FAMLog
リミットの向上 (2)
April 23, 2004
ファイルメーカーPro 6では同時に開くことができるファイル数は50までという制限がありましたが、FileMaker Pro 7ではこの制限を気にする必要がなくなりました。
さらに1ファイルにつき1テーブルという制限もなくなり、1ファイルにつき最大100万テーブルまで持たせることが可能になっています。実用面ではほぼ無制限になったと捉えてよいでしょう。
ただし、FileMaker Server 7で同時に開くことができるファイル数については最大125のままです。この点は旧バージョンのファイルメーカー Server 5.5と同じです。
[関連]FileMaker Serverでホストできるデータベースファイルの最大数(FAMLog)
(2007/01/12追記:関連記事へのリンクを追加しました。)
FileMaker Server 7 Preview配布開始
April 22, 2004
今月上旬に案内されていた「FileMaker Server 7 Preview」の配布が開始されています。ダウンロードするためには登録が必要であり、登録後にメール(英語)でダウンロードURLの情報を届けてくれます。
このPreview版の使用期限は2004年7月31日で、製品版のFileMaker Server 7は2004年夏に出荷予定となっています。
FileMaker Server 7 Advancedの機能は含まれないため、Webコンパニオンに替わるWeb公開エンジン(FileMaker Server Web Publishing Engine)を試用することは残念ながらできません。
(2006/01/03追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
リミットの向上
April 21, 2004
FileMaker 7は、これまでのバージョンとは比べ物にならないほど性能が向上しています。特に、扱うことができるデータサイズについてはこれまでとは桁が違います。
バージョン6では1ファイルあたりのサイズ上限は2GBでしたが、FileMaker 7では最大8TB(テラバイト)となっています。これまでの約4000倍です。
テキストフィールドでは1フィールドにつき64KBまでしかデータを保存できなかったのが、バージョン7からは最大2GBのデータをおさめられるようになっています。
さらにオブジェクトフィールドには最大4GBのデータを保存可能で、マルチメディアデータに限らず、通常のファイルも保存できるようになっています。
(2007/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
バージョン7ではデータファイルフォーマットが変更
April 19, 2004
FileMaker 7のデータファイルフォーマットは、以前のバージョン(5.0〜6.0)とは異なります。FileMaker Pro 7でファイルを作成すると、ファイルの拡張子は「.fp7」となります。
これまでファイルメーカーProでは1ファイルにつき1テーブルでしたが、バージョン7からは1つのファイルに複数のテーブルを持たせることが可能になりました。リレーションシップやセキュリティ関連も改良されており、データファイルフォーマットを変更するに値するほどの新機能が各種追加されています。
なお、ファイルメーカーPro 1.x、2.xのデータベースは、ファイルメーカーPro 3.x、4.x、5.x、6.xのいずれかを使用して変換してから、FileMaker Pro 7を使用してもう一度変換する必要があります。
Linux版FileMaker Server 7の詳細は未定
April 18, 2004
現行製品であるファイルメーカー Server 5.5はWindowsやMacだけでなく、Red Hat Linuxにも対応しています。しかし、今回発表されたFileMaker Server 7ではWindows版とMac版しかありません。
現時点では仕様や発売時期などの詳細は未定ですが、FileMaker Server 7とFileMaker Server 7 AdvancedについてはLinux版の計画があるようです。どのディストリビューションのLinuxを公式にサポートすることになるのか気になるところです。
なお、FileMaker Pro 7についてはLinux版はなく、対応する計画もないようです。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。また、Linux版のFileMaker Server 7はリリースされませんでした。)
(2020/05/25追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
ファイルメーカー Mobile for i-mode
April 17, 2004
FileMaker 7 ファミリ製品ラインが発表されましたが、今後の動向が不明な製品があります。それは「ファイルメーカー Mobile for i-mode」です。
単に名称から推測すると、iモード上で動作するアプリケーションなのかと思ってしまいそうですが、これは実はWindowsやMac OS X、Red Hat Linux上で動作するサーバーソフトウェアです。iモード向けのWeb公開のためのサーバーソフトウェアなので、上記のような名称となっているようです。
この製品は日本でのみ販売されている製品でしたが、FileMaker, Inc.はFileMaker 7 ファミリ製品ラインの一部として、その将来バージョンの開発を計画しているそうです。
(2006/01/03追記:ファイルメーカー Mobile for i-modeは、FileMaker Pro 7に対応したバージョンや代替製品がなく、さらに将来のバージョンをFileMaker 8 製品ラインの一部として開発する計画はないことが、ファイルメーカー株式会社から2005年10月に発表されています。)
(2007/01/02追記:リンク先のURLを変更しました。)
ファイルメーカー 6 製品ラインの購入期限
April 16, 2004
日本でもFileMaker Pro 7が発表されましたが、現行製品であるファイルメーカー 6の製品ラインはいつまで購入できるのでしょうか。
ファイルメーカー社のWebサイトによると、ファイルメーカー 6 製品ラインは2004年12月末日まで購入可能であり、それ以降の取り扱いについては市場の需要次第とのことです。
来年以降は入手できなくなる可能性があるので、必要な方は今年中にご購入ください、ということでしょう。
[関連]ファイルメーカーPro 6 Unlimitedのテクニカルサポート終了予定日
(2007/01/02追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。あわせて関連記事へのリンクを追加しました。)
日本語版FileMaker Pro 7は来月中旬に発売
April 15, 2004
ファイルメーカー社がFileMaker Pro 7を2004年5月中旬に日本国内で発売すると発表しています。
FileMaker 7 ファミリ製品の他の製品の発売予定時期は、FileMaker Developer 7が2004年5月中旬、FileMaker Server 7が2004年夏、FileMaker Server 7 Advancedが2004年秋、FileMaker Mobile 7 for Palm OS and Pocket PCが2004年夏となっています。
各製品の税込価格は、FileMaker Pro 7が40,950円、FileMaker Developer 7が72,450円、FileMaker Server 7が135,450円、FileMaker Server 7 Advancedが303,450円、FileMaker Mobile 7 for Palm OS and Pocket PCが9,345円となっています。
Technical Brief of FileMaker 7 Web Publishing
April 13, 2004
大事なドキュメントを見落としていました。FileMaker 7でのWeb公開に関する技術概要を説明したPDFファイルがFileMaker, Inc.のWebサイトで先月から配布されていました。
このPDFファイルのタイトルは「How to benefit from powerful new Web Publishing capabilities」です。主にFileMaker Server 7 AdvancedでのWeb公開や、FileMaker 7 製品ラインでのインスタントWeb公開の概要について説明されています。
英語のドキュメントですが、他にも何点かFileMaker 7に関するドキュメントが公開されていますので、時間があるときにでもチェックしてみてはいかがでしょうか。
Mac版FileMaker Server 7の動作環境
April 10, 2004
Mac版のFileMaker Server 7およびFileMaker Server 7 Advancedは、Mac OS XだけでなくMac OS X Server(v10.3、v10.2.8)ももちろんサポートしています。
CPU、RAM容量についてはFileMaker Pro 7より要求される水準が高く、PowerPC G4 500MHz以上、RAMは256MB以上が要求されます。
クライアント数が50以上になる場合には、PowerPC G4 1GHz以上、RAMは512MB以上(1GB以上を推奨)、そしてMac OS X Serverが必要というようになっています。
Mac版のServer 7 Advancedでは、Web公開のためにApache HTTP Serverを利用します。Mac OS X付属のApacheが有効になっていることが動作条件となっているので、公式にサポートしているApacheのバージョンは1.3系列であることが予想されます。