FAMLog
リミットの向上 (4)
April 29, 2004
FileMaker 7シリーズでは1ファイルに最大1,000,000テーブルを設定できることについてはすでに触れましたが、最大レコード数の限界値も増加しています。
FileMaker Pro 7と共にインストールされるPDFファイル「Installation and New Features Guide For FileMaker Pro 7 and FileMaker Developer 7」によると、バージョン7では1テーブルに最大64,000,000,000,000,000(64×10の15乗)のレコードを扱うことができるようになったそうです。
さらに1テーブルに最大256,000,000のフィールドを持たせることができ、データベースキャパシティは劇的に拡大したことが伺えます。
Unicode対応
April 28, 2004
FileMaker 7ではUnicodeでテキストデータが保存されるようになっています。Unicodeに対応したことにより、Mac OS Xではヒラギノフォントを有効活用することができるようになりました。
Unicode対応によって扱える文字が増える一方で、ソート順が前バージョンと変わる場合があったり、MacとWindows間でデータ交換をする際に文字化けが発生する可能性もあるかもしれません。実際に移行する際には、慎重に検証してからがよいかと思います。
なお、FileMaker Pro 7でテキストフィールドでは1フィールドに最大2GBのテキストデータをおさめられるようになっていますが、これは文字エンコーディングにUTF-16を利用した場合です。シフトJISやUTF-8など、UTF-16以外の場合には1GBが限界となりますので、実用面では最大1GBと認識しておいたほうがいいでしょう。
(2005/05/13追記:FileMaker Knowledge Baseリニューアルに伴いリンクを修正しました。)
リレーションシップグラフ
April 27, 2004
FileMaker Pro 7の新機能の1つにリレーションシップグラフがあります。
テーブルの相関関係がGUIで表示されるようになり、ドラッグ&ドロップで双方向のリレーションシップを設定することができるようになりました。
当初はカード型データベースであったFileMakerは、バージョン3.0でリレーション機能が追加されました。しかしながら、不自由な面も多く、リレーションのためにわざわざ計算フィールドを設定しなければならない場面がありました。FileMaker 7ではそのような必要もなくなります。
リレーショナルデータモデルが一新され、FileMaker Pro 7はいまどきのリレーショナルデータベースにもなったと言えるでしょう。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
マルチウインドウ
April 26, 2004
FileMaker Pro 7では、1つのデータベースを複数のウインドウで同時に開くことができるようになりました。
あるウインドウでデータを更新すると、すべてのウインドウにその情報が反映されます。また、同じデータベースに異なる処理を同時に行わせて、処理結果を別々のウインドウに表示させることもできます。
さらに、ウインドウのリサイズ、ウインドウの位置やタイトルの変更をスクリプトから制御できるようになっており、インターフェースをより自由にカスタマイズできるようになりました。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
浮動小数点数評価方法の変更
April 25, 2004
計算処理の有効桁数の増大に関連した話題として、FileMaker 7では浮動小数点数の評価方法に変更があります。
これまでは浮動小数点数の評価にOS内蔵の機能を使っていましたが、このために小数の計算で正しい結果が得られない場合がありました。例えば、ファイルメーカーPro 6では、126.96 - 119.29の計算結果は7.66999999999999となります。
FileMaker Pro 7では固定小数点演算機能が改良されており、上記のような計算もきちんと行われるようになっています。FileMaker Pro 7では、126.96 - 119.29の計算結果は7.67となります。
(2005/05/13追記:FileMaker Knowledge Baseリニューアルに伴いリンクを修正しました。)
リミットの向上 (3)
April 24, 2004
これまでのバージョンのファイルメーカーProでは計算処理の有効桁数は最大15桁でした。
すなわち、1,000,000,000,000,000およびそれ以上の数値の計算を正しく行うことができず、計算結果は正しい値になっていませんでした。例えば、ファイルメーカーPro 6では、1,000,000,000,000,000+1の結果は1,000,000,000,000,001とならずに1,000,000,000,000,000となってしまっていました。
FileMaker 7シリーズでは計算処理の有効桁数は最大400桁となっています。FileMaker Proは科学や工学に必要な数値計算もサポートするようになったと言えます。
(2005/05/13追記:FileMaker Knowledge Baseリニューアルに伴いリンク先のURLを修正しました。)
リミットの向上 (2)
April 23, 2004
ファイルメーカーPro 6では同時に開くことができるファイル数は50までという制限がありましたが、FileMaker Pro 7ではこの制限を気にする必要がなくなりました。
さらに1ファイルにつき1テーブルという制限もなくなり、1ファイルにつき最大100万テーブルまで持たせることが可能になっています。実用面ではほぼ無制限になったと捉えてよいでしょう。
ただし、FileMaker Server 7で同時に開くことができるファイル数については最大125のままです。この点は旧バージョンのファイルメーカー Server 5.5と同じです。
[関連]FileMaker Serverでホストできるデータベースファイルの最大数(FAMLog)
(2007/01/12追記:関連記事へのリンクを追加しました。)
FileMaker Server 7 Preview配布開始
April 22, 2004
今月上旬に案内されていた「FileMaker Server 7 Preview」の配布が開始されています。ダウンロードするためには登録が必要であり、登録後にメール(英語)でダウンロードURLの情報を届けてくれます。
このPreview版の使用期限は2004年7月31日で、製品版のFileMaker Server 7は2004年夏に出荷予定となっています。
FileMaker Server 7 Advancedの機能は含まれないため、Webコンパニオンに替わるWeb公開エンジン(FileMaker Server Web Publishing Engine)を試用することは残念ながらできません。
(2006/01/03追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
リミットの向上
April 21, 2004
FileMaker 7は、これまでのバージョンとは比べ物にならないほど性能が向上しています。特に、扱うことができるデータサイズについてはこれまでとは桁が違います。
バージョン6では1ファイルあたりのサイズ上限は2GBでしたが、FileMaker 7では最大8TB(テラバイト)となっています。これまでの約4000倍です。
テキストフィールドでは1フィールドにつき64KBまでしかデータを保存できなかったのが、バージョン7からは最大2GBのデータをおさめられるようになっています。
さらにオブジェクトフィールドには最大4GBのデータを保存可能で、マルチメディアデータに限らず、通常のファイルも保存できるようになっています。
(2007/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
New PowerBook G4 & iBook G4
April 20, 2004
PowerBook G4とiBook G4の新モデルが発表されています。
PowerBook G4は1.33GHzもしくは1.5GHzのPowerPC G4プロセッサを搭載し、AirMac Extremeが全モデルに標準搭載されています。SuperDriveモデルでは4倍速SuperDriveが搭載されています。
iBook G4は1GHzもしくは1.2GHzのPowerPC G4プロセッサを搭載し、14インチモデルではSuperDriveをオプションで選択可能になっています。二次キャッシュが512KBに増えており、メモリは最大1.25GBまで拡張可能となっています。
性能が向上した上でさらにPowerBook G4もiBook G4もすべてのモデルで価格が下がっているので、かなりコストパフォーマンスのいいものになっています。