FAMLog
Get(ファイルパス)関数
July 10, 2007
FileMaker Proの「Get(ファイルパス)関数」は、現在アクティブなデータベースファイルの場所を示す完全パスを返します。
Mac OS Xでは「file:/ボリューム/フォルダ/ファイル名」の形式で値が返ります。一方、Windows環境では、ローカルファイルの完全パスは「file:/ドライブ:/フォルダ/ファイル名」の形式で値が返り、リモートファイルの場合には、完全パスは「file://ボリューム/フォルダ/ファイル名」となります。
なお、Mac OS XにおいてFileVaultの機能を有効にしている場合と、その機能を利用していない場合では、返ってくる値が異なるので注意が必要です。
[Mac OS XでFileVaultを無効にしている場合の例]
file:/VOLUMENAME/Users/USERNAME/Desktop/FILENAME.fp7
[Mac OS XでFileVaultを有効にしている場合の例]
file:/USERNAME/Desktop/FILENAME.fp7
Mac OS X Leopard ServerにはRuby on Railsが搭載予定
July 09, 2007
旧聞の通り、2007年10月出荷予定のMac OS X Leopard ServerにはRuby on Rails、MongrelおよびCapistranoが標準搭載される予定です。
Mongrelは、Ruby用のWebサーバー兼HTTPライブラリであり、Ruby on Railsにも対応しています。Capistranoは、Ruby製のアプリケーションデプロイメントツールです。
他にもRuby関連のソフトウェアがLeopardに標準添付される予定であり、Mac OS X LeopardにはRubyGemsが標準で同梱されることが予想されます。Mac OS X Leopardであれば、RubyやRubyGemsを別途インストールすることなく、Rfm(FileMaker API for Ruby)のインストールをすぐに実行することができるでしょう。
(2007/07/12追記:「Ruby FileMaker API」を「FileMaker API for Ruby」という表記に変更しました。)
Mac OS X v10.4にRuby on Railsをインストールする
July 06, 2007
Ruby on Railsは、オープンソースのWebアプリケーションフレームワークです。文字通りRubyで記述されており、現時点でRailsの最新バージョンは1.2.3です。
Railsをインストールするにはいくつか方法がありますが、RubyGemsを使う方法が最も容易でしょう。Mac OS X v10.4では別途インストールしたRuby(Ruby 1.8.6-p36等)およびRubyGemsがすでに利用できる環境であれば、次のようにgemコマンドを使ってRailsをインストールすることができます。
$ sudo gem install rails --include-dependencies
なお、今年10月出荷予定のMac OS X Leopard ServerにはRuby on Railsが標準搭載される予定となっています。
Rfmと拡張アクセス権キーワード
July 05, 2007
Rfmは、FileMaker Server AdvancedのXMLを使用したカスタムWeb公開機能を利用して、RubyからFileMakerデータベースに接続します。
動作原理としてはFileMaker API for PHPと類似しており、事前にFileMakerデータベースの拡張アクセス権設定を調整する必要があります。Rfmでは、使用する拡張アクセス権のキーワードは「fmxml」です。
なお、RfmはRubyで記述されているためRuby on Rails上で動作させることもできますが、現状ではRailsのActive Recordと連係して動作するものではありません。
[関連]FileMaker API for PHP用拡張アクセス権キーワード(FAMLog)
(2007/07/12追記:タイトルを「Ruby FileMaker APIと拡張アクセス権キーワード」から「Rfmと拡張アクセス権キーワード」に変更し、さらに「Ruby FileMaker API」を「Rfm」という表記に変更しました。)
第24回「FileMaker Fun Night!」イベントレポートが公開
July 04, 2007
セブンズドアが、毎月Apple Store, Ginzaで行っているイベント「FileMaker Fun Night!」のレポートを先月下旬に更新しています。
2007年6月23日に行われた第24回のイベントレポートが追加されており、値一覧の基本や制御まわりのスクリプト、およびトランザクションに関する情報などが紹介されています。
次回は、「分離モデルの光と影(と罠)」というテーマで、2007年7月14日(土)18:00-19:30に同イベントが開催される予定になっています。なお、同イベントは参加費および事前申し込みは共に不要です。
(2021/03/07追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
Rfmのインストール
July 03, 2007
Rfm(FileMaker API for Ruby)はRubyForgeにgemパッケージが用意されていて、gemコマンドを使用してインストールすることができます。
gemコマンドは、RubyGemsがインストールされていれば使用することができます。
[インストール例]
$ sudo gem install rfm
インストール作業が正常に完了した後に、Rubyスクリプトの先頭部分に次のように記述することでRfmを利用できるようになります。
require 'rubygems'
require 'rfm'
(2007/07/12追記:タイトルを「Ruby FileMaker APIのインストール」から「Rfmのインストール」に変更し、さらに「Ruby FileMaker API」を「Rfm」という表記に変更しました。)
Mac OS X v10.4にRubyGems 0.9.4をソースからインストールする
July 02, 2007
Rubyのパッケージ管理ツールであるRubyGemsの最新バージョンは、バージョン0.9.4です(2007年7月2日現在)。
Mac OS X v10.4ではRubyGemsが標準で用意されておらず、利用には別途インストールする必要がありますが、その方法の1つとしてソースからインストールする方法があります。
[インストール例]
$ export PATH=/usr/local/bin:$PATH
$ tar xzvf rubygems-0.9.4.tgz
$ cd rubygems-0.9.4
$ sudo ruby setup.rb
なお、Mac OS X v10.4にRubyをソースからインストールした場合には、インストールしたRubyが使えるようにあらかじめパスを通す作業をする必要があります。
[設定例]
$ echo 'export PATH=/usr/local/bin:$PATH' >> ~/.bash_profile
Mac OS X v10.4にRuby 1.8.6-p36をソースからインストールする
June 29, 2007
Rubyの最新バージョンは、日本Ruby会議2007に合わせて公開されたバージョン1.8.6-p36です(2007年6月29日現在)。
Mac OS X v10.2以降ではRubyが標準で同梱されていますが、Rubyのバージョンが最新バージョンであるとは限りません。例えば、Mac OS X v10.4に標準でインストールされているRubyのバージョンは1.8.2です。
必要に応じて最新版をインストールしたい場合がありますが、その方法の1つとしてソースからインストールする方法があります。
[インストール例]
$ tar xzvf ruby-1.8.6-p36.tar.gz
$ cd ruby-1.8.6-p36
$ ./configure --enable-shared --enable-pthread
$ make
$ make test
$ sudo make install
なお、Mac OS X v10.4にRubyをソースからインストールする場合には、あらかじめXcode Tools(現時点での最新バージョンはバージョン2.4.1)をインストールしておく必要があります。
[関連]Ruby インストールガイド
Get(システムバージョン)関数
June 28, 2007
FileMaker Proの「Get(システムバージョン)関数」をスクリプト内で使用すると、スクリプトを実行しているユーザーのコンピューターに搭載されているオペレーティングシステムのバージョンが返されます。
FileMaker Pro 7、8および8.5では、この関数の戻り値は下記のようになります。
・「5.0」:Windows 2000の場合
・「5.1」:Windows XPの場合
・「10.4.9」:Mac OS X v10.4.9の場合
なお、Windows Vistaでは、Get(システムバージョン)関数の戻り値は「6.0」となります。
APPLE-SA-2007-06-22 Security Update 2007-006
June 27, 2007
Appleから「Security Update 2007-006」が公開されています。
Security Update 2007-006は、Mac OS X v10.3.9、Mac OS X Server v10.3.9、Mac OS X v10.4.9以降およびMac OS X Server v10.4.9以降向けに用意されており、下記のソフトウェアが更新対象となっています。
・WebCore、WebKit(Mac OS X v10.3.9、Mac OS X Server v10.3.9、Mac OS X v10.4.9以降、Mac OS X Server v10.4.9以降)
WebKitフレームワークは、Mac版FileMaker Pro 8.5のWebビューアでも利用されているものです。
なお、本アップデートの公開とほぼ同じタイミングで、上記の修正内容を含むSafari 3 Beta Update 3.0.2も公開されており、Windows版Safariで日本語表示がサポートされるようになっています。