FAMLog
拡張アクセス権のキーワード
December 10, 2004
FileMaker 7以降の拡張アクセス権では、データ共有の仕方によって個々のキーワードが決まっています。
拡張アクセス権のキーワードはそれぞれ下記の通りです。
・fmiwp(インスタントWeb公開によるアクセス)
・fmxml(XMLを使用したカスタムWeb公開によるアクセス)
・fmxslt(XSLTを使用したカスタムWeb公開によるアクセス)
・fmapp(FileMakerネットワークによるアクセス)
・fmmobile(FileMaker Mobileによるアクセス)
・fmxdbc(ODBC/JDBCによるアクセス)
・fmphp(FileMaker API for PHPによるアクセス)
カスタムWeb公開用のキーワードである「fmxml」や「fmxslt」、「fmphp」については、データベースに拡張アクセス権の設定欄があらかじめ用意されていないため(バージョン7の場合)、データベースごとに拡張アクセス権を作成・設定する必要があります。
(2006/12/01追記:キーワード「fmphp」に関する記述を追加しました。)
拡張アクセス権
December 09, 2004
FileMaker Pro 7において、FileMakerネットワーク共有やWeb公開、ODBCおよびJDBCによる共有などの方法を使用してデータ共有を行う場合には、データベースごとに「拡張アクセス権」を設定します。
拡張アクセス権は、どういった方法で共有データへのアクセスを許可するか定義するものです。拡張アクセス権を使用すると、任意のアクセス権セットを割り当てられたアカウントが、許可された共有方法でデータにアクセスできるよう設定することができます。
FileMaker 7でWeb公開を行うためには、使用するWeb公開技術のタイプに応じて、データベースに拡張アクセス権を作成・設定する必要があります。
FileMaker Site Assistant使用前の確認項目
December 03, 2004
FileMaker Site Assistantは、Mac版では通常下記のフォルダにインストールされます。
/Applications/FileMaker Server 7/Web Publishing Tools
Site Assistantを使用するには、Web公開エンジンでXSLTを使用したカスタムWeb公開が有効になっている必要があります。使用前に確認すべき点は下記の通りです。
・XSLTを使用したカスタムWeb公開の拡張アクセス権(キーワードは「fmxslt」)がデータベースに設定されている
・適切なアクセス権セットが使用されるようにデータベースが設定されている
・データベースがFileMaker Serverによってホストされて開かれている
・WebサーバーおよびFileMaker Server Web公開エンジンが実行されている
・Web公開エンジンでXSLT公開が有効になっていて、XSLTスタイルシートを使用およびテストできる状態である
データベースセッションの長所と短所
December 01, 2004
FileMaker Server 7 AdvancedのWeb公開エンジンでデータベースセッションオプションを有効にした場合と無効にした場合では、それぞれ長所と短所があります。
データベースセッションを有効にすると、グローバルフィールドの値およびスクリプトによって変更された状態がリクエスト間で維持されますが、Webセッションの数がFileMaker Server上の同時データベースセッションの最大数(100)に制限されるという短所があります。
逆に、データベースセッションを無効にすると、グローバルフィールドの値や状態がリクエスト間で維持されませんが、Webセッションの数がデータベースセッションの最大数に制限されなくなります。この場合、Webセッションの最大数は、Web公開エンジンのホストコンピュータに搭載されているメモリサイズによってのみ制限されます。
グローバルフィールドの値や状態をリクエスト間で維持する必要が特にない場合には、データベースセッションオプションを有効にする必要はありません。
FileMaker Server 7 Advanced カスタムWeb公開の新機能 (5)
November 29, 2004
FileMaker Server 7 AdvancedのXSLTを使用したカスタムWeb公開で「データベースセッション」オプションを有効にした場合、リクエスト間でグローバルフィールドの値を保持することができます。また、スクリプトで状態を変更した場合、リクエスト間で変更後の状態が維持されます。
セッションを使用するXSLTスタイルシートによって実行されるリクエストでは、スタイルシートで定義されたセッションの期間中、または他のリクエストで変更されるまで、グローバルフィールドの値が保持されます。また、リクエスト間で状態も維持されますが、例えば、「再ログイン」スクリプトステップによってアカウントを切り替えた場合、変更されたアクセス権がリクエスト間で維持されます。
データベースセッションオプション設定は最初は無効になっています。リクエスト間でグローバルフィールドの値やアカウントの状態を維持したい場合は、管理コンソールを使用して、Web公開エンジンのデータベースセッションオプションを有効にする必要があります。
(2006/03/24追記:「XSLTスタイルシートでグローバルフィールドを使用する場合やリクエスト間で状態を維持したい場合」を「リクエスト間でグローバルフィールドの値やアカウントの状態を維持したい場合」に修正しました。)
FileMaker Server 7 Advanced カスタムWeb公開の新機能 (4)
November 26, 2004
FileMaker Server 7 AdvancedのXSLTを使用したカスタムWeb公開では、新たにセッション管理のための関数群が用意されています。
XSLTスタイルシートでFileMaker XSLT拡張関数のセッション関数を使用することで、Webユーザーを判別し、サーバー側でWebユーザーの情報・状態を保持できる仕組みを組み込むことが可能です。
Server 7 Advancedでは、セッションには次の2つのタイプのセッションがあります。
・Webセッション
・データベースセッション
データベースセッションの利用はオプション設定となっていて、オプションを有効にした場合と無効にした場合では、それぞれ長所と短所があります。
FileMaker Server 7 Advanced カスタムWeb公開の新機能 (2)
November 19, 2004
FileMaker Server 7 AdvancedのWeb公開機能では、FileMaker Pro 7と同様に、データベースのアクセス権で定義されているユーザーのアカウント設定に基づいて、一元的にセキュリティを確保できるようになっています。ただし、これにより従来のWebセキュリティデータベースはサポートされなくなっています。
Web公開エンジンでは、管理コンソールで設定を行うことにより、特定のタイプのWeb公開技術のみ有効にすることができます。例えば、XSLTを使用したカスタムWeb公開機能のみ有効にして、インスタントWeb公開とXMLを使用したカスタムWeb公開機能は無効にする、といったことができます。
また、データベースファイルに対して適切な拡張アクセス権を設定することにより、個々のデータベースごとに特定のWeb公開機能のみ有効もしくは無効にすることもできます。
このようにセキュリティ面を考慮した機能追加が図られていて、様々な方法でセキュリティを高めることが可能になっています。
FileMaker Site Assistant
November 12, 2004
FileMaker Server 7 Advancedには、XSLTスタイルシートを開発するために補助的に使用できるアプリケーション「FileMaker Site Assistant」が含まれています。
Site Assistantを使うと、作成済みのFileMaker 7のデータベースからカスタムWeb公開用のXSLTスタイルシートを数ステップで生成することができ、Webサイト開発の最初のステップを手助けしてくれます。
既存のXSLTスタイルシートを編集したり、自由にページデザインを選ぶといったことはできませんが、レコードの表示・検索・編集などといった基本的な機能を実現するためのスタイルシートを作成することが可能です。
カスタムWeb公開エンジン
November 05, 2004
FileMaker Server 7 AdvancedのWeb公開エンジンには、FileMakerデータベースをXMLデータに変換して、HTTPを利用して出力する機能があります。XMLリクエストを受け取った場合はXMLデータを生成しますが、このような機能は主に「Web公開コア」が担当しています。
Web公開エンジンを構成するもう1つのソフトウェア「カスタムWeb公開エンジン」は、WebサーバーおよびWeb公開コアと通信して、主にXSLTプロセッサーとして機能し、サーバーサイドでのXSLTスタイルシートの処理がサポートされています。
カスタムWeb公開エンジンはXSLTリクエストを受け取った場合に、Web公開コアに対してXMLリクエストを送ってFileMakerデータベースのXMLデータを取得し、XSLTスタイルシートを使用してXMLデータからHTMLページ、XMLドキュメントあるいはテキストに変換、生成することができます。
カスタムWeb公開エンジンからの出力は、WebサーバーによってWebユーザーのブラウザーに提供されます。
FileMaker Server 7v2 アップデータ
October 28, 2004
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 7v2 アップデータ」を配布しています。
このアップデータは、FileMaker Server 7およびFileMaker Server 7 Advanced向けのもので、FileMaker Server 7.0v1もしくは7.0v1aをFileMaker Server 7.0v2にアップデートします。安定性やパフォーマンスの向上、外部認証のセキュリティの強化が含まれているとのことですが、より詳細な情報については不明です。
FileMaker Server 7をFileMaker Pro 7v3およびFileMaker Developer 7v3と組み合せて日本語を使用する場合には、必ずFileMaker Server 7v2にアップデートする必要があります。
また、FileMaker Server 7v2で公開しているデータベースにアクセスするFileMaker ProおよびFileMaker Developerは、バージョン7v3に統一して使用する必要があります。
(2007/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)