FAMLog
FileMaker Pro 16の新機能:[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプション
December 01, 2017
FileMaker Pro 16では、[URL から挿入]スクリプトステップでさまざまなcURL オプションを指定できるようになっています。
curlは、さまざまな通信規格に対応しているデータ転送用のコマンドラインツールおよびライブラリです。FileMaker Pro 16では、90を超えるcURL オプションがサポートされており、[URL から挿入]スクリプトステップにおいて多数の一般的なファイル転送オプションを利用できるようになっています。
このオプションを使用することで、REST APIで他のアプリケーションにJSONデータを要求するHTTPリクエストを簡単に作成することができます。
[関連]サポートされている cURL オプション(FileMaker Pro 16 ヘルプ)
PHP 7.2.0が公開
December 04, 2017
「PHP 7.2.0」が公開されています。
モダンな暗号ライブラリであるSodiumがPHPコアモジュールに含まれるようになり、パスワードハッシュAPIにArgon2が追加された他、object型の導入や抽象メソッドのオーバーライドなど、PHP 7.2には数多くの改善点や新機能が含まれています。下位互換性のない変更点も含まれているため、PHP 7.2に移行する場合にはあらかじめ移行ガイドを参照してから移行作業を行うことが推奨されます。
なお、PHP 5.6は2018年12月31日まで、PHP 7.0は2018年12月3日まで、PHP 7.1は2019年12月1日まで、PHP 7.2は2020年11月30日までセキュリティ修正が継続される予定となっています。
FileMaker Server 16の新機能:OAuth 2.0のサポート
December 05, 2017
FileMaker Server 16では、OAuth 2.0が新たにサポートされ、AmazonやGoogle、Microsoft Azureのアカウント認証情報を使用してFileMakerベースのカスタムAppにログインできるようになっています。
サポートされているクライアントは、FileMaker Pro 16、FileMaker Go 16およびFileMaker WebDirectです。
OAuth 2.0のフローを構成するHTTPの各通信においてはTLS(SSL)を用いる必要があります。さらに、OAuthアイデンティティプロバイダアカウントを使用するクライアントは、FileMaker Serverによって共有されているファイルを開くときに、サーバーの完全修飾ドメイン名を使用する必要があります。
[関連]オープン認証 (OAuth) 資格情報を使用したソリューションへのアクセス(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Cloud 1.16.0の新機能:PDFおよび印刷のサポート
December 06, 2017
2017年10月に発表されたFileMaker Cloud 1.16ではPDFおよび印刷のサポートが追加されています。
FileMaker Cloud 1.16では、FileMaker Server 16と同様に、FileMaker WebDirectで共有されているファイルで[印刷]、[印刷設定]および[レコードを PDF として保存]スクリプトステップを使用できるようになっています。さらに、FileMaker スクリプトエンジンで[印刷設定]および[レコードを PDF として保存]スクリプトステップがサポートされるようになっています。
なお、FileMaker Cloud 1.16では、FileMaker Admin API (Trial)を使用することでサーバーサイドスクリプト実行用のスケジュールを作成できます。
[関連]FileMaker Server 16の新機能:サーバーサイドスクリプトでPDFファイルの出力が可能に(FAMLog)、FileMaker Server 16の新機能:FileMaker WebDirectでPDFファイルの出力をサポート(FAMLog)
OpenSSL 1.0.2nが公開
December 07, 2017
通信暗号化ライブラリとして広く利用されているOpenSSLの新バージョンであるOpenSSL 1.0.2nが公開されています。
OpenSSL 1.0.2nでは2点のセキュリティ脆弱性(CVE-2017-3737およびCVE-2017-3738)が修正されています。CVE-2017-3737はOpenSSL 1.1.0系統には影響せず、OpenSSL 1.1.0系統におけるCVE-2017-3738に対する修正はOpenSSL 1.1.0hで行われる予定ですが、CVE-2017-3738は影響度が低いことから今回OpenSSL 1.1.0系統の更新は行われていません。
FileMaker Pro 16.0.3にはOpenSSL 1.0.2lが同梱されています。なお、OpenSSL 1.0.2系列が使用されているのはFileMaker Pro 14.0.4以降です。
APPLE-SA-2017-12-6-1 macOS High Sierra 10.13.2
December 08, 2017
AppleからmacOS High Sierra 10.13.2、macOS Sierra 10.12.6用のSecurity Update 2017-002およびOS X El Capitan v10.11.6用のSecurity Update 2017-005が公開されています。
上記の各アップデートにはセキュリティに関わる修正が含まれており、Apache HTTP Serverがバージョン2.4.28に更新される他、curlやOpenSSL等の脆弱性も修正されています。
前回からOS X Yosemite用のセキュリティアップデートが用意されていないことから、実質的にOS X El Capitan以降にアップグレードすることが推奨される状況になっています。
APPLE-SA-2017-12-6-2 iOS 11.2
December 11, 2017
iOSデバイス向けのソフトウェアアップデートとなるiOS 11.2の提供が開始されています。
iOS 11.2では、互換性のある他社製のアクセサリを使用した場合にiPhone 8、iPhone 8 PlusおよびiPhone Xが高速ワイヤレス充電に対応するようになっています。不具合の修正や改善だけでなく、セキュリティ脆弱性も多数修正されています。
アップデートの対象機種は、iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X、第6世代のiPod touch、第5世代のiPad、iPad Air、iPad Air 2、9.7インチiPad Pro、10.5インチiPad Pro、第1世代および第2世代の12.9インチiPad Pro、iPad mini 2、iPad mini 3およびiPad mini 4です。
[関連]APPLE-SA-2017-12-13-6 Additional information for APPLE-SA-2017-12-6-2 iOS 11.2(Apple)
(2017/12/14追記:関連記事へのリンクを追加しました。)
Apache Tomcat 8.5.24が公開
December 12, 2017
Apache Tomcat 8.5.24が公開されています。
Apache Tomcat 8.5.24では、Java 9をサポートするようになっています。Apache Tomcatはバージョン9.0系統の開発も進められており、バージョン8.5.24と同時にApache Tomcat 9.0.2 (beta)が公開されています。
なお、FileMaker Server 13とFileMaker Server 14、FileMaker Server 15、FileMaker Server 16のWeb公開機能とAdmin Console用管理サーバーではTomcat 7.0系列が使用されています。
FileMaker Pro 16の新機能:JSON関数
December 13, 2017
FileMaker Pro 16では、JSONデータの解析および生成を簡素化する関数が追加され、Webサービスから取得したJSONデータを取り扱いやすくなっています。
バージョン16で追加されたJSON関連の関数は次の通りです。
・JSONDeleteElement
・JSONFormatElements
・JSONGetElement
・JSONListKeys
・JSONListValues
・JSONSetElement
JSONデータの値を変更したり要素を追加したりするにはJSONSetElement関数を、要素を削除するにはJSONDeleteElement関数を、JSONデータを読みやすくするにはJSONFormatElements関数を使用します。JSONデータを解析するには、JSONGetElement関数やJSONListKeys関数、JSONListValues関数を使用します。
[関連]JSON 関数の使い方(FileMaker Pro 16 ヘルプ)、FileMaker Pro 16の新機能:バージョン16で追加された関数一覧(FAMLog)
APPLE-SA-2017-12-13-5 Safari 11.0.2
December 14, 2017
Appleからセキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 11.0.2が配布されています。
多数の脆弱性が修正されたSafari 11.0.2は、OS X El Capitan v10.11.6およびmacOS Sierra 10.12.6で利用できます。同時に公開されたmacOS High Sierra 10.13.2にもSafari 11.0.2が含まれています。
なお、OS X Yosemite用のSafari 11は提供されておらず、OS X El Capitan以降にアップグレードすることが推奨される状況になっています。
[関連]APPLE-SA-2017-12-6-1 macOS High Sierra 10.13.2(FAMLog)
iMac Proが販売開始
December 15, 2017
AppleがiMac Proの販売を開始しています。
最大18コアのプロセッサーを搭載し、Macで初めて10Gb Ethernetを搭載するiMac Proは、最大で4TBのSSD、最大で128GBのメモリーをサポートします。4基のThunderbolt 3ポートを搭載することにより最大2台の高性能RAIDアレイと2台の5Kディスプレイを同時に接続することができます。
iMac Proは2017年12月14日に発売され、Apple直営店での価格は558,800円からです。
Apache Tomcat 8.0.48が公開
December 18, 2017
Apache Tomcat 8.0.48が公開されています。
Apache Tomcat 8.0.48では、Java 9をサポートするようになっています。Apache Tomcat 8.0系列は2018年6月30日にサポートが終了する予定となっています。2018年10月になるとApache Tomcat 8.0のダウンロードページが削除される予定となっており、現在Apache Tomcat 8.0系列を利用している場合にはApache Tomcat 8.5系列へのアップグレードが推奨されることになります。Apache Tomcatはバージョン9.0系統の開発も進められており、現在バージョン9.0.2(ベータ版)が公開されている状況です。
なお、FileMaker Server 13とFileMaker Server 14、FileMaker Server 15、FileMaker Server 16のWeb公開機能とAdmin Console用管理サーバーではTomcat 7.0系列が使用されています。
[関連]Apache Tomcat 8.0系列のサポート終了予定日(FAMLog)
Node.js v8.9.3、Node.js v6.12.2およびNode.js v4.8.7が公開
December 19, 2017
Node.js v8.9.3、Node.js v6.12.2およびNode.js v4.8.7が2017年12月上旬に公開されています。
Node.js v8.9.3、Node.js v6.12.2およびNode.js v4.8.7では、OpenSSLがバージョン1.0.2nに更新されてCVE-2017-3738に対する修正が行われています。また、Node.js v8系列以降に存在する複数のセキュリティ脆弱性も修正されています。
FileMaker Server 16とFileMaker Cloud 1.16のFileMaker Data API エンジンではNode.js v6系列が使われていて、FileMaker Server 16.0.3ではNode.js v6.9.2、FileMaker Cloud 1.16.0ではNode.js v6.9.4が使用されています。
[関連]OpenSSL 1.0.2nが公開(FAMLog)
CakePHP 2.10.6が公開
December 20, 2017
CakePHP 2.10.6が公開されています。
CakePHP 2.10.6は、バージョン2系のAPI互換となる保守リリースであり、Controller::postConditions()におけるセキュリティ脆弱性が修正されています。CakePHP 2.9系統からCakePHP 2.10系統にバージョンアップする際には移行ガイドで各種変更点を確認してから移行作業を行う必要があります。
なお、オリジナルのFMCakeMix(CakePHP用のFileMakerデータソースドライバー)はCakePHP 2.10に対応していませんが、https://github.com/matsuo/FMCakeMixにあるFMCakeMixはCakePHP 2.10で動作可能な状態になっています。CakePHPをバージョン2.10に更新する際には、FMCakeMixもあわせて更新するようにしてください。
カードとGet(ウインドウスタイル)関数
December 21, 2017
FileMaker ProのGet(ウインドウスタイル)関数は、スクリプトが実行されているウインドウのスタイル情報を示す数値を返しますが、ウインドウがカードである場合は3を返します。
Get(ウインドウスタイル)関数が返す値は次の通りです。
・「0」:ウインドウがドキュメントウインドウの場合
・「1」:ウインドウがフローティングドキュメントウインドウの場合
・「2」:ウインドウがダイアログウインドウの場合
・「3」:ウインドウがカードの場合
FileMaker Pro 16では、[新規ウインドウ]スクリプトステップの[ウインドウスタイル]オプションに「カード」が追加されており、これに伴いGet(ウインドウスタイル)関数の仕様が一部変更されてカードの場合には3を返すようになっています。
[関連]Get(ウインドウスタイル)関数(FAMLog)、FileMaker Pro 16の新機能:カード(FAMLog)
fmcsadmin 0.9.0を公開
December 22, 2017
FileMaker Cloud 1.16で利用できるようになったFileMaker Admin API (Trial)を操作するコマンドラインツール「fmcsadmin」を公開しました。
fmcsadminは、コマンドラインインターフェース(CLI)でFileMaker Admin APIを手軽に操作できるようにするツールであり、FileMaker Serverに付属するfmsadminコマンドと同様の使い勝手を実現します。FileMaker Cloud上で利用できるLinux版を用意している他、macOSやWindows上でFileMaker Cloudをリモートで管理することもできます。
fmcsadminは、オープンソースソフトウェアとしてGitHubで公開しており、無料でご利用いただくことが可能です。Go言語で実装されており、ライセンスはApache License, Version 2.0です。
[関連]FileMaker Admin API (Trial)を操作するコマンドラインツール「fmcsadmin」を公開(株式会社エミック)
2017年12月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料
December 25, 2017
2017年12月23日に行われた「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(FM-Tokyo)」で発表したライトニングトークの資料を公開しました。
・ダウンロード:fmcsadmin CLI for FileMaker Admin API (Trial)(PDF形式/ファイルサイズ:約130KB)
「fmcsadmin-trial.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
0957bb00e804ddd1b1ad58e1e66556b5bd6c427981d81dfb2a6e1cfb668c7d20
■関連リンク
・FileMaker Admin API (Trial)を操作するコマンドラインツール「fmcsadmin」を公開(株式会社エミック)
・FileMaker Cloud 1.16.0.55 リリースノート (FileMaker)
・FileMaker Cloud 16 Admin API Guide(FileMaker)
(2022年5月1日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)
Ruby 2.4.3、Ruby 2.3.6およびRuby 2.2.9が公開
December 26, 2017
Ruby 2.4.3、Ruby 2.3.6およびRuby 2.2.9が2017年12月中旬に公開されています。
Ruby 2.4.3、Ruby 2.3.6およびRuby 2.2.9では、Net::FTPにおけるコマンドインジェクションの脆弱性(CVE-2017-17405)が修正されています。また、Ruby 2.3.6およびRuby 2.2.9ではRubyGemsにおける安全でないオブジェクトの逆シリアル化の脆弱性も修正されています。
なお、Ruby 2.2系列は現在セキュリティメンテナンスフェーズにあり、このフェーズ中は重大なセキュリティ上の問題への対応のみが行われます。現在の予定では、2018年3月末頃を目処に、Ruby 2.2系列のセキュリティメンテナンスならびに公式サポートが終了する見込みとなっています。
Ruby 2.5.0が公開
December 27, 2017
Ruby 2.5系列の安定版である「Ruby 2.5.0」が公開されています。
Ruby 2.5.0では、do/endブロック内において例外処理の記述が可能になり、分岐カバレッジとメソッドカバレッジの計測がサポートされるようになっています。サポートしているUnicodeのバージョンが10.0.0に更新されている他、さまざまなパフォーマンス改善や機能追加が行われています。
なお、2018年3月末頃を目処に保守が終了する予定であるRuby 2.2系列は、現在セキュリティメンテナンスフェーズにあり、原則として重大なセキュリティ上の問題が発見された場合のみリリースが行われる状態であり、より新しいバージョンへ移行することが推奨されている状況です。
LibreSSL 2.6.4が公開
December 28, 2017
LibreSSL 2.6.4が2017年12月中旬に公開されています。
LibreSSL 2.6.4では不具合の修正が行われています。LibreSSLは、OpenSSLからフォークしたものであり、OpenBSDの標準TLSライブラリとして採用されています。
現時点でのLibreSSLの最新安定バージョンはバージョン2.6.4であり、LibreSSLはバージョン2.7系統の開発が今後進められる予定となっています。
FileMaker Go 16の新機能:署名キャプチャの機能強化
December 29, 2017
FileMaker Go 16では、署名キャプチャの機能が強化され、フルスクリーンに加え、署名キャプチャ画面をオーバーレイまたはレイアウトに埋め込む形で表示できます。これにより、ユーザーは何に署名しているかを同じ画面上で確認できます。
バージョン16では[デバイスから挿入]スクリプトステップが強化され、署名オプションとして「フルスクリーン」、「オーバーレイ」および「埋め込み」という3つの表示オプションを指定できるようになっています。[フルスクリーン]オプションはFileMaker Go 15以前と同じで、[フルスクリーン]を選択すると署名キャプチャ画面がフルスクリーンで表示されます。
[オーバーレイ]を選択するとモーダルな署名キャプチャ画面がドキュメントの前面に表示されます。[埋め込み]を選択すると、フィールドが小さ過ぎない場合はモーダルな署名キャプチャ画面がオブジェクトフィールドに表示され、フィールドが小さ過ぎる場合は[オーバーレイ]に置き換わります。
[関連]FileMaker Go 16 - インライン署名キャプチャ(FileMaker ナレッジベース)、FileMaker Go 14の新機能:署名キャプチャの機能強化(FAMLog)
第38回カスタムWeb勉強会開催のお知らせ
December 30, 2017
2018年2月17日(土)午前10時より「第38回カスタムWeb勉強会」を開催します。
カスタムWeb勉強会は、参加者によるライトニングトークや質問、そして発表・質問内容に関するディスカッションの構成で進めている出席者全員参加型の勉強会です。
FileMaker ServerのカスタムWeb公開、FileMaker API for PHP、FileMaker Data API、FX.php、INTER-Mediator、FMCakeMix、JavaScriptやCSS等に興味・関心のある方のご参加をお待ちしています。詳細および参加申込については下記URLのページをご覧ください。
http://www.famlog.jp/cwpstudy/38