FAMLog
FileMaker Server 17でサポートされるクライアントアプリケーション
May 23, 2018
FileMaker Server 17でサポートされているクライアントアプリケーションには、以下のものがあります。
・FileMaker Pro(バージョン16および15)
・FileMaker Pro Advanced(バージョン17、16および15)
・FileMaker Go(バージョン17、16および15)
・iOS App SDK(バージョン17、16および15)を使用して作成されたiOSアプリケーション
・FileMaker WebDirect、カスタムWeb公開 with PHP、およびカスタムWeb公開 with XMLを使用したFileMaker Server Web 公開エンジンを使用してデータにアクセスするWebユーザー
・FileMaker Data APIを使用して共有ソリューションのデータにアクセスするWebブラウザーまたはアプリケーション
・FileMaker クライアントドライバを使用するFileMaker ODBCおよびJDBCクライアント
FileMaker 17 プラットフォームの発売に伴い、新しくFileMaker ユーザライセンスプログラムが導入されています。FileMaker ボリュームライセンスプログラムは、2018年5月にFileMaker ユーザライセンスプログラムに移行されているので、FileMaker 17にバージョンアップする際には注意が必要です。FileMaker ユーザライセンス以外のオプションとして、同時接続ライセンスおよびサイトライセンスも引き続き提供されています。
なお、FileMaker Server 17でカスタムWeb公開(CWP)およびODBC/JDBCを利用する場合には接続ライセンスは不要です(2018年5月現在)。
[関連]FileMaker Server 16でサポートされるクライアントアプリケーション(FAMLog)
FileMaker Server 16でFileMaker Data API エンジンを停止する方法
July 06, 2017
FileMaker Server 16では試用版としてFileMaker Data APIを利用できますが、Admin Consoleを用いる方法以外に、fmsadminコマンドを使用してFileMaker Data API エンジンを停止することができます。
fmsadminコマンドを用いてFileMaker Data API エンジンを停止するには、ターミナルで次のように入力します。
[実行例]
$ fmsadmin stop fmdapi -y
FileMaker Data API エンジンを起動するにはfmsadminコマンドのstartコマンドを使用します。また、再起動の場合には、startではなくrestartコマンドを利用します。
[実行例]
$ fmsadmin start fmdapi
$ fmsadmin restart fmdapi -y
[関連]FileMaker Server 16の新機能:FileMaker Data API (Trial)(FAMLog)
FileMaker Pro 16でSHA-256メッセージダイジェストを確認する方法
June 29, 2017
FileMaker Pro 16の標準機能でSHA-256メッセージダイジェスト(ハッシュ値)を確認するには、バージョン16で追加されたCryptDigest関数を使用します。
[使用例]
Lower(HexEncode(CryptDigest("sample_string"; "SHA256")))
Lower(HexEncode(CryptDigest(TO_NAME::CONTAINER_FIELDNAME; "SHA256")))
配布されているファイルが正式に配布元から提供されているものか確かめるための手段の1つとして、最近ではSHA-256メッセージダイジェストを確認することがあります。
バージョン16では標準で用意されているFileMaker Proの関数でSHA-256メッセージダイジェストを生成できるようになっており、SHA-256以外のアルゴリズムにも対応しています。
[関連]CryptDigest(FileMaker Pro 16 ヘルプ)、RubyでSHA-256メッセージダイジェストを生成する(FAMLog)、OS XでSHA-256メッセージダイジェストを確認する方法(FAMLog)、Windows PowerShellでSHA-256メッセージダイジェストを確認する方法(FAMLog)
FileMaker Master Book 初級編(バージョン16対応)
June 26, 2017
FileMaker 16に対応した「FileMaker Master Book 初級編」は2017年5月に無料でダウンロードおよび冊子版の購入ができるようになったトレーニング教材です。
本書は、実際のビジネス現場を想定した解説と演習を通して、実際のビジネスシーンでの活用方法にそったカスタム Appの構築を初歩から順を追って学習していくことができるよう構成された400ページを超えるテキストブックです。日本のビジネス現場を熟知したプロフェッショナルのFileMaker開発パートナーがテキストの執筆を担当しています。
FileMaker Master Book 初級編の冊子版はFileMaker StoreもしくはFileMaker製品取扱店にて1,800円(税別)で販売され、ダウンロード版については無料でPDFファイルをダウンロードできるようになっています。これ以外にも、ほとんどのFileMaker学習コンテンツが無料でダウンロードできるようになっています。
Get(ネットワークタイプ)関数
April 20, 2017
FileMaker ProのGet(ネットワークタイプ)関数は、FileMaker Goで現在のファイルへのアクセスに使用されているネットワークの種類を示す数値を返します。
この関数が返す値は次の通りです。
・「0」:現在のファイルがiOSデバイス上にあるローカルファイルの場合
・「1」:ネットワークタイプが不明な場合
・「2」:携帯電話ネットワークの場合
・「3」:Wi-Fiネットワークの場合
なお、iOS以外ではこの関数はサポートされておらず、FileMaker ProやFileMaker WebDirect等では空の文字列を返すようになっています。
[関連]FileMaker Pro 13の新機能:バージョン13で追加された関数一覧(FAMLog)
Ruby 2.4.1とRuby 2.2.7が公開
March 29, 2017
Ruby 2.4.1とRuby 2.2.7が2017年3月下旬に公開されています。
Ruby 2.2系列はセキュリティメンテナンスフェーズに移行し、今後は重大なセキュリティ上の問題への対応以外の不具合修正・リリースは行われなくなります。
セキュリティメンテナンスフェーズの期間は1年間で、その後はRuby 2.2系列の公式サポートは終了となるため、今後はRuby 2.4系統もしくはRuby 2.3系統に移行することが推奨される状況となっています。
ターミナルでMacのハードウェア情報を取得する
March 03, 2017
macOSにおいてCLI(コマンドラインインターフェース)でハードウェア情報を取得する方法の1つにsystem_profilerコマンドを使用する方法があります。
system_profilerコマンドを使用してハードウェア情報を取得するには、ターミナルで次のように入力します。
[使用例]
system_profiler SPHardwareDataType
system_profilerコマンドを使用することで、Macの機種情報やCPU情報、メモリーサイズなどを確認できますが、それ以外にもMacのハードウェアやソフトウェア、ネットワークに関する概要情報も確認できます。
[関連]Mac のシステム情報について(Apple サポート)
FileMaker Server 15ではLet's EncryptのSSLサーバー証明書を利用可能
January 12, 2017
FileMaker Server 15では、公式にはサポートされていませんが、Let's EncryptのSSLサーバー証明書を利用できるようになっています。
Internet Security Research Group(ISRG)が運営しているLet's Encryptを利用すると、無料でドメイン認証型の証明書を取得できます。FileMaker 15であればLet's Encryptから発行されたSSLサーバー証明書を利用可能であり、クライアントソフトウェアとしてはFileMaker Pro 15、FileMaker Pro 15 AdvancedもしくはFileMaker Go 15が必要です(2017年1月現在)。
なお、Let's EncryptのSSLサーバー証明書は3ヶ月で失効しますが、それ以外に、FQDN(完全修飾ドメイン名)がCertificate Transparencyのログサーバーに登録されて一般に公開されてしまうことにも留意する必要があります。
[関連]2016年8月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料(FAMLog)
FileMaker カンファレンス 2016の事前登録受付が開始
August 23, 2016
2016年11月9日(水)から11月11日(金)までの3日間、JPタワーホール&カンファレンスで開催される「FileMaker カンファレンス 2016」のセッション内容やタイムスケジュールが公開され、同時に事前登録の受付が開始されています。
「カスタム Appを作成し、未来をデザインしよう」をメインテーマに掲げたFileMaker カンファレンス 2016では、FileMakerプラットフォームを使ってビジネス向けカスタムアプリを独自開発する際に課題となる、より効率的に設計・構築・展開する方法やテクニックのほか、最新のベストプラクティス、事例、内製化のヒントなどを学ぶことができます。
参加費無料の事前登録制で、事前登録を済ませていれば当日は席に余裕がある限り、ランチョンセミナーおよびクロージングセッション以外のすべてのセッションに参加することができます。
(2017/07/13追記:1段落目冒頭にあった「ファイルメーカー社が、」を削除し、「JPタワーホール&カンファレンスで」を「JPタワーホール&カンファレンスで開催される」に変更しました。)
FileMaker Pro 15の改善点:[レコードのインポート]と[ファイルを変換]スクリプトステップの[SSL 証明書の検証]オプション
August 03, 2016
FileMaker Pro 15では、[レコードのインポート]スクリプトステップと[ファイルを変換]スクリプトステップに[SSL 証明書の検証]オプションが追加されています。
[SSL 証明書の検証]オプションを有効にすると、接続先サーバーのSSLサーバー証明書を検証します。証明書の検証ができない場合、ユーザーはそのまま接続するか、キャンセルしてこのスクリプトステップをスキップするかを選択できます。暗号化通信を利用する際には[SSL 証明書の検証]オプションに必ずチェックをつける必要がありますが、証明書を検証できない状態でSSL/TLS接続を行うと暗号化通信が実現されていない状態でサーバーに接続することになってしまうので要注意です。
なお、上記のスクリプトステップ以外に、[メールを送信]スクリプトステップも暗号化通信に対応しているSMTPサーバーのSSLサーバー証明書を検証できるようになっています。
[関連]FileMaker Pro 14の改善点:[URL から挿入]スクリプトステップの[SSL 証明書の検証]オプション(FAMLog)