FAMLog
FileMaker Pro 15で名称が変更された関数
August 04, 2016
FileMaker Pro 15では一部の関数の名称が変更されています。
バージョン15では、Get ( 最終 ODBC エラー )関数はGet ( 最終外部エラー詳細 )関数に名称が変更され、ODBCのエラーに加えてSSL接続時に発生するエラーメッセージを返すようになっています。
なお、FileMaker 15ではFileMaker Pro エラーコード番号1634が新設されており、このエラー番号は証明書の検証エラーが発生したことを示します。
[関連]FileMaker Pro 13で名称が変更された関数とスクリプトステップ(FAMLog)
FileMaker Pro 15の改善点:[レコードのインポート]と[ファイルを変換]スクリプトステップの[SSL 証明書の検証]オプション
August 03, 2016
FileMaker Pro 15では、[レコードのインポート]スクリプトステップと[ファイルを変換]スクリプトステップに[SSL 証明書の検証]オプションが追加されています。
[SSL 証明書の検証]オプションを有効にすると、接続先サーバーのSSLサーバー証明書を検証します。証明書の検証ができない場合、ユーザーはそのまま接続するか、キャンセルしてこのスクリプトステップをスキップするかを選択できます。暗号化通信を利用する際には[SSL 証明書の検証]オプションに必ずチェックをつける必要がありますが、証明書を検証できない状態でSSL/TLS接続を行うと暗号化通信が実現されていない状態でサーバーに接続することになってしまうので要注意です。
なお、上記のスクリプトステップ以外に、[メールを送信]スクリプトステップも暗号化通信に対応しているSMTPサーバーのSSLサーバー証明書を検証できるようになっています。
[関連]FileMaker Pro 14の改善点:[URL から挿入]スクリプトステップの[SSL 証明書の検証]オプション(FAMLog)
INTER-Mediator Training Course
August 02, 2016
INTER-Mediatorの開発手法を演習形式で自習するトレーニングコース「INTER-Mediator Training Course」の完成が宣言されています。
INTER-Mediatorは、予算規模の小さな組織でも業務システムの開発を円滑にできることを目指して開発された、MITライセンスで提供されるWebアプリケーションフレームワークです。HTMLへの属性追加と設定ファイルを作成するだけで、データベースと連動するWebアプリケーションを開発できます。INTER-Mediator Training Courseは、日本語で記述された、INTER-Mediatorに関するePub形式の電子出版物です。これまで執筆完了した章ごとに公開されていましたが、2016年7月下旬に最後の章が公開されて完成に至りました。
INTER-Mediator Training Courseの価格は5,400円(税込)で、原則として今後の更新結果はすべて無償でダウンロード可能で、今後も機能追加に伴い随時改定される予定となっています。
OpenSSH 7.3が公開
August 01, 2016
SSHプロトコルを使用するネットワーク接続ツールのフリーな実装であるOpenSSHの新バージョン「OpenSSH 7.3」が公開されています。
OpenSSH 7.3では、sshdおよびsshのセキュリティ脆弱性が複数修正されています。特定のパスワードハッシュアルゴリズムをサーバーが使っている場合に長いパスワードを送って有効なアカウント名と無効なものを見分けるのに利用できるパスワード認証によるタイミングの差を緩和する修正が加えられた他、潜在的なサービス不能攻撃を緩和するために1024文字よりも大きなパスワード認証要求の受諾を拒否する変更などが行われています。
将来廃止する機能の告知も行われており、今後1024ビットよりも小さいRSA鍵やSSH v.1プロトコルがサポートされなくなる計画であるとのことです。
[参考]OpenSSH 7.3 がリリースされました(春山 征吾のくけー)
FileMaker Pro 15の新機能:スクリプトエラーの強調表示
July 29, 2016
FileMaker Pro 15では、スクリプトの問題をチェックすることができ、発見された問題がスクリプト編集パネルで強調表示されるようになっています。
スクリプトワークスペースで問題のある箇所のテキストは、[スクリプトワークスペース設定]にある[構文の色]タブの[問題]で設定されている色で行が強調表示され、簡単に識別できるようになっています。すべての問題を検出できるわけではありませんが、スクリプトをインポートまたは貼り付け(ペースト)すると自動的に問題がチェックされます。
なお、スクリプトを作成しながら問題がないか確認するには、スクリプト編集パネルのタブを右クリックして[問題をチェック]を選択します。
[関連]スクリプトワークスペースの構文エラーの色設定(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Pro 15の新機能:再設計されたFileMaker Pro ヘルプ
July 28, 2016
FileMaker Pro 15では、よりアクセスしやすく、より使いやすくするために、FileMaker Pro ヘルプが再設計されています。
新しいWebベースのヘルプを使用すると、WebブラウザーでFileMaker Proに関する情報を検索できます。ヘルプを参照するためにFileMaker Proをインストールする必要はありません。さらに、あらかじめヘルプをダウンロードしておくことでインターネットに接続していない環境でも使用できます。
オフラインでヘルプを使用する場合には、FileMaker Pro ヘルプのページで[FileMaker Pro 15 ヘルプのダウンロード]をクリックします。ダウンロードしたZIP形式のファイルを展開し、Webブラウザーで「ヘルプを表示.html」ファイルを開くことで、インターネットに接続していない環境でもヘルプを利用できます。
[関連]FileMaker Pro 15 のヘルプ(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker 15に対応した日本語版のFileMaker Training Series: 応用編
July 27, 2016
ファイルメーカー社がFileMaker 15 プラットフォームに対応した公式トレーニングカリキュラムである「FileMaker Training Series: 応用編」(日本語版)の販売を2016年6月に開始しています。
FileMaker Training Series: 応用編では、インターフェースデザイン、自動化、セキュリティなどのトピックが包括的に取り上げられています。中級から上級レベルのFileMakerソリーション開発者向けの内容となっており、FileMakerプラットフォームを使ってカスタムAppを開発するために必要不可欠な知識を習得することができます。また、学習効果を高めるデモファイルや演習も含まれています。
FileMaker Storeでの販売価格は、ダウンロード版(PDF形式)が税別2,200円、冊子版が税別4,000円です。FileMaker Training Series: 応用編はiBooks Storeでも購入可能で、iBooks Storeでの価格は2,200円です。
[関連]FileMaker 15に対応した日本語版のFileMaker Training Series: 基礎編が提供開始(FAMLog)
FileMaker Master Book 初級編
July 26, 2016
ファイルメーカー社が、初心者向けトレーニング教材「FileMaker Master Book 初級編」(以下、FMB 初級編)とFileMaker Pro 15のパッケージ製品を同梱したバンドル製品「FileMaker Pro 15 + FMB 初級編 バンドル」を数量限定で販売開始することを2016年7月中旬に発表しています。
FMB 初級編は、実際のビジネス現場を想定した解説と演習を通して、実際のビジネスシーンでの活用方法にそったカスタムAppの構築を初歩から順を追って学習していくことができるよう構成された300ページを超えるテキストブックです。日本のビジネス現場を熟知したプロフェッショナルのFileMaker開発パートナーが、テキストの執筆と演習用サンプルファイルの作成を担当しています。
FMB 初級編の冊子版はFileMaker StoreもしくはFileMaker製品取扱店にて1,800円(税別)で、ダウンロード版はFileMaker Storeにて900円(税別)で販売されます。
[関連]ファイルメーカー、カスタム App作成を目指す初心者のためのトレーニング教材『FileMaker Master Book 初級編』とFileMaker Pro 15ソフトウェアとのバンドルを数量限定で発売(FileMaker)
PHP 5.5.38、PHP 5.6.24およびPHP 7.0.9が公開
July 25, 2016
「PHP 5.5.38」、「PHP 5.6.24」および「PHP 7.0.9」が公開されています。
PHP 5.5.38、PHP 5.6.24およびPHP 7.0.9では、セキュリティ脆弱性が多数修正されています。PHP 5.5系統の保守は今月で終了であり、PHP 5.5.38がPHP 5.5系統における最後のバージョンとなる予定です。なお、PHP 5.6系統の保守は2018年12月に終了する予定となっています。
PHP 7では実行速度が高速化されていることから将来的にはPHP 7の普及が期待されますが、下位互換性のない変更点や推奨されなくなる機能もあるため、PHP 7に移行する場合には事前に移行ガイドを参照してからアップグレードを行う必要があります。PHPはバージョン7.1系統の開発も進められており、現在バージョン7.1.0 Beta 1が公開されている状況です。
APPLE-SA-2016-07-18-5 Safari 9.1.2
July 22, 2016
アップルから、セキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 9.1.2が配布されています。
多数の脆弱性が修正されたSafari 9.1.2は、OS X Mavericks v10.9.5およびOS X Yosemite v10.10.5で利用できます。また、同時に公開されたOS X El Capitan v10.11.6にもSafari 9.1.2が含まれています。
OS X Mountain Lion用のSafari 9は提供されておらず、OS X Mavericks以降にアップグレードすることが推奨される状況になっています。Windows用のSafariについてはバージョン6の登場以降更新版が公開されていないため、Safari for Windowsの使用を停止して他のWebブラウザーに移行する必要があります。
[関連]APPLE-SA-2016-07-18-1 OS X El Capitan v10.11.6 and Security Update 2016-004(FAMLog)、Safari 9.1.2 のセキュリティコンテンツについて(Apple サポート)