FAMLog
FileMaker Server 14.0.4はOS X El Capitanに対応
November 25, 2015
2015年11月にアップデータが公開されたFileMaker Server 14.0.4はOS X El Capitanに対応しています。
FileMaker Server 14.0.3およびそれ以前ではOS X El Capitanに対応していませんでしたが、バージョン14.0.4ではOS X El Capitanで導入されたSystem Integrity Protectionを考慮するようになり、OS X El Capitanで動作可能になっています。
OS X El Capitanでは、FileMaker Server 14.0.4 アップデータではなくFileMaker Server 14.0.4 インストーラを使用する必要があります。また、OS X YosemiteでFileMaker Server 14.0.4 アップデータを適用した後にAdmin ConsoleやWebサーバーが起動しなくなった場合には、FileMaker Server 14.0.4 インストーラを使用してアンインストールとインストールの作業を行わなければならない場合もあるので要注意です。
[関連]FileMaker 14 プラットフォームと OS X El Capitan(FileMaker ナレッジベース)、ソフトウェア アップデート: FileMaker Server 14.0.4(FileMaker ナレッジベース)、FileMaker Server 14.0.4 アップデータが公開(FAMLog)
FileMaker Server 14の新機能:スタンバイサーバー
November 12, 2015
FileMaker Server 14では、ハードウェアやソフトウェアまたはネットワークの障害によって運用サーバーがデータベースをホストできなくなった場合に、運用サーバーを置き換えるスタンバイサーバーを設定できるようになり、可用性を向上させることができます。
スタンバイサーバーは、コマンドラインインタフェース(CLI)を使って設定し、管理します。メインサーバーが停止した場合、コマンドラインインターフェースで一連のコマンドを入力することでスタンバイサーバーに切り替わります。
スタンバイサーバーを設定するには、同じ構成の2台のサーバーマシンが必要です。2台のサーバーマシンは、オペレーティングシステムやFileMaker Serverのバージョン、インストールフォルダ、RAMサイズ、各種設定等を一致させる必要があります。
[関連]スタンバイサーバー - 概要(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Pro 14の新機能:「ミニマリスト」および「ミニマリストタッチ」テーマ
September 04, 2015
FileMaker Pro 14では、「ミニマリスト」および「ミニマリストタッチ」という名称のレイアウトテーマが新たに追加されています。
「ミニマリスト」および「ミニマリストタッチ」テーマは、スタイルに多くの変更を加えてカスタムテーマとして保存する用途などに利用できます。なお、バージョン14では、「クラシック」テーマがサポート対象外となり、[テーマの変更]ダイアログボックスで「クラシック」に変更および指定できなくなっています。
FileMaker 14では非推奨となったテーマがあり、非推奨になった一部のレイアウトテーマ(濃淡、コントラスト、FileMaker ミレニアム、ガラス、四角形、角丸、半角丸、特殊ファミリーのテーマ)は今後別のテーマに変更することが推奨されます。
[関連]FileMaker 14 - 廃止される機能およびオペレーティングシステム(FileMaker ナレッジベース)
Apache Tomcat JK Connector 1.2.41が公開
September 01, 2015
WebサーバーとTomcatの接続に使用されるコネクター「Apache Tomcat JK Connector 1.2.41」が2015年8月中旬に公開されています。
JK 1.2.41はJK 1.2系統の最新版Tomcatコネクターです。バージョン1.2.41では、JkUnmountディレクティブで指定したルールが無視されることで情報漏洩につながってしまう可能性のあるセキュリティ脆弱性(CVE-2014-8111)が修正されています。
なお、Mac版のFileMaker Server 7からFileMaker Server 11まではJK 1.2をベースにしたものがWebサーバーモジュールで使用されていましたが、Mac版のFileMaker Server 12およびFileMaker Server 13ではJK 1.2の代わりにmod_proxy_ajpが利用されていました。OS X版FileMaker Server 14ではmod_proxy_ajpは組み込まれているものの内部的には特に利用されなくなっているようです。
(2016/10/11追記:OS X版FileMaker Server 14でmod_proxy_ajpを利用している箇所があったため、「Mac版のFileMaker Server 12およびFileMaker Server 13ではJK 1.2の代わりにmod_proxy_ajpが利用されていました。OS X版FileMaker Server 14ではmod_proxy_ajpは組み込まれているものの内部的には特に利用されなくなっているようです。」を「Mac版のFileMaker Server 12以降ではJK 1.2の代わりにmod_proxy_ajpが利用されるようになっています。」に変更・修正しました。)
FileMaker 14で非推奨になった機能
July 27, 2015
ファイルメーカー社が、2015年5月にFileMaker 14で非推奨になった機能についてFileMaker ナレッジベースで案内しています。
FileMaker Pro 14において非推奨となり今後廃止される予定の機能一覧は下記の通りです。
・Acrobat 5およびAcrobat 6を使用したPDF形式のレコードの保存
・一部のレイアウトテーマ(濃淡、コントラスト、FileMaker ミレニアム、ガラス、四角形、角丸、半角丸、特殊ファミリーのテーマ)
・画像フォーマット: FPX、QIF
・32ビットアーキテクチャ
・FileMaker Pro ランタイム
・OS X 10.9 Mavericksのサポート
FileMaker Server 14において非推奨となり今後廃止される予定のオペレーティングシステムおよびWebブラウザーは下記の通りです。
・Windows Server 2012 Standard Editionのサポート(Windows Server 2012 R2はサポートされます)
・Internet Explorer 10
上記の内容は今後サポートされなくなる可能性がある項目であり、別のAPI、技術または代替機能を利用するようにソリューションを変更したり、利用環境を更新することが推奨されています。
(2019/11/13追記:関連記事のリンク先ページがなくなっていたので、関連記事およびリンクを削除しました。)
Java 8 Update 51が公開
July 15, 2015
Java 8 Update 51が公開されています。
バージョン8 Update 51では複数のセキュリティ脆弱性が修正されており、できる限り早く更新することが強く推奨されています。なお、Java 7の公式アップデート終了に伴い、Oracleの公式ダウンロードサイトでJava 7の最新アップデートが公開されなくなっています。バージョン7およびそれ以前のJavaを利用している場合には、Java 8への更新を検討および実行する必要が出てきています。
FileMaker Server 14およびFileMaker Server 13.0v10はJava 8に対応していますが、バージョン12およびそれ以前のFileMaker ServerとJava 8の互換性に関する情報はファイルメーカー社からの案内は特にない状況です。
OS X版FileMaker Server 14の動作環境
June 05, 2015
OS X版のFileMaker Server 14はOS X MavericksとOS X Yosemiteをサポートしています。
RAMの最低要件は4GBとなっており、FileMaker Server 13でサポートされていたOS X Mountain LionはFileMaker Server 14ではサポートされなくなっています。
また、FileMaker WebDirectの同時接続ユーザー数が7以上の場合には、サーバーを2台構成にすることが推奨されており、推奨されるWebサーバーの搭載RAMおよびCPUはバージョン14では下記のようになっています。
・同時接続ユーザー数 7-25:RAM 8GB、CPU 4-Core
・同時接続ユーザー数 26-50:RAM 12GB、CPU 8-Core
・同時接続ユーザー数 51-100:RAM 16GB、CPU 12-Core
[関連]OS X版FileMaker Server 13の動作環境(FAMLog)
FileMaker Server 13.0v9 アップデータが公開
April 07, 2015
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 13.0v9 アップデータ」を公開しています。
このアップデータは、バージョン13.0v3、13.0v4もしくは13.0v5のFileMaker Server 13をバージョン13.0v9に更新するものです。FileMaker Server 13.0v9では、FileMaker 13 プラットフォームの潜在的なSSLに関する問題が修正されており、アプリケーションUIとFileMakerセキュリティ証明書が更新されているとのことです。
FileMaker製品でサポートされているSSLサーバー証明書を購入・インストールせずに、バージョン13.0v5およびそれ以前のFileMaker Server 13で「保護された接続が必要」にチェックをつけて有効にしている場合に、同時に公開されたFileMaker Pro 13.0v9および約2週間後に公開される予定であるFileMaker Go 13.0.9がサーバーに接続できなくなってしまうことが注意点として案内されています。アップデータ実行手順の詳細については、アップデータに同梱されている文書を必ず参照するようにしてください。
[関連]セキュリティ更新 - FileMaker 13v9/FileMaker 12(FileMaker ナレッジベース)
OS X Yosemiteでは/etc/hostconfigファイルは利用不可
April 02, 2015
OS X Yosemiteでは、/etcディレクトリに保存されているOS X独自のシステム設定ファイルであるhostconfigファイルを利用できなくなっています。
hostconfigファイルを使用すると、システム起動時に特定のネットワークサービスを起動するかどうかを指定することができました。最近ではほとんど利用されなくなっていましたが、OS X Mavericksまでは使用できる状態になっていました。
なお、これまでhostconfigファイルでホスト名を設定していた場合には、scutilコマンドを使用してホスト名を設定することで代替が可能です。
(使用例)
$ sudo scutil --set HostName www.famlog.jp
[関連]scutil(FAMLog)、新・OS X ハッキング! (126) Yosemiteでついに消えた「あのファイルたち」(マイナビニュース)
OS X YosemiteではSystemStarterが廃止
February 10, 2015
OS X YosemiteではSystemStarterコマンドが廃止され、利用できなくなっています。
各種サービスやデーモンの管理を行う仕組みとしてlaunchdがMac OS X Tigerで導入されましたが、SystemStarterコマンドはOS X Mavericksでも使用できる状態になっていました。OS X YosemiteでついにSystemStarterコマンドが同梱されなくなりましたが、SystemStarterの機能はlaunchdで代替することができます。
なお、OS X版のFileMaker Serverでは、2007年に発売されたバージョン9の時点でSystemStarterではなくlaunchdで管理されるように変更されていました。
[関連]新・OS X ハッキング! (126) Yosemiteでついに消えた「あのファイルたち」(マイナビニュース)