FAMLog
FileMaker Server 7の使用状況ログ
June 01, 2005
FileMaker Server 7では、使用状況ログを作成する設定を有効にすると、使用率、クライアントおよびファイルの使用状況(サーバー上での呼び出しの処理にかかる平均時間など)に関する記録を残すことができます。
FileMaker Serverの使用状況ログを作成する設定にすると、Mac OS Xでは下記の場所にログファイルが作成されます。
/Library/FileMaker Server 7/Data/Logs/Stats.log
使用状況ログやイベントログのファイルは、Mac OS Xではコンソールアプリケーションを使って確認できます。また、FileMaker Server Adminの使用状況画面で、リアルタイムに使用状況を確認することも可能です。
APPLE-SA-2005-05-31 QuickTime 7.0.1
June 02, 2005
アップルから、セキュリティ脆弱性の修正を含んだ「QuickTime 7.0.1」がリリースされています。
悪意を持って作られたQuartz Composerオブジェクトを含むQuickTimeムービーによってデータが漏洩するQuickTime 7.0の問題(CAN-2005-1334)が、バージョン7.0.1で修正されています。
QuickTime 7は現在Mac版だけ配布されていることもあり、上記の問題はWindows用QuickTimeでは発生しません。
defaultsコマンドでFileMaker Server 7の設定を変更する (2)
June 03, 2005
defaultsコマンドを使用して、FileMaker Server 7の使用状況ログを使用する設定に変更するには、ターミナルで次のように入力します。
(Mac OS X v10.4.1の場合)
sudo su - fmserver -c 'defaults -currentHost write "/Library/FileMaker Server 7/Library/Preferences/com.filemaker.fmserver" Preferences -dict-add UseStatsLog -int 1'
なお、使用状況ログ(Stats.log)は最大サイズに達すると、FileMaker Serverによって「Stats-old.log」に名前が変更され、新しい「Stats.log」が作成されます。
(2015/09/02追記:OS X版のFileMaker Server 14では設定ファイルの形式およびパスが変更されたため、上記の方法は利用できません。)
defaultsコマンドでFileMaker Server 7の設定を変更する (3)
June 06, 2005
defaultsコマンドを使用して、FileMaker Server 7の使用状況ログの最大サイズ設定を変更するには、ターミナルで次のように入力します。
(Mac OS X v10.4.1の場合)
sudo su - fmserver -c 'defaults -currentHost write "/Library/FileMaker Server 7/Library/Preferences/com.filemaker.fmserver" Preferences -dict-add MaxStatsLogSize -int 40'
使用状況ログの最大サイズとして設定できる値は1から40までの整数であるため、使用状況ログ(Stats.log)は最大40MBのサイズまで1つのファイルで保存できます。
(2015/09/02追記:OS X版のFileMaker Server 14では設定ファイルの形式およびパスが変更されたため、上記の方法は利用できません。)
アップル、2006年よりインテル製マイクロプロセッサーを採用
June 07, 2005
アップルが、2006年6月までにインテル製マイクロプロセッサーを使用したモデルのMacintoshの提供を開始し、さらに2007年末までにすべてのMacがインテル製マイクロプロセッサー搭載モデルに移行する計画を2005年6月6日(米国時間)に発表しています。
WWDC(世界開発者会議)の基調講演で、Mac OS X TigerがインテルベースのMac上で動作する様子が披露され、アップルソフトウェアのプレビュー版が付属したインテルベースのMac用開発システム「Developer Transition Kit」や、「Xcode 2.1」を開発者が利用することにより、PowerPCベースとインテルベース双方のMacで動作するアプリケーションを作成できる、と案内しています。
FileMaker Datagraph Technology Preview
June 08, 2005
FileMaker, Inc.のWebサイトで、Mac OS X Tigerで動作するDashboardウィジェット「FileMaker Datagraph」の開発者向けプレビュー版が配布されています。
FileMaker Datagraphは、JDBCでアクセスできるように設定されたFileMaker 7のデータベースからデータを取り出して棒グラフとして表示するウィジェットです。
Mac OS X v10.4 “Tiger”の機能を活用するFileMaker関連のソフトウェアとして、このウィジェットの他に「FileMaker Automator Actions」もFileMaker, Inc.から近日中に配布される予定だそうです。
FileMaker Solution 営業部/販売システム & ボタン集3
June 09, 2005
ファイルメーカー社が、FileMaker Pro 7で利用できる最新ソリューション「FileMaker Solution 営業部/販売システム」および「FileMaker Solution ボタン集3」の無償配布を開始しています。
「営業部/販売システム」は、営業部の販売業務のフローにそって必要な情報を入手したり書類を作成・発行することができるソリューションです。データベースを変更・改良することなく、そのままネットワークで共有することも可能です。
「ボタン集3」は青を基調としたボタンが用意されていて、これらのボタンを使うことで見栄えのいいレイアウトを作成し、ユーザーインターフェースを統一したソリューションの作成に役立てることができます。
APPLE-SA-2005-06-08 Security Update 2005-006
June 10, 2005
AppleからSecurity Update 2005-006がリリースされています。
Security Update 2005-006では、下記のソフトウェアが更新されます。
・AFP Server、CoreGraphics、Folder Permissions、launchd、LaunchServices、MCX Client、NFS、VPN(Mac OS X v10.4.1、Mac OS X Server v10.4.1)
・Bluetooth、PHP(Mac OS X v10.4.1、Mac OS X Server v10.4.1、Mac OS X v10.3.9、Mac OS X Server v10.3.9)
PHPのバージョンは4.3.11に更新され、遠隔からのサービス拒否攻撃や任意のコードの実行を含むPHPの複数の脆弱性が修正されています。
mi 2.1.6
June 13, 2005
C言語やHTMLのソースを記述するのに便利な機能を充実させた、Mac用のテキストエディター「mi 2.1.6」が2005年6月12日にリリースされています。
バージョン2.1.6ではタブ機能が追加され、外部エディター機能に対応しています。ベータ版のバージョン2.1.6b8からの変更は特になく、中身はバージョン2.1.6b8と同じものであるとのことです。
旧Mac OS(7.x〜9.x)版についてはバージョン2.1.5で更新終了となり、バージョン2.1.6はMac OS X版のみとなっています。
defaultsコマンドでFileMaker Server 7の設定を変更する (4)
June 14, 2005
defaultsコマンドを使用して、FileMaker Server 7のファイル表示のフィルタに関する設定について「各ユーザがアクセスを許可されているデータベースのみを表示する」設定に変更するには、ターミナルで次のように入力します。
(Mac OS X v10.4.1の場合)
sudo su - fmserver -c 'defaults -currentHost write "/Library/FileMaker Server 7/Library/Preferences/com.filemaker.fmserver" Preferences -dict-add DatabaseVisibility -int 1'
上記設定を変更していない場合には、共有データベースの名称一覧が公開されている状態になっています。必ず設定を確認、変更するように注意しましょう。
(2015/09/02追記:OS X版のFileMaker Server 14では設定ファイルの形式およびパスが変更されたため、上記の方法は利用できません。)
FileMaker Solutions Allianceプログラムがリニューアル
June 15, 2005
ファイルメーカー社が2005年6月15日に、ソフトウェアのエキスパートのための同社の「FileMaker Solutions Alliance(FSA)」プログラムを全面的に刷新し、新たにスタートさせたと発表しています。
新FSAプログラムは本日より実施され、今回の刷新により、メンバーの資格が、これまでのSIベンダー、ソフトウェア開発会社、コンサルタント、トレーニングスクールに加え、企業内のIT担当者、ソフトウェア開発者、トレーナーなども含む、すべてのソフトウェア・エキスパートに拡充されています。
なお、一般公開されているFSA Japan Webサイト(fsa.filemaker.co.jp)では、日本のFSAメンバーに関するさまざまな情報が提供されています。
(2007/05/10追記:2007年5月8日にFileMaker Solutions Allianceの後継となる、個人向けのFileMaker Technical Networkと法人向けのFileMaker Business Allianceが発表されています。)
defaultsコマンドでFileMaker Server 7の設定を変更する (5)
June 16, 2005
FileMaker Server 7において、defaultsコマンドを使用してカスタムホスト名を設定するには、ターミナルで次のように入力します。
(Mac OS X v10.4.1の場合)
sudo su - fmserver -c 'defaults -currentHost write "/Library/FileMaker Server 7/Library/Preferences/com.filemaker.fmserver" Preferences -dict-add CustomHostName "FileMaker Server 7" UseCustomHostName -int 1'
上記コマンドを入力後に設定を即座に反映させたい場合には、次のようにfmsadminコマンドを使用します。
sudo fmsadmin reload
(2015/09/02追記:OS X版のFileMaker Server 14では設定ファイルの形式およびパスが変更されたため、上記の方法は利用できません。)
FileMaker Server 7によって使用されるポート
June 17, 2005
FileMaker Server 7は、データを通信するために次の3つのポートを使用します。
・ポート番号5003(TCP、UDP):FileMakerネットワーク共有
・ポート番号50006(TCP):FileMaker Server Helper
・ポート番号50003(TCP):FileMaker Server Adminで使用
ファイアウォールを利用する環境でFileMaker Serverを使用する場合には、FileMaker Serverが使用する上記のポートを許可するようにファイアウォールを設定する必要があります。
(2005/07/29追記:FileMaker Knowledge Baseへのリンク先を変更しました。)
(2006/04/19追記:FileMaker Server 8でもFileMaker Server 7と同じポートが使用されます。)
Web公開エンジンによって使用されるポート
June 20, 2005
FileMaker Server 7 AdvancedのWeb公開エンジンは、FileMaker ServerおよびWebサーバーと通信するために次のポートを使用します。
・TCPポート番号5003:FileMakerネットワーク共有
・TCPポート番号16016、16018:Apache JServ Protocol(AJP)1.3
・TCPポート番号16008、16012:FileMaker Internal
・TCPポート番号16014:HTTP(カスタムWeb公開エンジンとWeb公開コア間の通信に利用)
FileMakerネットワーク共有のプロトコルは、FileMaker ServerとWeb公開エンジン間の通信で使用されます。また、AJPはWebサーバーとWeb公開エンジンの間で使用されます。
Get(アプリケーションバージョン)関数
June 21, 2005
FileMaker Pro 7の関数である「Get(アプリケーションバージョン)関数」は、FileMakerのアプリケーションの種類およびバージョン情報を示す文字列を返します。
各アプリケーションに対して返される値は、次の通りです。
・FileMaker Pro:「Pro」
・FileMaker Developer:「Developer」
・FileMaker Runtime:「Runtime」
・Web公開エンジンやWebブラウザーなど:「Web Publishing Engine」
Web公開機能経由で、Webブラウザーがこの関数を利用した場合には、「Web Publishing Engine 7.0v5」という形式で値が返されます。
(2016/01/26追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
FileMaker Server 7のライセンスを更新する
June 22, 2005
FileMaker Server 7の評価版からアップグレードする場合や、FileMaker Server 7からFileMaker Server 7 Advancedにアップグレードする場合には、FileMaker Serverのライセンスキーを更新する必要があります。
FileMaker Server 7のライセンスを更新するには、FileMaker Server Adminを使用します。FileMaker Server Adminで更新対象のFileMaker Serverに接続し、FileMaker Serverのライセンス更新画面においてユーザー名やライセンスキーなどの必要な情報を入力して、ライセンスの更新ボタンを押します。
FileMaker Server Adminでサーバーの概要も確認できますが、「FileMaker Web 公開エンジン」の値が「許可されています」になっているとFileMaker Server Advancedのライセンスに更新されたことが確認できます。
FileMaker Mobile 7v1 for Palm OS アップデート
June 23, 2005
ファイルメーカー社が「FileMaker Mobile 7v1 for Palm OS アップデート」を配布しています。
このアップデートは、palmOne Tungsten T5、Tungsten E2、Treo 650、およびPalm OSバージョン5.4を搭載したその他のハンドヘルドコンピュータに対する互換性の問題を解決します。
このアップデートのインストール作業により、ハンドヘルドからFileMaker Mobile 7 データベースがすべて削除されるため、インストール前には必ずHotSync機能を実行して、FileMaker Mobile 7 データベースのバックアップを作成する必要があります。
(2007/01/04追記:リンク先のURLを変更しました。)
Mac OS X v10.4でIPv6を無効にする
June 24, 2005
Mac OS X v10.4でコマンドラインでIPv6を無効にするには、Apple Remote Desktop 2に付属するコマンドラインツールであるnetworksetupを使用します。
(使用例)
sudo /System/Library/CoreServices/RemoteManagement/
上記例では、内蔵 EthernetのIPv6機能を無効にすることを指定しています。なお、コマンドラインツールではなくシステム環境設定からもIPv6を無効にすることも可能です。
(2005/08/10追記:ip6configコマンドではなくnetworksetupコマンドを使用した記述に内容を変更しました。)
StuffIt ExpanderはMac OS X v10.4に付属せず
June 27, 2005
「StuffIt Expander」はStuffIt形式やStuffIt X形式などで圧縮されたファイルを開くことができるソフトウェアですが、Mac OS X v10.4には付属していません。
ファイルメーカー社から配布されているアップデータのファイルはStuffIt形式で圧縮されているため、各種アップデータを利用するためにStuffIt Expanderが必要になります。
Mac OS X v10.3までは標準で付属していましたが、Mac OS X v10.4の場合にはAllume Systems社のWebサイトからStuffIt Expanderをダウンロードして利用します。
(2007/01/04追記:リンク先のURLを変更しました。)
Apache HTTP Server 2.1.6-alpha
June 28, 2005
Apache HTTP Serverの次期バージョンの開発途上版「Apache HTTP Server 2.1.6-alpha」がリリースされています。
Apache HTTP Serverの現在の最新安定バージョンはバージョン2.0系の2.0.54ですが、次期メジャーバージョンはバージョン2.2が予定されています。Apache 2.2の開発バージョンがバージョン2.1であり、バージョン2.0以降はLinux Kernelと同様に、バージョン番号の小数点第1位が奇数の場合は開発バージョン、偶数の場合は安定バージョンとするように番号が割り振られるようになっています。
Apache 2.2では各種新機能が追加されますが、その中の1つにApache JServ Protocol(AJP)バージョン1.3をサポートしたmod_proxy_ajpモジュールの追加が挙げられます。
現場の必須テクニック FileMaker Pro 7の仕事術
June 29, 2005
2005年6月28日に毎日コミュニケーションズより実践的なFileMaker Pro 7の解説書「現場の必須テクニック FileMaker Pro 7の仕事術」が発売されています。価格は税込3,570円です。
この書籍では、実践的な注文管理データベースのサンプルを用いてFileMaker Pro 7の操作法を解説し、さらにスクリプト作成やセキュリティの設定、旧バージョンやExcelなどからのデータの移行方法など、役立つテクニックが紹介されています。
サーバーソフトウェアであるFileMaker Server 7を活用したデータベースのネットワーク共有についても解説されていて、FileMaker Proを使用した実務に携わる人向けの書籍となっています。
「Key Concepts in FileMaker 7」日本語翻訳版
June 30, 2005
FMPro.jpで、マイケル・ハリス(Michael Harris)氏著のホワイトペーパー「Key Concepts in FileMaker 7」(バージョン1.6)の日本語翻訳版PDFファイルが配布されています。
この文書では、FileMaker 7で新しくなったリレーションシップの構造や概念を中心に、従来バージョンとの比較を交えながら、 データベース構築におけるアプローチ方法や用語の定義などがまとめられています。
FileMaker Pro 7におけるファイルとテーブル、レイアウト、リレーションシップなどに関する考察が記述されたこの文書を読みつつ、実際にFileMaker Pro 7を使用することにより、FileMaker 7へのより深い理解が得られることでしょう。
(2006/06/19追記:「Key Concepts in FileMaker 7」の日本語翻訳版はKnockin' on Seven's Doorが翻訳・監修したバージョンもあります。)