FAMLog
Claris FileMaker Pro 19.1.2はFileMaker Cloud for AWS 1.18に接続不可
October 07, 2020
Claris FileMaker Pro 19.1.2は、FileMaker Cloud for AWSでホストされているFileMakerデータベースに接続する際、バージョン1.18のFileMaker Cloud for AWSに接続できない場合があることがClaris ナレッジベースで案内されています。
FileMaker Pro 19.1.2を用いて、FileMaker Cloud for AWS 1.18に接続しようとすると、 「<ホスト名>.fmi.filemaker-cloud.com 上の共有ファイルを表示する権限がありません。」というエラーメッセージが表示されます。なお、filemaker-cloud.comドメインを使わずに、カスタムSSLサーバー証明書を利用している場合には問題なく接続することが可能です。
上述の問題はFileMaker Pro 19.1.2特有の問題であり、FileMaker Cloud for AWS 1.18にホストされているファイルを開くには回避策としてFileMaker Pro 19.0.1を使用する方法が案内されています。
[関連]FileMaker Pro 19.1.2 は FileMaker Cloud for AWS 1.18 ホストに接続できない(Claris ナレッジベース)
(2020/10/28追記:FileMaker Pro 19.1.2でFileMaker Cloud for AWS 1.18に接続できない問題はFileMaker Pro 19.1.3で修正されました。)
Cyberduck 7.6が公開
September 14, 2020
各種クラウドストレージやファイルサーバーに接続できるクライアントソフトウェアであるCyberduck 7.6が公開されています。
CyberduckはSFTPクライアントソフトウェアとしても利用することができますが、Cyberduck 7.6ではSFTPにおいてAES-GCM(aes128-gcm@openssh.com、aes256-gcm@openssh.com)がサポートされています。また、クラウドストレージの接続先としてFiles.comが新たにサポートされるようになっています。
CyberduckのライセンスはGPLであり、macOS版についてはOS X Mountain Lion v10.8以降、Windows版についてはWindows 7以降で動作します。
Claris FileMaker Server 19でサポートされているPHPのバージョン
August 28, 2020
Claris FileMaker Server 19に付属するFileMaker API for PHPは、バージョン7.1系統のPHPをサポートしています。
Claris FileMaker Server 19のPHPを使用したカスタムWeb公開では、Windows Server、macOS Catalina 10.15およびmacOS Mojave 10.14ではPHP 7.1系統で動作検証が行われており、PHP 7.1.19を同梱しています。残念ながら、同梱されているPHPのバージョンはFileMaker Server 18から変更されておらず、セキュリティ脆弱性が修正されたバージョンに更新されていません。PHPによるカスタムWeb公開機能を利用してWebサイトを構築したい場合には、別途PHPおよびWebサーバーを用意する必要がある状況です。
2020年8月28日現在、PHP 7.2系統の最新バージョンはPHP 7.2.33、PHP 7.3系統の最新バージョンはPHP 7.3.21、PHP 7.4系統の最新バージョンはPHP 7.4.9です。なお、PHP 7.1系列以前は公式ではすでにメンテナンスされていない状況となっています。
[関連]Claris FileMaker 19 動作環境(Claris ナレッジベース)、FileMaker Server 18でサポートされているPHPのバージョン(FAMLog)
Cyberduck 7.5が公開
August 17, 2020
オープンソースのファイルサーバーおよびクラウドストレージ接続クライアントソフトウェアであるCyberduck 7.5が2020年8月中旬に公開されています。
CyberduckはFTPSクライアントソフトウェアとしても利用することができますが、Cyberduck 7.5ではFTPSにおいてSNI(Server Name Indication)がサポートされています。また、macOS版ではmacOS Big Surとの互換性が改善されています。
CyberduckのライセンスはGPLであり、macOS版についてはOS X Mountain Lion v10.8以降、Windows版についてはWindows 7以降で動作します。
Claris FileMaker Pro 19の改善点:[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプション
August 14, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、サーバーでホストされている共有ファイルを開いている場合でも[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプションを変更できるようになっています。
[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプションは、指定したバージョンよりも前のバージョンのFileMakerクライアントまたはホストでファイルが開かれることを防止するための機能です。バージョン18以前では、手元にあるローカルファイルを開いている場合にのみ当該オプションを変更することができました。
なお、FileMaker Server 18でファイルがホストされている場合、Claris FileMaker Pro 19を使って[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプションを「19.0」に変更することはできません。サーバーのバージョンが考慮されます。
[関連]FileMaker Pro 13の新機能:[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプション(FAMLog)
FileMaker Cloud for AWSの販売終了予定日
August 12, 2020
FileMaker Cloud 1.xと呼ばれていたFileMaker Cloud for AWS 1.x シリーズは今後廃止され、AWS MarketplaceにおけるFileMaker Cloud for AWSの販売は2021年1月4日に終了する予定となっています。
以前はFileMaker Cloud for AWS 1.19がFileMaker Cloud for AWS 1.xの最終バージョンになる予定であると案内されていましたが、Claris FileMaker 19が発売された際にFileMaker Cloud for AWS 1.19は登場しませんでした。結果として、FileMaker Cloud for AWS 1.18がFileMaker Cloud for AWS 1.xの最終バージョンとなっています。
FileMaker Cloud for AWSの販売が終了する2021年1月4日をもってサブスクリプションへのユーザの追加ができなくなる予定です。現在FileMaker Cloud for AWSを使用している場合には、Claris International Inc.が直接販売するクラウドサービスであるClaris FileMaker Cloudへの移行、もしくはオンプレミス向けサーバー製品であるClaris FileMaker Serverへの移行を検討する必要がある状況です。
[関連]FileMaker 19 - 廃止予定の機能およびオペレーティングシステム(Claris ナレッジベース)
Apache HTTP Server 2.4.46が公開
August 11, 2020
Apache HTTP Server 2.4.46が公開されています。
Apache HTTP ServerはオープンソースのWebサーバーソフトウェアであり、macOS版のClaris FileMaker ServerではWebサーバーにApache HTTP Serverが内部的に利用されています。Apache HTTP Server 2.4.46では、mod_http2の脆弱性とmod_proxy_uwsgiの脆弱性が修正されています。
なお、OpenSSL 1.1.1を併用してApache HTTP ServerでTLS 1.3に対応させる場合には、バージョン2.4.43以降を使用する必要があるとのことです。
fmsadminコマンドでClaris FileMaker Serverの起動復元を有効にする方法
August 06, 2020
FileMaker Server 18で追加された起動復元機能は、Claris FileMaker Server 19においては初期状態では無効になっていますが、fmsadminコマンドを使用して当該機能を有効または無効にすることができます。
データベースサーバーの再起動が必要ですが、fmsadminコマンドを使って起動復元を有効にするにはSETコマンドを使用します。
[使用例]
$ fmsadmin set serverprefs StartupRestorationEnabled=true
なお、Claris FileMaker Admin APIを使用して起動復元機能を有効または無効にすることも可能です。
[関連]Claris FileMaker Server 19の変更点:起動復元機能が初期状態で無効に(FAMLog)
macOS版Claris FileMaker Server 19の動作環境
July 07, 2020
macOS版のClaris FileMaker Server 19はmacOS Catalina 10.15とmacOS Mojave 10.14をサポートしています。
macOS High Sierra 10.13はサポートされておらず、RAMの最低要件はバージョン18と同様に8GBです。ストレージについては、ソリッドステートドライブ(SSD)の使用が推奨されており、ファイルサイズに依存しますが500GB以上必要、そしてストレージの空き容量は20%以上必要という条件となっています。
バージョン15以前ではFileMaker WebDirectのクライアント数が7以上の場合にはサーバーを2台構成にすることが推奨されていましたが、バージョン19ではバージョン16以降と同様にClaris FileMaker WebDirectのクライアント数が101以上の場合にサーバーを複数台構成にすることが推奨されています。ただし、接続数の上限は、ハードウェアの構成やカスタム Appのデザイン、ライセンス、サブスクリプションなどによって制限される可能性があります。
[関連]macOS版FileMaker Server 18の動作環境(FAMLog)
FileMaker Cloud for AWSの最終バージョンはFileMaker Cloud for AWS 1.18
July 02, 2020
FileMaker Cloud 1.xと呼ばれていたFileMaker Cloud for AWS 1.x シリーズは今後廃止予定であり、FileMaker Cloud for AWS 1.18がFileMaker Cloud for AWS 1.xの最終バージョンとなります。
以前はFileMaker Cloud for AWS 1.19がFileMaker Cloud for AWS 1.xの最終バージョンになる予定であると案内されていましたが、Claris FileMaker 19が発売された際にFileMaker Cloud for AWS 1.19は登場しませんでした。
AWS MarketplaceにおけるFileMaker Cloud for AWSの販売は2021年1月4日に終了し、FileMaker Cloud for AWSの全バージョンに関するサポートは2022年1月1日に終了する予定となっています。現在FileMaker Cloud for AWSを利用している場合には、将来的にはClaris International Inc.が直接販売するクラウドサービスであるClaris FileMaker Cloudへの移行、もしくはオンプレミス向けサーバー製品であるClaris FileMaker Serverへの移行を検討する必要がある状況です。
[関連]FileMaker 19 - 廃止予定の機能およびオペレーティングシステム(Claris ナレッジベース)