FAMLog
FileMaker Master Book 初級編(バージョン16対応)
June 26, 2017
FileMaker 16に対応した「FileMaker Master Book 初級編」は2017年5月に無料でダウンロードおよび冊子版の購入ができるようになったトレーニング教材です。
本書は、実際のビジネス現場を想定した解説と演習を通して、実際のビジネスシーンでの活用方法にそったカスタム Appの構築を初歩から順を追って学習していくことができるよう構成された400ページを超えるテキストブックです。日本のビジネス現場を熟知したプロフェッショナルのFileMaker開発パートナーがテキストの執筆を担当しています。
FileMaker Master Book 初級編の冊子版はFileMaker StoreもしくはFileMaker製品取扱店にて1,800円(税別)で販売され、ダウンロード版については無料でPDFファイルをダウンロードできるようになっています。これ以外にも、ほとんどのFileMaker学習コンテンツが無料でダウンロードできるようになっています。
INTER-Mediator 5.6を公開
June 23, 2017
INTER-Mediator 5.6を公開しました。同時に、バージョン5.6をベースにしたINTER-Mediator-Server VMもリリースしました。
INTER-Mediatorは、予算規模の小さな組織でも業務システムの開発を円滑にできることを目指して開発された、MITライセンスで提供されるWebアプリケーションフレームワークです。バージョン5.6では、スタイル設定を特にしなくても見栄えの良いページを作成できるようになり、 さらにページの見栄えを変更できるテーマ機能を新たに追加しました。公式にMariaDBをサポートするようになった他、 オプションとして提供されているAuth_Supportフォルダー内のPasswordResetフォルダーにあるresetpassword.phpにおけるXSS脆弱性も修正されています。
今回テーマ機能が新設されたことで、旧バージョンからバージョンアップする際には注意点があります。必ず事前に「バージョン移行ガイド」を参照するようにしてください。
FAMLog News Archive:第77回 2017年夏号
June 22, 2017
■FileMaker 16 製品ラインが発売(2017年5月)
「FileMaker Pro 16」「FileMaker Pro 16 Advanced」および「FileMaker Server 16」が2017年5月10日に発売されました。「FileMaker Go 16」についてはiTunes App Storeから無料で入手できますが、FileMaker Go、FileMaker WebDirectもしくはFileMaker Pro(ユーザ接続用)からFileMaker Server 16にアクセスするには、有償のFileMaker Server 接続ライセンス(同時接続ライセンスもしくはユーザ接続ライセンス)が必要です。
[関連]FileMaker 16 プラットフォームが登場(FAMLog)
■FileMaker CloudがEMEAで利用可能に(2017年3月)
EMEA(ヨーロッパ、中東およびアフリカ)でFileMaker Cloudを利用できるようになったことがFileMaker, Inc.から今年3月に発表されました。FileMaker Cloudは、Amazon Web Services(AWS)のクラウド上で動作するクラウドサービスです。2017年6月22日現在、米国やカナダ、ヨーロッパ、中東、アフリカで利用可能ですが、日本ではまだ使用できません。日本では今年の夏にサービス開始予定となっています。
[関連]FileMaker CloudがEMEAで利用可能に(FAMLog)、「FileMaker 16」の強化ポイントをビル・エプリング社長に聞く - 「私たちは成長を続けていきます」(マイナビニュース)
curl 7.54.1が公開
June 21, 2017
curl 7.54.1が2017年6月中旬に公開されています。
curlは、さまざまな通信規格に対応しているデータ転送用のコマンドラインツールおよびライブラリです。バージョン7.54.1ではWindowsプラットフォームにおけるセキュリティ脆弱性が修正されています。
なお、FileMaker 16では[URL から挿入]スクリプトステップでさまざまなcURLオプションを指定できるようになっています。これにより、REST APIを用いて各種WebサービスやアプリケーションにJSONデータを要求するHTTPリクエストを手軽に作成することが可能です。
Apache HTTP Server 2.4.26が公開
June 20, 2017
「Apache HTTP Server 2.4.26」が公開されています。
Apache HTTP Server 2.4.26は、Apache HTTP Server 2.4系統の最新版であり、このバージョンからHTTP/2を正式にサポートするようになっています。バージョン2.4.26では、5点のセキュリティ脆弱性が修正されています。
HTTP/2を利用できるようにするmod_http2の利用にはnghttp2が必要です。なお、Apache HTTP Server 2.2系統のセキュリティ修正は2017年12月までの予定となっていることから、今後はApache HTTP Server 2.4系統を利用することが推奨される状況となっています。
[関連]JVNVU#98416507: Apache HTTP Web Server における複数の脆弱性に対するアップデート(Japan Vulnerability Notes)
2017年6月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料
June 19, 2017
2017年6月17日に行われた「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(FM-Tokyo)」で発表したライトニングトークの資料を公開しました。
・ダウンロード:FileMaker Server 16とHSTS(PDF形式/ファイルサイズ:約320KB)
「FMS16HSTS.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
2efe03854fb450dbeca53663cf723a2f2effc90760180ffc3fa0eb1cc2c7e307
■関連リンク
・HSTS (HTTP Strict Transport Security)(FileMaker ナレッジベース)
・FileMaker 16 プラットフォームのその他の動作変更(FileMaker ナレッジベース)
・FileMaker 16 セキュリティガイド: セキュリティオプションを構成するためのベストプラクティス(FileMaker)
(2022年5月1日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)
FileMaker Pro 16の新機能:バージョン16で追加された関数一覧
June 16, 2017
FileMaker Pro 16では新しい関数が多数追加され、JSONデータを扱える関数やデータを暗号化および復号できる関数、ハッシュ値を返す関数などが新設されています。
バージョン16で追加された関数一覧は次の通りです。
・Base64EncodeRFC
・CryptAuthCode
・CryptDecrypt
・CryptDecryptBase64
・CryptDigest
・CryptEncrypt
・CryptEncryptBase64
・Get(アカウントグループ名)
・Get(領域監視イベント)
・HexDecode
・HexEncode
・JSONDeleteElement
・JSONFormatElements
・JSONGetElement
・JSONListKeys
・JSONListValues
・JSONSetElement
・SortValues
・TextDecode
・TextEncode
・UniqueValues
バージョン16ではJSONデータを解析および変更できるようにするテキスト関数が用意されるようになり、Webサービスから取得したJSONデータを取り扱いやすくなっています。
[関連]JSON 関数の使い方(FileMaker Pro 16 ヘルプ)、FileMaker Pro 15の新機能:バージョン15で追加された関数一覧(FAMLog)
(2017/06/17追記:一部の誤記を修正してHexEncode関数を追加しました。)
ScriptMaster 5が公開
June 15, 2017
360Worksが無償で利用可能なFileMakerプラグインであるScriptMasterの新バージョン「ScriptMaster 5」を2017年5月に公開しています。
ScriptMasterは、Javaプラットフォーム用のスクリプト言語であるGroovyを使用してScriptMasterのモジュールを記述することにより、FileMaker Proでさまざまな機能拡張を行うことができるプラグインです。バージョン5では、JRE(Java Runtime Environment)を同梱することで、別途Javaをインストールする必要がなくなっています。また、FileMaker Cloudにも対応しています。
現時点でのScriptMasterの最新バージョンはバージョン5.05です。FileMakerプラグインの生成、クリップボードへのアクセス、およびFileMakerのSQLエンジンへのアクセスができるAdvanced版の価格は年間95ドルです。
PHP 7.0.20とPHP 7.1.6が公開
June 14, 2017
PHP 7.0.20とPHP 7.1.6が公開されています。
PHP 7.0.20とPHP 7.1.6では不具合の修正が行われており、今回のリリースには特にセキュリティ上の修正は含まれていない模様です。下位互換性のない変更点や推奨されなくなる機能もあるため、PHP 7.1に移行する場合には事前に移行ガイドを参照してからアップグレードを行う必要があります。PHPはバージョン7.2系統の開発も進められており、今回バージョン7.2.0 Alpha 1も同時に公開されました。
なお、FileMaker Server 16に付属するFileMaker API for PHPは、バージョン5.6および5.5のPHPをサポートしています。
Apache Tomcat 7.0.78、8.0.44および8.5.15ではセキュリティ脆弱性が修正済み
June 13, 2017
2017年5月に公開されたApache Tomcat 7.0.78、Apache Tomcat 8.0.44およびApache Tomcat 8.5.15ではエラーページ処理に関するセキュリティ制限回避の脆弱性(CVE-2017-5664)が修正されています。
Apache Tomcat 7.0.78、8.0.44および8.5.15が公開されたのは先月ですが、上記修正に関する情報は今月上旬に公開されました。
CVE-2017-5664がFileMaker Serverに影響を与えるかは現時点では不明です。なお、FileMaker Server 13、FileMaker Server 14、FileMaker Server 15およびFileMaker Server 16のWeb公開機能とAdmin Console用管理サーバーではTomcat 7.0系列が使用されています。
[関連]JVNVU#95420726: Apache Tomcat にセキュリティ制限回避の脆弱性(Japan Vulnerability Notes)