FAMLog
FileMaker Server 7のデフォルトデータベースフォルダ
September 13, 2004
Mac版FileMaker Server 7では、ホストするデータベースファイルを以下のフォルダ内に通常配置します。
/Library/FileMaker Server 7/Data/Databases/
ホストするデータベースはFileMaker 7のフォーマットのファイルに限られます。
Mac OS Xでは、上記のデータベースフォルダとサブフォルダは、「fmsadmin」グループが所有する必要があります。また、データベースフォルダ内に配置されたデータベースは、グループが読み書き可能であることが重要です。
[関連]FileMaker Server 8のデフォルトデータベースフォルダ
(2006/06/07追記:関連リンクを追加しました。)
pmset
September 10, 2004
Mac OS Xには「システム環境設定」の「省エネルギー」設定をコマンドラインから変更するためのツールとしてpmsetが用意されています。
pmsetは電源管理関連設定の変更と読み込みを行うツールで、管理者権限を持つユーザーで実行する必要があります。
(使用例)
$ sudo pmset -a sleep 0 dim 5 spindown 0 womp 1 autorestart 1 dps 0 reduce 0
上記例の場合、下記のように設定が変更され、パラメーターで-aを指定したことによりすべての省エネルギー設定に反映されます。
・スリープしない設定に変更
・ディスプレイがスリープするまでのコンピュータが静止している時間設定を5分に
・ハードディスクをスリープさせる設定を無効に
・Ethernet経由による管理者のアクセスでスリープから復帰する機能を有効に
・停電後に自動的に再起動する設定を有効に
・プロセッサのパフォーマンス設定を「最高」に変更
pmsetの詳細はmanページに記載されていて、下記のコマンドで参照することができます。
$ man pmset
FileMaker Server 7で追加された新しい管理コマンド
August 27, 2004
コマンドラインインターフェースによりFileMaker Serverを制御することもできますが、FileMaker Server 7では新しい管理コマンドが追加されています。Mac OS X版では下記の場所にあるfmsadminコマンドを利用します。
/Library/FileMaker Server 7/Tools/fmsadmin
(使用例)
$ "/Library/FileMaker Server 7/Tools/fmsadmin" HELP
fmsadminコマンドの概要は下記の通りです。
・BACKUP(データベースをバックアップする)
・CLOSE(データベースを閉じる)
・DELETE(スケジュールを削除する)
・DISABLE(プラグインまたはスケジュールを無効にする)
・DISCONNECT(クライアントの接続を解除する)
・ENABLE(プラグインまたはスケジュールを有効にする)
・FILES(FileMaker Serverで現在開いているファイルの一覧を表示する/将来廃止される可能性があるコマンドです)
・HELP(fmsadminコマンドのヘルプページを表示する)
・LIST(ファイル、クライアント、プラグイン、またはスケジュールの一覧を表示する)
・OPEN(データベースを開く)
・PAUSE(データベースアクセスを一時的に停止する)
・RELOAD(設定プロパティを再度読み込む)
・RESUME(データベースを使用可能にする)
・RUN(スケジュールを実行する)
・SEND(メッセージを送信する)
・STATUS(クライアントまたはファイルのステータスを取得する)
・STOP(FileMaker Serverをシャットダウンする)
上記コマンドのうち、BACKUP、ENABLE、DELETE、DISABLE、DISCONNECT、LIST、RUN、SENDおよびSTATUSはFileMaker Server 7で新たに追加されたコマンドです。
FileMaker Server 7で共有ファイルの表示のフィルタが可能に
August 26, 2004
FileMaker Server 7では、ユーザーアカウント名とパスワードに基づいて、FileMaker Proの「共有ファイルを開く」ダイアログに表示されるデータベースのリストをフィルタする機能が追加されています。
「各ユーザがアクセスを許可されているデータベースのみを表示する」設定にした場合、表示されるデータベースの一覧は、ホストされた各データベースに対するクライアントのアクセス権によって決まります。
「すべてのデータベースを表示する」を選択した場合は、FileMaker Serverでホストされているすべてのデータベースがクライアントに表示されます。
なお、上記の設定は、FileMaker Serverでホストされるデータベースの表示のみ適用されます。FileMaker Proを使用してピアトゥピアでホストされているデータベースは制御されません。
Security Update 2004-06-07
June 09, 2004
AppleからSecurity Update 2004-06-07がリリースされました。Mac OS X (Server) v10.3.4、Mac OS X (Server) v10.2.8用のセキュリティアップデートが用意されています。
このアップデートは一連のURIハンドラの問題に対処したものであり、LaunchServices、DiskImageMounter、Terminalが更新され、v10.3.4用のアップデートでは上記に加えてSafariも更新されます。
書類を開いたり、URLをクリックしたりすることによって、ある特定のアプリケーションが初めて起動する場合に、起動してよいかどうかの意思確認を求めるダイアログが表示されるようになるそうです。また、Safariの「Finder に表示」ボタンは常にFinderウインドウでファイルを表示するようになり、ファイルを開かないようになっています。
Security Update 2004-05-24
May 24, 2004
AppleからSecurity Update 2004-05-24がリリースされました。Mac OS X (Server) v10.3.3、Mac OS X (Server) v10.2.8用のセキュリティアップデートが用意されています。
Web閲覧中に悪意のあるページにより任意のスクリプトが実行されてしまうHelp Viewerアプリケーションの脆弱性(CAN-2004-0486)が修正されています。
10.2.8用のセキュリティアップデートでは上記と同種の脆弱性(CAN-2004-0485)が修正されTerminalが更新されていますが、10.3.3用のセキュリティアップデートにはこの更新内容が含まれていません。
RCDefaultAppを利用して、「help」「disk」「disks」「telnet」のURIハンドラを無効にしておいた方がよさそうです。
QuickTime 6.5.1
May 03, 2004
iTunes 4.5のリリースにあわせてQuickTime 6.5.1が入手可能になりましたが、このバージョンのQuickTimeではセキュリティホールが修正されています。
Appleのセキュリティ勧告によると、不正な形式の.mov(ムービー)ファイルがQuickTimeを終了させる可能性があるというCAN-2004-0431の問題を修正しているそうです。
上記の問題を発見したeEye Digital Securityによると、このセキュリティホールにはファイルを開くと悪意のあるコードが実行される可能性もあるそうですが、Appleのセキュリティ勧告ではこの点には触れられていません。
浮動小数点数評価方法の変更
April 25, 2004
計算処理の有効桁数の増大に関連した話題として、FileMaker 7では浮動小数点数の評価方法に変更があります。
これまでは浮動小数点数の評価にOS内蔵の機能を使っていましたが、このために小数の計算で正しい結果が得られない場合がありました。例えば、ファイルメーカーPro 6では、126.96 - 119.29の計算結果は7.66999999999999となります。
FileMaker Pro 7では固定小数点演算機能が改良されており、上記のような計算もきちんと行われるようになっています。FileMaker Pro 7では、126.96 - 119.29の計算結果は7.67となります。
(2005/05/13追記:FileMaker Knowledge Baseリニューアルに伴いリンクを修正しました。)
ファイルメーカー Mobile for i-mode
April 17, 2004
FileMaker 7 ファミリ製品ラインが発表されましたが、今後の動向が不明な製品があります。それは「ファイルメーカー Mobile for i-mode」です。
単に名称から推測すると、iモード上で動作するアプリケーションなのかと思ってしまいそうですが、これは実はWindowsやMac OS X、Red Hat Linux上で動作するサーバーソフトウェアです。iモード向けのWeb公開のためのサーバーソフトウェアなので、上記のような名称となっているようです。
この製品は日本でのみ販売されている製品でしたが、FileMaker, Inc.はFileMaker 7 ファミリ製品ラインの一部として、その将来バージョンの開発を計画しているそうです。
(2006/01/03追記:ファイルメーカー Mobile for i-modeは、FileMaker Pro 7に対応したバージョンや代替製品がなく、さらに将来のバージョンをFileMaker 8 製品ラインの一部として開発する計画はないことが、ファイルメーカー株式会社から2005年10月に発表されています。)
(2007/01/02追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker Server 7 Preview
April 08, 2004
FileMaker, Inc.のWebサイトで評価用の「FileMaker Server 7 Preview」について案内がされています。今月中に配布が開始されるそうです。
上記のPreview版は評価・フィードバックを目的として配布されるものであり、実際の製品版ではありません。FileMaker Server 7は今年の初夏に出荷される予定になっています(日本語版の発売時期は未定)。
今回のPreview版はFileMaker Server 7 AdvancedのPreviewではありませんので、残念ながら新しいWeb公開機能を試してみることはできません。Server 7 Advancedについては、Preview版を公開するという記述は見当たらないので、やはり実際の製品版を待つしかないのでしょう。
(2006/01/03追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)