FAMLog
Claris FileMaker Pro 19.2.2 アップデータが公開
March 17, 2021
Claris FileMaker Pro 19.2.2の提供が開始されています。
OAuthまたはAD FSでサインインするときにアカウント名およびパスワードフィールドを初期状態で隠すようになったFileMaker Pro 19.2.2では、OpenSSLがバージョン1.1.1iに更新されています。これによりOpenSSLのセキュリティ脆弱性(CVE-2020-1971)が修正されています。また、アドオン開発者向けおよびプラグイン開発者向けの新しい関数も追加されています。
プレビュー機能として搭載されているクイックスタートエクスペリエンスの機能も同時に強化され、バージョン19.2.2ではすべてのサポートされる言語でクイックスタートエクスペリエンスを使用できるようになっています。
[関連]OpenSSL 1.1.1iが公開(FAMLog)
FileMaker data migration tool 19.1.3の新機能:-reevaluateオプション
March 16, 2021
バージョン19.1.3以降のFileMaker data migration toolでは保存されている計算値をすべて再評価する-reevaluateオプションを利用できるようになっています。
FileMaker Developer Subscription(FDS)を購入することで利用できるFileMaker data migration toolは、ファイル拡張子が「fmp12」であるFileMaker Proデータベースファイルからデータのインポート処理を実行し、インポート処理時間を大幅に短縮できるコマンドラインツールです。
-reevaluateオプションを使用すると、取得関数やRandom関数などを式で利用している場合には値が変わってしまうことがあるので注意が必要です。また、FileMaker data migration toolはプラグインをロードしないため、プラグインの外部関数を使用している場合も同様に注意が必要です。
[関連]Claris FileMaker Data Migration Tool Guide(Claris International Inc.)、FileMaker data migration tool 19.1.3の新機能:-rebuildindexesオプション(FAMLog)
APPLE-SA-2021-03-08-3 Safari 14.0.3
March 11, 2021
Appleからセキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 14.0.3の更新版が配布されています。
iOS 14.4.1やiPadOS 14.4.1と同様、WebKitの脆弱性(CVE-2021-1844)が修正されたSafari 14.0.3の更新版は、macOS Mojave 10.14.6およびmacOS Catalina 10.15.7で利用できます。同時に公開されたmacOS Big Sur 11.2.3にもSafari 14.0.3の更新版が含まれています。
なお、今回公開されたSafari 14.0.3の更新版では、ビルド番号がmacOS CatalinaのSafari 14.0.3では15610.4.3.1.7に、macOS MojaveのSafari 14.0.3では14610.4.3.1.7に変更されています。
[関連]APPLE-SA-2021-03-08-1 iOS 14.4.1 and iPadOS 14.4.1(FAMLog)、APPLE-SA-2021-03-08-2 macOS Big Sur 11.2.3(FAMLog)
APPLE-SA-2021-03-08-2 macOS Big Sur 11.2.3
March 10, 2021
AppleがmacOS Big Sur 11.2.3の提供を開始しています。
macOS Big Sur 11.2.3では、iOS 14.4.1やiPadOS 14.4.1と同様、WebKitのセキュリティ脆弱性(CVE-2021-1844)が修正されています。macOS Big Surに対応しているMacは、MacBook(2015以降)、MacBook Air(2013以降)、MacBook Pro(Late 2013以降)、Mac mini(2014以降)、iMac(2014以降)、iMac ProおよびMac Pro(2013以降)です。
なお、Claris ナレッジベースによると、Claris FileMaker Serverはバージョン19.1.2以降であればmacOS Big Surと互換性がありますが、Apple M1チップ上では最新のFileMaker Server 19.2.1においてもいくつか問題点が確認されている状況となっています。
[関連]FileMaker 製品と macOS Big Sur および Apple M1 との互換性(Claris ナレッジベース)、APPLE-SA-2021-03-08-1 iOS 14.4.1 and iPadOS 14.4.1(FAMLog)
Get(ページ数)関数
March 08, 2021
Claris FileMaker ProのGet(ページ数)関数は、印刷中に現在の印刷ジョブにおける合計ページ数を示す数値を返します。
印刷またはPDFとして保存するときに合計ページ数を表示するには、式の中でGet(ページ数)関数を使用するのではなく、{{ページ数}}記号をレイアウト上に配置します。レイアウトモードにおいて[挿入]メニューの[その他の記号...]を選び、[ページ数]を選択してから[OK]をクリックすることで、レイアウトに{{ページ数}}記号を配置できます。
Get(ページ数)関数はバージョン19で追加された関数です。なお、何も印刷していない場合またはPDFとして保存していない場合は、何も返されないかまたは「?」が返されます。
[関連]Claris FileMaker Pro 19の新機能:合計ページ数の印刷(FAMLog)
CakePHP 2.10系列のサポート終了予定日
March 03, 2021
CakePHP 2.10系列は2021年6月15日にサポートが終了する予定となっています。
2021年3月現在、CakePHP 2.10系列の最新バージョンはCakePHP 2.10.24です。CakePHP 2.10系統のセキュリティ修正は2021年6月15日まで継続される予定となっていますが、CakePHP 2.10.24がCakePHP 2.x系統の最終保守リリースとなる見通しです。
なお、現時点におけるCakePHPの最新バージョンはバージョン4.2.4ですが、FMCakeMix(CakePHP用のFileMakerデータソースドライバー)はCakePHP 3.xやCakePHP 4.xに対応していないのでご注意ください。
[関連]CakePHP 2.10.24が公開(FAMLog)
Apache Tomcat 7.0.108、8.5.63、9.0.43および10.0.2が公開
March 02, 2021
Apache Tomcat 7.0.108、Apache Tomcat 8.5.63、Apache Tomcat 9.0.43およびApache Tomcat 10.0.2が2021年2月上旬に公開されています。
Apache Tomcat 8.5.63、Apache Tomcat 9.0.43およびApache Tomcat 10.0.2では、2点のセキュリティ脆弱性(CVE-2021-25329およびCVE-2021-25122)が修正されています。また、Apache Tomcat 7.0.108では、1点のセキュリティ脆弱性(CVE-2021-25329)が修正されています。Apache Tomcat 7.0.108、8.5.63、9.0.43および10.0.2が公開されたのは先月上旬ですが、上述の修正に関する情報は今日になって公開されました。
現時点でのApache Tomcatの最新安定バージョンはバージョン10.0.2です。なお、Apache Tomcat 7.0系列は2021年3月31日にサポートが終了する予定となっています。
[関連]JVNVU#97014415: Apache Tomcat に対するアップデート(Japan Vulnerability Notes)、Apache Tomcat 7.0系列のサポート終了予定日(FAMLog)
fmcsadmin 1.3.0でAppleシリコンを搭載したMacに正式対応予定
March 01, 2021
fmcsadminは、次期バージョンのfmcsadmin 1.3.0でAppleシリコンを搭載したMacに正式に対応する予定です。
fmcsadminは、Linux、macOSおよびWindowsで利用できる、リモート管理機能を備えたClaris FileMaker Server管理者向けコマンドラインツールです。2021年3月現在、fmcsadminの最新バージョンはバージョン1.2.0です。
fmcsadmin 1.2.0はApple M1チップ上ではRosetta 2経由で動作しますが、fmcsadmin 1.3.0ではUniversal BinaryとしてAppleシリコンを搭載したMacに対応する予定です。
[関連]fmcsadmin 1.2.0の動作環境(FAMLog)
fmcsadminを使用して任意のスケジュールを削除する
February 24, 2021
fmcsadminを利用すると、Claris FileMaker Server 18以降およびFileMaker Cloud for AWS 1.18を利用している場合にCLI(コマンドラインインターフェース)で任意のスケジュールを削除できます。
fmcsadminコマンドを使ってスケジュールを削除するには、DELETEコマンドを使用し、引数に2以上のスケジュールIDを指定します。
(使用例)
% fmcsadmin delete schedule 2
なお、Claris FileMaker Admin APIに準じてスケジュールIDが1であるスケジュールは削除できません。スケジュールとID番号の一覧を取得するには、fmcsadminコマンドもしくはfmsadminコマンドのLISTコマンドを使用します。
[関連]fmsadminコマンドの活用 (4)(FAMLog)、fmcsadmin(株式会社エミック)
2021年2月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料
February 22, 2021
2021年2月20日に行われた「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(FM-Tokyo)」で発表したライトニングトークの資料を公開しました。
・ダウンロード:fmcsadmin 1.2.0の新機能(PDF形式/ファイルサイズ:約320KB)
「fmcsadmin-for-FileMaker19dot2.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
31efc657f4e2515f693c2fa066690aa4a746e1158771a1e30cd25004e9741d65
■関連リンク
・fmcsadmin(株式会社エミック)
・Claris FileMaker 19 Admin API ガイド(FileMaker)
・fmcsadmin 1.2.0の動作環境(FAMLog)
(2022年3月18日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)