FAMLog
Claris FileMaker Pro 19の新機能:バージョン19で追加された関数一覧
July 09, 2020
Claris FileMaker Pro 19では新しい関数が追加され、デバイス上で機械学習モデルを実行して画像認識やオブジェクト検出などの処理を実行できる関数や、FileMaker形式のパスを変換する関数が新設されています。
バージョン19で追加された関数一覧は次の通りです。
・ComputeModel
・ConvertFromFileMakerPath
・ConvertToFileMakerPath
・Get(ページ数)
ComputeModel関数を使用する場合には、バージョン19で追加された[機械学習モデルを構成]スクリプトステップを使用してCore MLモデルをロードしておく必要があります。なお、[機械学習モデルを構成]スクリプトステップは、iOS、iPadOSおよびmacOSでのみサポートされています。
[関連]FileMaker Pro 18 Advancedの新機能:バージョン18で追加された関数一覧(FAMLog)
(2021/03/09追記:バージョン19で追加された関数の一覧にGet(ページ数)を追加しました。)
macOS版Claris FileMaker Server 19の動作環境
July 07, 2020
macOS版のClaris FileMaker Server 19はmacOS Catalina 10.15とmacOS Mojave 10.14をサポートしています。
macOS High Sierra 10.13はサポートされておらず、RAMの最低要件はバージョン18と同様に8GBです。ストレージについては、ソリッドステートドライブ(SSD)の使用が推奨されており、ファイルサイズに依存しますが500GB以上必要、そしてストレージの空き容量は20%以上必要という条件となっています。
バージョン15以前ではFileMaker WebDirectのクライアント数が7以上の場合にはサーバーを2台構成にすることが推奨されていましたが、バージョン19ではバージョン16以降と同様にClaris FileMaker WebDirectのクライアント数が101以上の場合にサーバーを複数台構成にすることが推奨されています。ただし、接続数の上限は、ハードウェアの構成やカスタム Appのデザイン、ライセンス、サブスクリプションなどによって制限される可能性があります。
[関連]macOS版FileMaker Server 18の動作環境(FAMLog)
curl 7.71.1が公開
July 06, 2020
curl 7.71.1が2020年7月上旬に公開されています。
curlは、さまざまな通信規格に対応しているデータ転送ソフトウェアであり、Claris FileMakerでも利用されています。バージョン7.71.1では不具合の修正が行われており、セキュリティ修正は含まれていません。
なお、バージョン16以降のClaris FileMakerでは[URL から挿入]スクリプトステップでさまざまなcURLオプションを指定できるようになっています。Claris FileMaker 19の[URL から挿入]スクリプトステップでは、--cert-type、--cert(-E)、--key-type、--key、--passおよび--version(-V)オプションが新たに利用できるようになっています。
FileMaker Cloud for AWSの最終バージョンはFileMaker Cloud for AWS 1.18
July 02, 2020
FileMaker Cloud 1.xと呼ばれていたFileMaker Cloud for AWS 1.x シリーズは今後廃止予定であり、FileMaker Cloud for AWS 1.18がFileMaker Cloud for AWS 1.xの最終バージョンとなります。
以前はFileMaker Cloud for AWS 1.19がFileMaker Cloud for AWS 1.xの最終バージョンになる予定であると案内されていましたが、Claris FileMaker 19が発売された際にFileMaker Cloud for AWS 1.19は登場しませんでした。
AWS MarketplaceにおけるFileMaker Cloud for AWSの販売は2021年1月4日に終了し、FileMaker Cloud for AWSの全バージョンに関するサポートは2022年1月1日に終了する予定となっています。現在FileMaker Cloud for AWSを利用している場合には、将来的にはClaris International Inc.が直接販売するクラウドサービスであるClaris FileMaker Cloudへの移行、もしくはオンプレミス向けサーバー製品であるClaris FileMaker Serverへの移行を検討する必要がある状況です。
[関連]FileMaker 19 - 廃止予定の機能およびオペレーティングシステム(Claris ナレッジベース)
Claris FileMaker Server 19でサポートされるクライアントアプリケーション
June 30, 2020
Claris FileMaker Server 19でサポートされているクライアントアプリケーションには、以下のものがあります。
・Claris FileMaker Pro 19およびFileMaker Pro 18 Advanced
・Claris FileMaker Go(バージョン19および18)
・iOS App SDK(バージョン19および18)を使用して作成されたアプリケーション
・Claris FileMaker WebDirect、カスタムWeb公開 with PHP、およびカスタムWeb公開 with XMLを使用したFileMaker Server Web 公開エンジンを使用してデータにアクセスするWebユーザー
・Claris FileMaker Data APIを使用して共有ソリューションのデータにアクセスするWebサービスまたはアプリケーション
・FileMaker クライアントドライバを使用するODBCおよびJDBCクライアント
FileMaker 17 プラットフォーム発売時にFileMaker ユーザライセンスプログラムが導入されており、FileMaker ボリュームライセンスプログラムは2018年5月にFileMaker ユーザライセンスプログラムに移行されているので、FileMaker 16以前からClaris FileMaker 19にバージョンアップする際には注意が必要です。
なお、Claris FileMaker Server 19では、FileMaker Server 18以前と同様、カスタムWeb公開(CWP)利用時は同時接続ライセンスであっても接続はカウントされません。
[関連]Claris FileMaker 19 動作環境(Claris ナレッジベース)、FileMaker Server 18でサポートされるクライアントアプリケーション(FAMLog)
LibreSSL 3.1.3が公開
June 29, 2020
LibreSSL 3.1.3が2020年6月中旬に公開されています。
LibreSSLは、OpenSSLからフォークしたものであり、OpenBSDの標準TLSライブラリとして採用されています。2020年4月に開発版として公開されたLibreSSL 3.1.0ではクライアント側でTLS 1.3がサポートされていて、2020年5月に公開されたバージョン3.1.1でバージョン3.1系統が安定版として配布されるようになっていました。
LibreSSL 3.1.3では、AddTrust External CA Rootの有効期限が切れたことがきっかけとなって明らかになった問題への対応が行われています。
curl 7.71.0が公開
June 25, 2020
curl 7.71.0が公開されています。
curlは、さまざまな通信規格に対応しているデータ転送ソフトウェアであり、Claris FileMakerでも利用されています。curl 7.71.0では2点のセキュリティ脆弱性が修正されています。
なお、バージョン16以降のClaris FileMakerでは[URL から挿入]スクリプトステップでさまざまなcURLオプションを指定できるようになっています。Claris FileMaker 19の[URL から挿入]スクリプトステップでは、--cert-type、--cert(-E)、--key-type、--key、--passおよび--version(-V)オプションが新たに利用できるようになっています。
[関連]FileMaker Pro 19 - [URL から挿入] スクリプトステップの新しい cURL オプション(Claris ナレッジベース)
Claris FileMaker Pro 19とClaris FileMaker Go 19はClaris FileMaker Server 17以前に接続不可
June 22, 2020
Claris FileMaker Pro 19およびClaris FileMaker Go 19は、Claris FileMaker ServerでホストされているFileMakerデータベースに接続する際、Claris FileMaker Server 17およびバージョン16以前のClaris FileMaker Serverには接続できません。
ホストされているFileMakerデータベースにClaris FileMaker 19の各ソフトウェアが接続する際、ホスト側のClaris FileMaker Serverのバージョンは18以降である必要があります。
なお、FileMaker 17 プラットフォームとFileMaker 16 プラットフォームのテクニカルサポートは2020年9月18日をもって終了する予定となっています。
[関連]Claris FileMaker Pro 19の動作環境(FAMLog)、提供中の製品と互換性(Claris ナレッジベース)
CentOS Linux 8 (2004)が公開
June 19, 2020
CentOS Linux 8 (2004)が公開されています。
CentOS LinuxはRed Hat Enterprise Linuxと互換性を持つLinuxディストリビューションであり、CentOS Linux 8 (2004)はRed Hat Enterprise Linux 8.2に対応するバージョンとなっています。
なお、開発者プレビュー版のLinux用Claris FileMaker Serverの対応OSは「CentOS Linux 7.7」と記載されており、Red Hat Enterprise Linux 7.7に対応するバージョンであるCentOS Linux 7 (1908)がサポート対象となっています。CentOS Linuxの最新版はCentOS Linux 8 (2004)ですが、開発者プレビュー版で検証を行う場合にはCentOS Linux 8ではなくCentOS Linux 7を利用すると良いでしょう。
Linux版Claris FileMaker Server 19が今夏登場予定
June 18, 2020
Claris FileMaker 19が先月発表されましたが、今後追加される機能の1つとしてLinux版のClaris FileMaker Serverが用意される予定となっています。
Linux版のFileMaker Serverが復活するのはバージョン5.5以来です。現在のところ開発者プレビュー版がユーザー向けに用意されている状況であり、正式に提供されているものではありません。正式版は2020年夏の終わり頃に発表される予定となっています。
Claris社のナレッジベースではLinux版の対応OSは「CentOS Linux 7.7」と記載されており、Red Hat Enterprise Linux 7.7に対応するバージョンであるCentOS Linux 7 (1908)がサポート対象となっています。2020年6月18日現在におけるCentOS Linuxの最新版はCentOS Linux 8 (2004)ですが、開発者プレビュー版で検証を行う場合にはCentOS Linux 8ではなくCentOS Linux 7を利用すると良いでしょう。
[関連]FileMaker Server for Linux 開発者プレビューについて(Claris ナレッジベース)、Claris FileMaker 19 動作環境(Claris ナレッジベース)、新しいFileMakerプラットフォームは開発者やユーザーにとってこれまでで最も身近な存在になる - クラリスCEOらに聞く(マイナビニュース)