pro 8.5」と「FileMaker Pro 8.5 Advanced」を発表しています(日本語訳)。
米国では「FileMaker Pro 8.5」および「FileMaker Pro 8.5 Advanced」の販売がすでに開始されており、同時に「FileMaker Server 8v4 アップデータ」と「FileMaker Server 8v4 Advanced Web公開エンジンアップデータ」の配布が開始されています。
バージョン8.5では「Webビューア」が新機能として追加されていて、Mac版ではFileMaker Pro 8.5、FileMaker Pro 8.5 Advanced、FileMaker Server 8.0v4、およびFileMaker Server 8.0v4 Advancedを含む新製品ラインが、新たにユニバーサルアプリケーションとしてIntelベースのMacに対応しています。ただし、ユニバーサルアプリケーション版のFileMaker ServerおよびFileMaker Server Advancedを入手するにはCD($49)を購入する必要があるため、無償アップデートではありません。
今回発表された製品について、日本市場での発売、仕様、価格等について現時点では詳細は未定ですが、90日以内に発売される計画となっているそうです。
(2006/07/14追記:FileMaker ServerおよびWeb公開エンジンのアップデータの部分にリンクを設定しました。)
FileMaker Server 8で設定できるタスクスケジュール
July 04, 2006
FileMaker Server 8(およびFileMaker Server 7)では、FileMaker Server Adminを使用して、次の3種類のタスクスケジュールを定義できます。
・ホストされたデータベースのバックアップ
・シェルスクリプト(Mac)またはコマンドファイル(Windows)の実行
・データベースに接続しているクライアントへのメッセージの送信
新しいタスクスケジュールはデフォルトで有効になり、設定した曜日、時刻および間隔で定期的に自動実行されます。
FileMaker Server 8(およびFileMaker Server 7)では、最大で50のスケジュールを定義することができます。重なり合うスケジュールを設定した場合は、最初のタスクが開始され、次のタスクはキューに入れられます。最初のタスクが完了すると、次のタスクが開始されます。
KP-Backup 1.0.2 アップデート
June 30, 2006
株式会社キー・プランニングが「KP-Backup 1.0.2 アップデート」を公開しています。
KP-BackupはFileMaker Serverの標準機能では実現できない機能を提供するバックアップソフトウェアであり、価格は税込13,440円です。
Windows版およびMac OS X版が共にアップデートされ、FileMaker Server 7/8がpauseおよびresumeコマンドの引数でOS標準のパス書式を理解しない点に対応し、データベースの一時停止に失敗してもバックアップ処理を実行してしまう場合がある不具合が修正されています。
Mac OS X版では、Java 2 Standard Edition (J2SE) 5.0 Release 4がインストールされた環境に対応し、さらにUniversal Binary対応を果たしているとのことです。
Mac OS X Update 10.4.7
June 28, 2006
Appleから「Mac OS X Update 10.4.7」(PowerPCベースMac用、IntelベースMac用)および「Mac OS X Server Update 10.4.7」がリリースされています。
Mac OS X v10.4.7の主な改良点は下記の通りです。
・AFPでのデッドロック、接続切れの防止
・AFPでマウントしたボリュームへのAdobe書類やQuark書類の保存
・Bluetoothファイル転送、Bluetoothマウスの登録と接続、携帯電話との同期
・QuickTime、iTunes、Final Cut Pro、Soundtrackでのオーディオ再生
・デスクトップにアイコンが一定間隔で正しく表示されるように調整
・ディスク作成フォルダからのディスク作成に必要な空き容量の算定
・iChatでのオーディオ、ビデオの接続性、AIM使用時のチャットルーム作成機能
・Keynote 3へのファイル読み込み
・iCal、iPhoto使用時のPDFワークフロー
・Automatorワークフローでの各アクションの動作信頼性
・Font Bookでのフォントの追加と取り除き
・アドレス、ブックマーク、カレンダーのイベント、ファイルなどの情報を.Macと同期する機能
・他社製アプリケーションやデバイスとの互換性
・以前に、単体で実施されたセキュリティアップデート
なお、Mac OS X Server v10.4に付属するClamAVはバージョン0.88.2にアップデートされています。
(2006/06/30追記:当初公開されていた「Mac OS X 10.4.7 Update for Intel」においてOpenGL関連の一部ファイルが欠落していた問題がありました。現在は修正版に置き換えられています。)
FileMaker Server 8のデフォルトバックアップフォルダ
June 26, 2006
FileMaker Server 8では、[データベースのバックアップ]タスクスケジュールが実行されると、ホストされているデータベースファイルは通常下記のフォルダ内にバックアップされます。
(Mac版)
/Library/FileMaker Server/Data/Backups/
(Windows版)
\Program Files\FileMaker\FileMaker Server\Data\Backups\
FileMaker Server Admin ツールを使用すれば、上記のデフォルトバックアップフォルダのパスを指定、変更することができます。パスは、FileMaker独自の形式で指定し、「filemac:/」もしくは「filewin:/」で始まりスラッシュ(/)で終わるようにしなければなりません。
(指定例)
filemac:/Macintosh HD/Library/FileMaker Server/Data/Backups/
filewin:/C:/Program Files/FileMaker/FileMaker Server/Data/Backups/
なお、デフォルトデータベースフォルダ、およびそのサブフォルダにあるデータベースは、FileMaker Serverの起動時にすべて自動的に開かれるため、デフォルトバックアップフォルダのパスとしてそれらのフォルダを使用しないように注意する必要があります。
[関連]FileMaker Server 8のデフォルトデータベースフォルダ
fmsadminコマンドの活用 (3)
June 23, 2006
FileMaker Server 8およびFileMaker Server 7のfmsadminコマンドを利用すると、CLI(コマンドラインインターフェース)でホストされているデータベースファイルをバックアップすることができます。
fmsadminコマンドを使って、ホストされているデータベースファイルをバックアップするには、BACKUPコマンドを使用します。データベースファイルが開かれている状態でもバックアップが可能であり、クライアントによるファイルの使用を妨げることなく、ライブバックアップを実行することができます。
(構文)
fmsadmin BACKUP [FILE...] [PATH...] [options]
(使用例)
$ fmsadmin backup
$ fmsadmin backup DATABASENAME
$ fmsadmin backup -d "filemac:/Macintosh HD/Library/FileMaker Server/Data/Backups/"
パスを指定しなかった場合には、データベースはデフォルトバックアップフォルダにバックアップされます。また、ファイルを指定しなかった場合、ホストされているデータベースがすべてバックアップされます。
オプションには「-d」もしくは「--dest」を指定することができます。このオプションを利用すると、指定したパスにデータベースをバックアップします。指定したパスが存在しない場合は、通常FileMaker Serverによってフォルダが作成されることになります。
-layクエリー引数
June 21, 2006
-layクエリー引数は、FileMaker Server AdvancedのカスタムWeb公開において、FileMakerデータベースのレイアウトを指定する際に使用します。
-layクエリー引数の値にはリクエストの処理に使用するレイアウトの名前を指定します。基本的に、FileMaker ServerとWeb公開エンジンは、-layクエリー引数で指定されたレイアウトの情報を基にXMLデータを生成します。
-dbnames、-layoutnames、-scriptnamesおよび-process以外のすべてのクエリーコマンドで必須となるクエリー引数であり、-dbクエリー引数と同様に、FileMakerクエリー文字列に必ず含まれる引数であると言えます。
-dbクエリー引数
June 20, 2006
-dbクエリー引数は、FileMaker Server Advancedにおいて、クエリーコマンドを適用するFileMakerデータベースの名称を指定する際に使用します。
-dbnamesおよび-process以外のすべてのクエリーコマンドで必須となるクエリー引数であり、ほぼすべてのリクエストで必ずFileMakerクエリー文字列に含まれる引数であると言えます。
注意点として、実際のデータベースファイル名にはオプションで拡張子を含めることができますが、-dbクエリー引数の値にはファイル拡張子を含めた形式で指定することはできません。
(使用例)
http://www.example.com/fmi/xml/fmresultset.xml?-db=employees
FileMakerホスティングサービス プラン8
June 19, 2006
株式会社エミックが、FileMaker 8に対応したホスティングサービス「FileMakerホスティングサービス プラン8」を発表しています。
FileMakerホスティングサービス プラン8は、代表的なワークグループ向けデータベースソフトウェアであるFileMakerを使って、インターネット上でのデータベース共有、ノンプログラミングでのWeb公開(インスタントWeb公開)、およびカスタムWeb公開機能による独自開発のWebアプリケーションの運用が行える、1社1台の専用サーバーの利用環境が提供されるサービスです。サーバーにはあらかじめFileMaker Server 8 Advancedがインストールされているので、初期コストを大きく抑えることができます。
サービスの価格は月額税込31,290円、初期セットアップ料金は税込39,900円であり、本日より受付を開始しています。
FileMakerクエリー文字列
June 16, 2006
FileMaker Server AdvancedのカスタムWeb公開では、HTTP経由でFileMakerデータベースからXML形式のデータを取得したり、処理した結果の内容をXML形式のデータとして取得できます。
FileMaker Server Web公開エンジンにXMLデータを要求するには、FileMaker固有の命令であるクエリーコマンドとクエリー引数、およびそれらの値で構成される「FileMakerクエリー文字列」の情報をサーバーに送信します。
FileMakerクエリー文字列は、主に下記のような方法で指定することができます。
・HTTPリクエストのGETリクエストメソッドを使用してクエリー文字列等で指定する
・HTTPリクエストのPOSTリクエストメソッドを使用してフォーム等で指定する
・XSLTスタイルシートにおいてxslt-cwp-query処理命令で指定する
・XSLTスタイルシートでdocument関数を使用して新しいHTTPリクエストを発生させる
例えば、GETリクエストメソッドの場合には、URLにおける「?」以降の文字列(クエリー文字列)がそのままFileMakerクエリー文字列として扱われます。