FAMLog
defaultsコマンドでFileMaker Server 7の設定を変更する (7)
August 23, 2005
FileMaker Server 7では、デフォルトデータベースフォルダと、オプションで指定されている追加データベースフォルダ内にあるデータベースが起動時に自動的に共有されます。
defaultsコマンドを用いて追加データベースフォルダを使用するオプションを有効にするには、ターミナルで次のように入力します。
(Mac OS X v10.4.2の場合)
sudo su - fmserver -c 'defaults -currentHost write "/Library/FileMaker Server 7/Library/Preferences/com.filemaker.fmserver" Preferences -dict-add UseOtherDatabaseRoot -int 1'
上記コマンドを入力後に設定を即座に反映させたい場合には、次のようにfmsadminコマンドを使用します。
sudo fmsadmin reload
(2015/09/02追記:OS X版のFileMaker Server 14では設定ファイルの形式およびパスが変更されたため、上記の方法は利用できません。)
デュアルCPUでWeb公開エンジンが応答しなくなる
August 19, 2005
FileMaker Server 7 Advancedにおいて、マシンがデュアルCPU構成もしくはWindowsプラットフォームでハイパースレッディングが有効になっていると、Web公開エンジンが応答しなくなったり、突然予期せぬエラーが発生することがあることについて説明した記事がFileMaker Knowledge Baseで掲載されています。
Windowsプラットフォームでハイパースレッディングを有効にしている場合は、ハイパースレッディングを無効にしてマシンを再起動することで、問題が解決する可能性があるとのことです。
Mac OS Xの場合は、一時的にシングルCPUとして機能させる方法もありますが、この方法は実際に運用する場合には勧められるものではありません。当面はデュアルCPUマシンでの使用は避ける必要がありそうです。
(関連資料)Web 公開エンジンが応答しなくなる(ファイルメーカーテクニカルサポートインフォメーション)
(2006/02/14追記:FileMaker Server 8 Advancedでは上記の問題は解決されています。)
サーバーサイドで処理されるJavaScriptの有効化 (1)
July 11, 2005
FileMaker Server 7 AdvancedのXSLTを使用したカスタムWeb公開では、Xalan-Javaの拡張機能を用いて、XSLTスタイルシートにおいてサーバーサイドで処理されるJavaScriptを記述できます。
JavaScriptを使用できるようにするにはFileMaker, Inc.のWebサイトで配布されている2つのライブラリファイル(bsf.jar、js.jar)をWeb公開エンジンに追加します。
これらのライブラリファイルは、Javaのライブラリファイルを追加するために用意されているフォルダの中に配置します。Web公開エンジンを再起動すると、サーバーサイドで処理されるJavaScriptが有効化されます。
Web公開エンジンにJavaのライブラリを追加する
July 08, 2005
FileMaker Server 7 AdvancedのXSLTを使用したカスタムWeb公開では、Javaのライブラリファイルを追加することで、追加したライブラリに含まれるメソッドをXSLTスタイルシートで使用することができます。
Javaのライブラリファイルは下記のフォルダ内に配置して、Web公開エンジンを再起動することで、ライブラリを利用できるようになります。
(Mac)
/Library/FileMaker Server 7/Web Publishing/publishing-engine/cwpe/WEB-INF/lib
(Windows)
C:¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server 7¥Web Publishing¥publishing-engine¥cwpe¥WEB-INF¥lib
[関連]バージョン8以降でWeb公開エンジンにJavaライブラリを追加する方法(FAMLog)
(2008/11/13追記:Windows版におけるフォルダのパスが正しくなかったので修正しました。あわせて関連記事へのリンクを追加しました。)
FileMaker Server 7のイベントログ
May 31, 2005
FileMaker Server 7の実行中に発生するイベントは、タイムスタンプ情報と共にログに記録されます。ログに記録されるイベントには、FileMaker Serverの起動と停止、データベースファイルの開閉、クライアントのログインとログアウト、タスクスケジュールの実行およびFileMaker Serverのプロパティへの変更などがあります。
例えば、FileMaker Serverへの接続を保護する設定に変更して、FileMaker Serverを再起動すると、起動時に「安全な(SSL)ネットワークの暗号化: 有効」という内容の記録がイベントログに残り、ログを参照することによってもFileMaker Serverの設定内容を確認できます。
Mac OS Xでは、イベントは下記のファイルに記録されます。
/Library/FileMaker Server 7/Data/Logs/Event.log
このファイルが40MBに達すると、「Event-old.log」に名前が変更され、新しい「Event.log」ファイルが作成されます。
defaultsコマンドでFileMaker Server 7の設定を変更する (1)
May 30, 2005
FileMaker Server 7の設定を変更するには通常FileMaker Server Adminを使用しますが、Mac OS Xではdefaultsコマンドを使用してコマンドライン経由で変更することも可能です。
例えば、FileMaker Server 7でFileMaker Serverへの接続を保護する設定に変更するには、ターミナルで次のように入力します。
(Mac OS X v10.4.1の場合)
sudo su - fmserver -c 'defaults -currentHost write "/Library/FileMaker Server 7/Library/Preferences/com.filemaker.fmserver" Preferences -dict-add UseSecureConnection -int 1'
(Mac OS X v10.3.9の場合)
sudo su - fmserver -c 'defaults -currentHost write "/Library/FileMaker Server 7/Library/Preferences/ByHost/com.filemaker.fmserver" Preferences -dict-add UseSecureConnection -int 1'
上記の設定に限り、設定変更を反映させるにはFileMaker Serverを再起動する必要があります。
なお、fmserverユーザーの権限で設定を変更するようにしないと、FileMaker Serverの設定内容が破棄されて初期状態に戻ってしまうので、その点は要注意です。
(2015/09/02追記:OS X版のFileMaker Server 14では設定ファイルの形式およびパスが変更されたため、上記の方法は利用できません。)
Dashboardを無効にする
May 26, 2005
Mac OS X v10.4でDashboardを無効にするには、ターミナルで次のように入力します。
defaults write com.apple.dashboard mcx-disabled -boolean YES
上記コマンドを実行後に、ログアウトおよび再ログイン、もしくはシステムを再起動することでDashboardが機能しなくなります。
元の状態に戻す場合には、次のように入力します。
defaults write com.apple.dashboard mcx-disabled -boolean NO
Spotlightを無効にする
May 25, 2005
Mac OS X v10.4およびMac OS X Server v10.4でSpotlightを無効にするには、/etc/hostconfigファイルの「SPOTLIGHT=」で始まる行を次のように編集します。
(変更前)SPOTLIGHT=-YES-
(変更後)SPOTLIGHT=-NO-
ファイルを修正後にシステムを再起動することで、Spotlightの索引作成を行うプロセスが起動しなくなります。
Mac OS X Update 10.3.9
April 18, 2005
Appleから「Mac OS X Update 10.3.9」および「Mac OS X Server Update 10.3.9」がリリースされています。
Mac OS X v10.3.9の主な改良点は下記の通りです。以前に単体で実施された最新のセキュリティアップデートも含まれています。
・MacとPCが混在するネットワークでのファイル共有機能、およびディレクトリサービスの信頼性
・Mail、Safari、スティッキーズなどのアプリケーションの信頼性
・他社製アプリケーション、デバイスとの互換性
ただし、Mac OS X (Server) Update 10.3.9を適用することで、Javaが起動しなくなりFileMaker Server 7 AdvancedのWeb公開エンジンに影響を及ぼす場合がありますので、運用中のシステムにこのアップデートを適用するのはしばらく見送ったほうがいいかもしれません。
[関連]Java Update for Mac OS X 10.3.9(FAMLog)
(2005/04/19追記:アップデート適用後にJavaが動作しなくなった場合の対処法に関する記事がAppleのWebサイトで掲載されています。)
(2007/01/04追記:関連記事へのリンクを追加しました。)
コマンドラインでWebサーバーを再起動
April 14, 2005
Mac OS X v10.3においてあらかじめインストールされているWebサーバーが動作している状態で、コマンドラインでそのWebサーバーを再起動する場合には、Terminalで次のように入力します。
sudo SystemStarter restart "Web Server"
もしくは
sudo apachectl restart
なお、Mac OS X v10.3ではWebサーバーにApache HTTP Serverのバージョン1.3系統が使用されていますが、Mac OS X v10.3.8にアップデートするとApache HTTP Serverのバージョンは1.3.33に更新されます。