FAMLog
Windows版FileMaker ServerのFileMaker WebDirectとJava 8 Update 151は非互換
November 06, 2017
Windows版FileMaker ServerのFileMaker WebDirectは、先月公開されたJava 8 Update 151と非互換です。
Windows版のFileMaker ServerにおいてJavaをJava 8 Update 151に更新すると、FileMaker WebDirectの描画に失敗し、クライアントがFileMaker WebDirectを利用できない問題が確認されています。
現状の回避策として、FileMaker ナレッジベースでは、Java 8 Update 151をアンインストールしてからFileMaker Serverに添付されているJavaを再インストールするという手順が案内されています。なお、FileMaker Server 16.0.3にはJava 8 Update 144が同梱されています。
[関連]Java 8 Update 151 への更新の後、WebDirect の描画に失敗する(FileMaker ナレッジベース)、Java 8 Update 151およびJava 8 Update 152が公開(FAMLog)
(2018年3月1日追記:2018年2月上旬に公開されたFileMaker Server 16.0.4 アップデータでWindows Server上でJavaを更新するとFileMaker WebDirectで共有データベースが開かなくなる問題が修正されています。)
OpenSSH 7.6が公開
October 05, 2017
SSHプロトコルを使用するネットワーク接続ツールのフリーな実装であるOpenSSHの新バージョン「OpenSSH 7.6」が公開されています。
OpenSSH 7.6では、リードオンリーモードでsftp-serverが間違って長さが0であるファイルの作成を許可してしまっていたというセキュリティ上の問題が修正されています。
SSHプロトコルバージョン1のサポートが廃止された他、HMAC-RIPEMD160やRC4(arcfour)、Blowfish、CAST暗号のサポートが削除され、1024ビット未満のRSA鍵を拒否するようになっており、既存の設定に影響するかもしれない変更も多数含まれています。
[参考]OpenSSH 7.6 がリリースされました(春山征吾のBlog)
APPLE-SA-2017-09-25-1 macOS High Sierra 10.13
September 27, 2017
AppleがmacOS High Sierra 10.13の提供を開始しています。
macOS High Sierraには多数のセキュリティに関わる修正が含まれています。このアップデートにより、Apache HTTP Serverはバージョン2.4.27に、PHPはバージョン7.1.7に、curlはバージョン7.54.0に、SQLiteはバージョン3.19.3に、zlibはバージョン1.2.11に更新されます。
なお、FileMaker Server 16.0.2とFileMaker Server 15.0.3は、macOS High Sierra 10.13と互換性があり、現在のところ既知の問題は見つかっていないという案内がされています。
[関連]FileMaker 製品 と macOS High Sierra 10.13 との互換性(FileMaker ナレッジベース)
Ruby 2.4.2、Ruby 2.3.5およびRuby 2.2.8が公開
September 15, 2017
Ruby 2.4.2、Ruby 2.3.5およびRuby 2.2.8が公開されています。
Ruby 2.4.2、Ruby 2.3.5およびRuby 2.2.8では、複数のセキュリティ脆弱性(CVE-2017-0898、CVE-2017-10784、CVE-2017-14033、CVE-2017-14064、CVE-2017-0899、CVE-2017-0900、CVE-2017-0901、CVE-2017-0902)が修正されています。現在のところ、Ruby 2.4.2とRuby 2.3.5においてlibgmpおよびjemallocと正しくリンクできないという非互換性が発見されているので要注意です。
なお、Ruby 2.2系列は現在セキュリティメンテナンスフェーズにあり、このフェーズ中は重大なセキュリティ上の問題への対応のみが行われます。現在の予定では、2018年3月末頃を目処に、Ruby 2.2系列のセキュリティメンテナンスならびに公式サポートが終了する見込みとなっています。
[関連]RubyGems 2.6.13が公開(FAMLog)
「INTER-Mediator《大》勉強会 2017」開催のお知らせ
July 27, 2017
2017年8月27日(日)に国立情報学研究所の20階ミーティングルームで「INTER-Mediator《大》勉強会 2017」を開催します。
INTER-Mediatorのデフォルトテンプレートを開発した京都造形芸術大学太木准教授による、デザインの専門家ではない方々向けに、よりデザイン性を高めたシステムを作るための方法についての講演があります。また、INTER-Mediatorをこれから使ってみようという方々に向けて、最初の一歩やFileMaker Serverとの連携利用、サンプルプログラムの見どころなどを紹介します。さらに、モバイル向けのデザインや、IoTでのデータ処理を実際に行っているシステムの紹介も行います。イベント後には懇親会(有料:1,500円)も予定しています。
詳細および参加申込については下記URLのページをご覧ください。
http://peatix.com/event/282913
FileMaker Go 14の提供終了予定日
January 13, 2017
FileMaker Go 14は2017年7月31日にApp Storeから削除される予定となっています。
iOS 8のスタイルに合わせてデザインが一新されたFileMaker Go 14はiOS 10を公式にはサポートしていないため、2017年1月現在、iOS 10でFileMaker Goを使用する場合にはFileMaker Go 15.0.2にアップデートする必要があるという案内がされています。
なお、セキュリティやiOSの互換性に関する問題により、FileMaker Go 14が予定よりも早くApp Storeから削除される可能性もあるとのことです。
[関連]サポート対象製品(FileMaker ナレッジベース)、FileMaker Go 14 の動作環境(FileMaker ナレッジベース)
(2017/05/29追記:FileMaker Go 14がApp Storeから削除される日が2017年7月31日から2017年9月22日に変更されていました。)
FileMaker Server 15.0.3 アップデータが公開
November 17, 2016
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 15.0.3 アップデータ」を公開しています。
このアップデータは、バージョン15.0.1もしくはバージョン15.0.2のFileMaker Server 15をバージョン15.0.3に更新するものです。FileMaker Server 15.0.3には、セキュリティ更新、サードパーティ製コンポーネントの更新および不具合の修正が含まれています。セキュリティ修正の内容としては、FileMaker Server マシンの「Documents」フォルダおよびテンポラリフォルダの外部にあるファイルに対するユーザーアクセスの問題に対応したという説明となっています。
JavaについてはJava 8 Update 111に、OpenSSLについてはOpenSSL 1.0.2jに更新されます。バージョン15.0.3ではPHP 5.6がインストールされますが、OS X/macOSでPHP 5.6(5.6.24)を利用できるのはmacOS Sierraのみとなっており、OS X YosemiteもしくはOS X El Capitanを利用してPHP Web公開機能を使用している場合にはmacOS Sierraへのバージョンアップが推奨されます。なお、macOS Sierra 10.12にFileMaker Server 15.0.1をインストールしている場合は、FileMaker Serverをアンインストールしてから、アップデータソフトウェアではなくFileMaker Server 15.0.3 インストーラを使用する必要があります。
[関連]ソフトウェア アップデート: FileMaker Server 15.0.3(FileMaker ナレッジベース)、Java 8 Update 111およびJava 8 Update 112が公開(FAMLog)
(2016/11/18追記:macOS Sierra 10.12上でFileMaker Server 15.0.2からFileMaker Server 15.0.3にアップデートした場合、FileMaker Server 15.0.3に同梱のPHP 5.6を使用するには、アップデート後に展開アシスタントを使用して再設定する必要があるのでご注意ください。)
Touch Barを搭載したMacBook Proが登場
October 28, 2016
Appleがこれまでで最も薄くて軽いMacBook Proを発表しています。
新しいMacBook Proは、第6世代のクアッドコアおよびデュアルコアプロセッサー、前世代に比べて最大2.3倍のグラフィックスパフォーマンス、超高速SSD、そして最大4基のThunderbolt 3ポートを搭載しています。また、従来のファンクションキーに代えて、Touch Bar(タッチバー)という名称の、鮮明なRetinaクオリティのMulti-Touchディスプレイを搭載したモデルが登場しています。
新しいMacBook Proの価格は、256GBのフラッシュストレージを搭載した13インチモデルが148,800円(税別)、Touch BarとTouch IDを搭載した13インチモデルのMacBook Proが178,800円(税別)から、Touch BarとTouch IDを搭載した15インチモデルのMacBook Proが238,800円(税別)からとなっています。なお、新しいMacBook Proの登場と同時に、11インチモデルのMacBook Airおよび光学式ドライブを搭載したMacBook Proが販売終了となっています。
(2017/06/08追記:リンク先のURLを変更しました。)
FileMaker CloudのオペレーティングシステムはCentOS
September 29, 2016
FileMaker CloudのオペレーティングシステムではCentOS Linuxが使われています。
Amazon Web Services(AWS)のクラウド上で動作するFileMaker CloudではLinuxのみサポートされており、FileMaker Cloud 1.15.0で利用するCentOSのバージョンはCentOS Linux 7.2.1511と明記されています。
10年以上前にRed Hat Linuxで動作するファイルメーカー Server 5.5が販売されていましたが、その製品を除きLinux版のFileMaker Serverは存在していませんでした。FileMaker CloudはFileMaker Serverと異なる製品ですが、Linux上で動作するFileMakerプラットフォームが登場したことはサーバー管理者にとって朗報と言えます。
[関連]FileMaker Cloud Technical Specifications(FileMaker)
(2016/09/30追記:「FileMaker CloudではLinuxのみサポート」という記述を「Amazon Web Services(AWS)のクラウド上で動作するFileMaker CloudではLinuxのみサポート」に変更しました。)
FileMaker Server 15の改善点:中間CA証明書のインポート
August 29, 2016
FileMaker Server 15では、Admin Consoleおよびfmsadminコマンドを使用して、中間CA証明書をインポートできるようになっています。
以前からほぼすべてのSSLサーバー証明書は中間認証局から発行されており、中間認証局から発行されたサーバー証明書をサーバーにインストールする場合には、認証局から送られてくる中間CA証明書もあわせてインストールする必要があります。FileMaker 14以前ではFileMaker GoおよびFileMaker Pro側に中間CA証明書が組み込まれており、他のソフトウェアでは見られない実装が行われていました。FileMaker Server 15では中間CA証明書をインポートできるようになりましたが、この機能は新機能というより改善点もしくは修正点と呼ぶべき機能と言えます。
バージョン14以前のFileMaker Serverは中間CA証明書をインポートしない前提の実装であり、かつ旧バージョンのクライアントは新バージョンが登場するとあまり更新されないことから、FileMakerネットワーク共有の通信をSSL/TLSで暗号化している場合には数年以内にFileMaker 15以降にバージョンアップすることが求められるようになるでしょう。