FAMLog
FileMaker 15に対応した専用サーバーサービス「FMPress15」
August 30, 2016
FileMaker 15に対応した専用サーバーサービス「FMPress15」の受付を2016年8月24日より開始しました。また、FMPressで提供している、FileMakerデータベースからWebアプリを生成・運用できるサービス「FMPress Publisher」もバージョン3.5にバージョンアップして本日より提供を開始しました。
FMPress15は、FileMaker 15 プラットフォームに対応したWebホスティングサービスで、データベースサーバーにFileMaker Server 15を利用してサーバーを運用できます。FMPressで利用できるFMPress Publisherのバージョン3.5では、FileMaker Pro 15 Advancedで出力されたデータベースデザインレポート(DDR)に対応し、FileMaker 15のマスク付き編集ボックスをサポートしました。さらに、ポップアップメニューの値一覧に、関連レコードを利用した値一覧を利用できる機能を新たに追加しました。
FMPress15の料金は月額29,800円(税別)で、同サービスのサーバー上で稼働させるFileMaker Serverのライセンスが必要です。
FileMaker Pro 15の改善点:[レコードのインポート]と[ファイルを変換]スクリプトステップの[SSL 証明書の検証]オプション
August 03, 2016
FileMaker Pro 15では、[レコードのインポート]スクリプトステップと[ファイルを変換]スクリプトステップに[SSL 証明書の検証]オプションが追加されています。
[SSL 証明書の検証]オプションを有効にすると、接続先サーバーのSSLサーバー証明書を検証します。証明書の検証ができない場合、ユーザーはそのまま接続するか、キャンセルしてこのスクリプトステップをスキップするかを選択できます。暗号化通信を利用する際には[SSL 証明書の検証]オプションに必ずチェックをつける必要がありますが、証明書を検証できない状態でSSL/TLS接続を行うと暗号化通信が実現されていない状態でサーバーに接続することになってしまうので要注意です。
なお、上記のスクリプトステップ以外に、[メールを送信]スクリプトステップも暗号化通信に対応しているSMTPサーバーのSSLサーバー証明書を検証できるようになっています。
[関連]FileMaker Pro 14の改善点:[URL から挿入]スクリプトステップの[SSL 証明書の検証]オプション(FAMLog)
FileMaker Pro 15の新機能:[テーブルデータを削除]スクリプトステップ
June 28, 2016
FileMaker Pro 15では、[テーブルデータを削除]スクリプトステップが新たに追加されています。
[テーブルデータを削除]スクリプトステップは、現在の対象レコードに関係なく、指定したテーブルにあるすべてのレコードを削除します。大量のレコードを削除する場合は、[対象レコード削除]スクリプトステップよりも[テーブルデータを削除]スクリプトステップを利用する方が高速にレコードを削除できます。
なお、リレーションシップで設定されている場合でも、[テーブルデータを削除]スクリプトステップでは関連レコードは削除されません。関連レコードも削除する場合は[対象レコード削除]スクリプトステップを使用する必要があります。
[関連]テーブルデータを削除(FileMaker Pro 15 ヘルプ)、テーブルデータを削除(FileMaker Server 14で)(FileMaker Community)
(2016/07/05追記:関連リンクを追加・更新しました。)
FileMaker Pro 15で取り除かれた機能
June 22, 2016
FileMaker Pro 15では一部の機能が削除されています。バージョン15で削除された機能の一覧は下記の通りです。
・レコードをPDFとして保存するときのAdobe Acrobat 5およびAdobe Acrobat 6との互換性のサポート
・32ビットアーキテクチャのサポート(OS X)
・OS X Mavericks v10.9のサポート
FileMaker Pro 15ではOS X版は32ビットアプリケーションとして実行できなくなっています。OS Xにおいて、32ビット専用のプラグインやODBCクライアントドライバ、オーディオ/ビデオコーデックを使用する場合には、64ビットバージョンを利用しなければならない点に注意する必要があります。
なお、FileMaker Pro ユーザーズガイドはバージョン15でなくなっていますが、ユーザーズガイドにあった情報はヘルプで確認できます。
[関連]FileMaker Pro 14で取り除かれた機能(FAMLog)、FileMaker 15で非推奨になった機能(FAMLog)、PDF behavior changes in FileMaker Pro 14.0.6 and FileMaker Pro 15(FileMaker Knowledge Base)
FileMaker Pro 14の新機能:上部および下部のナビゲーションパート
March 14, 2016
FileMaker Pro 14では、上部ナビゲーションと下部ナビゲーションというレイアウトパートが新たに追加されています。
これらの新しいレイアウトパートを使うことにより、スクロールしても常にナビゲーションを表示することができ、使いやすいインターフェースを利用者に提供できます。上部および下部のナビゲーションパートは、スクロールすることやズームイン/ズームアウトを行うことはできず、プレビューモードでは印刷および表示されません。
1つのレイアウトで使用できる上部ナビゲーションパートおよび下部ナビゲーションパートはそれぞれ1つだけであり、ナビゲーションパートに追加したフィールドは現レコードのデータを使用します。
[関連]レイアウトパートのタイプについて(FileMaker Pro 14 ヘルプ)
FileMaker Pro 14の新機能:Windows 8およびOS Xのトラックパッドに対するジェスチャーのサポート
September 14, 2015
FileMaker Pro 14では、Windows 8とOS Xのトラックパッドでジェスチャーがサポートされるようになっています。
ジェスチャーをサポートしているデバイスの場合、ジェスチャーを使ってレコード間を移動したり、ズームインまたはズームアウト、ポータルおよびWebビューア内のスクロール、およびスライドパネル間を移動できます。ジェスチャーはプレビューモードでも機能し、スワイプでページを切り替えることができます。
なお、FileMaker WebDirectではジェスチャーはサポートされていません。
[関連]FileMaker 14 - Windows 8 および Mac のトラックパッドに対するジェスチャのサポート(FileMaker ナレッジベース)、FileMaker Go 13の改善点:スワイプジェスチャー(FAMLog)
INTER-Mediator 5.2を公開
August 24, 2015
「INTER-Mediator 5.2」を公開しました。
INTER-Mediatorは、予算規模の小さな組織でも業務システムの開発を円滑にできることを目指して開発された、MITライセンスで提供されるWebアプリケーションフレームワークです。HTMLへの属性追加と設定ファイルを作成するだけで、データベースと連動するWebアプリケーションを開発できます。
バージョン5.2では、PDOでレコードの複製およびLDAP認証をサポートし、PHP 5.2/5.3向けにファイルアップロードコンポーネントにおけるPHPのmove_uploaded_file関数でNULLバイト攻撃できる問題(CVE-2015-2348、PHP 5.4.39/PHP 5.5.23/PHP 5.6.7で修正済み)への対策を行いました。同時に、バージョン5.2をベースにしたINTER-Mediator-Server VMもリリースしました。VMを利用する上での利便性を高めるアップデートも行っています。
FileMaker 14で非推奨になった機能
July 27, 2015
ファイルメーカー社が、2015年5月にFileMaker 14で非推奨になった機能についてFileMaker ナレッジベースで案内しています。
FileMaker Pro 14において非推奨となり今後廃止される予定の機能一覧は下記の通りです。
・Acrobat 5およびAcrobat 6を使用したPDF形式のレコードの保存
・一部のレイアウトテーマ(濃淡、コントラスト、FileMaker ミレニアム、ガラス、四角形、角丸、半角丸、特殊ファミリーのテーマ)
・画像フォーマット: FPX、QIF
・32ビットアーキテクチャ
・FileMaker Pro ランタイム
・OS X 10.9 Mavericksのサポート
FileMaker Server 14において非推奨となり今後廃止される予定のオペレーティングシステムおよびWebブラウザーは下記の通りです。
・Windows Server 2012 Standard Editionのサポート(Windows Server 2012 R2はサポートされます)
・Internet Explorer 10
上記の内容は今後サポートされなくなる可能性がある項目であり、別のAPI、技術または代替機能を利用するようにソリューションを変更したり、利用環境を更新することが推奨されています。
(2019/11/13追記:関連記事のリンク先ページがなくなっていたので、関連記事およびリンクを削除しました。)
FileMaker Pro 13の変更点:一部スクリプトステップにおけるデフォルトフォルダの場所
May 11, 2015
FileMaker Pro 13では、ホストされているデータベース上でファイルを作成するスクリプトを実行する際、パスと場所のデフォルトがドキュメントフォルダに設定されるように変更されています。
これは[レコードを PDF として保存]、[レコードを Excel として保存]、[レコードをスナップショットリンクとして保存]および[レコードのエクスポート]スクリプトステップに影響します。
例えば、[レコードを PDF として保存]スクリプトステップの出力ファイルパスを「file:test.pdf」と指定した場合、OS Xで当該スクリプトステップを含むスクリプトを実行すると書類フォルダ直下にtest.pdfという名称のPDFファイルが出力されます。
FileMaker Pro 13の新機能:HTTPのPOSTメソッドを使用したデータのインポート
April 01, 2015
FileMaker Pro 13では、HTTPリクエストを使用してデータをインポートする場合に新たにPOSTリクエストメソッドを利用できるようになっています。
FileMaker Proにデータをインポートする際にHTTPのPOSTメソッドを使用できるのは次の場合です。
・URLを指定してXMLデータソースからインポートする場合
・[レコードのインポート]または[ファイルを変換]スクリプトステップを使用してXMLデータをインポートする場合
・[URL から挿入]スクリプトステップを使用してフィールドにデータを挿入する場合
URL内で指定するスキームとしては、「http」や「https」ではなく、FileMaker Proによって定義されたカスタムスキームである「httppost」もしくは「httpspost」を使用します。URLがhttppost://またはhttpspost://で始まる場合は、http://またはhttps://で始まるURLとして解釈され、「?」の後のテキストをPOSTメソッドのメッセージボディとして送信します。
[関連]HTTP リクエストを使用したデータのインポートについて(FileMaker Pro 13 ヘルプ)