FAMLog
APPLE-SA-2020-09-16-5 Xcode 12.0
September 23, 2020
AppleからXcode 12.0が2020年9月中旬に公開されています。
Xcode 12.0には、iOS 14、iPadOS 14、tvOS 14、watchOS 7およびmacOS Catalina用のSDKが含まれており、Swift 5.3が同梱されています。また、複数のセキュリティ脆弱性が修正されています。
Xcode 12.0はApp Storeもしくはhttps://developer.apple.com/xcode/downloads/から入手可能で、動作条件としてmacOS Catalina 10.15.4以降が必要です。
APPLE-SA-2020-09-16-3 Safari 14.0
September 18, 2020
Appleからセキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 14が配布されています。
複数の脆弱性が修正されたSafari 14は、macOS Mojave 10.14およびmacOS Catalina 10.15で利用できます。Adobe Flashへの対応が撤廃されたSafari 14はmacOS Big Surにも搭載される予定となっています。
なお、今回macOS High Sierra 10.13用のSafari 14が提供されていないことから、実質的にmacOS Mojave 10.14以降にアップグレードすることが推奨される状況になっています。
APPLE-SA-2020-09-16-1 iOS 14.0 and iPadOS 14.0
September 17, 2020
iPhoneおよび第7世代iPod touch向けのソフトウェア・アップデートとなるiOS 14とiPad向けのソフトウェア・アップデートとなるiPadOS 14の提供が開始されています。iOS 14およびiPadOS 14では脆弱性の修正も多数行われています。
iOS 14では、再設計されたウィジェットをホーム画面に追加でき、AppライブラリではAppが新しい方法で自動的に整理され、電話の着信とSiriの画面はコンパクトなデザインになっています。また、iPadOS 14には、iPadの大きなMulti-Touchディスプレイを活用したApple Pencilの新機能と再設計されたAppが含まれます。
iOS 14に対応している機種は、第1世代および第2世代のiPhone SE、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X、iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxおよび第7世代のiPod touchです。iPadOS 14に対応している機種は、第5世代、第6世代、第7世代および第8世代のiPad、iPad Air 2、第3世代および第4世代のiPad Air、9.7インチiPad Pro、10.5インチiPad Pro、11インチiPad Pro、12.9インチiPad Pro、iPad mini 4および第5世代のiPad miniです。
FileMaker選手権 2020が開催
September 16, 2020
総合ニュースサイトのマイナビニュースが「FileMaker選手権 2020」を開催すると発表しています。
FileMaker選手権は、Claris FileMaker Proで作成したカスタム Appの中から優れた作品を決めるコンテストです。この選手権は、2006年、2009年、2010年および2014年にも開催されており、今回6年ぶりの開催となります。今回の作品募集期間は2020年9月下旬から2021年1月4日までとなっており、iPad用のレイアウトをひとつ以上作成することが必須となっています。また、FileMaker Pro 19およびFileMaker Go 19で問題なく動作するように作成しておく必要があります。
入賞者には賞品が贈呈される予定のようですが、賞品の詳細については後日公開されるとのことです。
OpenSSL 1.0.2系統における暗号通信を解読可能な脆弱性
September 15, 2020
OpenSSL 1.0.2系統に暗号通信を解読可能な脆弱性が存在することが発表されています。
深刻度は低と位置付けられていますが、TLS 1.2あるいはそれ以前のTLSセッションにおいてDiffie-Hellman鍵交換を行っており、さらに複数のTLSセッションにおいて同一のDHパラメーターを使用している場合、中間者攻撃を行う第三者によって暗号化された通信内容の一部を解読される可能性があるとのことです。
OpenSSL 1.0.2系統はサポートが終了しているため、今後アップデートを受けることができません。そのため、OpenSSL 1.0.2のプレミアムサポートを契約したユーザーを除き、OpenSSL 1.1.1系統へアップグレードすることが推奨されています。
[関連]JVNVU#91973538: OpenSSL における暗号通信を解読可能な脆弱性 (Raccoon Attack)(Japan Vulnerability Notes)、JVNTA#95716145: TLS 1.2 およびそれ以前の Diffie-Hellman 鍵交換に対する攻撃手法について (Raccoon Attack)(Japan Vulnerability Notes)
Cyberduck 7.6が公開
September 14, 2020
各種クラウドストレージやファイルサーバーに接続できるクライアントソフトウェアであるCyberduck 7.6が公開されています。
CyberduckはSFTPクライアントソフトウェアとしても利用することができますが、Cyberduck 7.6ではSFTPにおいてAES-GCM(aes128-gcm@openssh.com、aes256-gcm@openssh.com)がサポートされています。また、クラウドストレージの接続先としてFiles.comが新たにサポートされるようになっています。
CyberduckのライセンスはGPLであり、macOS版についてはOS X Mountain Lion v10.8以降、Windows版についてはWindows 7以降で動作します。
Claris FileMaker Server 19の新機能:Claris FileMaker WebDirectにおけるJavaScriptとの統合
September 11, 2020
Claris FileMaker Server 19のClaris FileMaker WebDirectでは、Claris FileMaker Pro 19と同様、Web ビューアのJavaScriptとFileMakerスクリプトが直接連携できるようになっています。
バージョン19では、Web ビューア内でWebページを読み込んだ後にJavaScriptからFileMakerスクリプトを実行できるFileMaker.PerformScript関数と、FileMakerスクリプトからWeb ビューア内のJavaScript関数を実行できる[Web ビューアで JavaScript を実行]スクリプトステップが追加されています。
これらの新機能により、FileMaker WebDirectにおいても、Web ビューア経由でJavaScriptを使ってカスタム Appを拡張することができます。
[関連]Claris FileMaker Pro 19の新機能:JavaScriptとの統合(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19とClaris FileMaker Go 19の新機能:機械学習モデルの実行
September 10, 2020
macOS版のClaris FileMaker Pro 19およびClaris FileMaker Go 19では、デバイス上で機械学習モデルを実行して、画像認識やオブジェクト検出などを行えるようになっています。
バージョン19で追加された[機械学習モデルを構成]スクリプトステップを使ってCore ML(機械学習)モデルをロードした後、バージョン19で追加されたComputeModel関数を使うことで、モデル評価結果を含むJSONオブジェクトを取得できます。
なお、Claris FileMaker 19はモデルを訓練する機能を備えていません。Core ML形式のモデルを別途用意する必要があります。
[関連]Claris FileMaker Pro 19 リリースノート(Claris ナレッジベース)、Core ML(Apple)
Claris FileMaker Pro 19とYearName関数
September 09, 2020
Claris FileMaker ProのYearName関数は、日付の和暦を指定された書式で返します。
日付フィールドの値が「2020/09/09」の場合、YearName(日付フィールド; 2)は「R2」を返します。日付フィールドの値が「1868/09/07」およびそれ以前の場合には、YearName(日付フィールド; 2)はバージョン18では「A.D.1868」を返していましたが、バージョン19では「1868 CE」を返すように挙動が変更されています。
Claris FileMaker 19では、A.D.(Anno Domini)という表記がCE(Common Era)に変更されて、年の後に付加されるようになっています。そのため、バージョン18以前とバージョン19を併用する場合には注意が必要です。
[関連]FileMaker ProとFileMaker Pro AdvancedのYearName関数(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19の新機能:ボタンバーセグメント状態スタイルのコピー&ペースト
September 08, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、ボタンバーセグメント状態スタイルをコピーして、別の状態および他のボタンバーセグメントにペーストできるようになっています。
ボタンバーには、ボタンアイコンとテキストラベルで構成される個々のボタンを表すセグメントが含まれています。バージョン19では、レイアウトモードでボタンバーを選択している状態で、インスペクタの[外観]タブにおいてボタンバーセグメント状態スタイルをコピーおよびペーストすることができます。
なお、ボタンバーはFileMaker Pro 14で追加されたレイアウトオブジェクトです。
[関連]FileMaker Pro 14の新機能:ボタンバー(FAMLog)