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Security Update 2004-05-03
May 05, 2004
AppleからSecurity Update 2004-05-03がリリースされました。Mac OS X v10.3.3、Mac OS X Server v10.3.3、Mac OS X v10.2.8およびMac OS X Server v10.2.8用のセキュリティアップデートが用意されています。
それぞれCoreFoundation、AFP Server、IPSecの脆弱性が修正されており、さらにMac OS X Server v10.3.3ではApache 2が、Mac OS X Server v10.2.8ではApache 2およびRemote Adminが修正されています。Security Update 2004-04-05での修正箇所も今回のセキュリティアップデートに含まれています。
Apache 2についてはバージョンが2.0.49にアップデートされて、CAN-2003-0020、CAN-2004-0113およびCAN-2004-0174の脆弱性が修正されています。
Apacheクックブック
May 04, 2004
Apacheクックブックは、Apache HTTP Serverを管理・運用する上で実践的で役立つ情報がまとめられた書籍です。
モジュールのインストールやログの記録、バーチャルホスト、リライト、SSLの設定方法など、幅広いトピックについて分かりやすく解説しています。Apache 2.0、1.3に対応した内容となっています。
現場での様々な局面を想定して書かれているこの本は、宣伝通りまさしくWebサーバー管理者必携の書と言える本です。
QuickTime 6.5.1
May 03, 2004
iTunes 4.5のリリースにあわせてQuickTime 6.5.1が入手可能になりましたが、このバージョンのQuickTimeではセキュリティホールが修正されています。
Appleのセキュリティ勧告によると、不正な形式の.mov(ムービー)ファイルがQuickTimeを終了させる可能性があるというCAN-2004-0431の問題を修正しているそうです。
上記の問題を発見したeEye Digital Securityによると、このセキュリティホールにはファイルを開くと悪意のあるコードが実行される可能性もあるそうですが、Appleのセキュリティ勧告ではこの点には触れられていません。
Timestampフィールドタイプ
April 30, 2004
FileMaker Pro 7ではTimestampフィールドタイプが新しく追加されています。
これまでは日付(Date)フィールドタイプおよび時刻(Time)フィールドタイプは存在しましたが、日付と時刻を同時に扱うフィールドタイプはありませんでした。
日時情報を保存するために日付フィールドと時刻フィールドの2つのフィールドを設定する必要がありましたが、Timestampフィールドを利用すると1フィールドで日時情報を扱うことができるようになります。
リミットの向上 (4)
April 29, 2004
FileMaker 7シリーズでは1ファイルに最大1,000,000テーブルを設定できることについてはすでに触れましたが、最大レコード数の限界値も増加しています。
FileMaker Pro 7と共にインストールされるPDFファイル「Installation and New Features Guide For FileMaker Pro 7 and FileMaker Developer 7」によると、バージョン7では1テーブルに最大64,000,000,000,000,000(64×10の15乗)のレコードを扱うことができるようになったそうです。
さらに1テーブルに最大256,000,000のフィールドを持たせることができ、データベースキャパシティは劇的に拡大したことが伺えます。
Unicode対応
April 28, 2004
FileMaker 7ではUnicodeでテキストデータが保存されるようになっています。Unicodeに対応したことにより、Mac OS Xではヒラギノフォントを有効活用することができるようになりました。
Unicode対応によって扱える文字が増える一方で、ソート順が前バージョンと変わる場合があったり、MacとWindows間でデータ交換をする際に文字化けが発生する可能性もあるかもしれません。実際に移行する際には、慎重に検証してからがよいかと思います。
なお、FileMaker Pro 7でテキストフィールドでは1フィールドに最大2GBのテキストデータをおさめられるようになっていますが、これは文字エンコーディングにUTF-16を利用した場合です。シフトJISやUTF-8など、UTF-16以外の場合には1GBが限界となりますので、実用面では最大1GBと認識しておいたほうがいいでしょう。
(2005/05/13追記:FileMaker Knowledge Baseリニューアルに伴いリンクを修正しました。)
リレーションシップグラフ
April 27, 2004
FileMaker Pro 7の新機能の1つにリレーションシップグラフがあります。
テーブルの相関関係がGUIで表示されるようになり、ドラッグ&ドロップで双方向のリレーションシップを設定することができるようになりました。
当初はカード型データベースであったFileMakerは、バージョン3.0でリレーション機能が追加されました。しかしながら、不自由な面も多く、リレーションのためにわざわざ計算フィールドを設定しなければならない場面がありました。FileMaker 7ではそのような必要もなくなります。
リレーショナルデータモデルが一新され、FileMaker Pro 7はいまどきのリレーショナルデータベースにもなったと言えるでしょう。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
マルチウインドウ
April 26, 2004
FileMaker Pro 7では、1つのデータベースを複数のウインドウで同時に開くことができるようになりました。
あるウインドウでデータを更新すると、すべてのウインドウにその情報が反映されます。また、同じデータベースに異なる処理を同時に行わせて、処理結果を別々のウインドウに表示させることもできます。
さらに、ウインドウのリサイズ、ウインドウの位置やタイトルの変更をスクリプトから制御できるようになっており、インターフェースをより自由にカスタマイズできるようになりました。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
浮動小数点数評価方法の変更
April 25, 2004
計算処理の有効桁数の増大に関連した話題として、FileMaker 7では浮動小数点数の評価方法に変更があります。
これまでは浮動小数点数の評価にOS内蔵の機能を使っていましたが、このために小数の計算で正しい結果が得られない場合がありました。例えば、ファイルメーカーPro 6では、126.96 - 119.29の計算結果は7.66999999999999となります。
FileMaker Pro 7では固定小数点演算機能が改良されており、上記のような計算もきちんと行われるようになっています。FileMaker Pro 7では、126.96 - 119.29の計算結果は7.67となります。
(2005/05/13追記:FileMaker Knowledge Baseリニューアルに伴いリンクを修正しました。)
リミットの向上 (3)
April 24, 2004
これまでのバージョンのファイルメーカーProでは計算処理の有効桁数は最大15桁でした。
すなわち、1,000,000,000,000,000およびそれ以上の数値の計算を正しく行うことができず、計算結果は正しい値になっていませんでした。例えば、ファイルメーカーPro 6では、1,000,000,000,000,000+1の結果は1,000,000,000,000,001とならずに1,000,000,000,000,000となってしまっていました。
FileMaker 7シリーズでは計算処理の有効桁数は最大400桁となっています。FileMaker Proは科学や工学に必要な数値計算もサポートするようになったと言えます。
(2005/05/13追記:FileMaker Knowledge Baseリニューアルに伴いリンク先のURLを修正しました。)