FAMLog
Safari 16.4の提供が開始
April 03, 2023
セキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 16.4の提供が2023年3月下旬に開始されています。
複数の脆弱性が修正されたSafari 16.4はmacOS Big SurおよびmacOS Montereyで利用でき、同時に公開されたmacOS Ventura 13.3にもSafari 16.4が含まれています。
なお、macOS Catalina用のSafari 16は提供されていないため、macOS Big Sur以降にアップグレードすることが推奨される状況になっていると言えます。
[関連]macOS Ventura 13.3の提供が開始(FAMLog)、macOS Monterey 12.6.4およびmacOS Big Sur 11.7.5の提供が開始(FAMLog)
Ruby 3.2.2、Ruby 3.1.4、Ruby 3.0.6およびRuby 2.7.8が公開
April 04, 2023
Ruby 3.2.2、Ruby 3.1.4、Ruby 3.0.6およびRuby 2.7.8が公開されています。
Ruby 3.2.2、Ruby 3.1.4、Ruby 3.0.6およびRuby 2.7.8では2点のセキュリティ脆弱性(CVE-2023-28755、CVE-2023-28756)が修正されています。
なお、今回公開されたRuby 2.7.8をもってRuby 2.7系列の公式サポートが終了しています。バージョン2.7のサポート終了に伴い、今後Ruby 2.7系列に対するセキュリティパッチは提供されなくなるため、より新しいバージョンのRubyに移行することが強く推奨されます。
(2023/04/05追記:タイトルを「Ruby 3.2.2、3.1.4、Ruby 3.0.6およびRuby 2.7.8が公開」から「Ruby 3.2.2、Ruby 3.1.4、Ruby 3.0.6およびRuby 2.7.8が公開」に変更しました。)
Ruby 2.7の公式サポートが終了
April 05, 2023
2023年3月に公開されたRuby 2.7.8をもってRuby 2.7系列の公式サポートが終了しています。
バージョン2.7のサポート終了に伴い、今後Ruby 2.7系列に対するセキュリティパッチは提供されなくなるため、より新しいバージョンのRubyに移行することが強く推奨されます。なお、現時点におけるRubyの最新安定版は、Ruby 2.7.8と同時に公開されたRuby 3.2.2です。
Ruby 3.0系列については、2024年3月末頃に公式サポートが終了する予定となっています。Ruby 3.0系列は、通常メンテナンスフェーズを終了し、セキュリティメンテナンスフェーズに移行しています。セキュリティメンテナンスの期間は1年間で、この間は重大なセキュリティ上の問題への対応のみが行われます。
[関連]Ruby 3.2.2、Ruby 3.1.4、Ruby 3.0.6およびRuby 2.7.8が公開(FAMLog)
WordPress 6.2が公開
April 06, 2023
WordPress 6.2が2023年3月下旬に公開されています。
WordPressはブログから高機能なサイトまで作ることができるオープンソースソフトウェアです。新たに「集中執筆モード」が搭載されたWordPress 6.2では、900以上の機能強化と修正が施されており、ベータ版を終了したサイトエディターのインターフェースが一新されています。
なお、FMPress Forms 1.3.1はWordPress 6.2と互換性があることを検証済みです。FMPress Formsを使用すれば、Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをFileMakerデータベースに登録できるようになります。
Contact Form 7 5.7.5が公開
April 07, 2023
Contact Form 7 5.7.5が2023年3月下旬に公開されています。
Contact Form 7はWordPress用のフォームプラグインです。WordPress 6.2での動作検証が行われているバージョンとして位置付けられているContact Form 7 5.7.5では、wpcf7_enqueue_block_editor_assets()の導入によりブロックエディターでコンタクトフォームデータの取得が必要な場合に限り行われるようになっています。
FMPress Formsを使用すると、Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをFileMakerデータベースに登録できるようになります。無料で利用可能なFMPress Formsは、WordPressの公式プラグインディレクトリからインストールおよびダウンロードできます。
[関連]WordPress 6.2が公開(FAMLog)
iOS 16.4.1およびiPadOS 16.4.1の提供が開始
April 10, 2023
iPhone向けのソフトウェア・アップデートとなるiOS 16.4.1と、iPad向けのソフトウェア・アップデートとなるiPadOS 16.4.1の提供が開始されています。
iOS 16.4.1およびiPadOS 16.4.1では複数のセキュリティ脆弱性が修正されています。すでに悪用された可能性のある脆弱性が修正されていることから、すべての対象ユーザーにアップデートを適用することが推奨されています。
なお、App StoreからダウンロードできるClaris FileMaker Goを使用すれば、Claris FileMaker Proで作成したカスタム AppをiOSやiPadOS上で実行できます。FileMaker Go 19.6.3はiOS 15以降もしくはiPadOS 15以降で動作します。
macOS Ventura 13.3.1の提供が開始
April 11, 2023
macOS Ventura 13.3.1の提供が2023年4月上旬に開始されています。
macOS Ventura 13.3.1では複数のセキュリティ脆弱性が修正されています。すでに悪用された可能性のある脆弱性が修正されていることから、macOS Venturaを使用している場合にはmacOS Ventura 13.3.1にアップデートすることが推奨されます。
なお、Claris FileMaker ProおよびClaris FileMaker Serverはバージョン19.6.1以降でmacOS Venturaでのインストールが正式にサポートされるようになっています。
Apache HTTP Server 2.4.57が公開
April 12, 2023
Apache HTTP Server 2.4.57が2023年4月上旬に公開されています。
Apache HTTP ServerはオープンソースのWebサーバーソフトウェアです。バージョン2.4.57では、mod_proxy、mod_http2、mod_rewriteおよびmod_mimeの不具合が修正されており、バージョン2.4.56での変更に起因するmod_rewriteの不具合も修正されています。
なお、macOSおよびUbuntu 18.04向けのClaris FileMaker ServerではWebサーバーにApache HTTP Serverが内部的に使用されていますが、Ubuntu 20.04ではWebサーバーとしてApache HTTP Serverの代わりにnginxが使用されるようになっています。
[関連]Apache HTTP Server 2.4.56が公開(FAMLog)
Safari 16.4.1の提供が開始
April 13, 2023
Safari 16.4.1の提供が2023年4月上旬に開始されています。
WebKitの脆弱性(CVE-2023-28205)が修正されたSafari 16.4.1はmacOS Big SurおよびmacOS Montereyで利用できます。すでに悪用された可能性のある脆弱性が修正されていることから、macOS Big SurもしくはmacOS Montereyを使用している場合にはSafari 16.4.1にアップデートすることが推奨されます。
なお、macOS Venturaでは、当該脆弱性(CVE-2023-28205)はmacOS Ventura 13.3.1で修正されています。
[関連]macOS Ventura 13.3.1の提供が開始(FAMLog)
iOS 15.7.5およびiPadOS 15.7.5の提供が開始
April 14, 2023
iPhone向けのソフトウェア・アップデートとなるiOS 15.7.5と、iPad向けのソフトウェア・アップデートとなるiPadOS 15.7.5の提供が開始されています。
iOS 15.7.5およびiPadOS 15.7.5では複数のセキュリティ脆弱性が修正されていて、すでに悪用されている可能性のある脆弱性も修正されていることから、iOS 16およびiPadOS 16に未対応の機種でiOS 15およびiPadOS 15を使用している場合にはアップデートを適用することが推奨されています。
なお、App StoreからダウンロードできるClaris FileMaker Goを使用すれば、Claris FileMaker Proで作成したカスタム AppをiOSやiPadOS上で実行できます。FileMaker Go 19.6.3はiOS 15以降もしくはiPadOS 15以降で動作します。
[関連]iOS 16.4.1およびiPadOS 16.4.1の提供が開始(FAMLog)
PHP 8.1.18とPHP 8.2.5が公開
April 17, 2023
PHP 8.1.18とPHP 8.2.5が公開されています。
PHP 8.1.18とPHP 8.2.5では不具合の修正が行われています。PHP 8.0系列のアクティブサポートは2022年11月にすでに終了しており、重大なセキュリティに関わる修正が行われるセキュリティサポートは2023年11月26日までの予定となっています。
なお、PHP 8.1は2024年11月25日まで、PHP 8.2は2025年12月8日までセキュリティ修正が継続される予定となっています。
macOS Monterey 12.6.5およびmacOS Big Sur 11.7.6の提供が開始
April 18, 2023
macOS Monterey 12.6.5およびmacOS Big Sur 11.7.6の提供が開始されています。
macOS Monterey 12.6.5およびmacOS Big Sur 11.7.6では、すでに悪用された可能性のある脆弱性(CVE-2023-28206)が修正されています。そのため、macOS Montereyを使用している場合にはmacOS Monterey 12.6.5に、macOS Big Surを使用している場合にはmacOS Big Sur 11.7.6にアップデートすることが推奨されます。
なお、Claris FileMaker ProおよびClaris FileMaker Serverはバージョン19.4.1以降で正式にmacOS Montereyに対応するようになっています。FileMaker Serverは、バージョン19.1.2以降であればmacOS Big Surと互換性があり、バージョン19.3.1以降でユニバーサルバイナリとしてAppleシリコン搭載Macに対応しています。
[関連]macOS Ventura 13.3.1の提供が開始(FAMLog)
OpenSSL 3.0系列のサポート終了予定日
April 19, 2023
OpenSSL 3.0系列は2026年9月7日にサポートが終了する予定となっています。
バージョン1.1.1系列は2023年9月11日にサポートが終了する予定となっているため、今後はバージョン3.0系統もしくはバージョン3.1系統へのアップグレードが推奨されます。現時点でのOpenSSLの最新安定バージョンは先月公開されたバージョン3.1.0ですが、バージョン3.0系統は長期サポート版(LTS)として位置付けられており、OpenSSL 3.0系統はOpenSSL 3.1系統のサポートが終了した後も約1年半引き続きサポートされる予定となっています。
なお、OpenSSLはバージョン3.0.0でライセンスが変更されており、OpenSSL 3.0.0以降ではApache License, Version 2.0に変更されています。
[関連]OpenSSL 1.1.1系列のサポート終了予定日(FAMLog)、OpenSSL 3.1系列のサポート終了予定日(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19.6.1の改善点:Claris FileMaker Admin API
April 20, 2023
2022年12月に提供が開始されたClaris FileMaker Server 19.6.1では、Claris FileMaker Admin APIの機能が拡充されています。
バージョン19.6.1のFileMaker Admin APIでは、2つ目の追加データベースフォルダ、2つ目のオブジェクトデータフォルダおよび2つ目のオブジェクトデータフォルダ内のファイルをバックアップするかどうかを設定できるようになっています。
さらに、FileMaker Data API プラグインの有効化または無効化、データベースフィルタリング設定状況の取得および設定変更、IPアドレスによるFileMaker Server Admin ConsoleおよびFileMaker Admin APIへのアクセス制限、PKI(パブリックキーインフラストラクチャ)での認証など、数多くの機能が新たに利用できるようになっています。
[関連]Claris FileMaker Server 19.6.1の提供が開始(FAMLog)、Claris FileMaker Server 19.6.1の新機能:IPアドレスによるAdmin ConsoleおよびAdmin APIへのアクセス制限(FAMLog)、Claris FileMaker Server 19.6.1の新機能:Admin APIでPKI認証をサポート(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19.6.1の新機能:Apple IDによるサインイン
April 21, 2023
Claris FileMaker Server 19.6.1では、ファイルを開く際の認証オプションとしてApple IDでサインインすることが可能になっています。
FileMaker Serverでは外部クラウドサービスの資格情報を使用してFileMakerベースのカスタムAppにサインインできるように設定できますが、FileMaker Server 19.6でサポートされている定義済みのOAuth アイデンティティプロバイダは次の通りです。
・Amazon
・Google
・Microsoft
・Apple
・AD FS
なお、Appleでサインインできるように設定するには、FileMaker Server Admin Consoleの[構成]>[通知]において[電子メール通知の送信]を有効にしておく必要があります。
[関連]Claris FileMaker Server 19.6.1の提供が開始(FAMLog)、Claris FileMaker Server 19.4で動作が確認されているOAuth アイデンティティプロバイダ(FAMLog)
Form data to kintone 2.27.0が公開
April 24, 2023
Form data to kintone 2.27.0が2023年4月中旬に公開されています。
Form data to kintoneは、WordPress用のフォームプラグインであるContact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをkintoneに保存できるWordPressプラグインです。Contact Form 7 5.7.5.1との互換性が確認されているForm data to kintone 2.27.0ではkintone_form_cf7_special_tagsフィルターフックが追加されています。
Form data to kintoneのライセンスはWordPressと同じくGPLv2 or laterであり、WordPressの公式プラグインディレクトリからインストールおよびダウンロードできます。
[関連]Contact Form 7 5.7.5が公開(FAMLog)
Contact Form 7 5.7.6が公開
April 25, 2023
Contact Form 7 5.7.6が公開されています。
Contact Form 7はWordPress用のフォームプラグインです。Contact Form 7 5.7.6を利用するにはWordPress 6.0以降が必要であり、バージョン5.7.6ではショートコードでid属性が指定されていない場合にWPCF7_ContactForm::$currentが正しく設定されなかった点が修正されています。
なお、FMPress Formsを使用すると、Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをFileMakerデータベースに登録できるようになります。無料で利用可能なFMPress Formsは、WordPressの公式プラグインディレクトリからインストールおよびダウンロードできます。
Claris FileMaker Server 19.6.1の新機能:管理者の役割
April 26, 2023
Claris FileMaker Server 19.6.1では、FileMaker Server Admin Consoleの[管理]タブに[管理者の役割]が含まれるようになり、バージョン16以前のFileMaker Serverに存在していた管理者グループ機能に相当する機能を利用できるようになっています。
管理者の役割で設定できるアクセス権は下記の通りです。
・データベースで操作を実行
・スケジュールで操作を実行(データベースをバックアップ、データベースを検証、スクリプトを実行)
・ログを表示
一部のアクセス権が割り当てられた、Admin Consoleに接続できる管理用ユーザーを別途作成できるため、管理者の役割を使用することで特定の管理業務を別のユーザーに委任できるようになります。
[関連]Claris FileMaker Server 19.6.1の提供が開始(FAMLog)、FileMaker Server 17の新機能:刷新されたAdmin Console(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19.6.1の新機能:インタラクティブオブジェクトフィールドのコンテキストメニューを無効化
April 27, 2023
Claris FileMaker Pro 19.6.1では、インタラクティブオブジェクトフィールドのコンテキストメニューを無効にできるようになっています。
バージョン19.6.1のFileMaker Proでは、インスペクタの[データ]タブ内の[データの書式設定]領域に[コンテキストメニューを無効にする]が新たに追加されています。
インタラクティブオブジェクトフィールドのコンテキストメニューを無効化するには、レイアウトモードにおいて1つまたは複数のオブジェクトフィールドを選択し、インスペクタで[インタラクティブコンテンツ (PDF、MP3 など)]と[コンテキストメニューを無効にする]を選択します。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.6.1の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19.6.1の新機能:[アドオンを作成...]コマンド
April 28, 2023
Claris FileMaker Pro 19.6.1では、[ツール]メニューに新たに[アドオンを作成...]コマンドが追加されており、[名前を付けてアドオンパッケージとして保存]スクリプトステップを使用せずにアドオンを作成できるようになっています。
[アドオンを作成...]コマンドを利用するには、レイアウトモードでレイアウトに「__FMAddOnTemplateDirectives_en」という名前を付ける必要があります。当該レイアウト上にある複数のオブジェクトを選択してから、[配置]メニュー>[グループ化]を選択し、グループを選択することで当該コマンドを使用できます。
なお、[アドオンを作成...]コマンドは未完成であり、プレビュー機能として使用できます。そのため当該機能はテスト目的でのみ使用するように案内されています。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.6.1の提供が開始(FAMLog)、Claris FileMaker Pro 19の新機能:アドオン(FAMLog)