FAMLog
Ruby 2.4.2、Ruby 2.3.5およびRuby 2.2.8が公開
September 15, 2017
Ruby 2.4.2、Ruby 2.3.5およびRuby 2.2.8が公開されています。
Ruby 2.4.2、Ruby 2.3.5およびRuby 2.2.8では、複数のセキュリティ脆弱性(CVE-2017-0898、CVE-2017-10784、CVE-2017-14033、CVE-2017-14064、CVE-2017-0899、CVE-2017-0900、CVE-2017-0901、CVE-2017-0902)が修正されています。現在のところ、Ruby 2.4.2とRuby 2.3.5においてlibgmpおよびjemallocと正しくリンクできないという非互換性が発見されているので要注意です。
なお、Ruby 2.2系列は現在セキュリティメンテナンスフェーズにあり、このフェーズ中は重大なセキュリティ上の問題への対応のみが行われます。現在の予定では、2018年3月末頃を目処に、Ruby 2.2系列のセキュリティメンテナンスならびに公式サポートが終了する見込みとなっています。
[関連]RubyGems 2.6.13が公開(FAMLog)
macOS High SierraとiOS 11ではSHA-1で署名された証明書は非サポート
September 14, 2017
今月登場予定のmacOS High Sierra 10.13とiOS 11、tvOS 11、watchOS 4ではSHA-1で署名された証明書がサポートされなくなります。
SHA-1で署名された証明書は、macOS Sierra 10.12.4、iOS 10.3、tvOS 10.2、watchOS 3.2のリリースをもってサポート終了となっていました。上記のアップデートをもって、オペレーティングシステムのデフォルトのトラストストアに保存されている、ルート認証局(CA)が発行したすべての証明書について、サポートが終了していました。
macOS High Sierra 10.13、iOS 11、tvOS 11およびwatchOS 4 では、SHA-1で署名された証明書でTLS接続を確立しようとするアプリケーションは接続できなくなるとのことです。
[関連]SHA-256 による署名済み証明書に切り替えて接続エラーを回避する(Apple サポート)
RubyGems 2.6.13が公開
September 13, 2017
Rubyの標準添付ライブラリであるRubyGemsに複数の脆弱性(CVE-2017-0902、CVE-2017-0899、CVE-2017-0900、CVE-2017-0901)が発見され、各セキュリティ脆弱性が修正されたRubyGems 2.6.13が2017年8月下旬に公開されています。
現時点では、上記脆弱性の修正に対応したRubyはリリースされていませんが、RubyGemsを最新版(バージョン2.6.13以降)に更新することによって各脆弱性が修正されます。
RubyGemsを更新するには以下のコマンドを実行します。
[実行例]
gem update --system
FileMaker Pro 16の新機能:[レイアウト切り替え]および[関連レコードへ移動]スクリプトステップの[アニメーション]オプション
September 12, 2017
FileMaker Pro 16では、[レイアウト切り替え]や[関連レコードへ移動]スクリプトステップで、FileMaker Goにおいて新しいレイアウトへ切り替えるときや関連レコードを表示するときに使用するアニメーションを指定できるようになりました。
バージョン16で指定できるようになったアニメーションは次の通りです。
・左からスライドイン
・右からスライドイン
・下からスライドイン
・左へスライドアウト
・右へスライドアウト
・下へスライドアウト
・左から反転
・右から反転
・拡大表示
・縮小表示
・クロスディゾルブ
指定したアニメーションはFileMaker Go 16でのみ機能します(2017年9月現在)。
FileMaker Pro 16で取り除かれた機能
September 11, 2017
FileMaker Pro 16では一部の機能が削除されています。バージョン16で削除された機能の一覧は次の通りです。
・[許可される向きの設定]スクリプトステップ
・External()関数
・一部のレイアウトテーマ(濃淡、コントラスト、FileMaker ミレニアム、ガラス、四角形、角丸、半角丸、特殊ファミリーのテーマ)
・表示倍率コントロール領域
・fmscriptdisabled拡張アクセス権
・OS X Yosemite v10.10のサポート
FileMaker Pro 16では、表示倍率コントロール、ステータスツールバーコントロール、およびモードポップアップメニューが含まれている表示倍率コントロール領域が、ドキュメントウインドウの左下から取り除かれているので要注意です。拡大表示または縮小表示を実行するには、[表示]メニュー、キーボードショートカット、または[ズームの設定]スクリプトステップを使用します。
また、fmscriptdisabled拡張アクセス権がバージョン16で取り除かれたため、ActiveXやApple eventsでデータベースにアクセスできるようにするにはfmextscriptaccess拡張アクセス権を使用する必要があります。
[関連]FileMaker Pro 15で取り除かれた機能(FAMLog)、FileMaker Pro 16で非推奨になった機能(FAMLog)、FileMaker Server 16で非推奨になった機能(FAMLog)、FileMaker Pro 16で取り除かれたレイアウトテーマ(FAMLog)
FileMaker Pro 16で取り除かれたレイアウトテーマ
September 08, 2017
FileMaker Pro 16では、以前から廃止予定となっていた、次のレイアウトテーマが取り除かれました。
・濃い、淡い(濃淡ファミリーのテーマ)
・ブラック、ブルー、グリーン、レッド(コントラストファミリーのテーマ)
・クールブラウン、クールグレー、クールグレータッチ、ウォームブルー、ウォームブロンズ、ウォームグリーン(FileMaker ミレニアムファミリーのテーマ)
・オニキス、オニキスタッチ、パープル、シルバー(ガラスファミリーのテーマ)
・竹、アイス、松、シェル、ストーン(四角形ファミリーのテーマ)
・宇宙、砂漠、フォレスト、オーシャン、オーシャンタッチ、スカイ(角丸ファミリーのテーマ)
・ビーチ、峡谷、草原、ストーン、川、川タッチ(半角丸ファミリーのテーマ)
・エレクトリック、レトロ、ウェーブ、ウェーブタッチ(特殊ファミリーのテーマ)
なお、旧バージョンのFileMaker Proで作成した、取り除かれたテーマを使用するレイアウトではFileMaker Pro 16で引き続きそのテーマが使用され、[テーマの変更]ダイアログボックスに表示されるようになっています。
[関連]FileMaker 14で非推奨になった機能(FAMLog)、FileMaker 15で非推奨になった機能(FAMLog)、FileMaker 16 - 廃止される機能およびオペレーティングシステム(FileMaker ナレッジベース)
FAMLog News Archive:第78回 2017年秋号
September 07, 2017
■FileMaker Cloudが日本で利用可能に(2017年7月)
日本でFileMaker Cloudを利用できるようになったことが2017年7月に発表されました。FileMaker Cloudは、AWS Marketplaceを通じて提供され、Amazon Web Services(AWS)のクラウド上で動作するクラウドサービスです。なお、FileMaker Cloudでは、残念ながらカスタムWeb公開機能はサポートされていません。
[関連]FileMaker Cloudが日本で利用可能に(FAMLog)
■FileMaker Server 16.0.2 アップデータが公開(2017年7月)
FileMaker Server 16.0.2 アップデータが2017年7月に公開されました。セキュリティ更新が含まれるバージョン16.0.2では、JavaについてはJava 8 Update 131に、Apache TomcatについてはApache Tomcat 7.0.77に更新されます。
[関連]FileMaker Server 16.0.2 アップデータが公開(FAMLog)
(2017/10/14追記:「Apache TomcatについてはApache Tomcat 7.0.78に更新されます」を「Apache TomcatについてはApache Tomcat 7.0.77に更新されます」に変更・修正しました。)
FileMaker Pro 16の新機能:クリック可能なセキュリティロックアイコン
September 06, 2017
FileMaker Pro 16では、共有ファイルを開くときや共有ファイルを開いているときに、セキュリティロックアイコンをクリックしてホストのSSLサーバー証明書に関する詳細を表示できるようになっています。
FileMaker Pro 16では、SSLサーバー証明書やそれに関連する詳細情報、および証明書の有効期限に関する情報などをセキュリティロックアイコンをクリックして確認できます。これまではFileMaker ProでSSLサーバー証明書の有効期限を確認する手段が用意されていませんでしたが、バージョン16では手軽に証明書の有効期限を確認できるようになっています。この機能は、FileMaker Serverの管理者がSSLサーバー証明書を更新する際に、正しく証明書が更新されたかどうかを判別する際に有用です。
なお、FileMaker ProやFileMaker GoからSSLを使用してFileMaker Serverに接続して暗号化通信を行う際には、サーバー管理者は個別のSSLサーバー証明書を購入およびインストールする必要があります。
[関連]セキュリティロックアイコンについて(FileMaker Pro 16 ヘルプ)、FileMaker Server 15の新機能:Admin Console上でのSSLサーバー証明書情報の表示(FAMLog)
今すぐ使えるかんたん FileMaker Pro[FileMaker Pro 16/15/14対応版]
September 05, 2017
技術評論社からFileMaker Proの入門者および初中級者向け解説書「今すぐ使えるかんたん FileMaker Pro」が2017年8月に発売されています。
この書籍では、FileMaker Proが初めての方でも迷わず自学できるようにすべての手順において画面キャプチャーがオールカラーページで用意されており、FileMaker Pro 16、15および14に対応した内容となっています。重要度やレベルに応じてMemoやHintに必要な知識が解説されており、学習効果がより高まるように編集されています。
データベース開発の工程に加えて、作成したサンプルをもとにデータベースの操作方法が解説されており、パソコンだけでなくiPadやiPhoneでデータベースを活用する手順についても紹介されています。
定価:2,340円(税別)
サイズ:B5変形判
ページ数: 288
著者:若林孝、深澤真吾
出版社:技術評論社
ISBN:978-4-7741-9059-4[Amazon.co.jpで購入...]
CakePHP 2.10.2が公開
September 04, 2017
CakePHP 2.10.1が2017年8月上旬に、CakePHP 2.10.2が2017年8月下旬に公開されています。
CakePHP 2.10.1およびCakePHP 2.10.2は、バージョン2系のAPI互換となる保守リリースです。CakePHP 2.9系統からCakePHP 2.10系統にバージョンアップする際には移行ガイドで各種変更点を確認してから移行作業を行う必要があります。
なお、現時点におけるCakePHPの最新バージョンはバージョン3.5.1ですが、FMCakeMix(CakePHP用のFileMakerデータソースドライバー)はCakePHP 3.xに対応していないのでご注意ください。
[関連]CakePHP 2.10.0が公開(FAMLog)