FAMLog
FileMaker Pro 16の新機能:複数の挿入スクリプトステップでターゲットとして変数を指定可能に
April 17, 2018
FileMaker Pro 16では、複数の挿入スクリプトステップにおいて変数をターゲットとして指定できるようになっています。
変数をターゲットとして指定できるようになったスクリプトステップは次の通りです。
・URL から挿入
・計算結果を挿入
・現在の日付を挿入
・現在の時刻を挿入
・現在のユーザ名を挿入
・ファイルを挿入
・テキストを挿入
なお、FileMaker Pro 16では[URL から挿入]スクリプトステップでさまざまなcURL オプションを指定できるようになりましたが、当該スクリプトステップでファイルにアクセスする場合は、ファイルを含むオブジェクトフィールドに変数を設定してcURL オプションの引数としてこの変数を使用するようにします。
[関連]FileMaker Pro 16の新機能:[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプション(FAMLog)
FileMaker Pro 16 Advancedの改善点:データビューアの機能強化
January 16, 2018
FileMaker Pro 16 Advancedでは、フィールドや変数の値、計算式の結果を監視できる「データビューア」の機能が強化されています。
バージョン16では、データビューアの[式の編集]ダイアログボックスが改善されており、関数名のオートコンプリート機能を使用できるようになっている他、結果領域のサイズを変更できるようになっています。
さらに、[式の編集]ダイアログボックスにおいて、式の入力時に結果が自動的に更新されるようになっています。式の自動評価に長い時間がかかる場合は、[自動的に評価する]オプションの選択を解除してから、[評価]をクリックすることで結果を手動で更新することもできます。
FileMaker Go 16の新機能:署名キャプチャの機能強化
December 29, 2017
FileMaker Go 16では、署名キャプチャの機能が強化され、フルスクリーンに加え、署名キャプチャ画面をオーバーレイまたはレイアウトに埋め込む形で表示できます。これにより、ユーザーは何に署名しているかを同じ画面上で確認できます。
バージョン16では[デバイスから挿入]スクリプトステップが強化され、署名オプションとして「フルスクリーン」、「オーバーレイ」および「埋め込み」という3つの表示オプションを指定できるようになっています。[フルスクリーン]オプションはFileMaker Go 15以前と同じで、[フルスクリーン]を選択すると署名キャプチャ画面がフルスクリーンで表示されます。
[オーバーレイ]を選択するとモーダルな署名キャプチャ画面がドキュメントの前面に表示されます。[埋め込み]を選択すると、フィールドが小さ過ぎない場合はモーダルな署名キャプチャ画面がオブジェクトフィールドに表示され、フィールドが小さ過ぎる場合は[オーバーレイ]に置き換わります。
[関連]FileMaker Go 16 - インライン署名キャプチャ(FileMaker ナレッジベース)、FileMaker Go 14の新機能:署名キャプチャの機能強化(FAMLog)
FileMaker Pro 16で非推奨になった機能
July 31, 2017
ファイルメーカー社が、FileMaker Pro 16で非推奨になった機能についてFileMaker ナレッジベースで案内しています。
FileMaker Pro 16において非推奨となり今後廃止される予定の機能一覧は下記の通りです(2017年7月現在)。
・画像フォーマット: FPX、MacPaint、QIF、EPS
・32ビットアーキテクチャ
・FileMaker Pro ランタイム
・EPSファイル(*.eps)のサポート
・Get(ウインドウ方向)関数
・LDAPディレクトリを使用したホストへの接続
・オブジェクトフィールドのオプション:“ファイルの参照データのみ保存”
・DBFフォーマットのインポート/エクスポート
・Windows 7、8、8.1のサポート
・[DDE コマンドを送信]およびスペルチェック関連のスクリプトステップ
・データベースデザインレポートにおけるHTML形式
・Type 1 フォント
上記の内容は今後サポートされなくなる可能性がある項目であり、別のAPI、技術または代替機能を利用するようにソリューションを変更したり、利用環境を更新することが推奨されています。
[関連]FileMaker 15で非推奨になった機能(FAMLog)、FileMaker Server 16で非推奨になった機能(FAMLog)
(2017/09/11追記:「FileMaker Pro 16で非推奨になった機能」に関するページのリンク先URLを変更・修正しました。また、FileMaker 16ですでに削除されている「[許可される向きの設定]スクリプトステップ」と「External()関数」を一覧から削除しました。)
FileMaker Server 16.0.2 アップデータが公開
July 18, 2017
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 16.0.2 アップデータ」を公開しています。
バージョン16.0.1のFileMaker Server 16をバージョン16.0.2に更新するこのアップデータには、セキュリティ更新、サードパーティ製コンポーネントの更新および不具合の修正が含まれています。JavaについてはJava 8 Update 131に、Apache TomcatについてはApache Tomcat 7.0.77に更新されます。
FileMaker Server 16.0.2では、サブジェクトの別名(SAN)に対応したSSLサーバー証明書をインポートできないことがある問題や、FileMaker WebDirectにおいて特定のネットワーク構成でフィールド内容のエクスポートに失敗する問題などが修正されています。
[関連]Java 8 Update 131が公開(FAMLog)、Apache Tomcat 8.5.15、Apache Tomcat 8.0.44およびApache Tomcat 7.0.78が公開(FAMLog)
(2017/10/14追記:「Apache TomcatについてはApache Tomcat 7.0.78に更新されます」を「Apache TomcatについてはApache Tomcat 7.0.77に更新されます」に変更・修正しました。)
Get(タッチキーボード状態)関数
March 10, 2017
FileMaker ProのGet(タッチキーボード状態)関数は、タッチキーボードが必要時に自動的に表示されるように設定されているかどうかを示す数値を返します。
FileMaker GoとWindows 8以降において、この関数が返す値は次の通りです。
・「1」:タッチキーボードが有効にされている場合
・「0」:タッチキーボードが無効にされている場合
Windows 7、macOS、FileMaker WebDirect、サーバーサイドスクリプトおよびカスタムWeb公開ではこの関数はサポートされないため「0」が返されます。また、FileMaker Goでアクティブなフィールドがマスク付き編集ボックスである場合、この関数で返される値はタッチキーボード状態を示しません。これはFileMaker Goではマスク付き編集ボックスの場合、常にタッチキーボードが表示されるためです。
[関連]FileMaker Pro 14の新機能:バージョン14で追加された関数一覧(FAMLog)、FileMaker Go 14の新機能:オンスクリーンキーボードの表示制御(FAMLog)
FileMaker Go 15の新機能:クラウドストレージサービスとの連携
March 07, 2017
FileMaker Go 15ではApp Extensionsが新たにサポートされています。
App ExtensionsがサポートされたFileMaker Go 15では、iCloudなどのクラウドストレージサービスやファイル共有アプリケーションをデバイスで使用してドキュメントやイメージ、ビデオなどのファイルを簡単に送受信できるようになっています。
例えば、iCloud Drive上にあるファイルをオブジェクトフィールドに直接インポートしたり、FileMaker GoからエクスポートしたファイルをiCloud Drive上に直接保存することなどが新たにできるようになっています。
[関連]FileMaker Go 15 の動作環境(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Pro 15の新機能:マスク付き編集ボックス
July 15, 2016
FileMaker Pro 15では、新しいコントロールスタイルとしてマスク付き編集ボックスを利用できるようになっています。
マスク付き編集ボックスを利用することで、機密情報を非表示にして、画面に表示されないようにすることができます。フィールドのデータの代わりにドットが表示されるようになりますが、マスク付き編集ボックス内のデータは暗号化されているわけではない点に留意する必要があります。
なお、マスク付き編集ボックスのコントロールスタイルが設定されたデータベースファイルを旧バージョンのFileMaker ProやFileMaker Goで開くと、通常の編集ボックスとして表示され、フィールド内のデータが表示されます。マスク付き編集ボックスは、バージョン14以前のFileMaker ProやFileMaker Goでは利用できません。
[関連]FileMaker Pro でのマスク付き編集ボックスのサポート(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Pro 14で取り除かれた機能
May 09, 2016
FileMaker Pro 14では一部の機能が削除されています。バージョン14で削除された機能の一覧は下記の通りです。
・QuickTime を挿入
・Bentoデータのインポート
・環境設定ダイアログボックスの[フォント]タブ
・クラシックテーマ
・新規デフォルトスクリプト
環境設定ダイアログボックスの[フォント]タブは、新しいインスペクタオプション[フィールドの言語と同期]に置き換わっています。[フィールドの言語と同期]は、インスペクタの[データ]タブの[動作]領域にある[インプットメソッドの設定]内で指定できます。
「クラシック」テーマについては、バージョン14でサポート対象外となり、[テーマの変更]ダイアログボックスで「クラシック」に変更および指定できなくなっています。
また、FileMaker Pro 14では、画面ステンシルの内容・一覧が更新されており、iOS用画面ステンシルの高さが変更され、3.5インチスクリーン用のサイズが削除されています。
[関連]FileMaker Pro 13で非推奨になった機能(FAMLog)、FileMaker Pro 13の改善点:画面ステンシル(FAMLog)、FileMaker Pro 14の新機能:「ミニマリスト」および「ミニマリストタッチ」テーマ(FAMLog)
FileMaker Pro 14の新機能:上部および下部のナビゲーションパート
March 14, 2016
FileMaker Pro 14では、上部ナビゲーションと下部ナビゲーションというレイアウトパートが新たに追加されています。
これらの新しいレイアウトパートを使うことにより、スクロールしても常にナビゲーションを表示することができ、使いやすいインターフェースを利用者に提供できます。上部および下部のナビゲーションパートは、スクロールすることやズームイン/ズームアウトを行うことはできず、プレビューモードでは印刷および表示されません。
1つのレイアウトで使用できる上部ナビゲーションパートおよび下部ナビゲーションパートはそれぞれ1つだけであり、ナビゲーションパートに追加したフィールドは現レコードのデータを使用します。
[関連]レイアウトパートのタイプについて(FileMaker Pro 14 ヘルプ)