FAMLog
FMPress Forms 2.0.0の動作環境
November 30, 2025
FMPress Formsは、WordPressで著名なフォームプラグインであるContact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをFileMakerデータベースに登録できるWordPressプラグインです。
2025年11月30日現在、FMPress Formsの最新バージョンはバージョン2.0.0です。FMPress Forms 2.0.0のご利用には、バージョン8.1以降のPHPとバージョン6.1以降のWordPressが稼働するWebサーバー、バージョン5.5以降のContact Form 7、そしてSSLサーバー証明書がインストールされているClaris FileMaker Server 2024以降が必要です。2025年12月にFileMaker Server 2023のサポートが終了する予定となっていることから、サポート対象となるFileMaker Serverのバージョンをバージョン2024以降に変更した次第です。
WebサーバーとFileMaker Serverは別々のサーバーでも構いませんし、1台のサーバーだけで運用することも可能です。なお、1台で動作させる場合にはFileMaker Serverに加えてPHPやWordPress等を別途インストールする必要が出てきます。
[関連]Claris FileMaker Server 2023のサポート終了予定月(FAMLog)、FMPress Forms 2.0.0を公開(FAMLog)
FMPress Forms 2.0.0を公開
October 26, 2025
FMPress Forms 2.0.0を公開しました。FMPress Formsは、サーバー上で共有されているFileMakerデータベースにフォームデータを登録できるWordPressプラグインであり、WordPressで最も著名なフォームプラグインであるContact Form 7と連携する形で動作します。
FMPress Forms 2.0.0では下記のソフトウェアに対応しました。
・Claris FileMaker Server 2024およびClaris FileMaker Server 2025
・PHP 8.1、PHP 8.2、PHP 8.3およびPHP 8.4
・WordPress 6.8(WordPress 6.1またはそれ以降)
・Contact Form 7 6.1.2(Contact Form 7 5.5またはそれ以降)
ライセンスはWordPressと同じくGPLv2 or laterであり、WordPressの公式プラグインディレクトリからインストールおよびダウンロードできます。なお、FMPress FormsからClaris FileMaker Cloudへの接続を可能にするWordPressプラグインであるFMPress CloudAuthについては、エミックラーニングの提供を2024年2月に終了して以来、現在は一般公開を行っていない状況です。
[関連]FMPress Forms 1.3.1を公開(FAMLog)、エミックラーニングの提供を2024年2月29日に終了(FAMLog)
Claris FileMaker 2023(バージョン20.3.1)の新機能:HTTPS トンネリング
March 22, 2024
Claris FileMaker 2023(バージョン20.3.1)では、HTTPS トンネリングを使用してClaris FileMaker ProとClaris FileMaker Server間の通信ができるようになっています。
5003番ポートではなく標準の443番ポートを経由した通信になるため、既存のファイアウォールルールとの互換性を維持でき、別途ポートを開ける必要がなくなります。
HTTPS トンネリングはプレビュー機能として搭載されています。この機能を利用するには、Ubuntu 22.04 LTS上にインストールされたFileMaker Serverが必要です。さらに、有効なSSLサーバー証明書がFileMaker Serverにインストールされている場合にのみ機能するようになっています。
[関連]Claris FileMaker 2023(バージョン20.3)の提供が開始(FAMLog)、Claris FileMaker 2023 (バージョン 20.3) の新機能をご覧ください。(Claris ナレッジベース)、FileMaker Pro と FileMaker Server 間で HTTPS トンネリングを使用する(Claris ナレッジベース)
Apache Tomcat 8.5.99、9.0.86および10.1.19ではセキュリティ脆弱性が修正済み
March 14, 2024
2024年2月に公開されたApache Tomcat 8.5.99、Apache Tomcat 9.0.86およびApache Tomcat 10.1.19ではセキュリティ脆弱性が修正されています。
Apache Tomcat 8.5.99、Apache Tomcat 9.0.86およびApache Tomcat 10.1.19では、サーバー側がWebSocket接続を中断した場合にクライアントがWebSocket接続のクローズを完了できずリソースを消費する問題(CVE-2024-23672)と、HTTP/2リクエストの処理中にリクエストがヘッダーに設定された制限を超えるとすべてのヘッダーが処理されるまで関連するHTTP/2ストリームがリセットされない問題(CVE-2024-24549)が修正されています。
なお、現時点でのApache Tomcatの最新安定バージョンはバージョン10.1.19ですが、Claris FileMaker Server 2023(FileMaker Server 20.3.2)ではJava Web公開エンジンにApache Tomcat 9.0.69が使用されています。
[関連]JVNVU#99626420: Apache Tomcatにおける複数のサービス運用妨害(DoS)の脆弱性(Japan Vulnerability Notes)
PHPにおいて読み込まれた設定ファイルの一覧をコマンドラインで確認する方法
March 01, 2024
PHPにおいて読み込まれた設定ファイルの一覧をコマンドラインで確認する方法の1つに、--iniオプションを使用する方法があります。--iniオプション付きでphpコマンドを使用することで、php.iniファイルや追加で読み込まれた設定ファイルのパスを確認できます。
HomebrewでPHP 8.3をインストールしたmacOS Sonomaでは、コマンドの実行結果は次のように表示されます。
% php --ini
Configuration File (php.ini) Path: /opt/homebrew/etc/php/8.3
Loaded Configuration File: /opt/homebrew/etc/php/8.3/php.ini
Scan for additional .ini files in: /opt/homebrew/etc/php/8.3/conf.d
Additional .ini files parsed: /opt/homebrew/etc/php/8.3/conf.d/ext-opcache.ini
% php -r 'echo php_ini_loaded_file();'
/opt/homebrew/etc/php/8.3/php.ini
% php -r 'echo php_ini_scanned_files();'
/opt/homebrew/etc/php/8.3/conf.d/ext-opcache.ini
% php -r "echo phpinfo();" | grep "php.ini"
Configuration File (php.ini) Path => /opt/homebrew/etc/php/8.3
Loaded Configuration File => /opt/homebrew/etc/php/8.3/php.ini
% php -i | grep php.ini
Configuration File (php.ini) Path => /opt/homebrew/etc/php/8.3
Loaded Configuration File => /opt/homebrew/etc/php/8.3/php.ini
設定ファイル(php.ini)はPHPの起動時に読み込まれます。PHPのサーバーモジュール版ではWebサーバーの起動時に一度だけ読み込まれ、CGI版とCLI版ではスクリプトが呼び出される度に読み込まれます。
WordPress 6.4.3が公開
February 05, 2024
WordPress 6.4.3が2024年1月下旬に公開されています。
WordPressはブログから高機能なサイトまで作ることができるオープンソースソフトウェアです。バージョン6.4.3では2件のセキュリティ脆弱性が修正されていて、WordPress 4.1以降の各バージョンも同時に更新および修正が行われています。WordPressはバージョン6.5系統の開発も進められており、現在のところWordPress 6.5は2024年3月下旬に公開される予定となっています。
なお、FMPress Formsを使用すると、Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをサーバー上で共有されているFileMakerデータベースに登録できるようになります。無料で利用可能なFMPress Formsは、WordPressの公式プラグインディレクトリからダウンロードできます。
WordPress 6.4.2が公開
December 11, 2023
WordPress 6.4.2が公開されています。
WordPressはブログから高機能なサイトまで作ることができるオープンソースソフトウェアです。バージョン6.4.2では1件のセキュリティ脆弱性が修正されています。WordPressはバージョン6.5系統の開発も進められており、現在のところWordPress 6.5は2024年初頭に公開される予定となっています。
なお、FMPress Formsを使用すると、Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをサーバー上で共有されているFileMakerデータベースに登録できるようになります。無料で利用可能なFMPress Formsは、WordPressの公式プラグインディレクトリからダウンロードできます。
Apache HTTP Server 2.4.58が公開
October 19, 2023
Apache HTTP Server 2.4.58が公開されています。
Apache HTTP ServerはオープンソースのWebサーバーソフトウェアです。バージョン2.4.58では、HTTP/2を処理する際の脆弱性(CVE-2023-43622およびCVE-2023-45802)とmod_macroの脆弱性(CVE-2023-31122)が修正されています。
なお、macOSおよびUbuntu 18.04向けのClaris FileMaker ServerではWebサーバーにApache HTTP Serverが内部的に使用されていますが、Ubuntu 20.04以降ではWebサーバーとしてApache HTTP Serverの代わりにnginxが使用されるようになっています。
[関連]JVNVU#93413100: Apache HTTP Server 2.4における複数の脆弱性に対するアップデート(Japan Vulnerability Notes)
(2023/10/25追記:関連記事を追加しました。)
WordPress 6.3.2が公開
October 13, 2023
WordPress 6.3.2が公開されています。
WordPressはブログから高機能なサイトまで作ることができるオープンソースソフトウェアです。バージョン6.3.2では複数のセキュリティ脆弱性が修正されていて、WordPress 4.1以降の各バージョンも同時に更新および修正が行われています。WordPressはバージョン6.4の開発も進められており、現在バージョン6.4 Beta 3が公開されている状況です。
なお、FMPress Formsを使用すると、Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをサーバー上で共有されているFileMakerデータベースに登録できるようになります。無料で利用可能なFMPress Formsは、WordPressの公式プラグインディレクトリからダウンロードできます。
Apache Tomcat JK Connector 1.2.49が公開
September 21, 2023
WebサーバーとApache Tomcatの接続に使用されるコネクターであるApache Tomcat JK Connector 1.2.49が2023年9月中旬に公開されています。
Apache Tomcat JK Connector 1.2.49では、特定の条件下で発生する情報漏洩の脆弱性(CVE-2023-41081)が修正されています。
なお、Mac版のFileMaker Server 7からFileMaker Server 11まではApache Tomcat JK Connector 1.2をベースにしたものがWebサーバーモジュールで使用されていました。macOS版のClaris FileMaker Server 2023ではmod_proxy_ajp.soが組み込まれたApache HTTP Serverを利用していますが、mod_proxy_ajpやApache Tomcat JK Connectorは特に内部では使われてはいません。
[関連]JVNVU#96802408: Apache Tomcat Connectors(mod_jk)における情報漏えいの脆弱性(Japan Vulnerability Notes)