FAMLog
macOS版Claris FileMaker Server 19.2.1でHTTP/2を有効にする方法
January 06, 2021
Claris FileMaker Server 19.2.1ではHTTP/2がサポートされるようになっています。これにより、Claris FileMaker WebDirect、Claris FileMaker Data APIおよびXMLを含むWeb公開でより高速なWebパフォーマンスが実現されます。
HTTP/2はWindows Server版およびLinux版のFileMaker Server 19.2.1ではデフォルトで有効になっていますが、macOS版ではmacOS Catalina以降でEnable_HTTP2.shスクリプトを使用することでHTTP/2を有効にすることができます。macOS版Claris FileMaker Server 19.2.1でHTTP/2を有効にするには、ターミナルアプリケーションで次のように入力します。
sudo "/Library/FileMaker Server/HTTPServer/Enable_HTTP2.sh"
なお、macOS版FileMaker Server 19.2.1でHTTP/2を有効にした場合、PHP Web公開はサポートされていないので要注意です。その他にも制限や既知の問題点があるので、詳しくはClaris FileMaker Server 19.2.1 リリースノートを参照するようにしてください。
[関連]Claris FileMaker Server 19.2.1の提供が開始(FAMLog)
Windows版Claris FileMaker Server 19.2.1とPHP
January 05, 2021
Windows版Claris FileMaker Server 19.2.1では、FileMaker Serverのインストール時にPHPがインストールされなくなっています。
FileMaker Server 19.2.1では、Windows版とmacOS版のインストーラーの機能が改良され、FileMaker Server 16以降からFileMaker Server 19.2.1に迅速にアップグレードできるようになりました。
ただし、Windows版ではFileMaker Serverをアップグレードした後に¥FileMaker Server¥Web Publishing¥publishing-engine¥php¥フォルダは表示されません。Claris FileMaker Server 19.2.1 リリースノートによると、すでにインストールされているPHPを保持するには、phpフォルダをあらかじめバックアップしておき、アップグレードの完了後に復元する必要があるとのことです。
[関連]Claris FileMaker Server 19.2.1の提供が開始(FAMLog)
Ruby 3.0.0が公開
January 04, 2021
Ruby 3.0.0が2020年12月下旬に公開されています。
パフォーマンスが改善されたRuby 3.0.0では、Rubyプログラムの型を記述するための言語であるRBSおよび型解析ツールであるTypeProfが導入されているほか、既存のコードを変更せずに軽量な並行制御を実現するためのFiber Schedulerと呼ばれる新機能も追加されています。
なお、2021年3月末で保守が終了する予定であるRuby 2.5系列は、現在セキュリティメンテナンスフェーズにあり、原則として重大なセキュリティ上の問題が発見された場合のみリリースが行われる状態であり、より新しいバージョンへ移行することが推奨されている状況です。
Claris FileMaker Cloud 2.19.2.1の提供が開始
December 30, 2020
Claris FileMaker 19.2の提供開始と同時に、Claris FileMaker Cloud 2.19.2.1の提供が開始されています。
インスタンスタイプがアップグレードされたClaris FileMaker Cloud 2.19.2.1では、サイズの大きいファイルをアップロードするための新しいAPIが使用できるようになり、英語言語環境においてチームマネージャがClaris Customer Consoleから直接カスタム Appを作成できるようになっています。
なお、FileMaker Cloud 2.19.2.1は、Claris FileMaker 19および18のクライアントと互換性があります。
[関連]Claris FileMaker Server 19.2.1の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Server for LinuxとGet(システムプラットフォーム)関数
December 29, 2020
Claris FileMaker Proの「Get(システムプラットフォーム)関数」は、現在のプラットフォームを示す数値を返します。
この関数の戻り値は下記のようになります。
・「1」:プラットフォームがIntelベースのMacである場合
・「-2」:プラットフォームがWindowsの場合
・「3」:プラットフォームがiOSまたはiPadOSの場合
・「4」:プラットフォームがClaris FileMaker WebDirectの場合
・「5」:プラットフォームがLinuxの場合
Claris FileMaker Server for LinuxにおいてサーバーサイドスクリプトでGet(システムプラットフォーム)関数を実行すると、この関数の戻り値は「5」となります。
CentOS Linux 7のサポート終了予定日
December 28, 2020
CentOS Linux 7は2024年6月30日にサポートが終了する予定となっています。
CentOS LinuxはRed Hat Enterprise Linuxと互換性を持つLinuxディストリビューションであり、現時点におけるCentOS Linuxの最新バージョンはCentOS Linux 8 (2011)です。ただし、2020年12月にCentOS Linuxの開発方針が変更され、2029年5月末にサポートが終了する予定だったCentOS Linux 8は2021年12月末にサポートが終了する予定に変更されました。
CentOS Linux 7についてはRed Hat Enterprise Linux 7のライフサイクルにあわせて公開を進めるとのことで、現時点でFileMaker Server for Linuxがサポート対象としているCentOS Linux 7は今月変更された開発方針の影響は受けない模様です。
[関連]CentOS Linuxの開発方針が変更(FAMLog)、CentOS Linux 8のサポート終了予定日(FAMLog)
2020年12月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料
December 25, 2020
2020年12月19日に行われた「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(FM-Tokyo)」で発表したライトニングトークの資料を公開しました。
・ダウンロード:Claris FileMaker Server 19.2で拡張されたFileMaker Admin API(PDF形式/ファイルサイズ:約660KB)
「FileMaker_Server_19_2_and_Admin_API.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
0750a9657373b76033f1f66b4326484bdfdc9e91a0da8b8586ff71a6efb33146
■関連リンク
・Claris FileMaker 19 Admin API ガイド(Claris)
・Claris FileMaker Server 19.2.1 リリースノート(Claris ナレッジベース)
・fmcsadmin(株式会社エミック)
(2022年3月18日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)
APPLE-SA-2020-12-14-8 Safari 14.0.2
December 24, 2020
Appleからセキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 14.0.2が2020年12月中旬に配布されています。
WebRTC関連の脆弱性が修正されたSafari 14.0.2は、macOS Mojave 10.14.6およびmacOS Catalina 10.15.7で利用できます。同時に公開されたmacOS Big Sur 11.1にもSafari 14.0.2が含まれています。
なお、macOS High Sierra 10.13用のSafari 14が提供されておらず、macOS Mojave以降にアップグレードすることが推奨される状況になっています。
APPLE-SA-2020-12-14-3 macOS Big Sur 11.1, Security Update 2020-001 Catalina, Security Update 2020-007 Mojave
December 23, 2020
AppleからmacOS Big Sur 11.1、macOS Catalina 10.15.7用のSecurity Update 2020-001およびmacOS Mojave 10.14.6用のSecurity Update 2020-007が公開されています。
上記の各アップデートにはセキュリティに関わる修正が含まれています。
なお、Claris ナレッジベースによると、Claris FileMaker Serverはバージョン19.1.2以降であればmacOS Big Surと互換性があるとのことです。
[関連]FileMaker 製品と macOS Big Sur 11.0 および Apple M1 との互換性(Claris ナレッジベース)
APPLE-SA-2020-12-14-2 iOS 12.5
December 22, 2020
一部のiPhoneやiPad、および第6世代iPod touch向けのソフトウェア・アップデートとなるiOS 12.5の提供が2020年12月中旬に開始されています。
iOS 12.5ではセキュリティ脆弱性が修正されており、重要な修正であることからすべての対象ユーザーにアップデートを適用することが推奨されています。
アップデートの対象機種は、iOS 13以降に対応していないiPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air、iPad mini 2、iPad mini 3および第6世代のiPod touchです。