FAMLog


FileMaker Server カスタムWebテクニック改訂版:第7章の変更点

December 03, 2008

書籍「FileMaker Server カスタムWebテクニック改訂版」は、2005年11月に発行された「FileMaker Server カスタムWebテクニック」に大幅に加筆修正を加え、構成を変更した改訂版です。

第7章の「XSLT機能の拡張」では、下記の節を新たに追加しました。

・7.2.2 Rubyで独自の拡張関数を作成する

前著の「6.2.1 JavaScript用拡張ライブラリを追加する」は、JavaScriptを使用して独自のXSLT用拡張関数を作成することがバージョン8で標準でできるようになったため、「7.2.1 JavaScriptで独自の拡張関数を作成する」として解説内容を更新しました。

前著にあった「6.1.7 送信メールのSubjectで発生する文字化けを防止する」は、バージョン8でfmxslt:send_email関数の挙動が若干改善されたことと、javax.mail.internet.MimeUtilityクラスのencodeTextメソッドがバージョン9で標準で使用できなくなったため、削除しました。

ただし、短いSubjectの場合では挙動が若干改善されたものの、Subjectが長いと文字化けが発生する点は相変わらずであるため、fmxslt:send_email関数を使用してメールを送信する場合にはその点に留意する必要があります。

[関連]FileMaker 8 カスタムWeb公開の新機能と改善点 (2)(FAMLog)、FileMaker XSLTスタイルシート用拡張関数はRubyでも開発可能(FAMLog)、FileMaker Server カスタムWebテクニック:第6章補足情報(FAMLog)

Tag: Book

FileMaker Server カスタムWebテクニック改訂版:第4章の変更点

November 25, 2008

書籍「FileMaker Server カスタムWebテクニック改訂版」は、2005年11月に発行された「FileMaker Server カスタムWebテクニック」に大幅に加筆修正を加え、構成を変更した改訂版です。

第4章の「出力結果の調整」では、主に細かい内容の見直しと構成の変更を行いました。

「4.1.2 出力結果の文字エンコーディングを指定する」では、管理コンソールではなくバージョン9のAdmin Consoleを使用して設定を変更する手順に内容を更新しました。

「4.2.6 改行して表示する」では、単にfmxslt:break_encode関数の使い方を解説するだけではなく、disable-output-escaping属性とHTMLエスケープに関する説明も追加しました。

「4.4.6 チェックボックスで値一覧の特定の値が保存されているか確認する」では、カレントノードに関する解説や、labelタグのfor属性およびinputタグのtabindex属性への言及を追加しました。

また、前著の「3.1.5 文字参照を出力する」はタイトルと解説が一致していなかったため、「4.2.7 HTMLで特別な意味を持つ文字をそのまま出力する」として解説内容を一新しました。

上記以外にも、最近の事情にあった内容に変更したり、細かい注記や解説を追加して、内容の見直しを全体的に行いました。

Tag: Book

FileMaker Proの取得関数とFileVault

November 18, 2008

FileMaker Proの取得関数は、FileMaker Proデータベース内の要素や現在の状態についての情報を取得するために使用します。

取得関数では、Mac OS Xで利用できるFileVault機能の利用の有無により返ってくる値が異なる関数がありますが、その関数の一覧は下記の通りです。

・Get(デスクトップパス)
・Get(テンポラリパス)
・Get(ドキュメントパス)
・Get(ファイルパス)
・Get(環境設定)

これらの関数をMac OS Xで使用する場合には、FileVaultを有効にしている環境も考慮する必要があります。

[関連]Get(デスクトップパス)関数とFileVault(FAMLog)

Tag: FileMaker

Get(デスクトップパス)関数とFileVault

November 11, 2008

FileMaker Proの「Get(デスクトップパス)関数」は、現在のユーザーのデスクトップフォルダへのパスを返します。

この関数の戻り値の例は、Mac版では通常「/Macintosh HD/Users/foo/Desktop/」ですが、Mac OS Xにおいてホームフォルダの内容を保護する機能であるFileVaultを有効にしている場合には「/foo/Desktop/」となります。

Get(デスクトップパス)関数以外にも、FileVault機能の利用の有無により返ってくる値が異なる関数があるので注意が必要です。

[関連]Get(デスクトップパス)関数(FAMLog)

Tag: FileMaker

Get(デスクトップパス)関数

November 10, 2008

FileMaker Proの「Get(デスクトップパス)関数」は、現在のユーザーのデスクトップフォルダへのパスを返します。

この関数の戻り値は次の例のようになります。

・「/Macintosh HD/Users/foo/Desktop/」:Mac版の場合
・「/C:/Documents and Settings/foo/Desktop/」:Windows XPの場合
・「/C:/Users/foo/Desktop/」:Windows Vistaの場合

Mac版におけるパス形式は通常「/ドライブ名/Users/ユーザー名/Desktop/」、Windows XPにおけるパス形式は「/ドライブ名:/Documents and Settings/ユーザー名/Desktop/」、そしてWindows Vistaにおけるパス形式は「/ドライブ名:/Users/ユーザー名/Desktop/」となっています。

なお、Get(デスクトップパス)関数は、バージョン8で追加された関数です。

Tag: FileMaker

第40回「FileMaker Fun Night!」イベントレポートが公開

November 05, 2008

セブンズドアが、毎月Apple Store, Ginzaで行っているイベント「FileMaker Fun Night!」のレポートを更新しています。

2008年10月18日に行われた第40回のイベントレポートが追加されており、FileMakerの関数やウインドウ制御のポイント、およびScriptMasterというプラグインに関する情報などが紹介されています。

次回は、「新時代のレイアウト構築」というテーマで2008年11月16日(日)18:00-19:30に同イベントが開催される予定になっています。なお、同イベントは参加費および事前申し込みは共に不要です。

Tag: FileMaker

FileMaker Server カスタムWebテクニック改訂版:目次

October 27, 2008

FileMaker Server カスタムWebテクニック改訂版」目次

第1章 イントロダクション
・1.1 FileMakerの特長
・1.2 FileMakerによるWeb公開の手法とその種類
・1.3 FileMakerの製品構成
・1.4 FileMakerのWeb公開機能の歴史
・1.5 バージョン6以前のカスタムWeb公開との違い
・1.6 バージョン7以降におけるカスタムWeb公開の新機能と改善点
・1.7 カスタムWeb公開技術の概要
・1.8 カスタムWeb公開に使用するソフトウェア
・1.9 カスタムWeb公開の仕組み

第2章 FileMaker Server 9のセットアップ
・2.1 FileMaker Serverをインストールする前の確認事項
・2.2 FileMaker Serverのインストール
・2.3 データベース公開のための設定

第3章 データの取得と処理
・3.1 Web公開エンジンの情報の取得
・3.2 データベース情報の取得
・3.3 データベース処理の実行
・3.4 オブジェクトフィールドのデータの表示
・3.5 クライアント情報の取得

第4章 出力結果の調整
・4.1 出力方法の指定と調整
・4.2 文字列の加工と操作
・4.3 数値演算
・4.4 条件分岐
・4.5 日付と時刻の処理
・4.6 エラー処理

第5章 Web公開エンジンが備える機能の活用
・5.1 メールの送信
・5.2 Cookieの利用
・5.3 セッション拡張関数
・5.4 ヘッダー関数の活用
・5.5 ログの利用
・5.6 その他の機能

第6章 セキュリティ
・6.1 FileMaker Server 9のセキュリティ機能
・6.2 Webアプリケーション開発における注意点

第7章 XSLT機能の拡張
・7.1 Javaによる機能拡張
・7.2 スクリプト言語による機能拡張

付録
・付録A FileMakerデータベースのエラーコード番号
・付録B FileMaker XSLT拡張関数のエラーコード番号

(2008/11/21追記:「1.2 FileMakerによるWeb公開」を「1.2 FileMakerによるWeb公開の手法とその種類」に修正しました。)

Tag: Book

カスタムWeb公開におけるスクリプト変数の有効範囲

October 09, 2008

FileMaker 8以降でスプリプトや計算式でグローバル変数やローカル変数を使用できるようになりましたが、FileMaker ServerのXSLTを使用したカスタムWeb公開でスクリプト変数を利用する際にはいくつか注意点があります。

カスタムWeb公開におけるグローバル変数は、グローバルフィールドと同様に各クライアントごとに独自の値を持つものの、ファイルが閉じられるまでその値が保持されるのではなく、1回のHTTPリクエスト(厳密にはWeb公開コアへのリクエスト)が完了するたびに値が破棄されます。すなわち、グローバル変数の有効範囲は、データベースセッションが無効の場合はリクエストが終了するまでです。

一方、Web公開エンジンのXSLTデータベースセッションオプションを有効にすると、セッション拡張関数を使用したときにグローバル変数およびグローバルフィールドの値をリクエスト間で保持できるようになります。すなわち、データベースセッション有効時におけるグローバル変数の有効範囲はセッションがタイムアウトするまでとなります。

ローカル変数については、データベースセッションの設定に関わらず、その有効範囲は常にスクリプトが終了するまでです。

[関連]FileMaker Pro 8の新機能:スクリプト変数(FAMLog)

Tag: FileMaker

Get(ホストアプリケーションバージョン)関数

October 06, 2008

FileMaker 9で新たに追加された「Get(ホストアプリケーションバージョン)関数」は、現在のデータベースをホストしているコンピューターで実行されているFileMaker ProまたはFileMaker Serverのバージョン情報を示す文字列を返します。

この関数の戻り値は次の例のようになります。

・「Pro 9.0v1」:FileMaker Pro 9.0v1の場合
・「ProAdvanced 9.0v3」:FileMaker Pro 9.0v3 Advancedの場合
・「Server 9.0v3」:FileMaker Server 9.0v3の場合

なお、現在のデータベースが共有されていないかホストされていない場合、Get(ホストアプリケーションバージョン)関数は空の文字列を返します。

Tag: FileMaker

FileMaker Server 9で追加されたFileMaker XSLT拡張関数

October 02, 2008

FileMaker Server 9のXSLTを使用したカスタムWeb公開では、新しいFileMaker XSLT拡張関数が1つ追加されています。

バージョン9で追加されたFileMaker XSLT拡張関数は、fmxslt:get_fm_timestamp_format関数です。この関数は「fm」タイムスタンプ書式を文字列として返します。特に重要な関数ではありませんが、バージョン7および8では使用できないのでその点は注意が必要です。

[使用例]
<xsl:value-of select="fmxslt:get_fm_timestamp_format()" />

「fm」タイムスタンプ書式は「MM/dd/yyyy HH:mm:ss」と定義づけられています。この書式はFileMakerのタイムスタンプの読み込み、および書き込みを言語や地域に関係なく統一された書式で行うためにあります。

Tag: FileMaker

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