FAMLog
QuickTime 6.5.1
May 03, 2004
iTunes 4.5のリリースにあわせてQuickTime 6.5.1が入手可能になりましたが、このバージョンのQuickTimeではセキュリティホールが修正されています。
Appleのセキュリティ勧告によると、不正な形式の.mov(ムービー)ファイルがQuickTimeを終了させる可能性があるというCAN-2004-0431の問題を修正しているそうです。
上記の問題を発見したeEye Digital Securityによると、このセキュリティホールにはファイルを開くと悪意のあるコードが実行される可能性もあるそうですが、Appleのセキュリティ勧告ではこの点には触れられていません。
リミットの向上 (4)
April 29, 2004
FileMaker 7シリーズでは1ファイルに最大1,000,000テーブルを設定できることについてはすでに触れましたが、最大レコード数の限界値も増加しています。
FileMaker Pro 7と共にインストールされるPDFファイル「Installation and New Features Guide For FileMaker Pro 7 and FileMaker Developer 7」によると、バージョン7では1テーブルに最大64,000,000,000,000,000(64×10の15乗)のレコードを扱うことができるようになったそうです。
さらに1テーブルに最大256,000,000のフィールドを持たせることができ、データベースキャパシティは劇的に拡大したことが伺えます。
Unicode対応
April 28, 2004
FileMaker 7ではUnicodeでテキストデータが保存されるようになっています。Unicodeに対応したことにより、Mac OS Xではヒラギノフォントを有効活用することができるようになりました。
Unicode対応によって扱える文字が増える一方で、ソート順が前バージョンと変わる場合があったり、MacとWindows間でデータ交換をする際に文字化けが発生する可能性もあるかもしれません。実際に移行する際には、慎重に検証してからがよいかと思います。
なお、FileMaker Pro 7でテキストフィールドでは1フィールドに最大2GBのテキストデータをおさめられるようになっていますが、これは文字エンコーディングにUTF-16を利用した場合です。シフトJISやUTF-8など、UTF-16以外の場合には1GBが限界となりますので、実用面では最大1GBと認識しておいたほうがいいでしょう。
(2005/05/13追記:FileMaker Knowledge Baseリニューアルに伴いリンクを修正しました。)
リレーションシップグラフ
April 27, 2004
FileMaker Pro 7の新機能の1つにリレーションシップグラフがあります。
テーブルの相関関係がGUIで表示されるようになり、ドラッグ&ドロップで双方向のリレーションシップを設定することができるようになりました。
当初はカード型データベースであったFileMakerは、バージョン3.0でリレーション機能が追加されました。しかしながら、不自由な面も多く、リレーションのためにわざわざ計算フィールドを設定しなければならない場面がありました。FileMaker 7ではそのような必要もなくなります。
リレーショナルデータモデルが一新され、FileMaker Pro 7はいまどきのリレーショナルデータベースにもなったと言えるでしょう。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
浮動小数点数評価方法の変更
April 25, 2004
計算処理の有効桁数の増大に関連した話題として、FileMaker 7では浮動小数点数の評価方法に変更があります。
これまでは浮動小数点数の評価にOS内蔵の機能を使っていましたが、このために小数の計算で正しい結果が得られない場合がありました。例えば、ファイルメーカーPro 6では、126.96 - 119.29の計算結果は7.66999999999999となります。
FileMaker Pro 7では固定小数点演算機能が改良されており、上記のような計算もきちんと行われるようになっています。FileMaker Pro 7では、126.96 - 119.29の計算結果は7.67となります。
(2005/05/13追記:FileMaker Knowledge Baseリニューアルに伴いリンクを修正しました。)
リミットの向上
April 21, 2004
FileMaker 7は、これまでのバージョンとは比べ物にならないほど性能が向上しています。特に、扱うことができるデータサイズについてはこれまでとは桁が違います。
バージョン6では1ファイルあたりのサイズ上限は2GBでしたが、FileMaker 7では最大8TB(テラバイト)となっています。これまでの約4000倍です。
テキストフィールドでは1フィールドにつき64KBまでしかデータを保存できなかったのが、バージョン7からは最大2GBのデータをおさめられるようになっています。
さらにオブジェクトフィールドには最大4GBのデータを保存可能で、マルチメディアデータに限らず、通常のファイルも保存できるようになっています。
(2007/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
eMac 1.25GHzモデル
April 14, 2004
久しぶりにスペックアップされた新しいeMacが発表されています。
1.25GHz PowerPC G4プロセッサ、ATI Radeon 9200を搭載し、333MHzのDDRメモリやUSB 2.0に対応しています。Bluetoothモジュールをオプションで搭載することも可能です。
さらに価格も前モデルより安くなっており、コンボドライブモデルが94,290円、SuperDriveモデルが115,290円です。2004年4月16日(金)から販売開始されるそうです。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
Apache HTTP Server (2)
April 12, 2004
現在、Apache HTTP Serverは2種類の安定バージョンが提供されています。
1つはApache 1.3系列です。現時点での最新バージョンは1.3.29であり、近日中に1.3.30がリリースされる予定になっています。Mac OS XおよびMac OS X Serverに付属しているApacheはこちらのバージョンです。
もう1つは、マルチスレッド、マルチプロトコル、IPv6に対応したApache 2.0系列です。2002年4月5日にリリースされたApache 2.0.35がApache 2.0初の正式リリース版であり、現時点での最新バージョンは2.0.49です。
なお、Mac OS X Server v10.3にはApache 1.3とApache 2.0の両方がインストールされていますが、GUIでサーバー管理ができるのはApache 1.3のみです。
Mac版FileMaker Server 7の動作環境
April 10, 2004
Mac版のFileMaker Server 7およびFileMaker Server 7 Advancedは、Mac OS XだけでなくMac OS X Server(v10.3、v10.2.8)ももちろんサポートしています。
CPU、RAM容量についてはFileMaker Pro 7より要求される水準が高く、PowerPC G4 500MHz以上、RAMは256MB以上が要求されます。
クライアント数が50以上になる場合には、PowerPC G4 1GHz以上、RAMは512MB以上(1GB以上を推奨)、そしてMac OS X Serverが必要というようになっています。
Mac版のServer 7 Advancedでは、Web公開のためにApache HTTP Serverを利用します。Mac OS X付属のApacheが有効になっていることが動作条件となっているので、公式にサポートしているApacheのバージョンは1.3系列であることが予想されます。
FileMaker Server 7 Preview
April 08, 2004
FileMaker, Inc.のWebサイトで評価用の「FileMaker Server 7 Preview」について案内がされています。今月中に配布が開始されるそうです。
上記のPreview版は評価・フィードバックを目的として配布されるものであり、実際の製品版ではありません。FileMaker Server 7は今年の初夏に出荷される予定になっています(日本語版の発売時期は未定)。
今回のPreview版はFileMaker Server 7 AdvancedのPreviewではありませんので、残念ながら新しいWeb公開機能を試してみることはできません。Server 7 Advancedについては、Preview版を公開するという記述は見当たらないので、やはり実際の製品版を待つしかないのでしょう。
(2006/01/03追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)