FAMLog
OS X LionでサポートされないFileMaker Pro 11の機能
August 30, 2011
FileMaker Pro 11をMac OS X Lion上で動作させた場合、XLS形式(Excel 97-2003形式)のエクスポートとLionのレジューム機能がサポートされません。
XLS形式(Excel 97-2003形式)のエクスポートについては、LionでサポートされなくなったRosettaが必要であるため、この機能が必要な場合にはOS X Lionへのアップグレードを見送る必要があります。この制限はFileMaker Pro 10およびFileMaker Server 11でも同様です。
なお、バージョン9およびそれ以前のFileMaker Pro、バージョン10およびそれ以前のFileMaker Serverは、OS X Lion上での動作がサポートされていないので注意が必要です。
[関連]Mac OS X 10.7 Lion と FileMaker Pro 11 の互換性の問題(FileMaker ナレッジベース)
OS X LionではRosetta非搭載
August 11, 2011
Mac OS X Snow Leopardではオプションでインストール可能であったRosettaは、Mac OS X Lionには搭載されなくなっています。
これにより、OS X LionではPowerPC専用アプリケーションを起動できなくなりました。すなわち、FileMaker Proの場合は、バージョン8.5でユニバーサルアプリケーションとしてIntel搭載Macにネイティブ対応した経緯があることから、バージョン8以前はアプリケーションの起動自体ができないということを意味します。
その他に、バージョン11およびそれ以前において、Excel 97-2003形式 (.xls) のエクスポート機能はOS X Lionではサポートされないことがすでに判明しています。この機能が必要な場合には、OS X Lionにはアップグレードしないように気をつけましょう。
FileMaker Pro 8.5ではインストーラーがユニバーサルアプリケーションでなかったり、バージョン9以前ではRosettaがないためにserver.pemが正常に生成されない問題などがあり、バージョン9以前のFileMaker ProはOS X Lionとの互換性がないバージョンと位置づけられているので要注意です。
[関連]Mac OS X 10.7 Lion と FileMaker 10 および以前のバージョンと Bento 4.0.3 および以前のバージョンの互換性(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Server 11の変更点 (5)
July 07, 2011
FileMaker Server 11では、バックアップフォルダや追加データベースフォルダの検証機能が強化され、混乱を回避するための制限が新たに設けられています。
バージョン11では、追加データベースフォルダにデフォルトデータベースフォルダ(Macの場合は「/Library/FileMaker Server/Data/Databases/」)の親フォルダまたは子フォルダを指定することができなくなっています。親フォルダや子フォルダを指定して[検証]ボタンを押すと、「無効なパス」と表示されます。
バックアップフォルダについても同様で、バックアップフォルダの親フォルダまたは子フォルダを指定することはできません。
FileMaker Server 11の新機能:スケジュールの保存およびロード
October 05, 2010
FileMaker Server 11では、新たにスケジュールの設定を保存およびロードできるようになっています。
Admin Consoleにおいて[サーバー]メニューの[スケジュールとグループの保存...]を選択すると、設定ファイルを保存できます。移行先の新しいサーバーにおいて、[サーバー]メニューの[スケジュールとグループのロード...]を選び、保存しておいた設定ファイルを選択すると、スケジュールの設定を移行できます。これにより、手作業でスケジュール設定を構築し直す必要がなくなっています。
なお、上記の設定ファイルには、FileMaker Server 11 Advancedで利用できる管理者グループの設定情報も保存されます。
[関連]FileMaker Server 11 Advancedの新機能:管理者グループ(FAMLog)
FileMaker Server 11の新機能:fmsadmin AUTORESTARTコマンド
September 15, 2010
FileMaker Server 11では、コマンドラインインターフェースで管理サーバーの自動再起動設定の確認や変更ができるようになっています。
fmsadminコマンドを使って管理サーバーの自動再起動設定の確認および変更を行うには、AUTORESTARTコマンドを使用します。
[使用例]
$ fmsadmin autorestart adminserver
Auto-restart of adminserver is ON
$ fmsadmin autorestart adminserver off
Auto-restart of adminserver is OFF
$ fmsadmin autorestart adminserver on
Auto-restart of adminserver is ON
有効なフラグ(onあるいはoff)が指定されている場合、管理サーバーの自動再起動設定を有効化または無効化します。フラグが指定されていない場合には現在の自動再起動設定が表示され、特に設定を変更していなければ自動再起動設定は通常有効になっています。
自動再起動設定が有効になっている状態で管理サーバーが異常終了したり60秒を超えて応答しなくなった場合には、管理サーバープロセスが自動的に再起動されるようになっています。
Mac版FileMaker Pro 11ではCFM形式プラグインはサポート対象外に
July 14, 2010
FileMaker Pro 11では、サポートされるサードパーティ製プラグインがMach-O形式のみとなり、CFM形式のプラグインはサポートされなくなっています。
この変更はMac版のみに該当し、Windows版には特に影響はありません。
現状では上記の仕様変更により大きい影響はほぼない状況ですが、とても古いプラグインを利用していて、Mac版のFileMaker Pro 11へアップグレードするような場合には、念のためバージョン11で動作するか事前に確認するとよいでしょう。
[関連]Miscellaneous behavior changes in FileMaker Pro 11(FileMaker Knowledge Base)
FileMaker Server 11 Advancedの新機能:同時接続上限数が無制限に
April 12, 2010
FileMaker Server 11 Advancedでは、FileMakerネットワーク共有機能における同時接続クライアント数の制限がなくなっています。
FileMakerネットワーク共有機能は、TCP/IPを使用してネットワーク経由でFileMaker Proデータベースを共有する機能であり、5003番のポートを使って通信を行います。
FileMaker Server 10 Advancedでは理論上の同時接続上限数は999でしたが、FileMaker Server 11 Advancedではこの制約がなくなりました。ただし、接続数の上限はハードウェアの構成やOSに依存します。
なお、通常版のFileMaker Server 11では、FileMakerネットワーク共有機能における同時接続クライアント数の上限は、以前のバージョンと同じく250のままです。
Mac OS X Server Snow Leopardでシリアル番号を設定する
November 18, 2009
Mac OS X Server Snow Leopardでは、通常インストール時にシリアル番号を設定しますが、CLI(コマンドラインインターフェース)で設定することも可能です。
Mac OS X Server Snow Leopardにおいて、コマンドラインインターフェースでシリアル番号を設定するには次のように入力します。
$ sudo /System/Library/ServerSetup/serverserialnumberutil -set XSVR-106-XXX-X-XXX-XXX-XXX-XXX-XXX-XXX-X
(実際には1行で入力します)
旧バージョンではserversetupコマンドを使用しましたが、バージョン10.6ではserversetupコマンドはなくなっているので注意が必要です。
OpenSSH 5.3
October 02, 2009
SSHプロトコルを使用するネットワーク接続ツールのフリーな実装であるOpenSSHの新バージョン「OpenSSH 5.3」が公開されています。
OpenSSH 5.3では、ホームディレクトリのパスを256文字までに制限しないようになり、いくつかの不具合の修正が行われています。また、とても古いバージョンのCygwinとWindows 95/98/Meがサポートされなくなっています。
なお、OpenSSH 5.3にはセキュリティに関連する修正は特に含まれていないとのことです。
FileMaker Server 10の新機能:PHP Site Assistantのプレビュー機能
June 25, 2009
FileMaker Server 10ではPHP Site Assistantのユーザーインターフェースが設計変更され、Webサイトの作成や設定がより簡単に行えるようになりました。
バージョン10では、PHP Site Assistantにプレビュー機能が内蔵されたことにより、選択したテーマや設定がページの表示にどのように影響するかすぐに確認できるようになっています。
バージョン9ではPHP Site Assistantを終了してからWebブラウザーで別途確認する必要がありましたが、バージョン10ではプレビュー機能によりその制限がなくなっています。
[関連]FileMaker Server 10 での PHP Site Assistant の変更(ファイルメーカーテクニカルサポートインフォメーション)