FAMLog


FileMaker Server 15の改善点:中間CA証明書のインポート

August 29, 2016

FileMaker Server 15では、Admin Consoleおよびfmsadminコマンドを使用して、中間CA証明書をインポートできるようになっています。

以前からほぼすべてのSSLサーバー証明書は中間認証局から発行されており、中間認証局から発行されたサーバー証明書をサーバーにインストールする場合には、認証局から送られてくる中間CA証明書もあわせてインストールする必要があります。FileMaker 14以前ではFileMaker GoおよびFileMaker Pro側に中間CA証明書が組み込まれており、他のソフトウェアでは見られない実装が行われていました。FileMaker Server 15では中間CA証明書をインポートできるようになりましたが、この機能は新機能というより改善点もしくは修正点と呼ぶべき機能と言えます。

バージョン14以前のFileMaker Serverは中間CA証明書をインポートしない前提の実装であり、かつ旧バージョンのクライアントは新バージョンが登場するとあまり更新されないことから、FileMakerネットワーク共有の通信をSSL/TLSで暗号化している場合には数年以内にFileMaker 15以降にバージョンアップすることが求められるようになるでしょう。

Tag: FileMaker

PHP 5.6.25とPHP 7.0.10が公開

August 19, 2016

PHP 5.6.25PHP 7.0.10が公開されています。

PHP 5.6.25とPHP 7.0.10ではそれぞれセキュリティ脆弱性が修正されています。PHP 5.5系統の保守は先月終了したため、バージョン5.6系統もしくはバージョン7.0系統にアップグレードする必要があります。

下位互換性のない変更点や推奨されなくなる機能もあるため、PHP 7に移行する場合には事前に移行ガイドを参照してからアップグレードを行う必要があります。なお、PHPはバージョン7.1系統の開発も進められており、現在バージョン7.1.0 Beta 3が公開されている状況です。

Tag: Apache

CakePHP 2.8.6が公開

August 17, 2016

CakePHP 2.8.6が2016年8月上旬に公開されています。

CakePHP 2.8.6は、バージョン2系のAPI互換となる保守リリースで、不具合の修正が行われています。CakePHP 2.7系統からCakePHP 2.8系統にバージョンアップする際には移行ガイドで各種変更点を確認してから移行作業を行う必要があります。

なお、現時点におけるCakePHPの最新バージョンはバージョン3.3.0ですが、FMCakeMix(CakePHP用のFileMakerデータソースドライバー)はCakePHP 3.xに対応していないのでご注意ください。

Tag: Apache

FileMaker Pro 15の新機能:fmscriptdisabled拡張アクセス権

August 16, 2016

FileMaker Pro 15では、fmscriptdisabled拡張アクセス権が新たに用意され、他のアプリケーションがAppleScriptまたはActiveXを使用してFileMakerスクリプトの実行を禁止できるようになっています。

fmscriptdisabled拡張アクセス権は初期設定では有効になっていないので、上記の制限を有効にするためにはアクセス権セットの拡張アクセス権を編集して、fmscriptdisabled拡張アクセス権を有効にする必要があります。

なお、fmscriptdisabled拡張アクセス権による制限はバージョン14以前では利用できないので、その点に留意する必要があります。

Tag: FileMaker

Java 8 Update 100以降がインストールされている環境ではOS X版FileMaker Serverをインストール不可

August 15, 2016

ファイルメーカー社が、Java 8 Update 100以降がインストールされている環境でOS X版FileMaker Serverをインストールできない問題についてFileMaker ナレッジベースで案内しています。

この問題は、OS X版FileMaker Server 14もしくは15.0.1をインストールしようとした際に、FileMaker ServerにはJava Runtime Environment バージョン 8の更新が最低限必要という警告が表示されて、FileMaker Serverをインストールできないというものです。

この問題を回避するには、FileMaker ナレッジベースに記載されている手順でOracleのJava 8をアンインストールしてから、FileMaker Serverをインストールし、FileMaker Serverに同梱されているJavaをインストールする必要があります。

[関連]Java 8 Update 101およびJava 8 Update 102が公開(FAMLog)

Tag: FileMaker

FileMaker Pro 15の改善点:[レコードのインポート]と[ファイルを変換]スクリプトステップの[SSL 証明書の検証]オプション

August 03, 2016

FileMaker Pro 15では、[レコードのインポート]スクリプトステップと[ファイルを変換]スクリプトステップに[SSL 証明書の検証]オプションが追加されています。

[SSL 証明書の検証]オプションを有効にすると、接続先サーバーのSSLサーバー証明書を検証します。証明書の検証ができない場合、ユーザーはそのまま接続するか、キャンセルしてこのスクリプトステップをスキップするかを選択できます。暗号化通信を利用する際には[SSL 証明書の検証]オプションに必ずチェックをつける必要がありますが、証明書を検証できない状態でSSL/TLS接続を行うと暗号化通信が実現されていない状態でサーバーに接続することになってしまうので要注意です。

なお、上記のスクリプトステップ以外に、[メールを送信]スクリプトステップも暗号化通信に対応しているSMTPサーバーのSSLサーバー証明書を検証できるようになっています。

[関連]FileMaker Pro 14の改善点:[URL から挿入]スクリプトステップの[SSL 証明書の検証]オプション(FAMLog)

Tag: FileMaker

FileMaker Pro 15の新機能:スクリプトエラーの強調表示

July 29, 2016

FileMaker Pro 15では、スクリプトの問題をチェックすることができ、発見された問題がスクリプト編集パネルで強調表示されるようになっています。

スクリプトワークスペースで問題のある箇所のテキストは、[スクリプトワークスペース設定]にある[構文の色]タブの[問題]で設定されている色で行が強調表示され、簡単に識別できるようになっています。すべての問題を検出できるわけではありませんが、スクリプトをインポートまたは貼り付け(ペースト)すると自動的に問題がチェックされます。

なお、スクリプトを作成しながら問題がないか確認するには、スクリプト編集パネルのタブを右クリックして[問題をチェック]を選択します。

[関連]スクリプトワークスペースの構文エラーの色設定(FileMaker ナレッジベース)

Tag: FileMaker

FileMaker Pro 15の新機能:再設計されたFileMaker Pro ヘルプ

July 28, 2016

FileMaker Pro 15では、よりアクセスしやすく、より使いやすくするために、FileMaker Pro ヘルプが再設計されています。

新しいWebベースのヘルプを使用すると、WebブラウザーでFileMaker Proに関する情報を検索できます。ヘルプを参照するためにFileMaker Proをインストールする必要はありません。さらに、あらかじめヘルプをダウンロードしておくことでインターネットに接続していない環境でも使用できます。

オフラインでヘルプを使用する場合には、FileMaker Pro ヘルプのページで[FileMaker Pro 15 ヘルプのダウンロード]をクリックします。ダウンロードしたZIP形式のファイルを展開し、Webブラウザーで「ヘルプを表示.html」ファイルを開くことで、インターネットに接続していない環境でもヘルプを利用できます。

[関連]FileMaker Pro 15 のヘルプ(FileMaker ナレッジベース)

Tag: FileMaker

PHP 5.5.38、PHP 5.6.24およびPHP 7.0.9が公開

July 25, 2016

PHP 5.5.38」、「PHP 5.6.24」および「PHP 7.0.9」が公開されています。

PHP 5.5.38、PHP 5.6.24およびPHP 7.0.9では、セキュリティ脆弱性が多数修正されています。PHP 5.5系統の保守は今月で終了であり、PHP 5.5.38がPHP 5.5系統における最後のバージョンとなる予定です。なお、PHP 5.6系統の保守は2018年12月に終了する予定となっています。

PHP 7では実行速度が高速化されていることから将来的にはPHP 7の普及が期待されますが、下位互換性のない変更点や推奨されなくなる機能もあるため、PHP 7に移行する場合には事前に移行ガイドを参照してからアップグレードを行う必要があります。PHPはバージョン7.1系統の開発も進められており、現在バージョン7.1.0 Beta 1が公開されている状況です。

Tag: Apache

APPLE-SA-2016-07-18-5 Safari 9.1.2

July 22, 2016

アップルから、セキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 9.1.2が配布されています。

多数の脆弱性が修正されたSafari 9.1.2は、OS X Mavericks v10.9.5およびOS X Yosemite v10.10.5で利用できます。また、同時に公開されたOS X El Capitan v10.11.6にもSafari 9.1.2が含まれています。

OS X Mountain Lion用のSafari 9は提供されておらず、OS X Mavericks以降にアップグレードすることが推奨される状況になっています。Windows用のSafariについてはバージョン6の登場以降更新版が公開されていないため、Safari for Windowsの使用を停止して他のWebブラウザーに移行する必要があります。

[関連]APPLE-SA-2016-07-18-1 OS X El Capitan v10.11.6 and Security Update 2016-004(FAMLog)、Safari 9.1.2 のセキュリティコンテンツについて(Apple サポート)

Tag: Security

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