FAMLog
fmcsadmin 1.0.0を公開
September 26, 2019
fmcsadmin 1.0.0を公開しました。
正式版として公開したfmcsadmin 1.0.0では、FileMaker Cloud for AWS 1.18およびFileMaker Server 18に対応しました。fmcsadminは、FileMaker Admin APIを用いて実装したコマンドラインツールであり、FileMaker Serverに付属するfmsadminコマンドと同様の使い勝手を実現します。FileMaker Cloud fow AWS 1.18上で利用できるLinux版を用意している他、macOSやWindows上でFileMaker Cloud for AWS 1.18やFileMaker Server 18をリモートで管理することもできます。
fmcsadminは、オープンソースソフトウェアとしてGitHubで公開しており、無料でご利用いただくことが可能です。ライセンスは、ベータ版ではApache License, Version 2.0でしたが、正式版ではMITライセンスに変更しました。
[関連]FileMaker Server 18の新機能:FileMaker Admin API(FAMLog)
fmsadminコマンドでFileMaker Serverの起動復元を無効にする方法
August 06, 2019
FileMaker Server 18で追加された起動復元機能は、初期状態では有効になっていますが、fmsadminコマンドを使用して当該機能を無効または有効にすることができます。
データベースサーバーの再起動が必要ですが、fmsadminコマンドを使って起動復元を無効にするにはSETコマンドを使用します。
[使用例]
$ fmsadmin set serverprefs StartupRestorationEnabled=false
復元ログを作成するプロセスはパフォーマンスに影響する可能性があるため、パフォーマンスに懸念がある場合には無効にすることを検討した方が良いでしょう。なお、FileMaker Admin APIを使用して起動復元機能を無効または有効にすることもできます。
[関連]FileMaker Server 18の新機能:起動復元(FAMLog)
FileMaker Server 18の改善点:FileMaker Server Admin Console
July 11, 2019
FileMaker Server 17ではFileMaker Server Admin Consoleが刷新されて簡略化されましたが、FileMaker Server 18ではAdmin Consoleにおける一部のアイコンや情報の表示方法が改善されています。
バージョン18のAdmin Consoleでは、[データベース]ページにおいて共有データベースの状態アイコンが更新されて、より明確にデータベースの状態が表示されるようになっています。[バックアップ]>[バックアップスケジュール]タブおよび[構成]>[スクリプトスケジュール]タブにおいてスケジュールの実行後に成功または失敗の状態が表示されるようになっており、さらに[構成]>[一般設定]タブでAdmin Consoleが最後に起動した時刻が表示されるようになっています。
[コネクタ]>[FileMaker Data API]タブでは、FileMaker Data API有効時に、購入契約書を共有しているすべてのホストで転送されたデータの合計値を示すようになっています。
[関連]FileMaker Server 18の改善点:fmsadmin SETコマンド(FAMLog)、FileMaker Server 17の新機能:刷新されたAdmin Console(FAMLog)
FileMaker Server 18の改善点:fmsadmin SETコマンド
July 02, 2019
FileMaker Server 18では、コマンドラインインターフェースでバックアップスケジュールのバックアップ時刻を変更できるようになっています。
fmsadminコマンドを使ってバックアップスケジュールの時刻を変更するには、SETコマンドを使用します。
[使用例]
$ fmsadmin set backuptime 0:00
$ fmsadmin set backuptime 1 0:00
IDが1である1日1回実行される自動バックアップスケジュールだけでなく、Admin Console上で作成したバックアップスケジュールのバックアップ時刻を変更することも可能です。その際には、fmsadmin set backuptimeの後に任意のスケジュールIDを指定します。スケジュールIDはfmsadmin get backuptimeやfmsadmin list schedules等で確認できます。
[関連]FileMaker Server 17以降で自動バックアップスケジュールの実行を停止する(FAMLog)、FileMaker Server 17の新機能:fmsadmin SETコマンド(FAMLog)
FileMaker Server 17以降で自動バックアップスケジュールの実行を停止する
June 10, 2019
バージョン17以降のFileMaker Serverでは1日1回共有データベースの自動バックアップを作成するようになっていますが、通常毎日午前0時に実行される自動バックアップスケジュールの実行を停止するにはfmsadminコマンドを使用します。
[使用例]
$ fmsadmin disable schedule 1
fmsadminコマンドでサーバーの自動バックアップスケジュールの実行を停止する場合は「fmsadmin disable schedule 1」、サーバーの自動バックアップスケジュールの実行を再度有効化する場合は「fmsadmin enable schedule 1」です。
保存済みバックアップ以外のバックアップは7世代保存され、その後自動的に削除されます。自動バックアップは、Admin Consoleの[バックアップ]>[自動バックアップおよびオンデマンド]タブに一覧表示されます。なお、FileMaker Server 18では、fmsadminコマンドを使用することで、自動バックアップスケジュールの時刻を変更することが可能となっています。
[関連][自動バックアップおよびオンデマンド] タブの使用(FileMaker Server 18 ヘルプ)、FileMaker Server 17の新機能:刷新されたAdmin Console(FAMLog)
FileMaker Server 17とHSTS(HTTP Strict Transport Security)
May 21, 2019
FileMaker Server 17では、SSLを有効にすると常にHSTS(HTTP Strict Transport Security)が有効になるように仕様が変更されています。
FileMaker Server 16では、Admin Consoleに[Web クライアントに HSTS を使用する]設定が追加され、SSL有効時にHSTSを無効化することが可能でした。バージョン17ではこの設定項目が廃止され、通信の安全性がより高まるように挙動が調整・改善されています。
FileMaker Server 17では、fmsadmin certificateコマンドを使用してHSTSの有効・無効を切り替えられるようになっています。fmsadmin certificate importを実行してSSLサーバー証明書をインポートするとHSTSが有効になり、fmsadmin certificate deleteを実行してカスタムSSL証明書を削除するとHSTSが無効化されます。
[関連]2017年6月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料(FAMLog)、データベースサーバーのセキュリティ設定(FileMaker Server 16 ヘルプ)、FileMaker 17 プラットフォームのその他の変更(FileMaker ナレッジベース)
fmcsadmin 0.9.3を公開
January 28, 2019
fmcsadmin 0.9.3を公開しました。
fmcsadminは、FileMaker Admin API (Trial)を用いて実装したコマンドラインツールであり、FileMaker Serverに付属するfmsadminコマンドと同様の使い勝手を実現します。FileMaker Cloud上で利用できるLinux版を用意している他、macOSやWindows上でFileMaker Cloudをリモートで管理することもできます。
fmcsadmin 0.9.3では、バージョン0.9.2でcloseコマンドの-mおよび--messageオプションが機能していなかった不具合を修正しました。fmcsadminは、オープンソースソフトウェアとしてGitHubで公開しており、無料でご利用いただくことが可能です。Go言語で実装されており、ライセンスはApache License, Version 2.0です。
[関連]fmcsadmin 0.9.3を公開(株式会社エミック)、FileMaker Server 17の新機能:FileMaker Admin API (Trial)(FAMLog)
FileMaker Server 17で使用状況ログを有効にする
September 25, 2018
FileMaker Server 17において、サーバーの使用状況ログを有効にするにはfmsadminコマンドを使用します。
[使用例]
fmsadmin enable serverstats
fmsadmin disable serverstats
fmsadminコマンドでサーバーの使用状況ログを有効化する場合は「fmsadmin enable serverstats」、サーバーの使用状況ログを無効化する場合は「fmsadmin disable serverstats」です。
サーバーの使用状況ログは、「FileMaker Server/Logs/」フォルダの「Stats.log」ファイルに記録されます。「Stats.log」ファイルのサイズがログファイルのサイズ制限に達すると、このファイルの名前が「Stats-old.log」に変更され、新しい「Stats.log」ファイルが作成されます。
[関連]サーバーの使用状況のログ(FileMaker Server 17 ヘルプ)、FileMaker Server 9の使用状況ログ(FAMLog)、FileMaker Server 17の新機能:刷新されたAdmin Console(FAMLog)
FileMaker Server 17の新機能:刷新されたAdmin Console
July 25, 2018
FileMaker Server 17では、FileMaker Server Admin Consoleが刷新され、よりシンプルなユーザーインターフェースになっています。
新しいAdmin Consoleには[ダッシュボード]ページがあり、共有しているデータベースファイルや接続しているクライアント、システムの使用状況等を容易に把握することができます。[データベース]ページでは、共有データベースと接続クライアントを1つのページ上で管理できるようになっています。
なお、スケジュールアシスタントのユーザーインターフェースも変更されている他、一部の設定がAdmin Consoleから取り除かれています。以下の設定項目や機能についてはfmsadminコマンドを使用する必要があるので注意が必要です。
・カスタムWeb公開機能の有効化・無効化
・パスワードで保護されたデータベースのみホスト
・FileMaker Proクライアント接続の最大数
・ホストする最大のファイル数
・スクリプト同時セッション最大数
・データベースキャッシュに予約されているRAM
・使用状況の収集間隔
・プログレッシブバックアップの保存間隔
・ログファイルのサイズ制限
・サーバーの使用状況ログファイル(Stats.log)の保存
・CSRの作成
fmcsadmin 0.9.2を公開
July 06, 2018
fmcsadmin 0.9.2を公開しました。
fmcsadminは、FileMaker Admin API (Trial)をコマンドラインインターフェース(CLI)で手軽に操作できるようにするツールであり、FileMaker Serverに付属するfmsadminコマンドと同様の使い勝手を実現します。FileMaker Cloud上で利用できるLinux版を用意している他、macOSやWindows上でFileMaker Cloudをリモートで管理することもできます。
バージョン0.9.2では、FileMaker Server 17のFileMaker Admin API (Trial)を新たにサポートし、FileMaker Server 17向けにSTART、RESTART、STOP、GETおよびSETコマンドを実装しました。fmcsadminは、オープンソースソフトウェアとしてGitHubで公開しており、無料でご利用いただくことが可能です。Go言語で実装されており、ライセンスはApache License, Version 2.0です。
[関連]fmcsadmin 0.9.2を公開(株式会社エミック)、FileMaker Server 17の新機能:FileMaker Admin API (Trial)(FAMLog)