FAMLog
Claris FileMaker Pro 19とYearName関数
September 09, 2020
Claris FileMaker ProのYearName関数は、日付の和暦を指定された書式で返します。
日付フィールドの値が「2020/09/09」の場合、YearName(日付フィールド; 2)は「R2」を返します。日付フィールドの値が「1868/09/07」およびそれ以前の場合には、YearName(日付フィールド; 2)はバージョン18では「A.D.1868」を返していましたが、バージョン19では「1868 CE」を返すように挙動が変更されています。
Claris FileMaker 19では、A.D.(Anno Domini)という表記がCE(Common Era)に変更されて、年の後に付加されるようになっています。そのため、バージョン18以前とバージョン19を併用する場合には注意が必要です。
[関連]FileMaker ProとFileMaker Pro AdvancedのYearName関数(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19の新機能:数字を含むフィールドの指数表記
September 02, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、指数表記で数値を表示するようにフィールドの書式を設定できるようになっています。
バージョン19のレイアウトモードでは、数字フィールド、結果が数値となる計算フィールドまたは集計フィールドを選択している場合に、インスペクタのデータタブ内にある[データの書式設定]領域において数字データの書式として「指数表記」を選択できるようになっています。
なお、指数表記として表示する場合には、オプションで[小数点以下の桁数]も指定することができます。
FMDataAPI Ver.21が公開
August 24, 2020
新居雅行氏がFileMaker Data APIをPHPで利用するためのクラスであるFMDataAPIのバージョン21を公開しています。
FMDataAPIは、MITライセンスで提供されているオープンソースソフトウェアです。FMDataAPI Ver.21では、ポータルオブジェクト上にない関連フィールドを処理する際の不具合が修正されています。
なお、FileMaker Server 17以降で正式版として利用できるようになったFileMaker Data APIは、FileMaker Server 18以降では各種メタデータやレコード数に関する詳細情報を取得できるようになっています。
Claris FileMaker Pro 19の変更点:デフォルトのフィールド
August 18, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、デフォルトのフィールドが新規テーブルに追加されないようにするための空ファイルの名称が「DefaultFields.xml」から「FMDefaultFields.xml」に変更されています。
バージョン17以降では、[データベースの管理]ダイアログボックスでテーブルを作成する場合またはファイルを作成する場合に、デフォルトのフィールドがテーブルに追加されるようになっています。具体的には、主キー、作成情報タイムスタンプ、作成者、修正情報タイムスタンプおよび修正者フィールドが通常追加されます。
なお、新しいテーブルに上記のフィールドが追加されないようにするには、「FMDefaultFields.xml」という名称の空ファイルを次の場所に配置します。
・Windowsの場合:<ドライブ>:\ProgramData\FileMaker\Shared
・macOSの場合:/ユーザ/共有/FileMaker/Shared
[関連]FileMaker Pro 17 Advancedの新機能:デフォルトのフィールド(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19の新機能:macOSにおけるHigh Efficiency Image File形式のサポート
August 04, 2020
macOS版のClaris FileMaker Pro 19では、オブジェクトフィールドのデータでサポートされるファイル形式としてHEIF(High Efficiency Image File)形式が新たに追加されています。
Claris FileMaker Pro 19では、HEIF形式の画像をオブジェクトフィールドおよびレイアウトに挿入して、macOS、iOSおよびiPadOSで表示することができます。
なお、オブジェクトフィールドに画像ファイルを挿入するには、ブラウズモードで画像ファイルをオブジェクトフィールドにドラッグするか、もしくはブラウズモードでオブジェクトフィールドをクリックした後に[挿入]メニュー>[ピクチャ...]を選択してファイルを選択します。
[関連]オブジェクトフィールドのデータの操作(Claris FileMaker Pro 19 ヘルプ)
APPLE-SA-2020-05-26-1 iOS 13.5 and iPadOS 13.5
May 29, 2020
iPhoneおよび第7世代iPod touch向けのソフトウェアアップデートとなるiOS 13.5とiPad向けのiPadOS 13.5の提供が開始されています。
iOS 13.5およびiPadOS 13.5では、複数のセキュリティ脆弱性が修正されています。マスク着用時にFace ID搭載デバイスのパスコードフィールドに素早くアクセスできるようになり、公的保健機関から提供される新型コロナウイルス感染症(COVID-19)接触追跡Appに対応する接触通知APIが将来に向けて内部的に導入されています。
iOS 13.5に対応している機種は、第1世代および第2世代のiPhone SE、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X、iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxおよび第7世代のiPod touchです。iPadOSに対応している機種は、第5世代、第6世代および第7世代のiPad、iPad Air 2、第3世代のiPad Air、9.7インチiPad Pro、10.5インチiPad Pro、11インチiPad Pro、12.9インチiPad Pro、iPad mini 4および第5世代のiPad miniです。
FileMaker Pro 18 Advancedの改善点:[ファイルを変換]スクリプトステップ
May 21, 2020
FileMaker Pro 18 Advancedでは、サポートされているファイル形式の場合に、[ファイルを変換]スクリプトステップが、ソースファイル内の任意の行を変換されたファイルのフィールド名として使用、インポートするフィールドの選択およびターゲットテーブル名の指定をサポートするようになっています。
バージョン18では、[インポート順の指定]ダイアログボックス(旧称[フィールドデータのインポート順]ダイアログボックス)が刷新されていて、それに伴い[ファイルを変換]ダイアログボックスも更新されて機能が強化されています。
なお、[ファイルを変換]スクリプトステップでサポートされているファイル形式に関する情報は、FileMaker Pro 18 Advanced ヘルプに記載されています。
[関連]FileMaker Pro 18 Advancedの新機能:刷新された[インポート順の指定]ダイアログボックス(FAMLog)
FileMaker Pro 18 Advancedの改善点:[URL から挿入]スクリプトステップ
May 15, 2020
FileMaker Pro 18 Advancedでは、[URL から挿入]スクリプトステップでサポートされるプロトコルにsmb、smtp、smtps、ldapおよびldapsが追加され、SMTPを使用した電子メールの送信がサポートされるようになっています。
バージョン18では、[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプションに--mail-auth、--mail-fromおよび--mail-rcptオプションが新たに追加され、SMTPを使用した電子メールの送信が[URL から挿入]スクリプトステップでサポートされるようになっています。HTML形式で電子メールを送信することも可能です。
その他にも、[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプションで--no-compressedオプションがサポートされるようになっていたり、curlがエラーを返してターゲットがテキストフィールドまたはテキスト変数である場合に返されたデータがターゲットに格納されるように挙動が一部変更されていたりします。
[関連]FileMaker Pro 17 Advancedの改善点:[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプション(FAMLog)、FileMaker Pro 16の新機能:[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプション(FAMLog)、FileMaker Pro 14の改善点:[URL から挿入]スクリプトステップの[SSL 証明書の検証]オプション(FAMLog)
Get(アクティブ選択サイズ)関数
January 28, 2020
FileMaker Pro Advancedの「Get(アクティブ選択サイズ)関数」は、選択されている文字数を表す数値を返します。
4つの文字が選択されている場合、Get(アクティブ選択サイズ)関数は「4」を返します。アクティブフィールドで何も選択されていない場合は「0」を返し、どのフィールドもアクティブでない場合は何も返しません。
なお、Get(アクティブ選択サイズ)関数はバージョン7で追加された関数です。FileMaker WebDirectではこの関数はサポートされないため空の文字列を返します。
[関連]FileMaker WebDirectでサポートされていない取得関数(FAMLog)
FileMaker Pro 18 Advancedの新機能:刷新された[インポート順の指定]ダイアログボックス
December 10, 2019
FileMaker Pro 18 Advancedでは、[インポート順の指定]ダイアログボックス(旧称[フィールドデータのインポート順]ダイアログボックス)が刷新されています。
バージョン18ではインポートダイアログボックスが新しくなり、次の機能が追加されています。
・ターゲットフィールドの検索
・ターゲットフィールドごとにインポート中における入力値自動化オプションの実行を選択
・フィールド値の区切りに使用するカスタム文字を指定
・ソースファイル内のフィールド名を表すレコードを選択してフィールド名として使用
なお、[インポート順の指定]ダイアログボックスを表示するには、[ファイル]メニュー>[レコードのインポート]>[ファイル...]を選択した後、インポートするファイルを選択して[開く]をクリックします。
[関連][レコードのインポート] の機能強化(FileMaker ナレッジベース)