FAMLog
Get(オープンデータファイル情報)関数
January 06, 2020
FileMaker Pro Advancedの「Get(オープンデータファイル情報)関数」は、各オープンデータファイルのファイルIDとパスに関する情報を返します。
各オープンデータファイルに関する情報は改行で区切られます。各行は「ファイルID<タブ>パス<改行>」という形式となっており、ファイルIDは[データファイルを開く]スクリプトステップでファイルが開かれたときに返されます。データファイルは[データファイルを閉じる]スクリプトステップを使用してファイルを閉じるか、またはFileMaker Pro Advancedを終了するまで開いたままになります。
Get(オープンデータファイル情報)関数は、バージョン18で追加された関数です。なお、この関数はRuntimeソリューションでは何も返しません。
[関連]FileMaker Pro 18 Advancedの新機能:バージョン18で追加された関数一覧(FAMLog)
Get(アカウントタイプ)関数
December 30, 2019
FileMaker Pro Advancedの「Get(アカウントタイプ)関数」は、現在利用しているアカウントの認証タイプに関する情報を返します。
この関数の戻り値は下記のようになります。
・「Guest」:アカウントタイプがFileMakerファイル(ゲストアカウント)の場合
・「FileMaker File」:アカウントタイプがFileMakerファイルの場合
・「External」:アカウントタイプが外部サーバーの場合
・「Amazon」:アカウントタイプがOAuth(Amazon)の場合
・「Google」:アカウントタイプがOAuth(Google)の場合
・「Azure」:アカウントタイプがOAuth(Microsoft Azure AD)の場合
・「FileMaker ID <チーム名>」:アカウントタイプがFileMaker IDの場合
なお、Get(アカウントタイプ)関数は、バージョン18で追加された関数です。
[関連]FileMaker Pro 18 Advancedの新機能:バージョン18で追加された関数一覧(FAMLog)
PHP 7.4.0が公開
November 29, 2019
PHP 7.4.0が公開されています。
PHP 7.4ではアロー関数やNull合体代入演算子(??=)、クラスプロパティにおける型宣言などがサポートされており、数多くの改善点や新機能が含まれています。下位互換性のない変更点も含まれているため、PHP 7.4に移行する場合にはあらかじめ移行ガイドを参照してから移行作業を行うことが推奨されます。
なお、PHP 7.2は2020年11月30日まで、PHP 7.3は2021年12月6日まで、PHP 7.4は2022年11月28日までセキュリティ修正が継続される予定となっています。PHP 7.1系列は2019年12月1日にメンテナンスが終了するので、今後はバージョン7.2系列以降にアップグレードする必要がある状況です。
FileMaker Pro 18 Advancedの改善点:署名されていないプラグインの通知
November 26, 2019
FileMaker Pro 18 Advancedでは、プラグインが開発者によってデジタル署名されていない場合に通知するように仕様が変更されています。
FileMaker Pro 18 Advancedは、プラグインが有効になっている場合、プラグインのインストール時や起動するたびにプラグインを読み込もうとしますが、有効にしたプラグインにデジタル署名が付いていない場合には警告ダイアログボックスが表示されるようになっています。
なお、警告ダイアログボックスにおいて、[常にこのプラグインをロードする]を選択してから[プラグインをロード]をクリックすると、FileMaker Pro Advancedはプラグインを読み込んで許可された一覧に追加し、以後警告ダイアログボックスが表示されなくなります。
[関連]FileMaker 18 プラットフォームのその他の動作変更(FileMaker ナレッジベース)
(2020/05/21追記:関連情報として、FileMaker Pro 18 Advancedでプラグインによるインストールまたはロードが実行されない場合に、Get(最終外部エラー詳細)関数がエラーの詳細情報を返すようになっています。)
FileMaker Cloud 2ではサーバーサイドプラグインは非サポート
November 14, 2019
2020年春に日本国内でサービス提供開始予定となっているFileMaker Cloudではサーバーサイドプラグインはサポートされていません。
AWS Marketplaceを通じて提供されるFileMaker Cloud for AWSではプラグインは使用可能ですが、Claris International Inc.が直接提供するクラウドサービスであるFileMaker Cloud 2.18ではサーバーサイドプラグインはサポートされていません。
なお、従来からあるサーバー製品であるFileMaker Serverではプラグインは引き続きサポートされています。共有データベースにおいてFileMaker Serverで有効にされたプラグインが使用される場合、FileMaker スクリプトエンジンおよびWeb公開エンジンがサーバー上でプラグインの関数を実行できます。
[関連]FileMaker Cloud 2.18が登場(FAMLog)、Comparing FileMaker Cloud and FileMaker Cloud for AWS(FileMaker Knowledge Base)
FileMaker Pro 18.0.2 Advanced アップデータが公開
July 30, 2019
ファイルメーカー社が「FileMaker Pro 18.0.2 Advanced アップデータ」を公開しています。
バージョン18.0.2では、ライセンス証明書のパスにASCII以外の文字が含まれている場合にFileMaker Pro Advanced インストーラがライセンス証明書を見つけることができない問題や、特定の状況で[レコードのインポート]スクリプトステップのデータソースとしてXMLデータが指定された場合にアプリケーションが予期せず終了する問題などが修正されています。
FileMaker Pro Advanced 18.0.2ではOpenSSL 1.1.1を使用するようになっており、これにより、SHA(SHA-0)ハッシュアルゴリズムがサポートされなくなっています。CryptAuthCode、CryptDigest、CryptGenerateSignatureおよびCryptVerifySignature関数のアルゴリズム引数にSHAを設定すると、返り値として「?」が返されるようになっています。
FileMaker Pro 18 Advancedの新機能:バージョン18で追加された関数一覧
July 19, 2019
FileMaker Pro 18 Advancedでは新しい関数が追加され、デジタル署名の生成・検証を行う関数や、オープンデータファイルのファイルIDとパスを返す関数、繰り返しや再帰処理のための関数等が新設されています。
バージョン18で追加された関数一覧は次の通りです。
・CryptGenerateSignature
・CryptVerifySignature
・Get(アカウントタイプ)
・Get(オープンデータファイル情報)
・SetRecursion
・While
SetRecursion関数は、式内部の再帰とループの最大繰り返し数を設定する関数です。While関数と再帰カスタム関数の繰り返しは、デフォルトでそれぞれ50,000回にまで制限されます。SetRecursion関数を使用すれば、その上限回数を変更し、無限に実行される再帰やループを簡単に停止できるようになっています。一方、While関数は条件が真の間にロジックを繰り返してから結果を返す関数であり、これにより一部の再帰カスタム関数が不要になります。
[関連]FileMaker Pro 17 Advancedの新機能:バージョン17で追加された関数一覧(FAMLog)
FileMaker Server 17.0.5 アップデータが公開
June 03, 2019
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 17.0.5 アップデータ」を公開しています。
バージョン17.0.5では、日本の新元号である「令和」がサポートされるようになったバージョン17.0.3およびバージョン17.0.4でYearName関数がテキストではなく日付として結果を返していた問題が修正されています。
このアップデータを適用する前に、あらかじめWeb公開エンジンとデータベースサーバー、FileMaker Server Admin Console等を終了させておく必要があります。アップデート方法の詳細については、FileMaker ナレッジベースの記事を必ず参照するようにしてください。
[関連]FileMaker Server 17.0.3 アップデータが公開(FAMLog)、FileMaker Server 17.0.4 アップデータが公開(FAMLog)
FileMaker Pro 17.0.7 Advanced アップデータが公開
May 31, 2019
ファイルメーカー社が「FileMaker Pro 17.0.7 Advanced アップデータ」を公開しています。
バージョン17.0.7では、日本の新元号である「令和」がサポートされるようになったバージョン17.0.5およびバージョン17.0.6でYearName関数がテキストではなく日付として結果を返していた問題が修正されています。なお、日付フィールドの値が「1989/1/8」である場合、バージョン17.0.4以前ではYearName(日付フィールド; 1)は「(平)1」を返していましたが、バージョン17.0.5以降ではYearName(日付フィールド; 1)は「(平)元」を返すように仕様が変更されているので注意が必要です。
バージョン17.0.7にアップデートするには、FileMaker Pro 17 Advancedで[ヘルプ]メニューの[更新の確認(ソフトウェア更新の確認)...]を選びます。
[関連]FileMaker Pro 17.0.5 Advanced アップデータが公開(FAMLog)、FileMaker Pro 17.0.5 AdvancedとYearName関数(FAMLog)
FileMaker Pro 18 AdvancedはFileMaker Pro 12のファイル形式を踏襲
May 27, 2019
FileMaker Pro 18 Advancedのデータファイル形式は、バージョン12のファイル形式を踏襲しています。
同じファイル形式であり、ファイル拡張子は「fmp12」のままであるため、FileMaker Pro 18 AdvancedおよびFileMaker Go 18はFileMaker 12のデータベースファイルを変換することなくそのまま開くことが可能です。
ただし、FileMaker Pro 18 Advancedでは新しい機能や関数が追加されています。FileMaker 18の新機能を利用して作成されたデータベースファイルを旧バージョン(バージョン12、13、14、15、16および17)で開いた場合には、適切に動作しない部分が出てくる場合があるので注意が必要です。
[関連]FileMaker Pro ファイルを「.fmp12」ファイル形式に変換(FileMaker ナレッジベース)、FileMaker ProはFileMaker Pro Advancedに一本化(FAMLog)