FAMLog


FileMaker Server 16の新機能:fmsadmin WPEコマンド

May 15, 2018

FileMaker Server 16では、CLI(コマンドラインインターフェース)でFileMaker Serverを管理するためのfmsadminコマンドにおいて新たにWPEコマンドを利用できるようになっています。

WPEコマンドを使うことで、ワーカーマシンの追加や削除、および一覧を表示することができます。

[使用例]
$ fmsadmin wpe add 192.168.1.15 192.168.1.16
$ fmsadmin wpe list
$ fmsadmin wpe remove 192.168.1.16 -y -u USERNAME -p PASSWORD
WPE Removed: 192.168.1.16

なお、ワーカーマシンを追加するADDコマンドはワーカーマシン上で実行する必要があり、ワーカーマシンの一覧を表示するLISTコマンドとワーカーマシンを削除するREMOVEコマンドはマスターマシン上で実行する必要があります。

[関連]FileMaker Server 16の新機能:FileMaker WebDirectで500同時接続をサポート(FAMLog)

Tag: FileMaker

FileMaker Pro 16の新機能:[領域監視スクリプトを構成]スクリプトステップ

May 01, 2018

FileMaker Pro 16では、[領域監視スクリプトを構成]スクリプトステップが追加され、監視する領域にiOSデバイスが出入りするときに任意のスクリプトを実行できるようになっています。

具体的には、iOSデバイスが事前に設定したiBeaconに近づいたとき、もしくは事前に設定したジオフェンスに入ったときに自動的に任意の処理を実行できるようになっています。

定義されている領域にiOSデバイスが出入りするたびに、iOSからFileMaker Goに通知され、任意のスクリプトが実行されます。なお、通知されたときにFileMaker Goがバックグラウンドで実行されていた場合、FileMaker Goがフォアグラウンドに戻った後で通知を受け取るようになっています。

[関連]FileMaker 16の新機能 ジオフェンス機能:「領域監視」スクリプトと関数(イエスウィキャンのファイルメーカー情報)

Tag: FileMaker

FileMaker Pro 16の新機能:fmurlscript拡張アクセス権

April 24, 2018

FileMaker Pro 16では、fmurlscript拡張アクセス権が新たに用意され、URLを使用してデータベースを開く際に共有ファイル内のスクリプトが初期設定のままでは実行されないように変更されています。

FileMaker Proのインストーラーによって、インターネットプロトコル(IP)としてfmp:が登録され、URLを使用して共有ファイル内のスクリプトを実行することができます。ただし、バージョン16ではfmurlscript拡張アクセス権は初期設定では有効になっていません。

[例]
fmp://192.168.10.0/Clients.fmp12?script=ListClients
fmp://192.168.10.0/Clients.fmp12?script=ListClients&param=TopClients&$NumberToList=10

URLを使用してデータベースを開く際に共有ファイル内のスクリプトを実行させるためには、アクセス権セットの拡張アクセス権を編集して、fmurlscript拡張アクセス権を明示的に有効にする必要があります。

[関連]URL を使用してファイルを開く(FileMaker Pro 16 ヘルプ)、FileMaker Pro 12の新機能:URLを使用した共有データベースのスクリプト実行(FAMLog)、FileMaker Pro 16で取り除かれた機能(FAMLog)

Tag: FileMaker

FileMaker CloudとGet(システムプラットフォーム)関数

March 20, 2018

FileMaker Proの「Get(システムプラットフォーム)関数」は、現在のプラットフォームを示す数値を返します。

この関数の戻り値は下記のようになります。

・「1」:プラットフォームがmacOSの場合
・「-2」:プラットフォームがWindowsの場合
・「3」:プラットフォームがiOSの場合
・「4」:プラットフォームがFileMaker WebDirectの場合
・「5」:プラットフォームがFileMaker Cloudの場合

FileMaker CloudでGet(システムプラットフォーム)関数を実行すると、この関数の戻り値は「5」となります。

[関連]FileMaker WebDirectとGet(システムプラットフォーム)関数(FAMLog)

Tag: FileMaker

FileMaker WebDirectでサポートされていない取得関数

March 16, 2018

FileMaker WebDirectは、コーディングをすることなく、FileMakerベースのカスタム AppをWebブラウザーで直接実行可能にするテクノロジーです。

FileMaker WebDirectは、WebブラウザーからデータベースにアクセスするユーザーにもFileMaker Proと同様の操作性を提供しますが、FileMaker WebDirectではサポートされていない取得関数が複数存在します。

2018年3月現在、FileMaker WebDirectでサポートされていない取得関数の一覧は次の通りです。

[返される値が空の文字列である関数]
・Get (アクティブ選択位置)
・Get (アクティブ選択サイズ)
・Get (カスタムメニューセット名)
・Get (デスクトップパス)
・Get (ドキュメントパス)
・Get (ドキュメントパス一覧)
・Get (FileMaker パス)
・Get (ハイコントラスト色)
・Get (ハイコントラスト状態)
・Get (ネットワークタイプ)
・Get (ページ番号)
・Get (環境設定パス)
・Get (プリンタ名)
・Get (システムドライブ)
・Get (システム NIC アドレス)
・Get (テンポラリパス)
・Get (トリガジェスチャ情報)
・Get (ウインドウ左位置)
・Get (ウインドウ上位置)

[返される値が0である関数]
・Get (書式設定バーの表示状態)
・Get (スクリプトアニメーション状態)
・Get (テキスト定規表示)
・Get (システム書式使用状態)

[返される値が32である関数]
・Get (スクリーン深さ)

[返される値が100である関数]
・Get (ウインドウのズームレベル)

[関連]FileMaker WebDirect でサポートされない取得関数(FileMaker ナレッジベース)

(2020/2/20追記:返される値が空の文字列である関数にGet (アクティブ選択位置)関数を追加しました。)

Tag: FileMaker

RubyGems 2.7.6が公開

February 26, 2018

Rubyの標準添付ライブラリであるRubyGemsに複数の脆弱性が発見され、各セキュリティ脆弱性が修正されたRubyGems 2.7.6が2018年2月中旬に公開されています。

現時点では、上記脆弱性の修正に対応したRubyはリリースされていませんが、RubyGemsを最新版(バージョン2.7.6以降)に更新することによって各脆弱性が修正されます。

RubyGemsを更新するには以下のコマンドを実行します。

[実行例]
gem update --system

Tag: Ruby

fmcsadmin 0.9.1を公開

February 15, 2018

fmcsadmin 0.9.1を公開しました。

fmcsadminは、FileMaker Cloud 1.16で利用できるようになったFileMaker Admin API (Trial)をコマンドラインインターフェース(CLI)で手軽に操作できるようにするツールであり、FileMaker Serverに付属するfmsadminコマンドと同様の使い勝手を実現します。FileMaker Cloud上で利用できるLinux版を用意している他、macOSやWindows上でFileMaker Cloudをリモートで管理することもできます。

バージョン0.9.1では、ログアウト処理が正常に実行されていなかった不具合を修正しました。fmcsadminは、オープンソースソフトウェアとしてGitHubで公開しており、無料でご利用いただくことが可能です。Go言語で実装されており、ライセンスはApache License, Version 2.0です。

[関連]fmcsadmin 0.9.1を公開(株式会社エミック)

Tag: FileMaker

Apache Tomcat 7.0.84、8.0.48、8.5.24および9.0.2における修正点

February 06, 2018

Apache Tomcat 7.0.84Apache Tomcat 8.0.48Apache Tomcat 8.5.24およびApache Tomcat 9.0.2では、ドキュメントにおける記述ミスにより、意図しないプログラムがCGIプログラムとして実行される可能性を招く恐れがあったことが公表されています。

Apache Tomcat 7.0.84、8.0.48、8.5.24および9.0.2が公開されたのは先月下旬ですが、上記に関する情報は先月末に公開されました。実際の挙動は特に変更されておらず、ドキュメントにおける記述内容が間違っていたため訂正されており、影響度はLow(低)と位置付けられています。

なお、FileMaker Server 13、FileMaker Server 14、FileMaker Server 15およびFileMaker Server 16のWeb公開機能とAdmin Console用管理サーバーではTomcat 7.0系列が使用されています。

Tag: Apache

APPLE-SA-2018-1-23-2 macOS High Sierra 10.13.3, Security Update 2018-001 Sierra, and Security Update 2018-001 El Capitan

January 24, 2018

AppleからmacOS High Sierra 10.13.3、macOS Sierra 10.12.6およびOS X El Capitan v10.11.6用のSecurity Update 2018-001が公開されています。

上記の各アップデートにはセキュリティに関わる修正が含まれていますが、OS X Yosemite用のアップデートは用意されていません。

なお、macOS Sierra 10.12.6およびOS X El Capitan v10.11.6用のSecurity Update 2018-001にはMeltdown脆弱性(CVE-2017-5754)の影響緩和策が含まれているとのことです。

[関連]ARM ベースおよび Intel CPU の投機的実行の脆弱性について(Apple)、About speculative execution vulnerabilities in ARM-based and Intel CPUs(Apple)

Tag: Security

FileMaker WebDirectとGet(ウインドウスタイル)関数

January 17, 2018

FileMaker ProのGet(ウインドウスタイル)関数は、スクリプトが実行されているウインドウのスタイル情報を示す数値を返します。

Get(ウインドウスタイル)関数が返す値は次の通りです。

・「0」:ウインドウがドキュメントウインドウの場合
・「1」:ウインドウがフローティングドキュメントウインドウの場合
・「2」:ウインドウがダイアログウインドウの場合
・「3」:ウインドウがカードの場合

FileMaker WebDirectでGet(ウインドウスタイル)関数を実行すると、この関数の戻り値は常に「0」となります。

[関連]カードとGet(ウインドウスタイル)関数(FAMLog)

Tag: FileMaker

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