FAMLog
FileMaker Server 15でサポートされているPHPのバージョン
April 28, 2017
FileMaker Server 15に付属するFileMaker API for PHPは、バージョン5.5および5.6のPHPをサポートしています。
FileMaker Server 15のPHPを使用したカスタムWeb公開では、当初はバージョン5.5のPHPが動作条件となっていて、Windows ServerおよびOS X El Capitan v10.11ではPHP 5.5.31で、OS X Yosemite v10.10ではPHP 5.5.14で動作検証が行われています。FileMaker Server 15.0.3ではPHP 5.6.24がインストールされますが、macOSでPHP 5.6(5.6.24)を利用できるのはmacOS Sierra 10.12のみとなっています。
2017年4月28日現在、PHP 5.6系統の最新バージョンはPHP 5.6.30、PHP 7.0系統の最新安定バージョンはPHP 7.0.18、PHP 7.1系統の最新安定バージョンはPHP 7.1.4です。PHP 5.5系列はすでにメンテナンスされていない状況となっており、PHP 5.6系列は2018年12月までセキュリティ修正が継続される予定となっています。
[関連]FileMaker Server 15 の動作環境(FileMaker ナレッジベース)、ソフトウェア アップデート: FileMaker Server 15.0.3(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Server 15.0.3 アップデータが公開
November 17, 2016
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 15.0.3 アップデータ」を公開しています。
このアップデータは、バージョン15.0.1もしくはバージョン15.0.2のFileMaker Server 15をバージョン15.0.3に更新するものです。FileMaker Server 15.0.3には、セキュリティ更新、サードパーティ製コンポーネントの更新および不具合の修正が含まれています。セキュリティ修正の内容としては、FileMaker Server マシンの「Documents」フォルダおよびテンポラリフォルダの外部にあるファイルに対するユーザーアクセスの問題に対応したという説明となっています。
JavaについてはJava 8 Update 111に、OpenSSLについてはOpenSSL 1.0.2jに更新されます。バージョン15.0.3ではPHP 5.6がインストールされますが、OS X/macOSでPHP 5.6(5.6.24)を利用できるのはmacOS Sierraのみとなっており、OS X YosemiteもしくはOS X El Capitanを利用してPHP Web公開機能を使用している場合にはmacOS Sierraへのバージョンアップが推奨されます。なお、macOS Sierra 10.12にFileMaker Server 15.0.1をインストールしている場合は、FileMaker Serverをアンインストールしてから、アップデータソフトウェアではなくFileMaker Server 15.0.3 インストーラを使用する必要があります。
[関連]ソフトウェア アップデート: FileMaker Server 15.0.3(FileMaker ナレッジベース)、Java 8 Update 111およびJava 8 Update 112が公開(FAMLog)
(2016/11/18追記:macOS Sierra 10.12上でFileMaker Server 15.0.2からFileMaker Server 15.0.3にアップデートした場合、FileMaker Server 15.0.3に同梱のPHP 5.6を使用するには、アップデート後に展開アシスタントを使用して再設定する必要があるのでご注意ください。)
FileMaker Pro 15の新機能:ソフトウェア更新の簡略化
October 04, 2016
FileMaker Pro 15では、FileMaker Pro自体がアップデータをダウンロードし、アップデート処理を実行できるようになっています。
旧バージョンのFileMaker ProおよびFileMaker Pro Advancedでは、新たなバージョンの製品を利用できるようになると、アプリケーションからその旨が通知されていましたが、ダウンロードすべき適切なアップデータを自分で見つける必要がありました。
バージョン15ではその必要がなくなり、ボタンをクリックするだけで、製品自体が自動的にアップデータをダウンロードおよびインストールするように更新処理が簡略化されています。
[関連]FileMaker Pro クライアントの自動更新(FileMaker ナレッジベース)、FileMaker Pro 15.0.2 アップデータが公開(FAMLog)
FileMaker Server 15.0.2 アップデータが公開
September 30, 2016
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 15.0.2 アップデータ」を公開しています。
このアップデータは、バージョン15.0.1のFileMaker Server 15をバージョン15.0.2に更新するものです。macOS Sierra v10.12を新たにサポートしたFileMaker Server 15.0.2には、セキュリティ更新、サードパーティ製コンポーネントの更新および不具合の修正が含まれ、JavaについてはJava 8 Update 101に更新されます。
なお、オペレーティングシステムをアップグレードする際には、FileMaker Serverをアンインストールしてからオペレーティングシステムをアップグレードし、その後アップデータではなくFileMaker Server 15.0.2 インストーラを使用する必要があります。
[関連]ソフトウェア アップデート: FileMaker Server 15.0.2(FileMaker ナレッジベース)、Java 8 Update 101およびJava 8 Update 102が公開(FAMLog)
FileMaker Server 15の改善点:中間CA証明書のインポート
August 29, 2016
FileMaker Server 15では、Admin Consoleおよびfmsadminコマンドを使用して、中間CA証明書をインポートできるようになっています。
以前からほぼすべてのSSLサーバー証明書は中間認証局から発行されており、中間認証局から発行されたサーバー証明書をサーバーにインストールする場合には、認証局から送られてくる中間CA証明書もあわせてインストールする必要があります。FileMaker 14以前ではFileMaker GoおよびFileMaker Pro側に中間CA証明書が組み込まれており、他のソフトウェアでは見られない実装が行われていました。FileMaker Server 15では中間CA証明書をインポートできるようになりましたが、この機能は新機能というより改善点もしくは修正点と呼ぶべき機能と言えます。
バージョン14以前のFileMaker Serverは中間CA証明書をインポートしない前提の実装であり、かつ旧バージョンのクライアントは新バージョンが登場するとあまり更新されないことから、FileMakerネットワーク共有の通信をSSL/TLSで暗号化している場合には数年以内にFileMaker 15以降にバージョンアップすることが求められるようになるでしょう。
Java 8 Update 100以降がインストールされている環境ではOS X版FileMaker Serverをインストール不可
August 15, 2016
ファイルメーカー社が、Java 8 Update 100以降がインストールされている環境でOS X版FileMaker Serverをインストールできない問題についてFileMaker ナレッジベースで案内しています。
この問題は、OS X版FileMaker Server 14もしくは15.0.1をインストールしようとした際に、FileMaker ServerにはJava Runtime Environment バージョン 8の更新が最低限必要という警告が表示されて、FileMaker Serverをインストールできないというものです。
この問題を回避するには、FileMaker ナレッジベースに記載されている手順でOracleのJava 8をアンインストールしてから、FileMaker Serverをインストールし、FileMaker Serverに同梱されているJavaをインストールする必要があります。
[関連]Java 8 Update 101およびJava 8 Update 102が公開(FAMLog)
Windows 10 Anniversary Updateが提供開始
August 05, 2016
Windows 10 Anniversary Updateの提供が開始されています。
Windows 10 Anniversary Updateは、新たにWindows Ink ワークスペースを搭載し、Windows 10のパーソナルアシスタントであるCortanaも強化され、Microsoft Edgeはより高速で使いやすく電力効率も良くなるように改善されています。Windows Subsystem for Linuxのベータ版も含まれており、Windows 10上でLinux環境がそのまま動作する「Bash on Ubuntu on Windows」も開発者向けに利用できるようになっています。
Windows 10で更新プログラムが自動で適用されるように設定していれば、Windows Updateを通じて自動的にWindows 10 Anniversary Updateがインストールされるようになっています。また、Windows Updateを通じて更新プログラムを手動で入手することも可能です。
[関連]Windows 10 Anniversary Update の入手方法(Windows Blog for Japan)
FileMaker Pro 15の新機能:再設計されたFileMaker Pro ヘルプ
July 28, 2016
FileMaker Pro 15では、よりアクセスしやすく、より使いやすくするために、FileMaker Pro ヘルプが再設計されています。
新しいWebベースのヘルプを使用すると、WebブラウザーでFileMaker Proに関する情報を検索できます。ヘルプを参照するためにFileMaker Proをインストールする必要はありません。さらに、あらかじめヘルプをダウンロードしておくことでインターネットに接続していない環境でも使用できます。
オフラインでヘルプを使用する場合には、FileMaker Pro ヘルプのページで[FileMaker Pro 15 ヘルプのダウンロード]をクリックします。ダウンロードしたZIP形式のファイルを展開し、Webブラウザーで「ヘルプを表示.html」ファイルを開くことで、インターネットに接続していない環境でもヘルプを利用できます。
[関連]FileMaker Pro 15 のヘルプ(FileMaker ナレッジベース)
Java 8 Update 101およびJava 8 Update 102が公開
July 21, 2016
Java 8 Update 101およびJava 8 Update 102が公開されています。
バージョン8 Update 101では複数のセキュリティ脆弱性が修正されており、できる限り早く更新することが強く推奨されています。バージョン8 Update 102も公開されていますが、バージョン8 Update 101で特に問題に直面していない場合にはバージョン8 Update 102に更新する必要はありません。なお、Java 7の公式アップデートはすでに終了しており、バージョン7およびそれ以前のJavaを利用している場合には、Java 8への更新を検討および実行する必要があります。
FileMaker Server 15、FileMaker Server 14およびFileMaker Server 13.0v10はJava 8に対応していますが、2016年9月にメーカーサポートが終了するFileMaker Server 12はJava 8との互換性に関する情報はファイルメーカー社からの案内は特にない状況です。
[関連]FileMaker Server 10/11のAdmin ConsoleとJava 8 Update 71は非互換(FAMLog)、FileMaker Server 12のテクニカルサポート終了予定日(FAMLog)、Java 8 Update 100以降がインストールされている環境ではFileMaker Serverをインストール不可(FAMLog)
(2016/08/16追記:関連記事(Java 8 Update 100以降がインストールされている環境ではFileMaker Serverをインストール不可)を追加・更新しました。)
Windows版FileMaker Server 15の動作環境
June 23, 2016
Windows版のFileMaker Server 15はWindows Server 2012 R2 Standard Edition、Windows Server 2008 R2 SP1 Standard EditionおよびWindows Server 2008 R2 SP1 Enterprise Editionをサポートしています。
Windows上にFileMaker Server 15をインストールするには、インターネット接続が必要です。また、Windows Server 2012 R2 Standard Editionを利用する場合、更新プログラム2919355を適用済みの環境が必要です。
RAMの最低要件は従来と同様に4GBであり、FileMaker Server 14でサポートされていたWindows Server 2012 Standard EditionはFileMaker Server 15ではサポートされなくなっています。
[関連]OS X版FileMaker Server 15の動作環境(FAMLog)