FAMLog
インスタントWeb公開とWebビューアに関する考慮事項 (3)
November 27, 2006
FileMakerデータベースをインスタントWeb公開機能で公開すると、Webビューアが利用するURLの先頭にスキーム「http://」が自動的に付加されます。
[Web ビューアの設定]ダイアログボックスの「Web アドレス」欄にスキームを省略して「www.famlog.jp」と入力した場合、FileMaker ProにおいてはWebビューア内にWebページは表示されませんが、インスタントWeb公開の場合には自動的に「http://」が付加されて評価され、URLが「http://www.famlog.jp」であるWebページを表示します。
エラーを防ぐため、Webビューアを設定する際には、適切なスキームをWebアドレスに入れるようにしておくとよいでしょう。
インスタントWeb公開とゲストアカウントによる自動ログイン
November 14, 2006
FileMaker 8およびFileMaker 8.5のインスタントWeb公開機能において、ゲストアカウントがインスタントWeb公開拡張アクセス権を持つ唯一のアカウントである場合を除き、Webユーザーがゲストアカウントで自動的にログインすることはありません。
逆に言えば、インスタントWeb公開において、ゲストアカウントを使って自動ログインできるようにするためには、ゲストアカウントのみインスタントWeb公開拡張アクセス権が有効となるようにデータベース側で設定しておけばよい、ということになります。このように設定すると、ログインページは表示されません。
バージョン8でインスタントWeb公開機能の認証方法がフォームベース認証に変更されましたが、それだけでなく上記についてもFileMaker 7と動作が異なっているので、バージョン7からバージョンアップする際には注意が必要です。
[関連]Login-in with FM8 - FileMaker Forums
(2007/03/08追記:関連記事へのリンクを追加しました。)
FileMaker Pro 8.5の新機能:値一覧と索引一覧でのソート順の指定
October 25, 2006
FileMaker Pro 8.5では、[値一覧に使用するフィールドの指定]ダイアログボックスと[索引一覧]ダイアログボックスにおいて、ソート順の基準とする言語を指定できる機能が追加されています。
[値一覧に使用するフィールドの指定]ダイアログボックスにおいて、ソート順の基準とする言語設定を変更すると、値一覧の値の表示順が変更されます。例えば、同ダイアログボックスで「次の条件で値をソートしなおす」にチェックをつけて、言語設定として「Unicode」を指定すると、大文字の「Z」が小文字の「a」より先に表示されるようになります。
なお、[索引一覧]ダイアログボックスにおいて、再ソートされた索引は[索引一覧]ダイアログボックスが表示されている間のみ有効です。後でこのダイアログボックスを開いたときには、ソート順は記憶されず元に戻るようになっています。
Box SetがSLA(サイトライセンスアグリーメント)に名称変更
September 28, 2006
ファイルメーカーSLP(Software Licensing
Program)における、Box Set(ボックスセットライセンスアグリーメント)が「SLA(サイトライセンスアグリーメント)」に名称変更が行われた、とファイルメーカー社が案内しています。
これにあわせて、Box Setの「サブスクリプション」も「メンテナンス」に名称変更されています。
SLAでは、企業(事業所)において従業員数またはPCの保有台数が50以上の場合、SLA対象製品を、その企業(事業所)におけるすべてのPCにインストールし、全従業員が使用することが可能です。
FileMakerのライセンスプログラムにおいて、簡単、柔軟かつ最も割安なサイトライセンスであり、2006年9月現在、SLA対象製品は、FileMaker Pro 8.5、FileMaker Server 8、およびFileMaker Server 8 Advancedの3製品です。
DenyHosts
July 21, 2006
「DenyHosts」は、sshdサーバーデーモンへのパスワード推測攻撃の検知と阻止を支援するスクリプトです。Pythonで記述されたスクリプトであり、Linuxに限らずMac OS XやFreeBSD、Solarisでも動作します。
DenyHostsは、sshdのログをスキャンし、パスワード推測攻撃を行っていると判断されるIPアドレスを/etc/hosts.denyに追加することができます。tcp_wrappersをサポートするようにOpenSSHをコンパイルする必要がありますが、sshdの待ち受けポート番号を変更できない場合に有用です。
なお、現在よく観測されるsshdへのパスワード推測攻撃への対処には、http://jcs.org/patches/sshd-drop_brute_force.diffにあるパッチの適用も効果的です。
[参考書籍]入門OpenSSH(秀和システム)
FileMaker Server 8v4 アップデータ
July 12, 2006
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 8v4 アップデータ」を配布しています。
このアップデータは、FileMaker Server 8をバージョン8.0v4に更新するもので、FileMaker Server 8.0v1、8.0v2および8.0v3を対象としています。なお、Mac版のアップデータは、PowerPCベースのMac用アップデータとなっています。
FileMaker Server 8.0v4では、 使用状況ログを有効にするとFileMaker Serverが予期せず終了する問題や、FileMaker Serverを停止する際の安定性に関わる問題など、数多くの問題が解決されています。
このアップデータを適用する前に、あらかじめFileMaker ServerとFileMaker Server Helper、およびFileMaker Server Adminを終了させておく必要があります。アップデート方法や変更点の詳細については、アップデータに含まれるドキュメント「FMS アップデートお読みください.pdf」に記載されています。
(2007/01/08追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMakerホスティングサービス プラン8
June 19, 2006
株式会社エミックが、FileMaker 8に対応したホスティングサービス「FileMakerホスティングサービス プラン8」を発表しています。
FileMakerホスティングサービス プラン8は、代表的なワークグループ向けデータベースソフトウェアであるFileMakerを使って、インターネット上でのデータベース共有、ノンプログラミングでのWeb公開(インスタントWeb公開)、およびカスタムWeb公開機能による独自開発のWebアプリケーションの運用が行える、1社1台の専用サーバーの利用環境が提供されるサービスです。サーバーにはあらかじめFileMaker Server 8 Advancedがインストールされているので、初期コストを大きく抑えることができます。
サービスの価格は月額税込31,290円、初期セットアップ料金は税込39,900円であり、本日より受付を開始しています。
Cyberduck 2.6
June 08, 2006
Mac OS Xで動作するオープンソースのSFTP/FTPクライアントソフトウェア「Cyberduck 2.6」が公開されています。
バージョン2.6では、Dashboardウィジェットが同梱され、ブラウザーウインドウのドローワー式のログ情報パネルが復活しています。Sparkle.frameworkによる自動ソフトウェアアップデート機能も追加され、その他にも数多くの機能追加や不具合の修正がされています。
Cyberduck 2.6はMac OS X v10.4にも対応したUniversalアプリケーションであり、Mac OS X v10.3.9以降で動作します。
入門 PHPセキュリティ
May 26, 2006
セキュリティを意識したPHPプログラミングのポイントを解説したPHPセキュリティの入門書「入門 PHPセキュリティ」が2006年5月11日に発売されています。
この書籍は、Chris Shiflettが執筆した「Essential PHP Security」の翻訳書であり、 主要な攻撃パターンごとに、セキュリティを確保するために必要となるPHPプログラミングの基本的なアイデアと有効な実践方法を詳しく解説しています。
PHPでセキュアなコードを書くための入門書であり、PHPセキュリティの基本を効率よく学ぶことができます。
定価:1,890円(税込)
サイズ:B5変型
ページ数: 136
著者:Chris Shiflett
訳者:桑村 潤、廣川 類
出版社:オライリー・ジャパン(発売元:オーム社)
ISBN:4-87311-286-9[Amazon.co.jpで購入...]
FileMaker Server 8の新機能と改善点 (1)
April 17, 2006
FileMaker Server 8では、ファイルの一貫性をチェックする機能が新機能として追加されています。
バージョン8のFileMaker製品で開いたことのないデータベースファイルや、正常に終了処理がされなかったデータベースファイルをFileMaker Server 8で開く際に、ファイルの一貫性チェック機能が自動的に実行され、イベントログにチェックの結果が記録されます。FileMaker Server Adminで「一貫性チェックなしでファイルを開く」設定にしていればこのチェック機能は働きませんが、通常この機能は有効になっています。
なお、データベースが壊れている可能性がある場合には、そのデータベースファイルをFileMaker Server 8で開くことができません。その場合には、FileMaker Pro 8の[修復]コマンドを使用してデータベースを修復する必要があります。