FAMLog
スクリプトのヒントと考慮事項 (5)
April 26, 2005
FileMaker 7においてWeb経由でデータ変更を行うスクリプトを実行する場合には、スクリプトの最後に「レコード/検索条件確定」スクリプトステップを含めて、すべての変更が保存されるようにすることが推奨されています。
FileMaker Proクライアントによる接続と違い、Webユーザーはサーバーと常に直接接続されているわけではないため、すべてのデータ変更は、データをサーバーに送信、保存するまで反映されません。
何らかのデータ変更を行うスクリプトステップを使用している場合には、「レコード/検索条件確定」スクリプトステップを含める必要がありますが、それには「切り取り」、「コピー」、「貼り付け」などのスクリプトステップも含まれます。
FileMate Events
March 31, 2005
フォーサイト社が、FileMaker 7で自動的にスクリプトを起動できるプラグイン「FileMate Events」の販売を開始し、あわせて試用版を公開しています。
FileMate Events 4.0は、ファイルMate スケジューラProのFileMaker 7対応版に相当するもので、各種のイベントを定期的にもしくは指定したタイミングで起動する機能を提供し、フィールドの更新時やレコードを作成、更新、削除するときなどにスクリプトを起動、実行することを可能にするプラグインです。
1ライセンスの価格はWindows版、Mac版共に税込24,600円で、ファイルMate スケジューラPro 3.0Jからのアップグレード価格は税込13,860円となっています。
7.0v3 Web公開アップデートの変更点 (1)
March 16, 2005
FileMaker Server 7 Advanced 7.0v3 Web公開アップデートを適用すると、インスタントWeb公開で1画面に表示されるレコードの数が、リスト形式では25、表形式では50に変更されます。
従来のFileMaker Server Advancedでは、リスト形式では1度に5つのレコードが表示され、表形式では20のレコードが表示されるようになっていました。
その他、FileMaker Server Advanced 7.0v3のインスタントWeb公開では安定性が向上し、新規レコード作成時に関連レコードを作成できない問題が修正されています。
(2007/01/04追記:リンク先のURLを変更しました。)
スクリプトのヒントと考慮事項 (3)
March 01, 2005
FileMaker Pro 7のスクリプト編集ダイアログにおいて「スクリプトを完全アクセス権で実行」にチェックをつけると、そのスクリプトを完全アクセス権で実行することができます。
例えば、アカウントとアクセス権を使用してWebユーザーがレコードを削除できないように制限しつつ、完全アクセス権で実行できるように設定されたスクリプトを利用して、スクリプト内で定義した条件下であれば特定のレコードを削除できるようにすることも可能になります。
スクリプトのヒントと考慮事項 (2)
February 24, 2005
Web経由でFileMakerのスクリプトを利用する場合には、Web互換のスクリプトステップのみがスクリプトに含まれていることを確認します。
さらに、各スクリプトステップを実行するために必要な権限がWebユーザーに割り当てられているか、もしくは実行の制限をしているかなど、スクリプトステップとアクセス権セットの組み合わせについても考慮する必要があります。
例えば、レコードを作成するスクリプトステップがスクリプトに含まれていて、Webユーザーがレコードの作成を許可するアカウントでログインしていない場合、このスクリプトでは新規にレコードを作成するスクリプトステップを実行することができません。ただし、スクリプトは引き続き実行される場合があり、予期しない結果を引き起こす可能性もあることから、必要に応じてエラー処理を追加しなければならない場合もあります。
スクリプト実行用クエリー引数
February 18, 2005
頻繁に実行される処理を自動化したり、複数の処理を組み合わせる場合には、FileMaker ProのScriptMaker機能を使用します。ScriptMakerをカスタムWeb公開とともに使用することで、WebユーザーはFileMakerスクリプトを用いてあらかじめ定義された一連の処理を実行することができます。
FileMaker 7では約70のスクリプトステップがWeb互換としてサポートされていて、-scriptや-script.prefind、-script.presortクエリー引数を使用することにより、カスタムWeb公開でスクリプトを実行できます。
-script.prefindクエリー引数はレコードの検索およびソートの前に実行するスクリプトを指定する際に使用し、-script.presortクエリー引数はレコードの検索の後でソート前に実行するスクリプトを指定する際に使用します。
FX.php 3.1
December 29, 2004
PHPからFileMaker Proのデータベースに接続するためのオープンソースのライブラリクラス「FX.php 3.1」がリリースされています。
FX.php 3.1では、FileMaker 7と共にFX.phpを使用した際に、1回のレコード追加操作で2つのレコードが作成されてしまうことがあった不具合が修正されています。
ただし、文字がコード表記される点はそのままなので、日本語での利用には注意が必要です。
FileMaker Server 7 Advanced カスタムWeb公開の新機能 (3)
November 25, 2004
FileMaker Server 7 Advancedでは新しく「fmresultset」というFileMaker XML文法を利用することができます。
fmresultset文法はWeb公開エンジンでサポートされている文法で、従来からあるFMPXMLRESULT文法とFMPDSORESULT文法の両方の特徴を組み合わせて設計されたものです。XMLデータへのアクセスとFileMaker XSLTスタイルシートで使用でき、Web公開エンジンではこの文法を利用することが推奨されます。
柔軟でXSLTスタイルシートオーサリングに最適化されており、名前によるフィールドアクセスや、関連レコード(ポータル)のデータ操作をより簡単に行うことができます。また、XMLエレメント名にFileMakerの用語が使用され、集計、計算およびグローバルフィールドを識別する機能も含まれています。
FileMaker Site Assistant
November 12, 2004
FileMaker Server 7 Advancedには、XSLTスタイルシートを開発するために補助的に使用できるアプリケーション「FileMaker Site Assistant」が含まれています。
Site Assistantを使うと、作成済みのFileMaker 7のデータベースからカスタムWeb公開用のXSLTスタイルシートを数ステップで生成することができ、Webサイト開発の最初のステップを手助けしてくれます。
既存のXSLTスタイルシートを編集したり、自由にページデザインを選ぶといったことはできませんが、レコードの表示・検索・編集などといった基本的な機能を実現するためのスタイルシートを作成することが可能です。
7.0v2におけるインスタントWeb公開の改善点
June 04, 2004
FileMaker Pro 7v2およびFileMaker Developer 7v2では、インスタントWeb公開機能にいくつか改善点が見られます。アップデータに含まれる「FM アップデートお読みください.pdf」という名称のPDF書類によると、下記5点が修正されているようです。
・別個のファイルに存在する関連テーブルのフィールドが[レコードのソート]ダイアログボックスに表示されるようになりました。
・閉じたファイルの関連フィールドが含まれるレイアウトが完全に表示されるようになりました。
・オブジェクトフィールドの複数の繰り返しに保存されたピクチャが正しく表示されるようになりました。
・ポータル内のデータの表示と編集に関連して改善が行われています。
・Mac OS XにおいてCPUの使用効率が向上しました。
(2006/01/03追記:「インスタント Web 公開」を「インスタントWeb公開」に記述を変更しました。)