FAMLog
FileMaker Pro 16の改善点:AVPlayer関連のスクリプトステップと関数
May 07, 2018
FileMaker Pro 16では、AVPlayer関連のスクリプトステップと関数の機能が拡充されています。
バージョン16では、[AVPlayer オプション設定]スクリプトステップでビデオのズーム設定とオーディオのボリューム設定を変更できるようになった他、[AVPlayer 再生]および[AVPlayer オプション設定]スクリプトステップでメディア表示用の追加オプションとして[埋め込みのみ]を使用できるようになっています。
さらに、GetAVPlayerAttribute関数において、新しい属性名としてzoom、pictureInPicture、volumeおよびexternalPlaybackがサポートされるようになっています。
[関連]FileMaker Pro 14の新機能:バージョン14で追加されたスクリプトステップ一覧(FAMLog)、FileMaker Pro 14の新機能:バージョン14で追加された関数一覧(FAMLog)
FileMaker Pro 16の新機能:[領域監視スクリプトを構成]スクリプトステップ
May 01, 2018
FileMaker Pro 16では、[領域監視スクリプトを構成]スクリプトステップが追加され、監視する領域にiOSデバイスが出入りするときに任意のスクリプトを実行できるようになっています。
具体的には、iOSデバイスが事前に設定したiBeaconに近づいたとき、もしくは事前に設定したジオフェンスに入ったときに自動的に任意の処理を実行できるようになっています。
定義されている領域にiOSデバイスが出入りするたびに、iOSからFileMaker Goに通知され、任意のスクリプトが実行されます。なお、通知されたときにFileMaker Goがバックグラウンドで実行されていた場合、FileMaker Goがフォアグラウンドに戻った後で通知を受け取るようになっています。
[関連]FileMaker 16の新機能 ジオフェンス機能:「領域監視」スクリプトと関数(イエスウィキャンのファイルメーカー情報)
FileMaker Pro 16の改善点:Windows環境で一新されたユーザーインターフェース
April 20, 2018
FileMaker Pro 16では、Windows環境においてユーザーインターフェースが一新されてFileMaker Proの操作性が向上しています。
マルチドキュメントインターフェース(MDI)からシングルドキュメントインターフェース(SDI)に変更されたことで、Windows版のFileMaker Pro 16では、ドキュメントウインドウはすべて独立するようになり、ウインドウごとに固有のメニューバーを使用できるようになっています。
Windows環境では、最後のドキュメントウインドウを閉じると、起動センターや他のウインドウが開いている場合、または非表示のウインドウがある場合を除き、FileMaker Proは終了するように挙動が変更されています。また、起動センターにメニューバーが表示されるようになっている他、ウインドウに関する一部の計算関数で動作が異なることがあるので要注意です。
[関連]マルチドキュメントインターフェース (MDI) とシングルドキュメントインターフェース (SDI) の概要(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Pro 16の改善点:[計算式の指定]ダイアログボックスで関数に関する情報を表示
April 18, 2018
FileMaker Pro 16では、[計算式の指定]ダイアログボックスの関数パネルで関数に関する情報を確認できるようになっています。
[計算式の指定]ダイアログボックスの右側にある関数パネルで任意の項目をクリックすると、選択した関数に関する情報が[説明]パネルに表示されます。
さらに、[説明]パネルの右上にある?マークのついた丸いボタンをクリックすると、WebブラウザーでFileMaker Pro 16 ヘルプを表示して当該関数の詳細情報を確認できるようになっています。
FileMaker CloudとGet(システムプラットフォーム)関数
March 20, 2018
FileMaker Proの「Get(システムプラットフォーム)関数」は、現在のプラットフォームを示す数値を返します。
この関数の戻り値は下記のようになります。
・「1」:プラットフォームがmacOSの場合
・「-2」:プラットフォームがWindowsの場合
・「3」:プラットフォームがiOSの場合
・「4」:プラットフォームがFileMaker WebDirectの場合
・「5」:プラットフォームがFileMaker Cloudの場合
FileMaker CloudでGet(システムプラットフォーム)関数を実行すると、この関数の戻り値は「5」となります。
[関連]FileMaker WebDirectとGet(システムプラットフォーム)関数(FAMLog)
FileMaker WebDirectとGet(アプリケーション言語)関数
March 19, 2018
FileMaker Proの「Get(アプリケーション言語)関数」は、現在のアプリケーション言語を示すテキストを返します。
この関数で返されるテキストは英語の文字列であり、FileMaker Proがサポートしている言語は次の通りです。
・English
・French
・Italian
・German
・Swedish
・Spanish
・Dutch
・Japanese
・Simplified Chinese
・Brazilian Portuguese
・Korean
FileMaker WebDirectの場合、Get (アプリケーション言語)関数はWebブラウザーの言語設定情報を返します。
[関連]Get (アプリケーション言語)(FileMaker Pro 16 ヘルプ)
FileMaker WebDirectでサポートされていない取得関数
March 16, 2018
FileMaker WebDirectは、コーディングをすることなく、FileMakerベースのカスタム AppをWebブラウザーで直接実行可能にするテクノロジーです。
FileMaker WebDirectは、WebブラウザーからデータベースにアクセスするユーザーにもFileMaker Proと同様の操作性を提供しますが、FileMaker WebDirectではサポートされていない取得関数が複数存在します。
2018年3月現在、FileMaker WebDirectでサポートされていない取得関数の一覧は次の通りです。
[返される値が空の文字列である関数]
・Get (アクティブ選択位置)
・Get (アクティブ選択サイズ)
・Get (カスタムメニューセット名)
・Get (デスクトップパス)
・Get (ドキュメントパス)
・Get (ドキュメントパス一覧)
・Get (FileMaker パス)
・Get (ハイコントラスト色)
・Get (ハイコントラスト状態)
・Get (ネットワークタイプ)
・Get (ページ番号)
・Get (環境設定パス)
・Get (プリンタ名)
・Get (システムドライブ)
・Get (システム NIC アドレス)
・Get (テンポラリパス)
・Get (トリガジェスチャ情報)
・Get (ウインドウ左位置)
・Get (ウインドウ上位置)
[返される値が0である関数]
・Get (書式設定バーの表示状態)
・Get (スクリプトアニメーション状態)
・Get (テキスト定規表示)
・Get (システム書式使用状態)
[返される値が32である関数]
・Get (スクリーン深さ)
[返される値が100である関数]
・Get (ウインドウのズームレベル)
[関連]FileMaker WebDirect でサポートされない取得関数(FileMaker ナレッジベース)
(2020/2/20追記:返される値が空の文字列である関数にGet (アクティブ選択位置)関数を追加しました。)
FileMaker WebDirectとGet(ウインドウスタイル)関数
January 17, 2018
FileMaker ProのGet(ウインドウスタイル)関数は、スクリプトが実行されているウインドウのスタイル情報を示す数値を返します。
Get(ウインドウスタイル)関数が返す値は次の通りです。
・「0」:ウインドウがドキュメントウインドウの場合
・「1」:ウインドウがフローティングドキュメントウインドウの場合
・「2」:ウインドウがダイアログウインドウの場合
・「3」:ウインドウがカードの場合
FileMaker WebDirectでGet(ウインドウスタイル)関数を実行すると、この関数の戻り値は常に「0」となります。
[関連]カードとGet(ウインドウスタイル)関数(FAMLog)
FileMaker Pro 16 Advancedの改善点:データビューアの機能強化
January 16, 2018
FileMaker Pro 16 Advancedでは、フィールドや変数の値、計算式の結果を監視できる「データビューア」の機能が強化されています。
バージョン16では、データビューアの[式の編集]ダイアログボックスが改善されており、関数名のオートコンプリート機能を使用できるようになっている他、結果領域のサイズを変更できるようになっています。
さらに、[式の編集]ダイアログボックスにおいて、式の入力時に結果が自動的に更新されるようになっています。式の自動評価に長い時間がかかる場合は、[自動的に評価する]オプションの選択を解除してから、[評価]をクリックすることで結果を手動で更新することもできます。
カードとGet(ウインドウスタイル)関数
December 21, 2017
FileMaker ProのGet(ウインドウスタイル)関数は、スクリプトが実行されているウインドウのスタイル情報を示す数値を返しますが、ウインドウがカードである場合は3を返します。
Get(ウインドウスタイル)関数が返す値は次の通りです。
・「0」:ウインドウがドキュメントウインドウの場合
・「1」:ウインドウがフローティングドキュメントウインドウの場合
・「2」:ウインドウがダイアログウインドウの場合
・「3」:ウインドウがカードの場合
FileMaker Pro 16では、[新規ウインドウ]スクリプトステップの[ウインドウスタイル]オプションに「カード」が追加されており、これに伴いGet(ウインドウスタイル)関数の仕様が一部変更されてカードの場合には3を返すようになっています。
[関連]Get(ウインドウスタイル)関数(FAMLog)、FileMaker Pro 16の新機能:カード(FAMLog)