FAMLog
FileMaker Cloud 2.18の新機能:OData(Open Data Protocol)
December 06, 2019
2020年春に日本国内でサービス提供開始予定となっているFileMaker Cloud 2.18ではOData(Open Data Protocol)に新たに対応しています。
ODataはデータの照会および更新を行うためのRESTベースのプロトコルで、HTTP、Atom、XMLおよびJSONなどの標準化された技術で構成されています。ODataでは、バッチ、トランザクション、メタデータの作成およびテーブルの削除がサポートされています。FileMakerデータを操作するためのレイアウトは必要なく、さらに、データを操作するためにドライバなど追加のソフトウェアをクライアントにインストールする必要はありません。
データ転送量の上限についての扱いはFileMaker Data APIと同様であり、1ユーザあたり年間24GBです。追加のFileMakerデータ転送量はFileMaker Customer ConsoleやFileMaker Storeで購入可能となるようです。
[関連]FileMaker Cloud 2 の OData インターフェース(FileMaker ナレッジベース)、FileMaker Cloud 2.18 OData ガイド(Claris International Inc.)
FileMaker Go 18の新機能:既存の PDF に追加
December 03, 2019
FileMaker Go 18では、スクリプトを使用して指定されたPDFファイルにデータを追加できるようになっています。
FileMaker Proではバージョン9以降で[レコードを PDF として保存]スクリプトステップの[既存の PDF に追加]オプションがサポートされていましたが、バージョン18からはFileMaker Goでもこのオプション機能を利用できるようになっています。
[既存の PDF に追加]オプションを使うことで、異なるレイアウトを組み合わせて出力したり、複数のレポートを連結して1つのPDFファイルにすることができます。なお、[既存の PDF に追加]オプションは、同じスクリプトで以前に作成したPDFファイルに追加する場合のみサポートされます。
[関連]FileMaker Pro 9の新機能:PDFに追加(FAMLog)
FileMaker Pro 18 Advancedの改善点:レイアウトモードにおけるオブジェクトの移動
November 27, 2019
FileMaker Pro 18 Advancedでは、レイアウトモードでShiftキーを押しながら矢印キーを押すと、選択したオブジェクトを矢印キー使用時の10倍移動するように改善されています。
FileMaker Pro Advancedのレイアウトモードでは、オブジェクトを選択している状態で矢印キーを押すと、選択したオブジェクトを1ポイント(ポイントまたはインチに設定されている場合)または0.1cm(cmに設定されている場合)移動するようになっています。バージョン18では、Shiftキーを利用することでより効率よくオブジェクトを移動できます。
なお、インスペクタが使用する単位を変更するには、希望の単位が表示されるまで位置またはサイズオプションの横に表示される単位(インチ(in)、センチメートル(cm)もしくはポイント(pt))をクリックします。
[関連]FileMaker 18 プラットフォームのその他の動作変更(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Server 18の改善点:FileMaker Data API
September 05, 2019
FileMaker Server 18では、FileMaker Data APIの機能が強化され、FileMaker Data APIで各種メタデータやレコード数に関する詳細情報を新たに取得できるようになっています。
バージョン18のFileMaker Data APIでは、以下に挙げるメタデータの取得がサポートされています。
・ホストに関する製品情報
・共有データベースの名前
・共有データベース内の使用可能なFileMakerスクリプトの名前
・共有データベース内の使用可能なレイアウトの名前
・共有データベース内の特定のレイアウトに関するその他のメタデータ
さらに、カスタムWeb公開と同様、レコード総数、対象レコード全体のレコード数、およびフィルタ済みの対象レコード数に関する情報も取得できるようになっており、機能面ではようやく実用段階に入ったと言えます。
[関連]FileMaker 18 Data API ガイド(FileMaker)、FileMaker Server 17の新機能:FileMaker Data API(FAMLog)
FileMaker Pro 18 Advancedの新機能:名前を付けて XML として保存
August 14, 2019
FileMaker Pro 18 Advancedでは、FileMaker Pro Advancedのデータベースファイルを、スキーマ、レイアウト、スクリプトなどの各部分を表すXML形式として保存できるようになっています。
XMLファイルはテキストであるため、ファイルをGitなどのバージョン管理システムに保存し、各バージョンを比較することが可能です。ファイルのコピーをXMLとして保存するには、[名前を付けて XML として保存]スクリプトステップもしくは[ツール]メニュー>[名前を付けて XML として保存...]を使用します。なお、当該メニュー項目を使用するには[環境設定]ダイアログボックスの[一般]タブで[高度なツールを使用する]を選択した後にFileMaker Pro Advancedを再起動する必要があります。
上記のXML形式は、ユーザーからのフィードバックを収集するためのプレビュー機能として提供されています。今後のバージョンで大幅に変更される可能性があることから、運用システムでの使用は想定されていないのでその点は注意が必要です。
XMLPasteの動作環境
April 15, 2019
FileMaker Pro Advancedのテーブルやフィールド、スクリプト、スクリプトステップ、レイアウトオブジェクト、カスタム関数、テーマなどに関する情報をXMLテキストとして出力できるコマンドラインツールであるXMLPasteは、macOSとWindowsの両プラットフォームで利用できます。
XMLPasteの動作環境は、OS X Yosemite v10.10.5以降(macOS Mojave 10.14.4で動作確認済み)もしくはWindows 7以降(Windows 10で動作確認済み)です。macOSではターミナルアプリケーション、WindowsではコマンドプロンプトやPowerShell等を使用してクリップボードデータの内容を表示することができます。
XMLPasteは、オープンソースソフトウェアとしてGitHubで公開しており、無料でご利用いただくことが可能です。Go言語で実装されており、ライセンスはMITライセンスです。
[関連]XMLPaste 1.0.0を公開(FAMLog)
XMLPasteのバージョン確認方法
April 12, 2019
XMLPasteのバージョンを確認するには、xmlpasteコマンドで-vオプションもしくは--versionオプションを使用します。
現時点(2019年4月時点)におけるXMLPasteの最新版はバージョン1.0.0であり、macOSではXMLPasteのバージョン情報は次のように表示されます。なお、Windowsの場合にはxmlpaste.exeを利用します。
[実行例]
$ xmlpaste --version
XMLPaste 1.0.0
XMLPasteは、FileMaker Pro Advancedのテーブルやフィールド、スクリプト、スクリプトステップ、レイアウトオブジェクト、カスタム関数、テーマなどに関する情報をUTF-8のXMLテキストとしてペーストできるコマンドラインツールです。XMLテキストを編集した上でFileMaker Pro Advancedに戻ってペーストする機能は備えていません。
[関連]XMLPaste 1.0.0を公開(FAMLog)
XMLPaste 1.0.0を公開
April 05, 2019
FileMaker Pro Advancedのテーブルやフィールド、スクリプト、スクリプトステップ、レイアウトオブジェクト、カスタム関数、テーマなどに関する情報をUTF-8のXMLテキストとしてペーストできるコマンドラインツール「XMLPaste」を公開しました。
使い方は、FileMaker Pro AdvancedもしくはFileMaker Proで対応するデータ形式のオブジェクトをコピーした後、Windowsの場合にはコマンドプロンプトやPowerShell、macOSの場合にはターミナルアプリケーションでXMLPasteを実行するだけです。macOSをご利用の場合には「xmlpaste-1.0.0-macos.zip」を、64bit版のWindowsをご利用の場合には「xmlpaste-1.0.0-windows-x64.zip」を、32bit版のWindowsをご利用の場合には「xmlpaste-1.0.0-windows-x32.zip」をダウンロードしてください。
XMLPasteは、オープンソースソフトウェアとしてGitHubで公開しており、無料でご利用いただくことが可能です。Go言語で実装されており、ライセンスはMITライセンスです。
[関連]FileMaker Proのクリップボードデータを出力できるコマンドラインツール「XMLPaste」を公開(株式会社エミック)
Get(レイアウト表示状態)関数
March 12, 2019
FileMaker Pro Advancedの「Get(レイアウト表示状態)関数」は、現在アクティブなファイルの表示形式を示す数値を返します。
この関数の戻り値は次のようになります。
・「0」:データベースファイルの表示形式が「フォーム形式」の場合
・「1」:データベースファイルの表示形式が「リスト形式」の場合
・「2」:データベースファイルの表示形式が「表形式」の場合
なお、現在のファイルで複数のウインドウが開いている場合は、一番手前にあるウインドウの結果のみが返されるようになっています。
FileMaker Pro 17 Advancedの新機能:アドオンテーブル
March 07, 2019
FileMaker Pro 17 Advancedでは、[ポータル設定]ダイアログボックスでアドオンテーブルを追加できるようになり、さまざまなタイプの一般的な関連情報を記録・表示する機能を手軽に拡張できます。
アドオンテーブルを利用することで、あらかじめ定義されたフィールドのセットを含むテーブルをデータベースに追加でき、追加した新規テーブルと現在のテーブルの間にリレーションシップが自動的に作成されるほか、レイアウト上で使用されるスクリプトが追加されます。
アドオンテーブルを追加するには、レイアウトモードでポータルオブジェクトを作成した後、[ポータル設定]ダイアログボックスの[レコードを表示:]で[新規アドオンテーブル...]を選択します。なお、レイアウトは主キーフィールドのあるテーブルを元にしている必要があります。
[関連]FileMaker Pro Advanced の使いやすさの強化(FAMLog)