FAMLog
FileMaker Cloud 1.17.0が登場
June 01, 2018
ファイルメーカー社がFileMaker Cloudの新バージョンであるFileMaker Cloud 1.17.0を発表しています。
FileMaker 17 プラットフォームに対応したFileMaker Cloud 1.17.0では、FileMaker Data APIがトライアルバージョンではなくなり、90日間利用できる試用版のComodo SSL 証明書を有効期限が切れる60日前から更新できるようになっています。FileMaker Cloud 1.17.0に接続できるFileMaker Pro AdvancedおよびFileMaker Goはバージョン17のみとなっています。
なお、FileMaker Cloud 1.17.0では、以前から案内されていた通り、t2.smallのAWS EC2インスタンスタイプを使用することはサポートされなくなっています。
[関連]FileMaker Cloudの技術仕様(FileMaker)
APPLE-SA-2018-06-01-1 macOS High Sierra 10.13.5, Security Update 2018-003 Sierra, Security Update 2018-003 El Capitan
June 04, 2018
AppleからmacOS High Sierra 10.13.5と、macOS Sierra 10.12.6およびOS X El Capitan v10.11.6用のSecurity Update 2018-003が公開されています。
上記の各アップデートにはセキュリティに関わる修正が含まれており、macOS High Sierra 10.13.5ではPHPがバージョン7.1.16に更新されています。
なお、バージョン17、16および15.0.2以降のFileMaker ServerはmacOS High Sierraと互換性がありますが、FileMaker Server 14はmacOS High Sierraには対応していません。
[関連]macOS版FileMaker Server 17の動作環境(FAMLog)、FileMaker Serverの運用環境としてOS X El Capitan v10.11がサポート対象外に(FAMLog)
APPLE-SA-2018-06-01-2 Safari 11.1.1
June 05, 2018
Appleからセキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 11.1.1が配布されています。
複数の脆弱性が修正されたSafari 11.1.1は、OS X El Capitan v10.11.6およびmacOS Sierra 10.12.6で利用できます。同時に公開されたmacOS High Sierra 10.13.5にもSafari 11.1が含まれています。
なお、OS X Yosemite用のSafari 11は提供されておらず、OS X El Capitan以降にアップグレードすることが推奨される状況になっています。
[関連]APPLE-SA-2018-06-01-1 macOS High Sierra 10.13.5, Security Update 2018-003 Sierra, Security Update 2018-003 El Capitan(FAMLog)
APPLE-SA-2018-06-01-4 iOS 11.4
June 06, 2018
iOSデバイス向けのソフトウェアアップデートとなるiOS 11.4の提供が開始されています。
iOS 11.4では、複数の部屋でオーディオ再生ができるAirPlay 2、HomePodのステレオペア対応、およびiCloudにメッセージを保管する機能が導入された他、セキュリティ脆弱性が修正されています。
iOS 11.4を利用できる機種は、iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X、第6世代のiPod touch、第5世代および第6世代のiPad、iPad Air、iPad Air 2、9.7インチiPad Pro、10.5インチiPad Pro、第1世代および第2世代の12.9インチiPad Pro、iPad mini 2、iPad mini 3およびiPad mini 4です。
macOS Mojaveが2018年秋に登場予定
June 07, 2018
Appleが、macOS High Sierraの後継バージョンとなるmacOS Mojaveを今秋提供する予定であると発表しています。
macOS Mojaveでは、News、株価、ボイスメモ、ホームなどのiOSアプリケーションがMacで使えるようになり、ダークモードやスタック機能が新たに搭載されています。FaceTimeがグループ通話に対応し、Mac App Storeが刷新されるなど、数多くの機能追加や改良が予定されています。
macOS Mojaveは今秋、各Macモデル(Mid 2012以降)と、推奨されるMetal対応グラフィックカードを搭載したMac Proモデル(2010および2012)に対して、無料のソフトウェアアップデートとして提供される予定です。なお、macOS Mojaveと同時にiOS 12、watchOS 5およびtvOS 12も発表されており、それぞれ今秋正式に提供が開始される予定となっています。
RESTfm 5.1.0が公開
June 08, 2018
FileMaker API for PHPを用いてFileMaker ServerにRESTfulなWebサービス機能を追加するRESTfm 5.1.0が公開されています。
RESTfmは現在MITライセンスで提供されるオープンソースソフトウェアであり、Goya Pty Ltdが開発しています。RESTfm 5.1.0ではFileMaker Server 17に対応しています。
FileMaker Server 17ではFileMaker Serverのインストール手順が変更されて展開アシスタントが廃止されており、PHPおよびカスタムWeb公開を有効にする際にはfmsadminコマンドを使用する必要があります。
FileMaker Pro 17 AdvancedとFileMaker Go 17はFileMaker Server 14に接続不可
June 11, 2018
FileMaker Pro 17 AdvancedおよびFileMaker Go 17は、FileMaker ServerでホストされているFileMakerデータベースに接続する際、FileMaker Server 14およびバージョン13以前のFileMaker Serverには接続できません。
ホストされているFileMakerデータベースにFileMaker 17の各ソフトウェアが接続する際、ホスト側のFileMaker ServerやFileMaker Pro、FileMaker Pro Advancedのバージョンは15以降である必要があります。
なお、FileMaker 14 製品ラインのテクニカルサポートは2018年9月21日をもって終了する予定となっています。
[関連]FileMaker Pro 17 Advancedの動作環境(FAMLog)、FileMaker 14 製品ラインのサポート終了のお知らせ(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Server 17のFileMaker WebDirectで利用できるWebブラウザー
June 12, 2018
FileMaker Server 17では、FileMaker WebDirectでサポートされているWebブラウザーが一部変更されています。
バージョン17では、Safari 10およびiOS 10のMobile Safariがサポート対象外となり、Google Chromeはバージョン65以上、Microsoft Edgeはバージョン41に対応しています。FileMaker Server 17のFileMaker WebDirectでサポートされているWebブラウザーは次の通りです。
・macOSの場合:Safari 11.x以上、Google Chrome 65以上
・Windowsの場合:Google Chrome 65以上、Internet Explorer 11.x、Microsoft Edge 41
・iOSの場合:iOS 11.2以上のMobile Safari
・Androidの場合:Android 7.x上のGoogle Chrome 65以上
サポートされるモバイルデバイスは、iOSの場合はiPad Pro(12.9インチおよび10.5インチ)、iPad(9.7インチ)、iPad mini 4、iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone 7およびiPhone 7 Plusとなっています。Androidについては、3GB以上のRAM、2.1GHzおよびクアッドコアプロセッサー以上、そして5インチ以上の画面サイズが必要条件となっています。
[関連]FileMaker Server 16のFileMaker WebDirectで利用できるWebブラウザー(FAMLog)、FileMaker Server 17 技術仕様(FileMaker)
FileMaker Pro 17 Advancedの新機能:バージョン17で追加された関数一覧
June 13, 2018
FileMaker Pro 17 Advancedでは新しい関数が追加され、iOSデバイスの指定されたセンサーの値を返す関数や、現在の対象レコード内でフォーカスがあるレコードを表す番号を返す関数、大きなUUID(Universally Unique Identifier)値を表す番号を返す関数が新設されています。
バージョン17で追加された関数一覧は次の通りです。
・Get(アクティブレコード番号)
・Get(UUID 番号)
・GetSensor
GetSensor関数を使用すれば、FileMaker Goを実行しているiOSデバイスのセンサーからバッテリーや傾き、速度、加速度、磁気、歩数、気圧などに関する情報を取得できます。
[関連]FileMaker Pro 16の新機能:バージョン16で追加された関数一覧(FAMLog)
FileMaker Pro 14とFileMaker Go 14はFileMaker Server 17に接続不可
June 14, 2018
FileMaker Pro 14、FileMaker Pro 14 AdvancedおよびFileMaker Go 14は、FileMaker ServerでホストされているFileMakerデータベースに接続する際、バージョン17のFileMaker Serverには接続できません。
FileMaker Server 17に接続するクライアントアプリケーションとしてサポートされているFileMaker Pro、FileMaker Pro AdvancedおよびFileMaker Goのバージョンはバージョン15以降となっています。FileMaker Pro 17 Advancedのデータファイル形式は、バージョン12のファイル形式を踏襲していますが、バージョン14のFileMakerソフトウェアからFileMaker Server 17に接続することはできないので要注意です。
なお、FileMaker 14 製品ラインのテクニカルサポートは2018年9月21日をもって終了する予定となっています。
[関連]FileMaker Server 17でサポートされるクライアントアプリケーション(FAMLog)、FileMaker 14 製品ラインのサポート終了のお知らせ(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Pro 17 AdvancedとFileMaker Server 17の無料評価期間
June 15, 2018
FileMaker Pro AdvancedとFileMaker Serverには無料評価期間が設けられていますが、バージョン17の登場以降は無料評価版の試用期間日数が45日に変更されています。
無料評価期間中にFileMakerプラットフォームのソフトウェアをダウンロード、評価および試用できます。2016年9月27日以前は30日間、2016年9月27日以降は15日間試用できましたが、現在では試用期間日数は45日となっています。FileMaker 17 プラットフォームでFileMaker ProがFileMaker Pro Advancedに一本化されたことで、バージョン17ではFileMaker Pro Advancedの機能を評価版で利用できるようになりましたが、ランタイムソリューションの作成に関しては評価版では利用できません。
なお、以前はFileMaker Cloudに無料評価期間が設けられていましたが、バージョン1.17のFileMaker Cloudには無料評価期間は設けられていません。
[関連]FileMaker ProはFileMaker Pro Advancedに一本化(FAMLog)、FileMaker ProとFileMaker Serverの無料評価期間(FAMLog)
2018年6月「INTER-Mediator勉強会2018-#4」発表資料
June 18, 2018
2018年6月14日に行われた「INTER-Mediator勉強会2018-#4」で発表した資料を公開しました。
・ダウンロード:FileMaker Server 17の新機能と改善点(PDF形式/ファイルサイズ:約1.5MB)
「FMS17_NewFeatures.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
271fc5be6fa7a424fe997e37fbd03fb538a71127203b213a42dfa3081bc8e8de
■関連リンク
・FileMaker Server 17 ヘルプ(FileMaker)
・FileMaker Server 17 リリースノート(FileMaker ナレッジベース)
・FileMaker 17 プラットフォームのその他の変更(FileMaker ナレッジベース)
(2022年4月24日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)
2018年6月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料
June 19, 2018
2018年6月16日に行われた「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(FM-Tokyo)」で発表したライトニングトークの資料を公開しました。
・ダウンロード:FileMaker Server 17でカスタムWeb公開を有効化(PDF形式/ファイルサイズ:約560KB)
「FMS17_CWPConfig.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
34640b6a561e5b3b21c68af4b48ba244ea64121b5fad9f79287912e2024e39c3
■関連リンク
・FileMaker Server 17 ヘルプ(FileMaker)
・FileMaker Server 17 リリースノート(FileMaker ナレッジベース)
・FileMaker 17 プラットフォームのその他の変更(FileMaker ナレッジベース)
(2022年4月24日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)
LibreSSL 2.7.4とLibreSSL 2.6.5が公開
June 20, 2018
LibreSSL 2.7.4とLibreSSL 2.6.5が2018年6月中旬に公開されています。
LibreSSLは、OpenSSLからフォークしたものであり、OpenBSDの標準TLSライブラリとして採用されています。LibreSSL 2.7.4およびLibreSSL 2.6.5にはセキュリティ脆弱性の修正が含まれています。
LibreSSLは半年ごとに新しいバージョンの安定版がリリースされ、1年間更新が行われるスケジュールになっており、現在LibreSSL 2.7系統とLibreSSL 2.6系統の保守が行われている状況となっています。
FAMLog News Archive:第81回 2018年夏号
June 21, 2018
■FileMaker 17 プラットフォームが登場(2018年5月)
FileMaker 17 プラットフォームのソフトウェア製品が2018年5月16日に発売されました。FileMaker ProはFileMaker Pro Advancedに一本化され、「FileMaker Licensing for Teams (FLT)」の代わりに新しいボリュームライセンスプログラム「FileMaker ユーザライセンス」が用意されるようになっています。
[関連]FileMaker 17 プラットフォームが登場(FAMLog)
■FileMaker Cloud 1.17.0が登場(2018年6月)
FileMaker Cloudの新バージョンであるFileMaker Cloud 1.17.0が2018年6月に発表されました。FileMaker Cloud 1.17.0では、FileMaker 17 プラットフォームに対応した他、FileMaker Data APIがトライアルバージョンではなくなっています。なお、FileMaker Cloud 1.17.0に接続できるFileMaker Pro AdvancedおよびFileMaker Goはバージョン17のみとなっているので要注意です。
[関連]FileMaker Cloud 1.17.0が登場(FAMLog)
FileMaker Server 17.0.2 アップデータが公開
June 22, 2018
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 17.0.2 アップデータ」を公開しています。
FileMaker Server 17.0.2では、特定の条件下でAdmin Consoleを開くことができない問題や、FileMaker Serverの旧バージョンをインストールしていなかった環境でWindows Server版のFileMaker ServerをインストールするとFileMaker WebDirectで接続に失敗する場合がある問題などが修正されています。JavaについてはJava 8 Update 171に、OpenSSLについてはOpenSSL 1.0.2oに更新されています。
このアップデータを適用する前に、あらかじめWeb公開エンジンとデータベースサーバー、FileMaker Server Admin Console等を終了させておく必要があります。アップデート方法の詳細については、FileMaker ナレッジベースの記事を必ず参照するようにしてください。
PHP 7.1.19とPHP 7.2.7が公開
June 25, 2018
PHP 7.1.19とPHP 7.2.7が公開されています。
PHP 7.1.19とPHP 7.2.7では不具合の修正が行われており、今回のリリースには特にセキュリティ上の修正は含まれていない模様です。下位互換性のない変更点や推奨されなくなる機能もあるため、下位互換性のない変更点や推奨されなくなる機能もあるため、PHP 7.2に移行する場合には事前に移行ガイドを参照してからアップグレードを行う必要があります。PHPはバージョン7.3系統の開発も進められており、現在バージョン7.3.0 Alpha 2が公開されている状況です。
なお、PHP 5.6は2018年12月31日まで、PHP 7.0は2018年12月3日まで、PHP 7.1は2019年12月1日まで、PHP 7.2は2020年11月30日までセキュリティ修正が継続される予定となっています。
FileMaker Server 17の新機能:FileMaker Data API
June 26, 2018
FileMaker Server 17では、他のアプリケーションやサービスでFileMakerデータベースのデータを利用できる、RESTベースの「FileMaker Data API」が正式版として利用できるようになっています。
FileMaker Data APIは、FileMaker Server 16では試用版として利用できる機能でした。バージョン17では、オブジェクトフィールドへのファイルのアップロードと、FileMakerスクリプトの実行がサポートされている他、layout.response引数を使用して結果レイアウトを指定できるようになっています。
1ライセンスあたり年間24GBがバンドルされていて、5ユーザライセンスの場合にはデータ転送量の年間上限は120GBです。FileMaker Data API経由でFileMaker Serverから外部へデータを送信する通信処理が行われたときにデータ転送量としてカウントされ、追加購入する場合の年間Data APIライセンス価格は24GB分で6,480円(税別)、永続Data APIライセンス価格は24GB分で19,440円(税別)となっています。
[関連]FileMaker Server 16の新機能:FileMaker Data API (Trial)(FAMLog)
FileMaker Server 17の新機能:FileMaker Admin API (Trial)
June 27, 2018
FileMaker Server 17では試用版としてFileMaker Admin APIを利用できるようになっています。
RESTベースのFileMaker Admin API (Trial)を使用すると、メッセージやスクリプトスケジュールを作成したり、データベースファイルや接続クライアントの一覧情報を確認したり、データベースファイルを開いたり閉じたりする処理などを実行することができます。さらに、FileMaker Server 17に付属するFileMaker Admin API (Trial)では、データベースサーバーを起動もしくは終了したり、サーバーの設定内容を部分的に取得もしくは変更することもできます。
FileMaker Server 17に付属するFileMaker Admin APIのトライアル期間は2019年9月27日に終了します。トライアル期間終了後は使用できなくなるので注意が必要です。
[関連]FileMaker Cloud 1.16.0の新機能:FileMaker Admin API (Trial)(FAMLog)
FileMaker Server 17の新機能:fmsadmin GETコマンド
June 28, 2018
FileMaker Server 17では、CLI(コマンドラインインターフェース)でFileMaker Serverを管理するためのfmsadminコマンドにおいて新たにGETコマンドを利用できるようになっています。
GETコマンドを使うことで、データベースサーバーおよびカスタムWeb公開の設定情報を取得することができます。
[使用例]
$ fmsadmin get serverconfig
$ fmsadmin get serverconfig backupinterval cachesize scriptsessions
$ fmsadmin get cwpconfig
$ fmsadmin get cwpconfig enablephp enablexml usefmphp
なお、バージョン17では、GETコマンドだけでなくSETコマンドも新たに追加されています。
FileMaker Server 17の新機能:fmsadmin SETコマンド
June 29, 2018
FileMaker Server 17では、CLI(コマンドラインインターフェース)でFileMaker Serverを管理するためのfmsadminコマンドにおいて新たにSETコマンドを利用できるようになっています。
SETコマンドを使うことで、データベースサーバーおよびカスタムWeb公開の設定を変更することができます。
[使用例]
$ fmsadmin set serverconfig scriptsessions=50
$ fmsadmin set serverconfig backupinterval=15 cachesize=1024
$ fmsadmin set cwpconfig locale=ja
$ fmsadmin set cwpconfig enablephp=true enablexml=true
なお、バージョン17では、Admin ConsoleでカスタムWeb公開の設定を変更することができなくなっており、fmsadminコマンドを使用して設定を変更する必要があります。