FAMLog
CERTIFICATE IMPORTコマンドで読み込み可能なファイル形式
April 14, 2016
fmsadminコマンドを利用するとCLI(コマンドラインインターフェース)でFileMaker Serverを管理できますが、fmsadminコマンドのCERTIFICATE IMPORTコマンドはPEM形式のファイルを読み込むことができます。
すでにあるプライベートキーファイルの拡張子が.pfxまたは.pf12ファイル(PKCS#7や#12形式のいずれかのファイル)である場合は、fmsadmin CERTIFICATE IMPORTコマンドを使用する前に、プライベートキーファイルをPEM形式のファイルに変換する必要があります。
OpenSSLを使用して、PKCS#12ファイルをPEM形式に変換する方法の例は次の通りです。
$ openssl pkcs12 -in keyStore.pfx -out keyStore.pem –nodes
[関連]FileMaker Server への既存の SSL 証明書のインポート(FileMaker ナレッジベース)、CERTIFICATE IMPORTコマンドの--keyfileおよび--keyfilepassオプション(FAMLog)
Cyberduck 4.9が公開
April 07, 2016
オープンソースのファイルサーバーおよびクラウドストレージ接続クライアントソフトウェア「Cyberduck 4.9」が公開されています。
バージョン4.9では、Backblaze社のB2 Cloud Storageが新たにサポートされるようになっています。
Cyberduck 4.9のライセンスはGPLであり、OS X版についてはOS X v10.7以降、Windows版についてはWindows Vista以降で動作します。なお、Windows 10への対応については特に言及されていない模様です。
(2016/10/20追記:「Windows XP(Service Pack 3)以降で動作」を「Windows Vista以降で動作」に変更・修正しました。)
PHP 5.5.34、PHP 5.6.20およびPHP 7.0.5が公開
April 01, 2016
「PHP 5.5.34」、「PHP 5.6.20」および「PHP 7.0.5」が公開されています。
PHP 5.5.34、PHP 5.6.20およびPHP 7.0.5では、複数のセキュリティ脆弱性が修正されています。なお、PHP 5.5系統の保守は今年の7月に、PHP 5.6系統の保守は2018年12月に終了する予定となっています。
PHP 7では実行速度が高速化されていることから将来的にはPHP 7.0系統の普及が期待されますが、下位互換性のない変更点や推奨されなくなる機能もあるため、PHP 7に移行する場合には事前に移行ガイドを参照してからアップグレードを行う必要があります。
OS X El Capitan v10.11.4にFileMaker Server 14を新規インストールする場合の注意点
March 31, 2016
OS X El Capitan v10.11.4にFileMaker Server 14を新規インストールする際には注意すべき点があります。
FileMaker Serverはバージョン14.0.4以降でOS X El Capitanに対応していますが、OS X El Capitanではフルインストーラを使用してFileMaker Server 14.0.4をインストールする必要があります。さらに、OS X El Capitan v10.11.4では、インストール直後にサーバーの展開を行わずに、インストーラーを終了し、ターミナルを起動して次のコマンドを実行します。
sudo launchctl stop com.filemaker.fms
その後、FileMaker Server 14.0.4b ソフトウェアパッチをインストールし、デスクトップにある「FMS 14 Admin Console」アイコンをダブルクリックして、サーバーの設定を行う手順をとる必要があるので要注意です。
[関連]OS X El Capitan バージョン 10.11.4 に必要な FileMaker Server 14.0v4b ソフトウェアパッチ(FileMaker ナレッジベース)、FileMaker Server 14.0.4b ソフトウェアパッチが公開(FAMLog)
APPLE-SA-2016-03-21-6 Safari 9.1
March 28, 2016
アップルから、セキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 9.1が配布されています。
多数の脆弱性が修正されたSafari 9.1は、OS X Mavericks v10.9.5およびOS X Yosemite v10.10.5で利用できます。また、同時に公開されたOS X El Capitan v10.11.4にもSafari 9.1が含まれています。
OS X Mountain Lion用のSafari 9は提供されておらず、OS X Mavericks以降にアップグレードすることが推奨される状況になっています。Windows用のSafariについてはバージョン6の登場以降更新版が公開されていないため、Safari for Windowsの使用を停止して他のWebブラウザーに移行する必要があります。
[関連]APPLE-SA-2016-03-21-5 OS X El Capitan 10.11.4 and Security Update 2016-002(FAMLog)
FileMaker Goのダウンロード数が200万本を突破
March 16, 2016
ファイルメーカー社が、FileMaker GoのApp Storeからのダウンロード数が200万本を突破したと発表しています。
FileMakerプラットフォームを利用すると、WindowsやMac、Webで動作するビジネスソリューションだけでなく、iPadおよびiPhoneで動作するiOS向けカスタムアプリを開発できます。FileMaker Goは、FileMakerプラットフォームで作成したカスタムアプリをiPadやiPhoneで実行するためのユニバーサルアプリであり、App Storeから無料でダウンロードできます。
なお、FileMaker Goは2010年7月に発売され、FileMaker GoのApp Storeからのダウンロード数は、2012年12月に50万本を突破、2014年2月に100万本を突破していました。
[関連]FileMaker Goのダウンロード数が50万件を突破(FAMLog)、FileMaker Goのダウンロード数が100万件を突破(FAMLog)
FileMaker Pro 14の新機能:上部および下部のナビゲーションパート
March 14, 2016
FileMaker Pro 14では、上部ナビゲーションと下部ナビゲーションというレイアウトパートが新たに追加されています。
これらの新しいレイアウトパートを使うことにより、スクロールしても常にナビゲーションを表示することができ、使いやすいインターフェースを利用者に提供できます。上部および下部のナビゲーションパートは、スクロールすることやズームイン/ズームアウトを行うことはできず、プレビューモードでは印刷および表示されません。
1つのレイアウトで使用できる上部ナビゲーションパートおよび下部ナビゲーションパートはそれぞれ1つだけであり、ナビゲーションパートに追加したフィールドは現レコードのデータを使用します。
[関連]レイアウトパートのタイプについて(FileMaker Pro 14 ヘルプ)
OpenSSH 7.2p2が公開
March 11, 2016
SSHプロトコルを使用するネットワーク接続ツールのフリーな実装であるOpenSSHの新バージョン「OpenSSH 7.2p2」が公開されています。
OpenSSH 7.2p2では、X11転送時のセキュリティ脆弱性が修正されていて、X11Forwardingが有効なときにxauthコマンドインジェクションを避けるためにX11認証証明書を無害化するようになっています。
なお、バージョン7.0で、安全でない暗号を使用しないようにするために廃止された機能が複数あり、互換性や既存の設定に一部影響するものもあるので、古いバージョンからバージョンアップする際にはその点に留意する必要があります。
[参考]OpenSSH 7.2p2 がリリースされました(春山 征吾のくけー)
FileMaker WebDirectとGet(持続 ID)関数
March 10, 2016
FileMaker ProのGet(持続 ID)関数は、FileMaker Proが実行されているコンピュータ、またはFileMaker Goが実行されているデバイスの固有で不変の識別子、または現在のFileMaker WebDirectセッションを32桁の16進数文字列の形式で返します、という説明がされています。
FileMaker WebDirectでは、クライアントであるWebブラウザーのCookieが消去された場合は、Get(持続 ID)関数によって返される値が変わります。例えば、PCを再起動すると値が変わるので、あくまで一時的なセッションIDが返るという認識をしておく必要があります。
なお、Get(持続 ID)関数には不具合が報告されている環境もあり、FileMaker ProやFileMaker Goにおいて値が固有で不変とは限らない場合もあるので、Get(UUID)関数を使って実装できるケースであればGet(持続 ID)関数ではなくGet(UUID)関数を使用することが推奨されます。
[関連]「FileMaker UG 全国合同オフラインミーティング 2012」発表資料(FAMLog)、Persistent_ID not persistent on Win 7(FileMaker Community)
CakePHP 2.8.1が公開
March 07, 2016
CakePHP 2.8.1が2016年2月下旬に公開されています。
CakePHP 2.8.1は、バージョン2系のAPI互換となる保守リリースで、Security::randomBytes()が追加されています。CakePHP 2.7系統からCakePHP 2.8系統にバージョンアップする際には移行ガイドで各種変更点を確認してから移行作業を行う必要があります。
現時点におけるCakePHPの最新バージョンはバージョン3.2.4です。先月下旬には、セキュリティ脆弱性が修正されたCakePHP 3.0.16、CakePHP 3.1.1およびCakePHP 3.2.3が公開されていましたが、FMCakeMix(CakePHP用のFileMakerデータソースドライバー)はCakePHP 3.xに対応していないのでご注意ください。