FAMLog
FileMaker 8 カスタムWeb公開の新機能と改善点 (2)
May 01, 2006
FileMaker Server 8 AdvancedのXSLTを使用したカスタムWeb公開では、XSLTスタイルシートにおいてJavaScriptで独自の拡張関数を作成できるようになっています。
FileMaker Server 8 Advancedをインストールすると、この新機能に関連する2つのJavaライブラリ(bsf.jarとjs.jar)も同時にインストールされます。これにより、Web公開エンジンに含まれるXSLTプロセッサーに、スクリプト言語のサーバーサイド処理機能が組み込まれることになり、JavaScriptを使って、XSLTスタイルシートから直接呼び出せる、独自の拡張関数を開発することができます。
FileMaker Server 7 Advancedでも上記のライブラリファイルを追加することによりJavaScriptで独自の拡張関数を作成できましたが、バージョン8では標準でこの拡張機能がサポートされるようになりました。
[関連]Extending the functionality of FileMaker Server 7 Advanced(FAMLog)
カスタムデータベースホームページに関するTips
March 31, 2006
FileMaker 8のインスタントWeb公開において、データベースホームページを独自のページに置き換えている場合に、ステータスエリアが表示されたままカスタムデータベースホームページが表示されてしまうことがあります。
上記の現象は、ユーザーがスクリプトによってログアウトしたり、セッションがタイムアウトした場合に発生しますが、これを防ぐには「iwp_home.html」ファイルのヘッダセクションに下記のJavaScriptを追加します。
if ( window != window.top ) top.location = "/fmi/iwp/cgi?-home";
なお、上記のtop.locationの値には他の任意のURLを指定することもできます。
FileMaker Pro 8 Advancedの新機能:各種項目のコピー&ペースト
March 10, 2006
FileMaker Pro 8 Advancedでは、フィールド、テーブル、スクリプトおよびスクリプトステップのコピー&ペーストが新たに可能になりました。
コピーしたものは、現在のファイルやテーブル内に限らず、他のファイルやテーブルにもペーストが可能で、再利用が容易になっています。さらに、テーブルスキーマをインポートすることが可能で、レコードをインポートすることなく、フィールドやテーブルを再利用することもできます。
なお、上記機能はFileMaker Pro 8 Advancedのみで利用できる機能であり、通常版のFileMaker Pro 8では使用できません。
FileMaker Pro 8の新機能:スクリプト結果の指定と取得
February 22, 2006
FileMaker Pro 8およびFileMaker Pro 8 Advancedでは、新たにスクリプトの結果を指定したり、その結果を取得することができるようになっています。
[現在のスクリプト終了]スクリプトステップでオプションとしてスクリプトの結果を計算式で指定できるようになり、その結果を取得するための「Get ( スクリプトの結果 ) 関数」がバージョン8で新たに追加されています。
上記のスクリプトステップと[スクリプト実行]スクリプトステップを活用すると、スクリプト内で実行されるサブスクリプトの結果を取得することができ、スクリプトの応用範囲をさらに広げることができます。
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
(2022/04/19追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
デュアルCPU環境におけるWeb公開エンジンとバージョン8
February 21, 2006
FileMaker Server 7 Advancedにおいて、マシンがデュアルCPU構成もしくはWindowsプラットフォームでハイパースレッディングが有効になっていると、Web公開エンジンが応答しなくなったり、突然予期せぬエラーが発生することがある問題がありました。
この問題について解説した、FileMaker Knowledge Baseの記事(英語)が、FileMaker Server 8 Advancedの発売後に更新されていて、バージョン8では上記の問題が解決されているという内容が追記されています。
ただし、バージョン7向けにはこの問題を修正するアップデータは現時点では配布されていません。また、アップデータの配布予定の有無についても不明のままです。
[関連]デュアルCPUでWeb公開エンジンが応答しなくなる(FAMLog)
FileMaker Server 8 Advanced アップグレード版
February 08, 2006
FileMaker Server 7 AdvancedのWindows版およびMac版の正規登録ユーザーは、FileMaker Customer Centerを通じて、FileMaker Server 8 Advanced アップグレード版を購入することができます。アップグレード版の価格は税込81,900円です。
ただし、特例として2006年9月30日まで、ファイルメーカーPro Unlimited(バージョン5.0、5.5、6)のWindows版およびMac版の正規登録ユーザーも、FileMaker Customer Centerを通じて、同アップグレード版を税込168,000円で購入可能であると案内されています。
上記各製品の正規登録ユーザーにはFileMaker Customer Centerから郵送でアップグレードの案内書が届き、同封の申込書でFileMaker Customer Centerへ申し込むことにより、 FileMaker Server 8 Advancedのアップグレード版を購入できるようになっています。
FileMaker Pro 8の新機能:Fast Send
December 29, 2005
FileMaker Pro 8では、「Fast Send」と呼ばれる機能が新機能として追加されています。
バージョン8では、新しいファイル保存時のオプション機能が追加され、[レコードのエクスポート...]を選んで表示されるファイル保存ダイアログにおいて[ファイルを添付した電子メールの作成]チェックボックスにチェックをつけてファイルを保存すると、そのファイルを添付した電子メールを作成することができます。電子メールは、Email Mergeと同様に、外部の電子メールソフトを利用して送信される仕様になっています。
上記の手順以外に、任意のフィールドにカーソルを移動させ、[フィールド内容のエクスポート...]をクリックすれば、そのフィールドのコンテンツをメッセージに自動的に添付することもできます。
なお、新しいファイル保存時のオプション機能は、上記以外に[ファイルを自動的に開く]オプションもあります。
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
ファイルメーカー Mobile for i-modeはバージョン7以降に対応せず
October 25, 2005
FileMaker 8 製品ラインが国内で発表されましたが、その発表資料において「ファイルメーカー Mobile for i-mode」の将来バージョンをFileMaker 8 製品ラインの一部として開発する計画はないことが案内されています。
ファイルメーカー Mobile for i-modeは、iモード対応携帯電話向けのWeb公開用データベース・サーバーソフトウェアであり、日本でのみ販売されていた製品でした。FileMaker 7対応版は出荷されておらず、さらに上記の発表でFileMaker 8にも対応しないことが明らかになりました。
なお、「ファイルメーカー Mobile for i-mode」と「FileMaker Mobile」は全く違う製品であり、Pocket PCおよびPalm OSハンドヘルド用に設計されているFileMaker Mobile 8は2006年1月に日本国内で発売される予定になっています。
(2007/01/06追記:「ファイルメーカー Mobile for i-mode」のリンク先URLを変更しました。)
FileMaker Server 8 Advanced Development License
September 21, 2005
米国では、FileMaker Developer 7にFileMaker Server 7 Advancedの開発・テスト用ライセンスが付属していましたが、FileMaker Developer 7の後継にあたるFileMaker Pro 8 AdvancedにはFileMaker Server Advancedの開発・テスト用ライセンスが含まれなくなっています。
FileMaker Server 8 Advanced Development Licenseは、FileMaker Pro 8 Advancedには含まれず、FileMaker Server 8 Advancedが出荷され次第、FileMaker Solutions Alliance(FSA)のメンバーにのみ提供されるように変更されています。
なお、このDevelopment Licenseについては日本のファイルメーカー社からはこれまで特に案内されていませんので、Development Licenseの提供が今後日本でも行われるかについては現在も不明のままです。
(2006/01/13追記:日本のFSAメンバーにも上記の開発ライセンスが提供されることになりました。)
defaultsコマンドでFileMaker Server 7の設定を変更する (7)
August 23, 2005
FileMaker Server 7では、デフォルトデータベースフォルダと、オプションで指定されている追加データベースフォルダ内にあるデータベースが起動時に自動的に共有されます。
defaultsコマンドを用いて追加データベースフォルダを使用するオプションを有効にするには、ターミナルで次のように入力します。
(Mac OS X v10.4.2の場合)
sudo su - fmserver -c 'defaults -currentHost write "/Library/FileMaker Server 7/Library/Preferences/com.filemaker.fmserver" Preferences -dict-add UseOtherDatabaseRoot -int 1'
上記コマンドを入力後に設定を即座に反映させたい場合には、次のようにfmsadminコマンドを使用します。
sudo fmsadmin reload
(2015/09/02追記:OS X版のFileMaker Server 14では設定ファイルの形式およびパスが変更されたため、上記の方法は利用できません。)