FAMLog
FileMaker Data API用拡張アクセス権キーワード
July 05, 2017
FileMaker Server 16では試用版として利用できる機能である「FileMaker Data API」を利用する場合、FileMakerデータベースの拡張アクセス権設定を調整する必要があります。
FileMaker API for PHPでは、キーワードが「fmphp」である拡張アクセス権設定を作成しましたが、FileMaker Data APIの場合では、そのキーワードは「fmrest」となります。
利用したいデータベースごとに、キーワードが「fmrest」である拡張アクセス権設定を作成し、任意のアクセス権セットにFileMaker Data APIによる接続を許可するように設定を行います。
[関連]FileMaker Server 16の新機能:FileMaker Data API (Trial)(FAMLog)
Apache Tomcat 8.0系列のサポート終了予定日
July 03, 2017
Apache Tomcat 8.0系列は2018年6月30日にサポートが終了する予定となっています。
Apache Tomcat 8.0系列のサポート終了に関する案内は2017年6月末に発表されていました。2018年10月になるとApache Tomcat 8.0のダウンロードページが削除される予定となっており、現在Apache Tomcat 8.0系列を利用している場合にはApache Tomcat 8.5系列へのアップグレードが推奨されることになります。Apache Tomcatはバージョン9.0系統の開発も進められており、現在バージョン9.0.0.M22(アルファ版)が公開されている状況です。
なお、FileMaker Server 13とFileMaker Server 14、FileMaker Server 15、FileMaker Server 16のWeb公開機能とAdmin Console用管理サーバーではTomcat 7.0系列が使用されています。Apache Tomcat 7.0系列のサポート終了予定日については現時点では特に案内はありません。
Apache Tomcat 8.5.16が公開
June 30, 2017
Apache Tomcat 8.5.16が公開されています。
現時点でのApache Tomcatの最新安定バージョンはバージョン8.5系統であり、Apache Tomcat 8.5.16では多数の不具合が修正されています。Apache Tomcatはバージョン9.0系統の開発も進められており、現在Apache Tomcat 9.0.0.M22 (alpha)が公開されている状況です。
なお、FileMaker Server 13とFileMaker Server 14、FileMaker Server 15、FileMaker Server 16のWeb公開機能とAdmin Console用管理サーバーではTomcat 7.0系列が使用されています。
[関連]JVNVU#91991349: Apache Tomcat の複数の脆弱性に対するアップデート(Japan Vulnerability Notes)、Apache Tomcat 7.0.79、8.0.45および8.5.16ではセキュリティ脆弱性が修正済み(FAMLog)
(2017/08/21追記:関連記事へのリンクを追加しました。)
FileMaker Pro 16でSHA-256メッセージダイジェストを確認する方法
June 29, 2017
FileMaker Pro 16の標準機能でSHA-256メッセージダイジェスト(ハッシュ値)を確認するには、バージョン16で追加されたCryptDigest関数を使用します。
[使用例]
Lower(HexEncode(CryptDigest("sample_string"; "SHA256")))
Lower(HexEncode(CryptDigest(TO_NAME::CONTAINER_FIELDNAME; "SHA256")))
配布されているファイルが正式に配布元から提供されているものか確かめるための手段の1つとして、最近ではSHA-256メッセージダイジェストを確認することがあります。
バージョン16では標準で用意されているFileMaker Proの関数でSHA-256メッセージダイジェストを生成できるようになっており、SHA-256以外のアルゴリズムにも対応しています。
[関連]CryptDigest(FileMaker Pro 16 ヘルプ)、RubyでSHA-256メッセージダイジェストを生成する(FAMLog)、OS XでSHA-256メッセージダイジェストを確認する方法(FAMLog)、Windows PowerShellでSHA-256メッセージダイジェストを確認する方法(FAMLog)
INTER-Mediator 5.6を公開
June 23, 2017
INTER-Mediator 5.6を公開しました。同時に、バージョン5.6をベースにしたINTER-Mediator-Server VMもリリースしました。
INTER-Mediatorは、予算規模の小さな組織でも業務システムの開発を円滑にできることを目指して開発された、MITライセンスで提供されるWebアプリケーションフレームワークです。バージョン5.6では、スタイル設定を特にしなくても見栄えの良いページを作成できるようになり、 さらにページの見栄えを変更できるテーマ機能を新たに追加しました。公式にMariaDBをサポートするようになった他、 オプションとして提供されているAuth_Supportフォルダー内のPasswordResetフォルダーにあるresetpassword.phpにおけるXSS脆弱性も修正されています。
今回テーマ機能が新設されたことで、旧バージョンからバージョンアップする際には注意点があります。必ず事前に「バージョン移行ガイド」を参照するようにしてください。
Apache HTTP Server 2.4.26が公開
June 20, 2017
「Apache HTTP Server 2.4.26」が公開されています。
Apache HTTP Server 2.4.26は、Apache HTTP Server 2.4系統の最新版であり、このバージョンからHTTP/2を正式にサポートするようになっています。バージョン2.4.26では、5点のセキュリティ脆弱性が修正されています。
HTTP/2を利用できるようにするmod_http2の利用にはnghttp2が必要です。なお、Apache HTTP Server 2.2系統のセキュリティ修正は2017年12月までの予定となっていることから、今後はApache HTTP Server 2.4系統を利用することが推奨される状況となっています。
[関連]JVNVU#98416507: Apache HTTP Web Server における複数の脆弱性に対するアップデート(Japan Vulnerability Notes)
PHP 7.0.20とPHP 7.1.6が公開
June 14, 2017
PHP 7.0.20とPHP 7.1.6が公開されています。
PHP 7.0.20とPHP 7.1.6では不具合の修正が行われており、今回のリリースには特にセキュリティ上の修正は含まれていない模様です。下位互換性のない変更点や推奨されなくなる機能もあるため、PHP 7.1に移行する場合には事前に移行ガイドを参照してからアップグレードを行う必要があります。PHPはバージョン7.2系統の開発も進められており、今回バージョン7.2.0 Alpha 1も同時に公開されました。
なお、FileMaker Server 16に付属するFileMaker API for PHPは、バージョン5.6および5.5のPHPをサポートしています。
macOS High Sierraが2017年秋に登場予定
June 06, 2017
Appleが、macOS Sierraの後継バージョンとなるmacOS High Sierraを今秋提供する予定であると発表しています。
macOS High Sierraでは、強化されたパフォーマンス、セキュリティそしてデータの信頼性を特長とするファイルシステムである「Apple File System(APFS)」が採用されます。業界標準であるHEVC(High-Efficiency Video Coding/H.265)のサポートや、機械学習からバーチャルリアリアリティのコンテンツ制作まであらゆるものを実現するグラフィックステクノロジーであるMetalのアップデートが提供されるなど、数多くの機能追加や改良が予定されています。
macOS High Sierraは今秋、無料のソフトウェアアップデートとしてMac App Storeから提供される予定です。なお、macOS High Sierraと同時にiOS 11も発表されており、iOS 11も今秋正式に提供が開始される予定となっています。
OpenSSL 1.0.2lとOpenSSL 1.1.0fが公開
June 05, 2017
通信暗号化ライブラリとして広く利用されているOpenSSLの新バージョン「OpenSSL 1.0.2l」と「OpenSSL 1.1.0f」が2017年5月下旬に公開されています。
主に不具合の修正が行われているOpenSSL 1.0.2lおよびOpenSSL 1.1.0fにはセキュリティ関連の修正は含まれていません。OpenSSLのバージョン0.9.8系統およびバージョン1.0.0系統は2015年12月に、OpenSSLのバージョン1.0.1系統は2016年12月にセキュリティ修正を含むサポートが終了したため、今後はバージョン1.0.2系統もしくはバージョン1.1.0系統に移行する必要があります。
FileMaker Pro 16.0.1およびFileMaker Server 16.0.1にはOpenSSL 1.0.2jが同梱されています。なお、OpenSSL 1.0.2系列が使用されているのはFileMaker Pro 14.0.4以降およびFileMaker Server 14.0.4a以降です。
FileMaker Server 16の新機能:FileMaker Data API (Trial)
May 31, 2017
FileMaker Server 16では、他のアプリケーションやサービスでFileMakerデータベースのデータを利用できる、RESTベースの「FileMaker Data API」が新機能として追加されています。
FileMaker Data APIは、FileMaker Server 16では試用版として利用できる機能であり、2018年9月27日が試用期限となっています。試用期間終了後、FileMaker Data APIを利用できなくなるので注意が必要です。
FileMaker Data APIのライセンスモデルが将来導入される計画となっており、FileMaker Data APIを引き続き使用するには試用期間が終了する前にFileMakerプラットフォームの最新バージョンにアップグレードする必要があるとのことです。