FAMLog
FileMaker Pro 8の新機能:Layout Alignment Tools
December 20, 2005
FileMaker Pro 8では、「Layout Alignment Tools」と呼ばれる機能が新機能として追加されています。
FileMaker Pro 7およびそれ以前のバージョンでは、レイアウトモードでオブジェクトの整列や均等配置を行う場合に、基本的に整列設定を行ってから整列を行うという手順を踏む必要がありました。FileMaker Pro 8およびFileMaker Pro 8 Advancedでは、オブジェクトの整列および均等配置を行う機能が改良され、整列設定ダイアログを呼び出す必要がなくなっています。
バージョン8では、レイアウトモードの[配置]メニューにおいて、従来の[整列]および[整列設定...]の代わりに、[整列]、[等間隔]および[サイズ変更]というメニュー項目になっていて、それぞれにサブメニュー項目が含まれるようになっています。同様に、レイアウトモードで使用できる[配置]用のツールバーもボタンが変更、追加されています。
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Pro 8の新機能:Email Merge
December 12, 2005
FileMaker Pro 8では「Email Merge」と呼ばれる機能が新機能として追加されています。
バージョン8では、[メールを送信]スクリプトステップが機能強化されると共に、[ファイル]メニューに[メールを送信...]というメニュー項目が追加されています。データベース内のデータを使用して、単独あるいは複数の宛先にメールを送信したり、宛先によってメールのタイトルや本文の内容を任意に変更することが新たにできるようになりました。
なお、生成された電子メールは外部の電子メールソフトを利用して送信される仕様であるため、Macでメールを送信するには、Microsoft Entourage、Apple MailまたはEudora for Mac OS Xが正しく設定されている必要があります。Windowsでメールを送信する場合は、Microsoft Outlook、Outlook ExpressまたはEudora for Windowsが必要です。
(2006/12/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Server カスタムWebテクニック:正誤表
November 24, 2005
「FileMaker Server カスタムWebテクニック」正誤表
・書籍の帯
(誤)FileMaker Advanced
(正)FileMaker Server Advanced
・31ページ
(誤)Appendix(92ページ〜)
(正)付録(192ページ〜)
67ページ
(誤)検索処理に用いられるクエリー引数
(正)スクリプトの実行に用いられるクエリー引数
(誤)[表2-2]検索用クエリー引数
(正)[表2-2]スクリプト実行用クエリー引数
・76ページ
(誤)XSLTを使用したカスタムWeb公開において、スクリプトでグローバルフィールドを使用する場合には、XSLTデータベースセッションのオプション設定を有効にする必要があります。
(正)XSLTを使用したカスタムWeb公開において、グローバルフィールドの値をリクエスト間で保持しながら、スクリプトでグローバルフィールドを使用する場合には、XSLTデータベースセッションのオプション設定を有効にした上でセッション拡張関数を利用する必要があります。
・78ページ
(誤)name属性が指定したテーブル名であるrelatedsetエレメントノード
(正)table属性が指定したテーブル名であるrelatedsetエレメントノード
・119ページ
(誤)「11:57:46」という形式の日付を取得
(正)「11:57:46」という形式の時刻を取得
・137ページ
(誤)セッションには複数のオブジェクトを保存することができて、セッションのオブジェクトには、文字列、数字、論理値、またはノードセットを保存できます。
(正)セッションには複数のオブジェクトを保存することができ、各オブジェクトには任意の文字列を保存できます。
[関連]fmxslt:set_session_object関数の引数(FAMLog)
・140ページ
(誤)データベースセッションはXSLTを使用したカスタムWeb公開でのみ利用できます。
(正)データベースセッションオプションは、XSLTを使用したカスタムWeb公開のみにおいて、有効もしくは無効にすることを選択できます。
・168ページ
(誤)なお、Web経由でグローバルフィールドを使用するためには、セッション拡張関数を利用する必要があります。
(正)なお、Web経由でグローバルフィールドの値をリクエスト間で保持するためには、XSLTデータベースセッションのオプション設定を有効にした上でセッション拡張関数を利用する必要があります。
・177ページ
(誤)system-property('vendor-url')
(正)system-property('xsl:vendor-url')
・185ページ、187ページ
(誤)C:¥Program Files¥FileMaker Server 7¥Web Publishing¥publishing-engine¥cwpe¥WEB-INF¥lib
(正)C:¥Program Files¥FileMaker¥FileMaker Server 7¥Web Publishing¥publishing-engine¥cwpe¥WEB-INF¥lib
[最終更新日:2008/10/07]
(2006/03/14追記:データベースセッションオプションとグローバルフィールドに関する記述についての修正分を追加しました。)
(2006/12/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
(2007/02/24追記:137ページのfmxslt:set_session_object関数に関する記述についての修正分を追加しました。)
(2008/09/09追記:78ページのrelatedsetエレメントノードに関する記述についての修正分を追加しました。)
(2008/09/23追記:119ページ、177ページ、185ページおよび187ページの修正分を追加しました。)
(2008/10/07追記:67ページのスクリプト実行用クエリー引数に関する記述についての修正分を追加しました。)
FileMaker Server 7v4 アップデータ
November 21, 2005
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 7v4 アップデータ」を配布しています。
このアップデータは、FileMaker ServerおよびFileMaker Server Adminのバージョン7.0v3をバージョン7.0v4に更新するものです。FileMaker Serverのバージョン7.0v1および7.0v2を使用している場合には、このアップデータを適用する前に、バージョン7.0v3に更新しておく必要があります。
FileMaker Server 7.0v4では、特定の操作を同時に行うとパフォーマンスが低下する問題と、データベースのバックアップ中に発生したエラーによって、スケジュールのバックアップ設定が無効になることがある問題が解決されています。さらに、FileMaker Server Admin 7.0v3以前のバージョンを使用してリモートでサーバーに接続した際、パスワードが暗号化されずにネットワーク上で送信されることがあったというセキュリティ上の問題が修正されています。この影響で、FileMaker Server Admin 7.0v3以前のバージョンでは、リモートでFileMaker Server 7.0v4に接続できないので注意が必要です。
なお、アップデート方法や変更点の詳細については、アップデータに含まれるドキュメント「FMS アップデートお読みください.pdf」に記載されています。
(2007/01/07追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker DeveloperからFileMaker Pro Advancedに名称変更
September 20, 2005
FileMaker 8 製品ラインでは「FileMaker Pro 8 Advanced」が新しく登場しましたが、この製品は従来の「FileMaker Developer」に相当するものです。
FileMaker DeveloperからFileMaker Pro Advancedに名称が変更されましたが、ニュースリリースの抄訳では次のようにその理由が語られています。
「レベルの高いソリューションを作成されている FileMaker ユーザの数が増大しているにも拘らず、彼らはご自分達を従来型のデベロッパであるとは思っていないということが分かったので、FileMaker Developer から FileMaker Pro Advanced へと名称を変更したわけです。」(FileMaker, Inc.のニュースリリース(2005年8月29日米国時間)の抄訳より)
Xserve RAID 7TB
September 14, 2005
アップルが2005年9月13日に、3Uサイズの高可用性ラックストレージシステムである「Xserve RAID」ストレージシステムをアップデートし、7TB(テラバイト)という巨大なストレージ容量を約215円というギガバイト単価で提供することを発表しています。
新しいXserve RAIDの価格は次の通りで、2005年9月13日より順次販売開始されます。
・Xserve RAID(7TB):税込1,501,500円
・Xserve RAID(3.5TB):税込987,000円
・Xserve RAID(1TB):税込693,000円
同時に、1Uラックマウント型サーバー「Xserve(エックスサーブ)」も、500GBのハードディスクドライブを最大3台まで搭載できるように改良されています。
FX.php 4.0
August 15, 2005
PHPからFileMakerのデータベース処理を可能にするクラス「FX.php」のバージョン4.0がリリースされています。
FX.php 4.0では新居雅行氏が作成した日本語対応部分(FX_charset)が統合され、FX.phpだけで入出力部分のエンコードを指定できるようになっています。これによりFX_charsetを別途使用する必要がなくなりました。
その他にも、FX.phpのデータセットの理解に役立つ「FX Parser」というユーティリティが付属するようになり、新たにODBCのサポートが追加されるなど、数多くの機能が追加されています。
Mac OS X v10.4でBonjourを無効にする
August 10, 2005
Mac OS X v10.4でBonjour(旧称Rendezvous)を無効にするには、ターミナルで次のように入力します。
sudo launchctl unload -w /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.mDNSResponder.plist
(実際には1行で入力します)
launchctlは、Mac OS X v10.4から導入されたlaunchdを制御するためのコマンドであり、サービスの開始や停止などを行うときに使用されます。
元の状態に戻す場合には、次のように入力します。
sudo launchctl load -w /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.mDNSResponder.plist
(実際には1行で入力します)
[参考]macosxhints - 10.4: How to disable Bonjour
[関連]Mac OS X v10.6:mDNSResponder を無効にすると DNS も無効になる(アップル)
(2007/01/04追記:「(実際には1行で入力します)」という注釈を追加しました。)
(2010/04/02追記:リンク先のページがなくなっていた箇所があったので、その部分についてはリンクを削除しました。あわせて関連記事へのリンクを追加しました。Mac OS X v10.6ではmDNSResponderプロセスを無効にするとDNSによる名前解決ができなくなってしまうので要注意です。)
サーバーサイドで処理されるJavaScriptの有効化 (2)
July 12, 2005
FileMaker Server 7 AdvancedのXSLTを使用したカスタムWeb公開において、サーバーサイドで処理されるJavaScriptを利用する場合には、XSLTスタイルシートで拡張用のネームスペースを宣言します。
(ネームスペースの宣言例)
xmlns:xalan="http://xml.apache.org/xslt"
これにより、JavaScriptで独自関数を定義するために使用されるxalan:componentエレメントとxalan:scriptサブエレメントがサポートされるようになります。
なお、Web公開エンジンに使われているXalan-Java 2.4.0ではhttp://xml.apache.org/xalanという新しいネームスペースには対応していませんので、ネームスペースにはhttp://xml.apache.org/xsltを使うようにします。
XSLTからJavaのメソッドを関数として呼び出す
July 06, 2005
FileMaker Server 7 AdvancedのXSLTを使用したカスタムWeb公開では、Xalan-Javaの拡張機能を用いてXSLTスタイルシートでJavaのメソッドを使用できます。
XSLTスタイルシートでJavaのメソッドを使用するには、Javaのパッケージ名やクラス名に基づいてネームスペース(名前空間)の宣言を行い、宣言したネームスペースを使ってメソッドを呼び出すだけです。
例えば、org.apache.xalanパッケージのVersionクラスに含まれるgetVersionメソッドを使うには、次のようにxsl:stylesheetエレメントでネームスペースを宣言した上で、XSLTのテンプレートルールにおいて「接頭辞:メソッド名(引数)」という形式で記述することで、Web公開エンジンで使用されているXalan-Javaのバージョン情報を取得できます。
(ネームスペースの宣言例)
xmlns:version="xalan://org.apache.xalan.Version"
(メソッドの使用例)
<xsl:value-of select="version:getVersion()"/>