FAMLog
Mac OS X Leopard Sneak Peek
August 14, 2006
アップルが、Mac OS Xの6回目のメジャーリリースとなるMac OS X v10.5 Leopard(レパード)の新機能概要を、2006年8月7日に発表しています。
2007年春に出荷予定のLeopardには、Mac上のあらゆるものを自動的にバックアップおよび復元できる新技術「Time Machine(タイムマシン)」や、各種業務に必要な複数のアプリケーショングループを即座に切り替えられる新技術「Spaces(スペーシズ)」などといった新機能が搭載される他、さまざまな機能強化が行われる予定になっています。
なお、この発表と同時に、2007年春の出荷が予定されているMac OS X Server v10.5 Leopardの新機能概要も発表されています。
APPLE-SA-2006-08-09 Security Update 2006-004 for Mac Pro
August 11, 2006
Appleから「Security Update 2006-004 for Mac Pro」が公開されています。
Mac Proは、Mac OS X v10.4.7 Build 8K1079のバージョンで出荷されますが、Build 8K1079には2006年8月1日に公開された「Security Update 2006-004」のImageIOおよびOpenSSHに関する修正が含まれていません。これらの項目はMac Proの製造段階でテストが完全には終了していなかったため、Mac OS X v10.4.7 Build 8K1079およびMac OS X Server v10.4.7 Build 8K1079で動作しているシステムのみを対象に、このセキュリティアップデートが提供されています。
なお、2006年8月1日に公開された「Security Update 2006-004」がすでに適用されている場合には、このアップデートをインストールする必要はありません。
Mod_python 3.2.10
August 07, 2006
「Mod_python 3.2.10」が公開されています。
Mod_pythonはApacheのモジュールであり、Apacheのサーバーサイド処理をPythonで記述できるようにするものです。Mod_python 3.2.10は、Apache 2.0だけでなくApache 2.2にも新たに対応しています。
バージョン3.2.10では、req.is_https()やreq.ssl_var_lookup()、およびreq.server.get_options()といったメソッドが新機能として追加されていて、その他にもいくつか改良点や不具合が修正されている箇所があります。
なお、Apache 1.3を利用している場合には、Mod_python 3.2.10ではなくMod_python 2.7.11を使用することになります。
APPLE-SA-2006-08-01 Security Update 2006-004
August 02, 2006
Appleから「Security Update 2006-004」がリリースされています。
Security Update 2006-004は、Mac OS X v10.3.9、Mac OS X Server v10.3.9、Mac OS X v10.4.7およびMac OS X Server v10.4.7向けのもので、下記のソフトウェアが主な更新対象となっています。
・AFP Server、AppKit、ImageIO、Bom、DHCP、dyld、fetchmail、gunzip、telnet、WebKit(Mac OS X v10.3.9、Mac OS X Server v10.3.9、Mac OS X v10.4.7、Mac OS X Server v10.4.7)
・Bluetooth Setup Assistant、Image RAW、LaunchServices、OpenSSH(Mac OS X v10.4.7、Mac OS X Server v10.4.7)
なお、このセキュリティアップデートにより、Mac OS X v10.4のOpenSSHは、OpenSSH 3.8.1p1からOpenSSH 4.2p1にアップデートされます。
JK 1.2.18
July 31, 2006
WebサーバーとTomcatの接続に使用されるコネクター「JK 1.2.18」が公開されています。
JK 1.2.18はJK 1.2系統の最新版のTomcatコネクターです。Mac版のFileMaker Server 8 AdvancedではJK 1.2.3-devをベースとしたものがWebサーバーモジュールとして使用されています。
なお、FileMaker Server 7 AdvancedはMac OS X Server v10.4のWeblogサーバーと非互換でしたが、FileMaker Server 8 AdvancedではJKのソースコードを修正してApacheの設定に使うディレクティブの名称を変更することにより(例:JKLogFile→JKFmLogFile)、上記の非互換に対処しているようです。
fmsadminコマンドの活用 (6)
July 26, 2006
FileMaker Server 8およびFileMaker Server 7のfmsadminコマンドを利用すると、CLI(コマンドラインインターフェース)でFileMaker Serverを停止することができます。
fmsadminコマンドを使ってFileMaker Serverを停止するには、STOPコマンドを使用します。
(構文)
fmsadmin STOP [options]
(使用例)
$ fmsadmin stop
$ fmsadmin stop --grace-time 120
STOPコマンドのオプションには「-f(--force)」、「-m message(--message message)」および「-t seconds(--grace-time seconds)」を指定することができます。
-f(--force)オプションを利用すると、FileMaker Serverのシャットダウンを高速に実行します。また、接続しているクライアントに送信するテキストメッセージを指定する場合には-m(--message)オプションを利用し、クライアントの接続を強制的に解除するまでの合計の秒数を指定する場合には-t(--grace-time)オプションを利用します。
なお、-t(--grace-time)オプションは、-f(--force)オプションが使用されていない場合にのみ使用でき、デフォルト(および最小)の値は120秒となっています。
リレーションで極めるファイルメーカー7:追加情報
July 24, 2006
http://msyk.net/において、書籍「リレーションで極めるファイルメーカー7」の追加分のテキスト(第6章)が2006年6月に公開されていました。
「リレーションからコンテキストへ」という新しい章が公開されていて、FileMaker 7以降で重要な概念である「コンテキスト」について実例を交えて解説されています。また、FileMakerのリレーションシップ機能に重点を置きつつ、FileMaker Server AdvancedのカスタムWeb公開機能を使ったカレンダー表示を行う例の解説も掲載されていて、とても役に立つ内容になっています。
なお、追加分のテキストを加えて将来的には改訂をする予定とのことですが、現時点ではその予定は立っていないそうです。
DenyHosts
July 21, 2006
「DenyHosts」は、sshdサーバーデーモンへのパスワード推測攻撃の検知と阻止を支援するスクリプトです。Pythonで記述されたスクリプトであり、Linuxに限らずMac OS XやFreeBSD、Solarisでも動作します。
DenyHostsは、sshdのログをスキャンし、パスワード推測攻撃を行っていると判断されるIPアドレスを/etc/hosts.denyに追加することができます。tcp_wrappersをサポートするようにOpenSSHをコンパイルする必要がありますが、sshdの待ち受けポート番号を変更できない場合に有用です。
なお、現在よく観測されるsshdへのパスワード推測攻撃への対処には、http://jcs.org/patches/sshd-drop_brute_force.diffにあるパッチの適用も効果的です。
[参考書籍]入門OpenSSH(秀和システム)
FileMaker Server 8v4 Advanced Web公開エンジンアップデータ
July 13, 2006
「FileMaker Server 8v4 アップデータ」と共に「FileMaker Server 8v4 Advanced Web公開エンジンアップデータ」がファイルメーカー社のWebサイトで公開されています。
このアップデータは、FileMaker Server 8 AdvancedのWeb公開エンジンおよび管理コンソールをアップデートするもので、FileMaker Server Advancedのバージョン8.0v1、8.0v2および8.0v3を対象としています。なお、Mac版のアップデータは、PowerPCベースのMac用アップデータとなっています。
バージョン8.0v4では、XSLTスタイルシートにおいてdocument関数が無効なURLから読み込みを行おうとした場合に、スタックトレースとともにApache TomcatがHTTPステータスコード500のエラーを返してしまう問題を始めとして、いくつかの問題が修正されています。また、EXSLT機能のサポートを強化するために、Xalan-Javaがバージョン2.7.0にアップグレードされています。
なお、このアップデータではFileMaker Serverは更新されません。Web公開エンジンおよび管理コンソールをアップデートする前に、FileMaker Server 8のバージョンを必ずFileMaker Server 8v4にアップデートしておく必要があります。アップデート手順の詳細については、付属文書「FMSA Web アップデートお読みください.pdf」に記載されています。
(2007/01/08追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Server 8v4 アップデータ
July 12, 2006
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 8v4 アップデータ」を配布しています。
このアップデータは、FileMaker Server 8をバージョン8.0v4に更新するもので、FileMaker Server 8.0v1、8.0v2および8.0v3を対象としています。なお、Mac版のアップデータは、PowerPCベースのMac用アップデータとなっています。
FileMaker Server 8.0v4では、 使用状況ログを有効にするとFileMaker Serverが予期せず終了する問題や、FileMaker Serverを停止する際の安定性に関わる問題など、数多くの問題が解決されています。
このアップデータを適用する前に、あらかじめFileMaker ServerとFileMaker Server Helper、およびFileMaker Server Adminを終了させておく必要があります。アップデート方法や変更点の詳細については、アップデータに含まれるドキュメント「FMS アップデートお読みください.pdf」に記載されています。
(2007/01/08追記:リンク先のURLを変更しました。)