FAMLog
Apache HTTP Server
April 11, 2004
Apache HTTP Serverはインターネット上で最も利用されているWebサーバーであり、NCSA HTTPd 1.3のソースコードやアイデアをベースにしたオープンソースのソフトウェアです。
Apacheは「A PAtCHy server(パッチだらけのサーバー)」であり、その名称はいくつかの既存のコードや一連のパッチファイルをベースにしていることに由来しています。
パフォーマンスに優れ、信頼性があり、モジュールを追加することにより機能拡張できる仕組みを備えています。必要に応じてモジュールを追加あるいは削除することにより、効率の良い、高機能なWebサーバーを構成することができます。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
Mac版FileMaker Server 7の動作環境
April 10, 2004
Mac版のFileMaker Server 7およびFileMaker Server 7 Advancedは、Mac OS XだけでなくMac OS X Server(v10.3、v10.2.8)ももちろんサポートしています。
CPU、RAM容量についてはFileMaker Pro 7より要求される水準が高く、PowerPC G4 500MHz以上、RAMは256MB以上が要求されます。
クライアント数が50以上になる場合には、PowerPC G4 1GHz以上、RAMは512MB以上(1GB以上を推奨)、そしてMac OS X Serverが必要というようになっています。
Mac版のServer 7 Advancedでは、Web公開のためにApache HTTP Serverを利用します。Mac OS X付属のApacheが有効になっていることが動作条件となっているので、公式にサポートしているApacheのバージョンは1.3系列であることが予想されます。
FileMaker Pro 7の動作環境
April 09, 2004
以前に発表があった通り、FileMaker 7の製品ラインではMac OS 8.6およびMac OS 9はサポートされていません。
FileMaker 7 新製品ラインのMac版はMac OS X用に開発されており、Mac版FileMaker Pro 7、FileMaker Developer 7の動作環境はMac OS X v10.2.8以降となっています。
Windows版FileMaker Pro 7、FileMaker Developer 7の動作環境は、Windows 2000(Service Pack 4)もしくはWindows XP(Service Pack 1)となっており、Windows 98やWindows Meなどが対象外となっています。
必要となるCPUやRAM容量についても、バージョン6のときと比べてスペックの高いものが要求されます。
FileMaker Server 7 Preview
April 08, 2004
FileMaker, Inc.のWebサイトで評価用の「FileMaker Server 7 Preview」について案内がされています。今月中に配布が開始されるそうです。
上記のPreview版は評価・フィードバックを目的として配布されるものであり、実際の製品版ではありません。FileMaker Server 7は今年の初夏に出荷される予定になっています(日本語版の発売時期は未定)。
今回のPreview版はFileMaker Server 7 AdvancedのPreviewではありませんので、残念ながら新しいWeb公開機能を試してみることはできません。Server 7 Advancedについては、Preview版を公開するという記述は見当たらないので、やはり実際の製品版を待つしかないのでしょう。
(2006/01/03追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
UnlimitedからServer Advancedへ
April 07, 2004
ファイルメーカーPro UnlimitedはWeb公開のためのサーバー製品であり、ファイルメーカーPro用のサーバーとしての役割はありません。ファイルメーカーPro用のサーバーには、ファイルメーカー Serverという製品があります。
FileMaker Server 7 Advancedは、ファイルメーカーPro Unlimitedの機能とファイルメーカー Serverの機能を組み合わせた製品と捉えることができ、Unlimitedがさらに進化したものと考えてよいでしょう。
さらに、Webからは同時100接続をサポートするとのことですので、同時接続数20程度が限界だったファイルメーカーPro 6 Unlimitedに比べると、Server 7 Advancedは飛躍的な進化を遂げています。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
ファイルメーカーPro Unlimited
April 06, 2004
ファイルメーカーPro 4.0でWeb公開機能が追加されましたが、バージョン5からは本格的なWeb公開のための製品としてファイルメーカーPro Unlimitedが登場しました。
Unlimitedには「Web サーバーコネクタ」が同梱され、これによりApacheやIISといったWebサーバーとWebコンパニオンを連携させて利用することができます。WebコンパニオンはWebサーバーとしての性能は低かったのですが、他のWebサーバーと連携することでパフォーマンスの向上やSSLサポートが実現されました。
通常版のファイルメーカーPro(5、5.5、6)でもインスタントWebとカスタムWebの両方のWeb公開機能を使うことができますが、仕様そしてライセンス面から不特定多数にWeb公開するためにはUnlimited版が必要になりました。
FileMaker 7の製品ラインでは従来のUnlimitedに相当する製品はなくなっていますが、FileMaker Server 7 AdvancedがFileMaker Pro 6 Unlimitedをリプレースするものとして、FileMaker Server 7の上位バージョンという位置づけになっています。
(2007/01/02追記:「Web コンパニオン」を「Webコンパニオン」に修正しました。)
CDMLからXSLTへ
April 05, 2004
FileMaker Server 7 AdvancedではCDMLがサポートされなくなりましたが、カスタムWebに相当する機能はXSLTで記述することになるようです。
CDMLからXSLTへの移行ツールがServer 7 Advancedに付属するようですが、どの程度まで実際に移行をしてくれるものなのか現時点では不明です。
上記のような不安要素がありますが、FileMaker Server 7 Advancedは100までのWeb接続と250までのFileMaker Proの接続をサポートするとのことですので、性能面ではかなり期待できます。
実際の評価は販売開始を待つしかありませんが、とても待ち遠しいものです。
CDML
April 04, 2004
CDMLはClaris Dynamic Markup Languageの略です。
ファイルメーカーPro 4〜6のカスタムWeb用のマークアップ言語であり、ファイルメーカーProのデータベースと連動して動的にWebページを生成することができます。
HTMLとCDMLタグを含むフォーマットファイルを作成して、Web公開に必要な設定を行うことにより、Webブラウザーを介してファイルメーカーProに特定の処理を行わせたり、ファイルメーカーProにあるデータを検索・表示させたりすることなどができます。ファイルメーカーProのWeb公開と言えば、CDMLを使ったカスタムWebが定番でした。
ところでなぜClarisなのかと言うと、ファイルメーカー社はもともとクラリス社だったからです。一時期FDML(FileMaker Dynamic Markup Language)と改称されたこともあったのですが、いつの間にかCDMLに戻っていました。このことからもCDMLはいつかはサポートされなくなる予定だったのかもしれません。
インスタントWeb公開とカスタムWeb公開
April 03, 2004
ファイルメーカーProのデータベースをWeb公開する方法は、「インスタントWeb公開」と「カスタムWeb公開」の2通りに分類されます。
インスタントWeb公開機能を利用すると手軽にデータベースをWeb公開できますが、柔軟性に欠け、ボタン化されたスクリプトの利用に制限があります。割り切って使うにはいいのですが、物足りない部分が多々ありました。
Webブラウザーでの表示や動作をより自由にコントロールしたい場合には、CDML(クラリスダイナミックマークアップ言語)を使ったカスタムWeb公開機能をたいていは選択することになります。なお、CDML以外にはXMLやファイルメーカーJDBC ドライバを利用する方法があります。
ファイルメーカーでWeb公開する際、これまではCDMLを使ったカスタムWeb公開がよく利用されてきましたが、FileMaker Server 7 AdvancedではCDMLがサポートされておらず、カスタムWeb公開に相当する機能ががらりと変わっていることが伺えます。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
Webコンパニオン
April 02, 2004
そもそもFileMaker Pro(ファイルメーカーPro)はデータベースソフトウェアですが、1997年に発表されたファイルメーカーPro 4.0でWebサーバーの機能が追加されました。
Webサーバーの機能は純正のプラグインにより提供され、そのプラグインは「Webコンパニオン(Web Companion)」と呼ばれていました。これによりファイルメーカー単独でデータをWeb上に公開することができたのです。
FileMaker 7 製品ラインではデーターベースエンジンが一新されており、同時にWeb公開機能もこれまでとは別のものになっています。Webコンパニオンは全く違うものに生まれ変わったようです。
(2005/08/31追記:「FileMaker 7製品ライン」を「FileMaker 7 製品ライン」に修正しました。)
(2007/01/02追記:「Web コンパニオン」を「Webコンパニオン」に修正しました。)