FAMLog
Claris FileMaker Pro 19の新機能:macOSにおけるドラッグ操作でのインストール
July 31, 2020
macOS版のClaris FileMaker Pro 19ではドラッグ操作でアプリケーションをインストールできるようになっています。
macOS版FileMaker Pro 18 Advancedのディスクイメージファイル(.dmgファイル)にはインストールプログラムが含まれていて、FileMaker Pro 18 Advancedをインストールするにはインストールプログラムを使用する必要がありました。バージョン19では、インストール方法がこれまでのバージョンと異なり、アプリケーションをアプリケーションフォルダにドラッグすることでClaris FileMaker Proがインストールされます。
なお、Claris FileMaker Pro 19では、ライセンス情報を入力する際、パッケージ版を購入した場合にはライセンスキーを入力し、パッケージ版以外の場合にはライセンス証明書をインストールします。
Claris FileMaker Pro 19の改善点:[URL から挿入]スクリプトステップ
July 30, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプションに--cert-type、-E、--cert、--key-type、--key、--pass、-Vおよび--versionオプションが新たに追加されています。
バージョン19では、クライアント証明書ファイルを指定する-Eもしくは--certオプション、クライアント証明書のタイプを指定する--cert-typeオプション、プライベートキーファイルを指定する--keyオプション、プライベートキーファイルのタイプを指定する--key-typeオプション、およびプライベートキーのパスフレーズを指定する--passオプションを利用できるようになっています。これにより、[URL から挿入]スクリプトステップでクライアント証明書を利用して接続する必要があるHTTPリクエストを送信できるようになっています。
さらに、Claris FileMaker 19では[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプションで-Vおよび--versionオプションがサポートされるようになっていて、使用されているlibcurlのバージョンに関する情報を表示できるようになっています。
[関連]FileMaker Pro 18 Advancedの改善点:[URL から挿入]スクリプトステップ(FAMLog)、FileMaker Pro 19 - [URL から挿入] スクリプトステップの新しい cURL オプション(Claris ナレッジベース)
Claris FileMaker Server 19の改善点:Claris FileMaker Admin APIによる暗号化パスワードの保存
July 29, 2020
Claris FileMaker Server 19では、Claris FileMaker Admin APIでデータベースが暗号化されている場合に入力する暗号化パスワードを保存できるようになっています。
Claris FileMaker Admin APIは、Claris FileMaker CloudやClaris FileMaker Server上での管理タスクをWebサービスから実行できるようにするアプリケーションプログラミングインターフェース(API)であり、FileMaker Server 18およびFileMaker Cloud for AWS 1.18で正式版として利用できるようになっていました。
Claris FileMaker 19では、Claris FileMaker Admin APIにおいてもfmsadminコマンドのopenコマンドで利用できる--savekeyオプションに相当する機能を利用できるようになっています。
[関連]FileMaker Server 18の新機能:FileMaker Admin API(FAMLog)、FileMaker Server 13の新機能:fmsadmin OPENコマンドの--savekeyオプション(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19の新機能:Claris FileMaker WebDirectでカードウインドウスタイルをサポート
July 28, 2020
Claris FileMaker Server 19のClaris FileMaker WebDirectではカードウインドウスタイルが新たにサポートされるようになっています。
これに伴い、Claris FileMaker WebDirectにおいて、Get(ウインドウスタイル)関数でウインドウスタイルがカードであるかどうかを判定できるようになり、Get(ウインドウ左位置)およびGet (ウインドウ上位置)関数がカードウインドウである場合のみ機能するように挙動が変更されています。
なお、カードウインドウスタイルはFileMaker Pro 16で追加された機能です。
[関連]FileMaker Pro 16の新機能:カード(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19の新機能:バージョン19で追加されたスクリプトステップ一覧
July 27, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、次のスクリプトステップが新しく追加されています。
・NFC 読み取りの構成
・機械学習モデルを構成
・Web ビューアで JavaScript を実行
・FileMaker Data API を実行
・名前を付けてアドオンパッケージとして保存
[NFC 読み取りの構成]スクリプトステップはNFCに対応しているiPhoneとiPadでのみサポートされ、[機械学習モデルを構成]スクリプトステップは、iOS、iPadOSおよびmacOSでのみサポートされます。
なお、[FileMaker Data API を実行]スクリプトステップでリクエストのactionキーに指定できる値は、現在のところ「read」と「metaData」のみとなっています。
[関連]FileMaker Pro 18 Advancedの新機能:バージョン18で追加されたスクリプトステップ一覧(FAMLog)、FileMaker Pro 19 の新規および変更されたスクリプトステップ(Claris ナレッジベース)、[FileMaker Data API を実行] スクリプトステップ(Claris ナレッジベース)
(2020/10/08追記:[名前を付けてアドオンパッケージとして保存]スクリプトステップを一覧に追加しました。)
Claris FileMaker Pro 19で削除された機能
July 22, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、FileMaker Proのランタイムソリューション作成機能が削除されています。
FileMaker Pro Advancedのランタイムソリューション作成機能は、FileMaker Pro 18 Advancedでは利用可能ですが、Claris FileMaker Pro 19では利用できなくなっています。代替方法は特に用意されておらず、WindowsおよびmacOSではClaris FileMaker Pro自体を利用する必要があります。
ランタイムソリューション作成機能はFileMaker 14 プラットフォームにおいて非推奨になり、将来廃止される機能に指定されていました。バージョン14以降では機能の更新や改善は行われておらず、昨年の時点で今年のバージョンアップ時に当該機能が取り除かれる予定であることが案内されていました。
[関連]FileMaker Pro Advancedのランタイムソリューション作成機能は削除予定の機能に(FAMLog)、FileMaker 19 - 廃止予定の機能およびオペレーティングシステム(Claris ナレッジベース)、
AdoptOpenJDK 8u262が公開
July 17, 2020
AdoptOpenJDK 8u262が公開されています。
AdoptOpenJDK 8u262では複数のセキュリティ脆弱性が修正されています。2019年2月にOracle社によるJava 8のパブリック・アップデートが終了したことに伴い、Javaのセキュリティアップデートを行う際には、Oracle Java SE SubscriptionをOracle社から購入する、もしくはオープンソースの実装であるOpenJDKに移行する必要があります。
Claris ナレッジベースの記事では、Oracle JREをアンインストールしてAdoptOpenJDK 8に移行する手順が記載されていますが、Claris FileMaker Serverのバージョンや使用しているオペレーティングシステムによって移行手順が異なります。OpenJDKへの移行方法の詳細についてはClaris ナレッジベースの記事を必ず参照するようにしてください。
[関連]FileMaker Server 18.0.2 以降での Java の変更(Claris ナレッジベース)、FileMaker WebDirect で Get (日付), Get (時刻), Get (タイムスタンプ) が "?" を返す(Claris ナレッジベース)
APPLE-SA-2020-07-15-1 iOS 13.6 and iPadOS 13.6
July 16, 2020
iPhoneおよび第7世代iPod touch向けのソフトウェアアップデートとなるiOS 13.6とiPad向けのiPadOS 13.6の提供が開始されています。
iOS 13.6では、車のデジタルキーに対応し、“ヘルスケア” Appに新しい症状のカテゴリーが追加されています。また、iOS 13.6およびiPadOS 13.6では、複数のセキュリティ脆弱性が修正されています。
iOS 13.6に対応している機種は、第1世代および第2世代のiPhone SE、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X、iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxおよび第7世代のiPod touchです。iPadOSに対応している機種は、第5世代、第6世代および第7世代のiPad、iPad Air 2、第3世代のiPad Air、9.7インチiPad Pro、10.5インチiPad Pro、11インチiPad Pro、12.9インチiPad Pro、iPad mini 4および第5世代のiPad miniです。
Apache Tomcat 7.0.105、Apache Tomcat 8.5.57およびApache Tomcat 9.0.37が公開
July 15, 2020
Apache Tomcat 7.0.105、Apache Tomcat 8.5.57およびApache Tomcat 9.0.37が2020年7月上旬に公開されています。
Apache Tomcat 7.0.105、Apache Tomcat 8.5.57およびApache Tomcat 9.0.37では、WebSocketフレームのペイロード長が適切に検証されずサービス運用妨害(DoS)状態になる脆弱性(CVE-2020-13935)が修正されています。Apache Tomcat 8.5.57とApache Tomcat 9.0.37では、遠隔の第三者からh2c direct connectionによるHTTP/2へのアップグレードの要求が大量に行われるとOutOfMemoryExceptionが発生しサービス運用妨害(DoS)状態になる脆弱性(CVE-2020-13934)も修正されています。
現時点でのApache Tomcatの最新安定バージョンはバージョン9.0.37です。なお、Claris FileMaker Server 19.0.1やFileMaker Server 18.0.4ではJava Web公開エンジンにApache Tomcat 8.5.46が使用されています。
[関連]JVNVU#96390265: Apache Tomcat における複数のサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性(Japan Vulnerability Notes)
FAMLog News Archive:第89回 2020年夏号
July 14, 2020
■Claris FileMaker 19が登場(2020年5月)
Claris FileMaker 19が2020年5月21日に発売されました。Claris FileMaker Go 19についてはApp Storeから無料で入手可能です。Claris FileMaker 19の発売と同時に、2019年に刷新されたClaris FileMaker Cloudが東京リージョンで利用可能になっていて、今回バージョン2.19に更新されています。
[関連]Claris FileMaker 19が発売(FAMLog)、Claris FileMaker Cloudが東京リージョンで利用可能に(FAMLog)
■Linux版Claris FileMaker Serverの開発者プレビュー版が登場(2020年5月)
Claris FileMaker 19の発売と同時に、Linux版Claris FileMaker Serverの開発者プレビュー版が発表されました。現在のところ正式に提供されているものではありませんが、正式版は2020年夏の終わり頃に発表される予定となっています。
[関連]Linux版Claris FileMaker Server 19が今夏登場予定(FAMLog)