FAMLog
データベースセッションとグローバルフィールドに関する注意点
February 23, 2007
FileMaker Server AdvancedのXSLTを使用したカスタムWeb公開で[データベースセッション]オプションを有効にした場合、リクエスト間でグローバルフィールドの値を保持することができます。
ただし、処理対象のデータベースファイルを切り替えると、グローバルフィールドの値は保持されません。Web公開エンジンが内部的に、新しい第2のファイルを開く前に、それまで開いていた第1のファイルを閉じてしまうためです。
代替手段として、第1のデータベースファイル内のレイアウト上に、第2のデータベースファイルにあるテーブルのレコードを表示するように設定する方法があります。これにより、処理対象のデータベースファイルを切り替えずに、第1のデータベースファイルを経由して第2のデータベースファイルのデータにアクセスすることができます。
[関連]FileMaker Server 7 Advanced カスタムWeb公開の新機能 (5)、データベースセッションの長所と短所(FAMLog)
FileMaker Pro 8.5でサポートされている日付の範囲
February 08, 2007
FileMaker Pro 8.5の日付フィールドおよびタイムスタンプフィールドには、0001年1月1日から4000年12月31日までの値を保存することができます。
日付のみ保存する場合には日付フィールドを、1つのフィールドに日付と時刻を保存する場合にはタイムスタンプフィールドを利用します。
混乱を避けるため、FileMaker Proにおいて西暦で日付を入力する場合には、2桁ではなく4桁の西暦で年を入力することが推奨されます。これは、2桁の西暦を入力すると、一定のルールに基づいて4桁の西暦に自動的に変換されるためです。
SakuraBar PLUS XとSakuraQR PLUSがIntelベースMacに対応
January 26, 2007
ローラン株式会社が、IntelベースMacおよびFileMaker Pro 8.5に対応したプラグイン「SakuraBar PLUS X」および「SakuraQR PLUS」を発売したと発表しています。
SakuraBar PLUS Xは、FileMaker Proにバーコード作成機能を追加するプラグインです。バーコードの表示・印刷はフォントで提供され、既存のファイルに計算フィールドを追加するだけでバーコードを作成することができます。また、SakuraQR PLUSは、FileMaker ProにQRコード作成機能を追加するプラグインです。
SakuraBar PLUS Xの価格は税込25,200円、SakuraQR PLUSの価格は税込39,900円です。
[レコードを対象外に]スクリプトステップ
January 22, 2007
FileMaker Proの[レコードを対象外に]スクリプトステップは、ブラウズモードおよび検索モードでのみ使用できます。
このスクリプトステップをブラウズモードで使用すると、その名の通り、現在のレコードが対象レコードではなくなります。
検索モードで使用すると、検索時に[除外]チェックボックスが選択されている場合と同様、検索条件が除外条件となります。これにより、FileMakerのスクリプトでNOT検索を実現できます。
[例]
検索モードに切り替え[]
フィールド設定[TO::Field; "除外キーワード"]
レコードを対象外に
検索実行[]
なお、[レコードを対象外に]スクリプトステップは、Web互換のスクリプトステップです。
完全修飾フィールド名の各要素について (3)
January 04, 2007
FileMaker Server AdvancedのカスタムWeb公開において、完全修飾フィールド名の構文は次のようになっています。
[構文]
テーブル名::フィールド名(繰り返し数).レコードID
「レコードID」は、FileMakerクエリー文字列を使用して、ポータルに関連レコードを追加したり、ポータル内の関連レコードを編集する場合にのみ必要です。
レコードIDを指定する場合には、「フィールド名」(もしくは「(繰り返し数)」)と「レコードID」の間に「.」を付け加えます。
完全修飾フィールド名の各要素について (2)
December 29, 2006
FileMaker Server AdvancedのカスタムWeb公開において、完全修飾フィールド名の構文は次のようになっています。
[構文]
テーブル名::フィールド名(繰り返し数).レコードID
「(繰り返し数)」は、繰り返しフィールドを利用する場合のみ必要であり、それ以外の場合では省略可能です。繰り返し数は数字の1から始まり、例えば、フィールド名(2)と指定した場合は、繰り返しフィールドの2番目の値を参照します。
なお、繰り返しフィールドに対して繰り返し数を指定しなかった場合は、繰り返しフィールドの最初の値が使用されます。
完全修飾フィールド名の各要素について (1)
December 28, 2006
FileMaker Server AdvancedのカスタムWeb公開では、完全修飾フィールド名を用いると、処理の対象となるフィールドが正確に識別されますが、その構文は次のようになっています。
[構文]
テーブル名::フィールド名(繰り返し数).レコードID
「テーブル名」には、フィールドが含まれるテーブルの名前を指定します。-layクエリー引数で指定されたレイアウトの基本テーブルにフィールドがない場合にのみ必要であり、それ以外の場合ではテーブル名は省略可能です。
テーブル名を指定する場合には、テーブル名とフィールド名の間に「::」を付け加えます。
完全修飾フィールド名の構文
December 27, 2006
FileMaker Server AdvancedのカスタムWeb公開では、FileMakerクエリー文字列においてフィールド名を指定する場合に、完全修飾フィールド名を使用しなければならない場合があります。
具体的には、-layクエリー引数で指定されたレイアウトの基本テーブルとは異なるテーブルにあるフィールドを処理対象とする場合に、完全修飾フィールド名で対象フィールドを指定する必要があります。
完全修飾フィールド名を用いると、処理の対象となるフィールドが正確に識別されますが、その構文は次のようになっています。
[構文]
テーブル名::フィールド名(繰り返し数).レコードID
[例]
tablename::fieldname(2).3
クエリーコマンドを使用する際の注意点 (6)
December 26, 2006
FileMaker Server Advancedにおいて、XMLリクエストまたはXSLTリクエストで任意のフィールドを指定する際、フィールド名クエリー引数に「.(ピリオド)」が含まれるフィールド名(「text.field」など)を使用することができません。
「.(ピリオド)」は、完全修飾フィールド名でレコードIDを指定する場合に使用される予約済みの文字であるためです。ピリオドが含まれるフィールドを指定した場合、XMLリクエストまたはXSLTリクエストではそのフィールドにアクセスできないため、通常エラー番号102(フィールドが見つかりません)のエラーが返ります。
また、上記と関連して、「::」は完全修飾フィールド名でテーブル名を指定する場合に使用される予約語であるため、フィールド名クエリー引数に「::」が含まれるフィールド名(「text::field」など)も同様に使用することができません。
Evaluate関数
December 25, 2006
Evaluate関数は、FileMaker 7で追加された関数です。引数で指定した式を計算式とみなして評価します。
[構文]
Evaluate(式)
Evaluate(式; [フィールド1; フィールド2; フィールド3; ...])
引数には式(テキスト式またはテキストフィールド)だけでなく、オプションでフィールドの一覧を指定することもできます。この場合、引数で指定したフィールドのいずれかの値が変更されると、式が再評価されて結果が更新されます。
[例]
Evaluate("Get(タイムスタンプ)"; [フィールドB; フィールドC])
Evaluate関数は、応用次第でさまざまな活用が可能であり、使いこなすことができればかなり役立つ関数です。
[関連]第15回 FileMaker Fun Night! イベントレポート(Knockin' on Seven's Door)
(2021/03/07追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)