FAMLog
Claris FileMaker Pro 19.6.1の新機能:バージョン19.6.1で追加された関数
January 12, 2023
Claris FileMaker Pro 19.6.1では新しい関数が追加され、トランザクションの状態を返す関数や、Get(最終エラー)関数によって返されるエラーのスクリプト名、ステップ名および行番号を返す関数などが新設されています。
バージョン19.6.1で追加された関数一覧は次の通りです。
・Get(トランザクションオープン状態)
・Get(現在の時刻 UTC マイクロ秒)
・Get(最終エラー位置)
現在のところ、Claris Pro および FileMaker Pro ヘルプには、新しいGet(現在の時刻 UTC マイクロ秒)関数に関する説明が含まれていません。この関数は、FileMaker Pro 19.6.1 リリースノートによると、返される値がマイクロ秒単位で適合させた近似値であること以外はGet(現在の時刻 UTC ミリ秒)関数と同じであるとのことです。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.6.1の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19.5でODataを停止する方法
November 18, 2022
Claris FileMaker Server 19.5ではmacOSおよびWindows ServerにおいてもODataを利用できるようになりましたが、Admin Consoleを用いる方法以外に、fmsadminコマンドを使用してODataのプロセスを停止できます。
fmsadminコマンドを用いてODataのプロセスを停止するには、ターミナルで次のように入力します。
[実行例]
$ fmsadmin stop odata -y
なお、ODataのプロセスを起動するにはfmsadminコマンドのstartコマンドを使用します。
[実行例]
$ fmsadmin start odata
[関連]FileMaker Server 16でFileMaker Data API エンジンを停止する方法(FAMLog)、Claris FileMaker Server 19.5.1の新機能:WindowsおよびmacOSにおけるODataのサポート(FAMLog)、
Claris FileMaker Server 19.5.3の提供が開始
September 01, 2022
Claris FileMaker Server 19.5.3の提供が開始されています。
OpenSSL 1.1.1qに更新されたFileMaker Server 19.5.3では、OData以外の要求がODataプロセスにルーティングされるとODataプロセスが応答を停止する問題や、複数のマシン展開を使用している場合にClaris FileMaker WebDirectで[メールを送信]スクリプトステップが失敗する問題、UbuntuにおいてFileMaker Serverをインストールする前にlibcurl3-gnutlsパッケージがインストールされていなかった場合にFileMaker Serverが起動に失敗する問題などが修正されています。
なお、バージョン19.5のFileMaker Server for LinuxではUbuntu 20.04 LTSとUbuntu 18.04 LTSがサポートされていますが、将来のバージョンではUbuntu 18.04 LTSはサポート対象外になる予定となっています。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.5.3の提供が開始(FAMLog)
Get(レコード総数)関数
June 15, 2022
Claris FileMaker ProのGet(レコード総数)関数は、現在のテーブルにあるレコードの総数を返す関数です。
現在の計算結果が保存される場合にそのコンテキストを指定すると、この関数はそのコンテキストに基づいて評価されます。それ以外の場合は、現ウインドウのコンテキストに基づいて評価されます。なお、コンテキストは、リレーションシップグラフにおけるリレーションシップ評価時の基準となるテーブルオカレンスです。
Get(レコード総数)関数はバージョン7以降で利用できる関数ですが、Get関数はバージョン6以前ではステータス関数であったため、当該関数は実質的にバージョン6以前から存在していた関数であると言えます。
[関連]FileMaker Pro 7 では、ステータス関数が Get 関数に変換される(Claris ナレッジベース)
Claris ID トークンとClaris ID 更新トークンの有効期間
June 03, 2022
Claris FileMaker CloudでClaris FileMaker Data API、Claris FileMaker Admin APIまたはOData APIを使用するには、外部IdPアカウントではなくClaris ID アカウントを使用して認証する必要があります。
Claris IDのユーザー管理にはAmazon Cognitoが使用されていて、Amazon Cognito Identity SDK for JavaScriptやAWS SDK for Python等を使用してClaris ID トークンやClaris ID 更新トークン、APIの呼び出しに必要なセッショントークンの値を取得します。なお、JavaScriptやPython以外の言語でも各トークンを取得することは可能です。
Claris ID トークンとセッショントークンはそれぞれ1時間有効です。Claris Customer Console ヘルプによると、Claris ID 更新トークンは1年間有効です。Claris ID 更新トークンを使用するとClaris ID トークンの期限が切れた後もスクリプトを継続して動作させることができます。
[関連]外部認証での Claris ID の使用(Claris Customer Console ヘルプ)、Claris ID を認証し、FileMaker Admin API および Data API へのアクセスを許可する(Claris ナレッジベース)
WordPress 6.0が公開
May 25, 2022
フルサイト編集機能においてさまざまな改善が図られているWordPress 6.0が公開されています。
WordPressはブログから高機能なサイトまで作ることができるオープンソースソフトウェアです。バージョン6.0では、デザインツールの追加やリストビューの改良、ブロックのロック制御以外に、複数のスタイルバリエーションが用意されているブロックテーマを利用している場合に1つのテーマ内でサイトのあらゆる外観を簡単に切り替えられるようになっています。パフォーマンスの改善やアクセシビリティの改良も行われており、数多くの新機能が追加されています。
なお、FMPress Forms 1.0.2はWordPress 6.0と互換性があることを検証済みです。FMPress Formsを使用すれば、Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをFileMakerデータベースに登録できるようになります。
Claris FileMaker カスタム App 専用アイコン & ピクトグラム素材が更新
April 26, 2022
Claris FileMaker カスタム App 専用アイコン & ピクトグラム素材である「Iconnector 2」の提供が開始されています。
Claris FileMaker Pro 19.1以降を利用しているユーザーであれば無料でアイコンをダウンロードできます。FileMaker Proに用意されている標準のアイコン素材に加えて合計124(塗りつぶし有無、色違い等を含めると合計133)の業種・システムに対応するファイルアイコンや、合計300(塗りつぶし有無、色違い等を含めると合計495)のボタンアイコンを利⽤することができます。
なお、今回公開されたファイルに含まれるアイコンおよびピクトグラムはClaris FileMaker ソフトウェア上でのみ利用することができ、Claris FileMaker プラットフォーム以外では使用できません。
[関連]FileMaker App 専用 アイコン & ピクトグラム 素材が公開(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19.4.1の新機能:Get(セッション識別子)関数
February 10, 2022
Claris FileMaker Pro 19.4.1では新しい関数が追加され、バージョン19.4.1で利用できるようになった[セッション識別子の設定]スクリプトステップで設定した値を返すGet(セッション識別子)関数が新設されています。
Get(セッション識別子)関数は、現在のカスタム Appが共有されている場合かつ[セッション識別子の設定]スクリプトステップが現在のセッションで実行されていた場合のみ値を返します。それ以外の場合には、この関数は空の文字列を返します。
なお、Claris FileMaker Cloudでカスタム Appが共有されている場合には、Claris FileMaker Admin APIを用いるとセッション識別子を確認することが可能です。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.4.1 アップデータが公開(FAMLog)、Claris FileMaker Pro 19.4.1の新機能:[セッション識別子の設定]スクリプトステップ(FAMLog)
Get(アカウントグループ名)関数
October 22, 2021
Claris FileMaker ProのGet(アカウントグループ名)関数は、現在使用しているアカウントのグループ名を返す、バージョン16以降で使用できる関数です。
Get(アカウントグループ名)関数は、アカウントタイプがClaris IDまたは外部アイデンティティプロバイダ(IdP)アカウントの場合には、Claris IDのグループ名または外部IdPのグループ名を返します。外部サーバーアカウントまたはAD FS(Active Directory Federation Services)の場合にはグループ名を、OAuthアイデンティティプロバイダであるMicrosoft Azure Active Directoryの場合にはグループのオブジェクト IDを、それ以外の場合は空の文字列を返します。
なお、Claris FileMaker Server for Linuxでは、FileMaker Serverがインストールされているサーバー上で定義されているユーザーとグループは外部サーバーアカウントとしては使用できませんが、AD FSとOAuthを利用した外部認証に対応しています。
[関連]Get (アカウントグループ名)(Claris FileMaker Pro 19 ヘルプ)、External Authentication for Linux(Claris Knowledge Base)、Linux版Claris FileMaker Server 19.1.2の新機能:AD FSを利用した外部認証(FAMLog)
FileMaker App 専用 アイコン & ピクトグラム 素材が公開
April 23, 2021
Claris International Inc.が、FileMaker カスタム Appのボタンアイコンやファイルアイコンとして使える素材の配布を開始しています。
Claris FileMaker Pro 19.1以降のシングルライセンスおよびボリュームライセンスを所有しているユーザーであれば無料でアイコンをダウンロードできます。Claris FileMaker Proに用意されている標準のアイコン素材に加えて、合計50の業種・システムに対応するファイルアイコンや、合計111のボタンアイコンを利⽤することができます。
なお、今回公開されたファイルに含まれるアイコンおよびピクトグラムはClaris FileMaker ソフトウェア上でのみ利用することができ、Claris FileMaker プラットフォーム以外では使用できません。